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01 2015

ジェフ・ジョーンズ&アイヴァン・リース他/ジャスティス・リーグ:トリニティ・ウォー(THE NEW 52!)

トリニティウォー表紙

『…速報です。
 ジャスティス・リーグとジャスティス・リーグ・オブ・アメリカが交戦中。
 戦死者が1名。しかも加害者は…スーパーマン?信じられません』

「ふっ。計画どおり、スーパーマンがドクター・ライトを殺害した。
 奴らが私の計画に気づく頃には、すでに世界は我々のものだ」


あらゆる根源とは?

太古の昔、一人の乙女が髑髏の形をした不気味な箱を見つけ、その箱を開けたために、七つの大罪をこの世に解き放ってしまった。数千年後、世界に満ち溢れた悪に対抗するように、スーパーヒーローの軍勢が立ち上がった。ヒーローたちは3つの派閥に分かれていたが、それぞれのチーム名にジャスティス・リーグという言葉を冠している点は同じだった。彼らは独自の手技と手法に基づいて活動しており、チーム同士は不安定ながらもバランスを保っていた。

今までは。

しかしパンドラの箱が再び表舞台に登場し、その悪の波動が伝染病のごとく広がり始めた。スーパーマンでさえも、その影響には逆らえなかった。箱のパワーを制御できるのは、もっとも強き心が、もっとも暗き心の持ち主のみ。箱の秘密を解き明かそうと、3人の謎の男女が世界を駆け巡り、世界の命運を決するスーパーヒーロー同士の戦いが始まる。
だが、悪の裏側には、さらなる巨悪が待ち構えていた……。


◆収録作品

2012年06月:The New 52: FCBD Special Edition
2013年09月:Trinity of Sin: Pandora #1
2013年09月:Trinity of Sin: Pandora #2
2013年09月:Justice League Vol.2 #22
2013年09月:Justice League Dark #22
2013年09月:Justice League of America Vol.3 #6
2013年09月:Constantine #5
2013年10月:Trinity of Sin: Pandora #3
2013年10月:Trinity of Sin: Phantom Stranger Vol.4 #11
2013年10月:Justice League Vol.2 #23
2013年10月:Justice League Dark #23
2013年10月:Justice League of America Vol.3 #7


◆関連作品過去記事
【ジャスティス・リーグ:誕生(The New 52!)】
【ジャスティス・リーグ:魔性の旅路(The New 52!)】
【ジャスティス・リーグ:アトランティスの進撃(THE NEW 52!)】
【シャザム! :魔法の守護者(THE NEW 52!)】

◆What is the evil behind the evil?
ニュー52ジャスティス・リーグ第4巻がようやく発売!またも1年くらい間隔が空いての刊行となりました。
ただ、邦訳の帯でも「これがニュー52ジャスティス・リーグの第4巻だ!」という風に書かれていますが、実際の所は本作はジャスティス・リーグ誌を中心に展開されたクロスオーバーイベントの本編とタイインを纏めた一冊であります。
ニュー52に入ってから初めて展開された大型クロスオーバーですよ!
(小規模なクロスオーバーはこれ以前にもありましたが)
それじゃあ本来のジャスティス・リーグ第4巻はどうしたのかというと、こちら『Justice League Vol. 4: The Grid』は残念ながら未邦訳となった模様。


Justice League第2シリーズ #18-23までを収録
ものの見事に本書収録のエピソードまで混じっており、
邦訳で発売しづらい底本となっているのがスルーされた原因なんだろうか
そのため#18-20については本書の解説書にあらすじを記載する事でフォローされている
個人的にはトリニティ・ウォー部分だけをカットして少ないページ数にしてでも刊行して欲しかった

まあそれはそれとしてトリニティ・ウォーの話を。

ニュー52での正史世界となるプライムアース誕生のきっかけとなった、リランチ前のクロスオーバーイベント『フラッシュポイント』最終話で初登場した謎の女性、パンドラ。
ニュー52ジャスティス・リーグの1巻、2巻に収録されたバックアップストーリーでこのパンドラというキャラクターの情報が小出しにされてきたわけなんですが、本作トリニティ・ウォーでようやく彼女の詳細が明らかに。

