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30 2015

マット・フラクション&デイビッド・アジャ他/ホークアイ:リトル・ヒッツ

ホークアイリトルヒッツ表紙

「クリント・バートン。あんた、何言ってんの?」
「そっちこそ…なに怒ってんだ?だって悪党が…」
「あんた、正義の味方でしょ?しっかりしなさいよ!
 なんのつもり?こんなマネして!尻尾を巻いて退散?
 見損なったわ。せいぜいクリスマスでも楽しんで」


の名手、クリント・バートンの前に立ちふさがるのは、
ハリケーン・サンディ、デジタル機器、犬の名探偵、女性問題、
そしてプロの殺し屋――


クリント・バートンの過去の恋人が勢ぞろい!その時ケイトは……?
女難に水難……二人の“ホークアイ”に今日もまたトラブルが降りかかる!

アベンジャーズのメンバー“ホークアイ”ことクリント・バートン。弓の名手ながら普通の人間である彼の活躍を描いて、日本でも好評を博した『ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポン』の続刊が登場。
今回はホークアイを巡る3人の美女(ブラック・ウィドウ、スパイダーウーマン、そして前妻モッキンバード)が新たに登場して物語に花を添える一方で、1巻に登場したロシア人地上げ屋グループとの抗争が意外な展開を迎える。さらに2014年のアイズナー賞を受賞した傑作エピソード「ピザ・イズ・マイ・ビジネス」を収録した必読の第2巻!


◆収録作品

2013年02月:Hawkeye Vol.4 #6
2013年03月:Hawkeye Vol.4 #7
2013年04月:Hawkeye Vol.4 #8
2013年06月:Hawkeye Vol.4 #9
2013年07月:Hawkeye Vol.4 #10
2013年08月:Hawkeye Vol.4 #11


◆関連作品過去記事
【ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポン】

◆“スーパー”じゃないヒーローの日常第2弾
ホークアイ#6デコアベンジャーズネタ
デコアベンジャーズネタが入っているエピソードも収録!

オシャレなアートホークアイのトラブルだらけな日常を描くストーリーが絶妙に噛み合っているホークアイ第4シリーズの単行本2巻がようやく邦訳されました!
1巻が邦訳されたのはもう去年の8月なんですよねこれ。正直1巻だけ出してオシマイになるかと思ってたんで続きが翻訳されたのは非常に嬉しい。

で、第2巻も相変わらずスーパーパワーを持ったヴィランと戦うようなスーパーヒーロー物のような展開には決してならず、街を襲ったハリケーン、ぐっちゃぐちゃになったデジタル機器のコード、これまで関係を持ってきた女性たちなどなど、今回もどうにもスケールが小さめな問題にホークアイが立ち向かっていきます。

……が、そんな中1巻で地上げ屋グループを追い払いビルを自分で購入して住民を助けたこと、そして謎のマフィアに追われていた美女を助けたあのエピソードがこの2巻で厄介な展開に繋がってしまうことに。
あの2編って伏線だったのか……

動き出すマフィア
ホークアイの取った行動が原因でマフィアやそのお得意様を激怒させてしまう結果になってしまった
ビルの住人を人質に取られたホークアイはすっかり意気消沈し、街を出て行く決意をするが……

◆PICK UP キャラクター クラウン
クラウン「言ったろ。地獄から来たって」

「マーベルには魅力的な新ヴィランが不足している」と言われている昨今、このホークアイ第4シリーズ#8にて初登場したのが殺し屋である新ヴィラン、クラウン。
本名はカジミエシュ・カジミエルチャク。愛称はカジ。
元はサーカス団の子供だったのだが、幼少の頃に戦争でサーカス団そのものと両親を失い、弟とともに芸を披露しながら生きていた。
しかしその弟もまた戦争が原因で爆発に巻き込まれて死亡。
それからはマフィアに拾われ、殺し屋の仕事をしながら今日まで地獄のような日々を一人で生きてきた男である。

現状このホークアイ誌にしか登場していないんですけれども、道化師のメイクで淡々とターゲットの殺害を実行する不気味さを持ちながら、表の顔は社交界にも出席できる立場な好青年という真逆の顔を見せてくれる点が魅力なキャラクターです。
ただこの2巻では顔見せと彼のバックグラウンドの描写のみに留まっており、本格的に対峙するのはもう少し後な模様。

◆感想
面白い!
日常的な雰囲気と人情モノ要素、そしてヒーロー物的要素を絶妙なバランスで織り込み、また程々にユーモラスなシーンも挿入しているおかげでほんとサクサク読める作品です。
やっぱりこのフラクションのホークアイは面白いな!1巻に引き続きこの2巻もオススメ!

最後に収録されている、2014年のアイズナー賞受賞の傑作エピソードPIZZA IS MY BUSINESSピザ犬の冒険なんてもうアートを眺めているだけでも楽しい作品でした。

ピザ犬の冒険
クリス・ウェアのコミックを思わせる画面作りが面白い

ほぼサイレントで話が展開されていき、犬のラッキーが耳や鼻で感じ取った情報がアイコンとして表示されていく構成。
掴んだ情報をラッキーなりにつなぎ合わせて調査しているようなのですが、その一方で気になっている室内犬の元に寄り道しちゃったりとどこか行動が自由で笑ってしまう。
しかし作中で描かれる情報や展開はかなり重要なもので、話の続きが実に気になる。

解説書では「続刊の邦訳は未定」と記載されていますが、小プロ邦訳コミックの制作統括者・山本将隆氏のアカウントにて3巻の邦訳が決定している事がアナウンス済み!楽しみだ!

これはひょっとしたら最終話まで追いかけてくれる可能性もあるか……!?
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