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12 2015

マーク・ウェイド&アンドレ・アラウージョ他/エイジ・オブ・ウルトロン コンパニオン

エイジオブウルトロンコンパニオン表紙
『僕の名はDr.ヘンリー・ピム。
 物体を縮小、拡大する方法を発見したので、
 コスチュームを着て犯罪と戦うことにした。
 どうしてそうなるのかは後で説明する。
 何年もの間に、多くのコスチュームを着て多くの名を名乗った。
 イエロージャケット。ゴライアス。ジャイアントマン。アントマン。
 僕の精神状態は衣装と同じ程度にしか安定しなかったから、
 仲間のアベンジャーズは僕をガラス細工みたいに扱った。
 いつ割れるかと恐れながら。で、どうなったと思う?
 とうとう壊れたのさ』

THE BATTLE AGAINST ULTRON ELECTRIFIES THE WORLD

ヒーロー達の想定を上回る奸計を巡らし、ついに地球の覇者となったウルトロン。
その世界制覇の裏には、命の数だけのドラマがあった。
別れと喪失の8つの物語、そして、絶望の果てに残された希望の物語、
併せて9つの物語を収録した『エイジ・オブ・ウルトロン』補完編、ここに登場。


◆収録作品

2013年05月:Fantastic Four Vol.4 #5AU
2013年05月:Superior Spider-Man #6AU
2013年06月:Avengers Assemble Vol.2 #14AU
2013年06月:Ultron #1AU
2013年06月:Wolverine and the X-Men #27AU
2013年07月:Avengers Assemble Vol.2 #15AU
2013年07月:Fearless Defenders #4AU
2013年07月:Uncanny Avengers #8AU
2013年08月:Age of Ultron #10A.I.


◆関連作品過去記事
【エイジ・オブ・ウルトロン Vol.1】
【エイジ・オブ・ウルトロン Vol.2】

◆TH-TH-TH-THAT'S ALL FOLKS!
スーペリアースパイダーマンVSウルトロン

先日映画公開に併せて邦訳版が発売されたクロスオーバー作品『エイジ・オブ・ウルトロン』のタイインをまとめた一冊『エイジ・オブ・ウルトロン コンパニオン』が刊行!
やっぱクロスオーバー作品はタイインがあってこそだよねー。キチンとこれを纏めた本が邦訳されたのは嬉しい。

今回は号数の後ろに「AU」(「AGE OF ULTRON」の略)という表記がついたちょっと特殊なタイイン誌。
本編の裏で展開されていた様々なヒーローのドラマが計9作収録されています。

右目を負傷し、突然友人と平穏を奪われたブラックウィドウ。
ウルトロンの治世から世界を救うために我が子たちを宇宙船に置いて地球に舞い戻り、そのまま帰らぬ人となったファンタスティック・フォー。(スーザンだけは生き残ったけど)
本編では伏せられていたけど、当時はピーターが死亡しDr.オクトパスがスパイダーマンとなっていたため、そこら辺を掘り下げてオクトパス視点でのウルトロンとの戦いを描くエピソード、ウルトロンと命を懸けて戦ったイギリスのヒーロー、キャプテン・ブリテンらの活躍を描く一作などもあれば、『Fearless Defenders #4AU』というアマゾンの前女王であるウォリアーウーマンが大暴れするエピソード、ウルトロンの“息子”であるランナウェイズのビクター・マンチャが主人公となる『Ultron #1AU』と、普段の邦訳ではなかなか拝めないキャラの活躍も楽しめたりで実にバラエティに富んでいます。

我が子らとの別れを告げるリード

◆感想
本編が本編なのでタイインも基本鬱展開のラッシュではあるんだけど、人間ドラマとしてはこちらの方が楽しめる作品が多い印象。
どれも本編の補完としてクオリティの高い手堅い作品が揃っていた感じです。

で、個人的に一番好きなエピソードが本編後日談となる『Age of Ultron #10A.I.』
ウルトロンを作ってしまった功罪を持つヒーロー、ハンク・ピムは己の半生を振り返る一編。
ぶっちゃけエイジ・オブ・ウルトロン本編とか関係なしに短編作品として楽しめる内容なんですけどね。

幼少期のハンクはその当時から頭のいい子供だったのだけれど、それ以上に気まぐれで自己表現が強く、空想力と創造性のある子で、両親は愛を注いでいたものの持て余し気味でもあったのだとか。
両親は将来エンジニアか薬学の方向に進ませようとしていたのだけれど、ハンクの祖母、アンジェラ・ピムは彼のそんな創造力を尊重し、アーティストになる道を勧めてくれたのです。

幼少期のハンク・ピム

そんな大好きなおばあちゃんが病気で床に臥せってしまい、ハンクは必死になって自身の発明で彼女を救おうとしたのだけれど子供が作ったオモチャのような物で病気が治るはずもなく……
それからピムは大人になるまで自己表現欲求を抑え、お偉いさん達の機嫌を損ねないようつまらない発明を続ける日々を送っていく。
しかし、抑圧された感情はとうとう爆発し……というお話。
ハンク・ピムがヒーローになるまでの人生を綺麗にまとめ上げた作品であり、これが読めるだけでも結構価値のある一冊だったと思ってます。

それにしてもマーベルのクロスオーバーはタイインの方が面白い事多くない……?
いや本編があってこその作品群ではあるんだけど。
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