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12 2015

マット・フラクション&レイチェル・ドッドソン他/アベンジャーズ/X-MEN:ユートピア

X-MENユートピア1巻表紙

『私達が数十年にわたり、時には法律によって、
 雌伏を強いられてきた事実はひとまず置いておきましょう。
 ここにお約束します…人類に害は及ぼさない。
 自らを憎み恐れる世界を護るのが我々の使命でした。
 それは変わりないと思ってきましたが…今より…
 我々は自由です』


R O A D  T O  P A R A D I S E

スカーレット・ウィッチが引き起こした「M-デイ」の結果、ミュータントは僅か数百人にまで激減した。
ニューヨーク北部、X-MENの本部である恵まれし子らの学園に集った彼らだったが、そこも安住の地ではなかった。
ミュータント達は、大陸を横断したサンフランシスコに新天地を求めるが、そこにも反ミュータント主義者の魔の手が伸びようとしていた。そして、さらなる悪の手もまた……。

ミュータント問題に、ノーマン・オズボーンの野望を絡めた注目作、ここに登場!


◆収録作品

2009年08月:Dark Avengers / Uncanny X-Men: Utopia
2009年09月:Uncanny X-Men #513
2009年09月:Dark Avengers #7
2009年10月:Uncanny X-Men #514
2009年10月:Dark Avengers #8
2009年11月:Dark Avengers / Uncanny X-Men: Exodus


◆関連作品過去記事
【X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M】
【X-MEN:メサイア・コンプレックスVol.1】
【X-MEN:メサイア・コンプレックスVol.2】
【ダークアベンジャーズ:アセンブル】

◆X-MENの大きな転換点
サイクの主張

X-MENが人工島ユートピアを建設し、人間の干渉を受けない、まさにミュータントのための理想郷を創りだすという超重要なエピソード、「アベンジャーズ/X-MEN:ユートピア」がマーベル・マスト・リード限定タイトルとして邦訳!
時期的には「メサイア・コンプレックス」の後で、「セカンド・カミング」よりは前の話。
加えて本作はダークアベンジャーズ誌とのクロスオーバーにもなっているため、これまで未邦訳だったダークアベンジャーズの#7-8が収録されています。
何気にこれで「ダークアベンジャーズ」が完訳されたというのにも注目。
(厳密にはもうちょっと続いてたんですがその辺の解説は過去記事で)

以前も通販限定でX-MENのクロスオーバータイトルが邦訳されてきましたが、この重要展開が収録された「ユートピア」編はスルーされちゃって、「ユートピア」編以降の作品である「セカンド・カミング」の解説書でオチまであらすじを記載するというやり方でフォローされてたんですよね。
だから今になってこのエピソードが邦訳されるとは思わなかった!X-MENのストーリー展開を実際見て知ることが出来るので素直に嬉しい。解説だけ読むよりはやっぱり現物を拝みたいしね。
というわけでさっそく本編のストーリーを紹介。

◆NOT A DESTINATION BUT A DIRECTION
サンフランシスコにて、サイモン・トラスク率いる熱狂的な反ミュータント主義者の団体、「ヒューマニティ・ナウ!」とミュータントを含めた親ミュータント派の市民の間で衝突が発生。
その熱気は夜になっても冷めず、ついには市全体を巻き込んだ暴動に発展してしまった。

この事態を知ったノーマン・オズボーンは、配下である治安維持機関ハンマーの部隊とダークアベンジャーズを現場に派遣し、事態の収拾にあたるのだった。
さらにそれだけでは終わらず、X-MENメンバーであるエマ・フロストとアトランティスの王、サブマリナーを仲間に引き込んだ彼はビランなどを集め、さらにダークアベンジャーズからダケンも加入させた『ダークX-MEN』を創設。
加えて市全域を対象とした、種族の区別なく日の入りから日の出まで自宅待機を強制する「外出禁止法」を施工、徹底的にミュータントを犯罪者扱いし、彼らの逮捕に本腰を入れ始める。

ダークX=MEN

そんな中、「ヒューマニティ・ナウ!」の指導者サイモン・トラスクが反ミュータント感情をこじらせすぎた結果、とうとうミュータント殺害に動き出す。大量の信者を生ける屍「バイオ・センチネル」に改造し、街を地獄に変え始めた。
ミュータントの立場がどんどんと悪い方向に傾き始め、現状は最悪といっていい。

だが、サイクロップスにはこの現状を打破する大きな計画があったのだ。
この計画を成功させるには各チームが疑いを持たず、計画とお互いを信じる事が肝要となる。
果たしてミュータントはオズボーンの専横から逃れ、この苦境を乗り越えることができるのであろうか。

◆感想
人類対ミュータントという図式自体はいつものX-MENなんですが、本書で戦う相手はダークアベンジャーズ、そしてダークX-MENというオズボーン率いる「紛い物」なのがミソな作品。
加えてX-MENがミュータントのための理想郷「ユートピア」を建国するというX-MEN史において非常に重要な出来事が起こるエピソードであるため、記事冒頭にも書いたけど本編そのものを読めたのが素直に嬉しい。
「エイジ・オブ・アポカリプス」に出てきた悪のビーストがいつの間にかこのアース616でオズボーンの子飼いになっていたというのもビックリ。相変わらずなマッドサイエンティストっぷりだったぞ!
本作「アベンジャーズ/X-MEN:ユートピア」はX-MENに興味があるのであれば、外すことの出来ない一作だと思いました。

ちなみに本書は「Vol.1」とタイトルにありますが、(といっても現物には何故か「Vol.1」表記が無いけど)「ユートピア」の本編となる部分はこれ1冊に全て収められています。
2016年3月発売予定の「Vol.2」は本書の補完となるエピソード群となっており、ダークX-MEN絡みの話やX-MENレガシー編が収録されているとのこと。こちらも楽しみです。
※2016年1月13日追記:「Vol.2」は「ロード・トゥ・ユートピア」というタイトルに変更となった模様。

X-MENVSダークアベンジャーズ
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2 Comments

No Name  

解説の紙が入ってなかったのは仕様ですかね?新刊のチラシも入ってなかったです。

2015/11/12 (Thu) 22:38 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>No Nameさん
新刊チラシは通販限定の本には元々付属していませんが解説書は入っているはずです。
ヴィレッジブックスに問い合わせたほうがいいかも。

2015/11/13 (Fri) 05:14 | EDIT | REPLY |   

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