ツルゴアXXX

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23 2015

デビット・ハイン&ヤニック・パケット他/X-MEN:シビル・ウォー

X-MENシビルウォー表紙

「泥棒みたいにコソコソと学園を離れなきゃならないのか…
 情けなくて言葉も出ないよ」

「あぁ…一時代の終わりさ」


WHOSE SIDE ARE YOU ON?

正義を守るヒーロー同士が骨肉の争いを繰り広げる「シビル・ウォー」。
だが、その一方で、超人登録法を巡って揺れる世間に関心を示さない者達がいた。
M-デイの結果、絶滅の危機に瀕したミュータント達である。

かつては数百万を数え、人類との間で種族戦争の勃発が危惧された彼らは、今や総勢200人を切る絶滅危惧種となっていた。
エグゼビア高等教育院に設けられた難民キャンプに“保護”された彼らは、センチネルの監視の下、陰鬱たる日々を送っていた。
今日、この日までは……。

人類を二分した「シビル・ウォー」は、ミュータントの未来に何をもたらすのか?

君はどちらに付く?


◆収録作品

2006年09月:Civil War: X-Men #1
2006年10月:Civil War: X-Men #2
2006年11月:Civil War: X-Men #3
2006年12月:Civil War: X-Men #4


◆関連作品過去記事
【X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M】
【X-MEN:デッドリー・ジェネシス】
【シビル・ウォー】

◆SAVE THESE ENDANGERED SPECIES...
シビル・ウォークロスオーバー第2期2冊目はX-MEN!
ただ何度か作中や解説書でも記載されているとおり、X-MENらはそもそもシビル・ウォーとは距離を置いていました。
『ハウス・オブ・M』のラストで起こった大事件、M-デイにより、ミュータントという種が絶滅の危機に陥るという緊急事態に見舞われていたため、そもそもシビル・ウォーどころではなかったんですよね。

世間は世間でミュータントを散々危険な存在として排斥しようとしていたくせに、絶滅危惧種となると一転、彼らの保護を訴え始めたのだから身勝手なもの。
というわけでミュータントらはエグゼビア高等教育院に避難。政府の監視のもと、実質軟禁状態と変わらない待遇の保護を受けていたのです。
本作はそういう状況下で起こった事件が描かれます。

ちなみに本作にはウルヴァリンが全く登場しませんが、それは同時期に彼がシビル・ウォーのきっかけであるスタンフォード爆発事件を起こしたビラン、ナイトロを追いかけていたため。
詳細は『ウルヴァリン:シビル・ウォー』にて。

◆CIVIL WAR:X-MEN
外の世界ではヒーロー達に『超人登録法』が突きつけられ、賛成派と反対派に別れとうとう直接的に衝突するまでの事態に発展している一方で、X-MENらは常に中立を保ち続けていた。
M-デイによりミュータントの約9割がその力を失って絶滅危惧種と化したため、人類側により“保護”される立場となってしまったのだ。

国家危機管理局が参入し、5体の有人型センチネルを率いたO*N*Eがエグゼビア高等教育院にミュータント達を閉じ込めて監視、保護していたのだが、その行動は自らを“198”と呼ぶ彼らとの軋轢を増していくだけであった。
そしてとうとうその不満は爆発し、エグゼビア教育院に侵入したX-フォースのドミノとシャッタースターが中心となって198は脱出の為に暴動を引き起こす。
X-MENはこの事態を察知し、198とO*N*Eの戦いに割って入り、なんとか暴動を収束させるのだが、死傷者を出さないように務めた結果、198の脱走を許さざるを得なくなってしまうのだった。

ビショップとサイクロップスの対立

センチネルの追跡を振り切り、輸送機に乗ってどこかへと向かった198。
対処策の立案を一任されているアイアンマンはミュータントとセンチネルの統合軍を編成し、逃亡者を改めて収容する作戦を提案。
X-MENはO*N*Eよりも先に198を発見し、保護するためにエグゼビア教育院を脱走し行動を開始する。
サイクロップスはキャプテン・アメリカに相談し、198が潜伏している先がネバダ砂漠にある基地である事を特定。急いでX-MENは現地に向かうのだが、既にO*N*Eも198の居所を掴んでおり、両者は鉢合わせしてしまう。

ONEVSX-MEN.jpg

だがO*N*E側に戦闘の意志はなく、現場指揮官であるビショップは「大統領は198全員に恩赦を与える用意がある」というメッセージを伝え、X-MENを退却させようと説得しに来たのだった。
しかし、ミュータントに強い敵意を抱く国家緊急対策局長官のレーザー将軍は、この混乱に乗じてミュータントの殲滅を目論んでいた。
対象者を自在に操る能力を持つビラン、ジョニー・ディと影で組んでいたレーザーはサイクロップスをこの場で操り、ビショップに攻撃を加えさせてミュータントとO*N*E同士の戦闘を引き起こすのだった……

◆感想
ぶっちゃけシビル・ウォー本編との関わりは非常に薄く、これまで刊行されたX-MEN関連の邦訳のストーリーを補完する感じの内容でした。
っていうかもうこれシビル・ウォーというタイトルじゃなくても全く問題なさそう。

それはそうと、近年のX-MEN関連の邦訳は基本大きなイベント絡みのエピソードばかりが刊行されているので、邦訳だけで追いかけてる身としては話が飛びまくっててちょっと読みづらいのがネックなんですよね。
未邦訳部分が多いんで、あらすじと解説を熟読してある程度自分で知識を得ておく必要があるのは大変。
ですので、過去に刊行された『X-MEN:デッドリー・ジェネシス』からそう時期が離れていないエピソードの邦訳はわりとすぐに状況が把握できてありがたかった。

巻末には『ヤング・アベンジャーズ&ランナウェイズ:シビル・ウォー』同様、キャラ解説のおまけページが用意されています。
紹介されているのはカリバン、マイクロマックス、サブラ、センチネル、シャッタースター、トードの6名。
ちょっとマニアックなキャラを結構な文章量で詳細に解説しているのでなかなか助かる!
特にセンチネルに至っては4ページも割いているため読み応えありまくりです。

エヴァ2号機センチネル
どっかのロボットアニメで見たような感じのセンチネルが居ますね……
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