三大罪人
パンドラの正体はかつてカウンシル・オブ・エターニティと呼ばれる至高魔術師の集団に罪を裁かれ、
不死の呪いをかけられて世界を永遠に彷徨う羽目になった三大罪人トリニティ・オブ・シンのうちの一人
ちなみに残りの二人はファントム・ストレンジャークエスチョン
クエスチョンに至ってはリランチ前の設定(普段はテレビジャーナリストをしているビジランテ)から
大幅に設定が変わった

パンドラの罪とは、呪いの箱を(知らなかったとはいえ)好奇心のままに開けてしまい、世界に『七つの大罪』を解き放ってしまった事。
嫉妬、暴食、傲慢、強欲、怠惰、憤怒、色欲……人類が戦争の歴史を繰り返してきたのは、パンドラがこの封印を解いてしまったのが全ての原因だったのだとか。
何千年も戦いと説得を続け、とうとうこの現代まで世界を救えないまま彷徨い続けたパンドラだったのですが、この呪いを解き、七つの大罪を浄化するには「箱を開けられるもっとも強き心の持ち主を頼ること」という事を知り、スーパーマンに接触を図る……というのが序盤の展開です。

パンドラの箱を巡り、またヒーロー達がこの箱の影響を受けて心を操られ、各勢力同士三つ巴の戦いを繰り広げてしまうという、登場人物が非常に多く話のスケールも大きいてんやわんやなクロスオーバーなんですが、それでも内容はシンプルに熱く分かりやすい展開なあたりはさすがジェフ・ジョーンズ(今回は複数のライターが関わっていますが)
そしてこの事件の裏には真の黒幕が存在し……?

あの最強のヒーローと謳われるスーパーマンを殴り飛ばせて思わずテンションが上がるビリー君(シャザム)、そのスーパーマンがジャスティス・リーグ・オブ・アメリカのドクター・ライトを何故か殺害してしまうという衝撃シーン、妙にコミカルなキャラをしているヴィラン・シグナルマン、ファントム・ストレンジャーに連れられて天国に向かい、そこで両親が強盗に襲われて死ななかった世界を覗くバットマンなど名&迷シーンも数多い!
普段の邦訳ではなかなか活躍が拝めないジャスティス・リーグ・ダークの面々ががっつりストーリーに絡んでくるので、そういう面でも本作は読んでいて楽しいです。

ジャスティス・リーグ・ダークとワンダーウーマン

◆感想
本作は前述したとおりニュー52初の大型クロスオーバー作品なのですが、少し特徴的なのは本書でストーリーが完結しないという点。

ラストはこの事件を引き起こした黒幕の登場で締めくくられ、次は『フォーエバー・イービル』という大型クロスオーバーイベントにそのままストーリーが持ち越されていきます。
個人的に本書ラストに登場する裏で糸を引いていた黒幕の正体が衝撃過ぎてもうテンションバク上げでした。まさかあいつらをニュー52で拝めるとは……!!

読んでいる間は3つのヒーローチーム(ジャスティス・リーグ、ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ、ジャスティス・リーグ・ダーク)がぶつかり合う事、そしてパンドラ、ファントム・ストレンジャー、クエスチョンの三大罪人トリニティ・オブ・シンが話の中心になるからトリニティ・ウォーというタイトルであると思っていたのに、その意味合いが最後の最後に変化するのも面白い。
小プロが過去にあの作品を邦訳してくれたのがいい感じに効いてる。

真の悪の解放

続編のフォーエバー・イービルもキチンと7月の29日に邦訳版が刊行されるのですが、今作はあくまで導入部という感じのシナリオだっただけに今すぐ続きが読みたくてしょうがない!!
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3 Comments

No Name  

あいつらは最近発売したクライシスでも出てましたねw
フォーエバーイービル超楽しみです!久々にかっこいいシネストロさんが拝める

2015/07/01 (Wed) 22:38 | EDIT | REPLY |   

アウル  

翻訳版がない状態ですがようやく日本でもJLDが拝めるとは(°∀°)
コンスタンティンとザターナの恋の行方やいかに!

2015/07/01 (Wed) 22:51 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>No Nameさん
あの最期はカッコ良かった…!設定を知らなければ真っ当なヒーローにしか見えない。

>>アウルさん
>翻訳版がない状態ですがようやく日本でもJLDが拝めるとは
今月発売の「NEW52:グリーンランタン/ダーク」もヨロシク!(宣伝)

2015/07/03 (Fri) 00:11 | EDIT | REPLY |   

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