ツルゴアXXX

ARTICLE PAGE

12 2015

ジェフ・ローブ&エド・マクギネス他/ハルク:レッドハルク

ハルクレッドハルク表紙
「俺には…効かん。俺は俺だ。
 正真正銘の怪物だとも!
 この世で…最強のモンスター!

 そうとも、俺は無敵だ!」

RED ALERT!

無双の怪力を誇るハルク。
その制御不能のパワーは、時として人類を恐怖に陥れてきた。

アイアンマン、Mr.ファンタスティックら、各界の有力者で作る秘密結社イルミナティは、ハルクを深宇宙へと追放したものの、怒れるハルクは盟友とともに地球に生還。
全人類を相手に「ワールド・ウォー・ハルク」事件を引き起こした。

激戦の末、ハルクは倒れ、変身が解けたブルース・バナーは、地下基地の奥深くに幽閉された。
かくして、ついにハルクの脅威は去った。
誰もがそう思っていた。今日、この時まで……。

『ワールド・ウォー・ハルク』の後日譚を描く注目作、“赤い”ハルクとは何者か!?


◆収録作品

2007年03月:Wolverine Vol.3 #50 ※短編「Puny Little Man」のみ収録
2008年03月:Hulk Vol.2 #1
2008年04月:Hulk Vol.2 #2
2008年06月:Hulk Vol.2 #3
2008年08月:Hulk Vol.2 #4
2008年10月:Hulk Vol.2 #5
2008年11月:Hulk Vol.2 #6


◆関連作品過去記事
【ワールド・ウォー・ハルク】

◆Theme of Hulk

◆緑の怪物VS赤の怪物
ヴィレッジブックスの定期購読シリーズ「マーベル・マスト・リード」第三弾は、なんと日本国内では超貴重なハルク誌の邦訳!!
ハルクが大暴れする単独エピソードのまともな邦訳が出たのって、1979年に光文社から刊行された全3巻の単行本くらいだったんですよね。

光文社版ハルク
今や入手困難なプレミア物の絶版本

まあハルク誌でなくとも人気キャラだけに他作品でハルクが登場する事は割と多いので、邦訳本でも活躍自体は結構拝めるんですけれども、やはり一度はハルクが主役のストーリーをじっくり読んでみたいもの。
かなりの有名ヒーローなのに邦訳に恵まれてこなかったハルクにようやく光が刺した!!

本作の時系列は「ワールド・ウォー・ハルク」の後に位置しており、同作のラストでちらっと姿を見せたハルク似の謎のキャラクター、「レッドハルク」がビランとして登場するハルク誌第2シリーズのエピソードとなっています。
力だけで全てを解決していくという、いい意味で脳筋すぎるハルクのストーリー……さっそくざっくりとあらすじを紹介。

◆BIG RED ONE
外宇宙から盟友を引き連れ、全人類に宣戦布告するという「ワールド・ウォー・ハルク」事件を引き起こしたハルクことブルース・バナーが地下基地に幽閉されてから、ロシアのディミトリで不可解な殺人事件が発生した。
殺害されたのはビランのアボミネーション。
彼は頭蓋骨骨折では済まない威力の打撃を顔に受けて倒れ伏した後に銃殺されていた。
現場を捜査したドク・サムソンは、残された数々の証拠からある仮説を立てる。
この殺人事件の犯人はハルクであると。

しかし、ブルース・バナーは現在地下基地に幽閉されており、外に出てこのような事件を起こせるとは思えない。
そんな折、シールドのヘリキャリアは謎の“赤い”ハルクの襲撃を受ける。
シールド長官であるトニーはアイアンマンとなって仲間たちと必死に対処にあたるのだが、その抵抗は虚しくヘリキャリアは墜落させられてしまい、赤いハルク……レッドハルクの逃亡を許してしまう。

次にレッドハルクが狙い始めたのはハルクの親友、リック・ジョーンズ。
突然レッドハルクの襲撃を受けたリックはエィボムという怪物の姿に変身して返り討ちにせんとするが、相手の実力は己を遥か上回っており、銃火器まで使いこなすこの敵に苦戦を強いられてしまう。

銃火器まで用いるレッドハルク

ところ変わって、ブルース・バナーが幽閉されている地下の部屋。
二人の戦闘の影響で現在周囲に大地震が発生しており、ブルースはこの地下の部屋に生き埋めにされかけていた。
ブルースはこの危機的状況を回避するために、あえてハルクに変身して脱出を図る。
そうして外に出たハルクは、レッドハルクととうとう対面。
かつてない憎悪と殺意を向けて全力で襲いかかるレッドハルクに対し、ハルクも全力を持って正面からぶつかっていくのであった。

果たして、この二人の巨人の対決の行方は?
そして、この謎の赤いハルク……レッドハルクは何者が変身した姿なのか?

◆感想
本書は「この人物がレッドハルクの正体だ!」……と思わせておいて最後の最後にひっくり返され、結局読み終えてもその正体が判明しないという非常にモヤモヤする作り。

そもそもこの本はハルク誌第2シリーズの単行本1巻の邦訳であって、本書以降もハルクとレッドハルクの二人を中心に謎めいたストーリーが長々と展開していく作品であるらしいため、「一冊だけ邦訳されても……」という思いが無くもなかったり。
ですんで本邦訳は、ハルクとレッドハルクの「力VS力」というシンプルに迫力のある戦闘描写を堪能するための作品と割りきった方が楽しめると思います。

謎の理性的な赤いハルク「レッドハルク」になすすべもなく倒されていくヒーロー達の姿は実に絶望感がある……
あのソーですらあっさりと撃破されるため、レッドハルクはもう恐怖の存在そのもの。
そんな相手でも策など弄さず、純粋に力だけで立ち向かうハルクのカッコよさな!

ハルク対レッドハルク
エド・マクギネスの描く大迫力の筋肉にも注目やで

ちなみに邦訳版が刊行済みの「AVX」「エイジ・オブ・ウルトロン」の人物紹介にはレッドハルクの正体が普通に載っているので、この二作で完全にネタバレを喰らってから読み始めた僕としては少々なんとも言えない気分になりました。
関連記事

4 Comments

アウル  

時期的に復活したばかりとは言え、あのソーが1度普通に負けるシーンはある意味驚きでした(;゚;Д;゚;.:)
終盤、ハルクとソーが再び友情を取り戻す・・・これだけでも、ハルクは救われたんでしょうね(周りはむしろ悪化してる気もするが)

2015/09/13 (Sun) 16:49 | EDIT | REPLY |   

がいこつ  

他の邦訳でレッドハルクの正体が既に割れているのはその通りなんですが、だとしたらこの引きで、どうやって最終的に「あの人が!」ということになるのか、その過程が気になりますね。レッドハルクはアベンジャーズ入りしてますし…

2015/09/15 (Tue) 11:30 | EDIT | REPLY |   

エクスマレボルギア  

>レッドハルクの正体
ハルクについては全くの門外漢の私でさえ、AVXやAOU邦訳するかなり前から知ってるぐらいの、アメコミファンからすれば「犯人はヤス」レベルで知れ渡ってることですからね。
中には「え? レッドハルクの正体って当時は謎って扱いだったの?」とまでいう人もいるぐらいなので。

2015/09/15 (Tue) 17:56 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>アウルさん
>あのソーが1度普通に負けるシーンはある意味驚きでした(;゚;Д;゚;.:)
ハルク系の常識ハズレなパワーにはビビりますね……
策なんて弄さずに普通に勝ってしまうんですもの!
アメコミでは筋肉キャラがかませにならずに大活躍する光景が頻繁に見れて楽しい。

>>がいこつさん
解説書では以降の展開に軽く触れた後に「いつの日かの邦訳に期待されたい」なんて文言が記載されてますね。
単なるリップサービスなんでしょうけれどもつい期待してしまう。続きが読みたい!

>>エクスマレボルギアさん
>アメコミファンからすれば「犯人はヤス」レベルで知れ渡ってることですからね。
僕は邦訳AoUやAVXを読むまで全く知りませんでした…('A`)(小声)

2015/09/18 (Fri) 11:02 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment