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02 2015

ブライアン・マイケル・ベンディス&ジョン・ロミータJr他/AVX:アベンジャーズ VS X-MEN ROUND1

AVX1巻表紙
『トーマス・フィヤビー。フィヤビー大佐。
 爆撃手だった彼は、世界で初めて核爆弾を人間の頭上に投下した。
 爆撃機の上から、ボタンを押して。
 15万人以上の人間が灼熱の閃光にかき消えた。言葉が放たれる暇もなかった。
 でも、誰も言わない。“大佐は15万もの人間を殺した虐殺者だ”とは。
 世間は爆弾だけを糾弾する。爆撃手ではなく。
 どちらにも非はあるのに。
 私は爆弾なの?爆撃手なの?
 そんなの犠牲者にとっては…問題じゃないのかもしれないけど。
 私はホープ・サマーズ…全ての元凶』

THE ULTIMATE SUPER-HERO SHOWDOWN!

かつて世界を破滅の淵に追いやった超エネルギー生命体「フェニックス・フォース」の地球襲来が不可避となった。
世界平和を第一に考えるアベンジャーズはその抹殺を主張するが、一方でX-MENは、絶滅に瀕したミュータント種の救済を期待する。
フェニックスを巡って対立するアベンジャーズとX-MEN。その緊張が、ついに弾ける時が…!
アベンジャーズとX-MEN、二大チームの前面衝突を描いた話題作、ついにゴングが鳴る!


◆収録作品

2012年01月:Point One
2012年05月:Avengers vs. X-Men #0
2012年06月:Avengers vs. X-Men #1
2012年06月:Avengers vs. X-Men #2
2012年07月:Avengers vs. X-Men #3
2012年07月:Avengers vs. X-Men #4
2012年08月:Avengers vs. X-Men #5


◆関連作品過去記事
【X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M】
【X-MEN:メサイア・コンプレックスVol.1】
【X-MEN:メサイア・コンプレックスVol.2】
【X-MEN:セカンド・カミングVol.1】
【X-MEN:セカンド・カミングVol.2】

◆THE PARALLAX VIEW
「アベンジャーズとX-MENの全面対決!!」
……という煽り文句を見て真っ先に「シビル・ウォーとは何だったのか」という思いが浮かんだ僕。

まあ勿論シビル・ウォーの時とはまた状況が違い、あっちが超人登録法という法律の是非を巡ってのぶつかり合いだったのに対し、今回またヒーロー同士の戦いが起こっちゃったのは、X-MENが世界を破滅させるほどのパワーを持つ超エネルギー生命体、フェニックス・フォースを始末せずにミュータントの救世主と称される少女、ホープを宿主にして種の再生を目論もうとしたのが原因。

キャプテン・アメリカを筆頭としたアベンジャーズ達はフェニックスの始末を試みるも、一瞬で惑星を破壊してしまうほどのパワーを持つこの死と破滅のエネルギー生命体は同時に再生をもたらす能力も持っているため、X-MENのリーダー、サイクロップスはコイツにMデイにより未だ絶滅の危機に瀕しているミュータントの種の再生の鍵になることを期待しているわけなんですね。

かつてフェニックス絡みで大事なメンバー、ジーン・グレイを喪う事態に発展してしまった事がありましたが、サイクロップスは「今は我々も経験を積んでいる」と主張。それでも実際そんなに上手くフェニックスを制御できるのかという不安はあるんですが……
クロスオーバーイベント含むアベンジャーズの面々のストーリーではヒーロー同士の対立やその隙をついたビランの台頭で暗黒の時代ともいえる事態を引き起こしつつも、最後には見事失地を回復したのに対し、X-MEN……ミュータントはというとM-デイ以降種の数が激減し、未だ復興には至っていない厳しい状況。
X-MENのリーダーとしてだけではなく、今やミュータントという人種を導く立場になるサイクロップスがこの機を逃さんとする気持ちもまあ分からなくもない……かな?

しかしそれを差し引いても種の存続に固執するあまり不穏な性格に変化しつつあるサイクロップス。
地球消滅の危機を防ぐためにX-MENを説得しようとするキャップを容赦なく攻撃したため、戦いの火蓋が切って落とされてしまうのでした。

アベンジャーズ、X-MEN、激突
結局内ゲバに

◆感想
ミュータントの事を考えての行動である

若干X-MENサイドが悪人寄り(っていうと語弊があるけど)に描かれている印象があるんですが、アベンジャーズサイドがヒーローしているかというとこれもちょっと微妙。

キャップが提案したのは「ホープを専用の施設に保護する」という彼女の人権を無視した対応策だし、抵抗を決めたX-MEN達に対してヒーロー達が「こんな奴だとは知らなかった」「哀れな被害者気取りさ」と変に侮蔑発言を飛ばしまくるのもなんかキツイ。
命令違反したウルヴァリンをキャップとジャイアントマンがヘリキャリアから蹴り飛ばして地上に突き落とすという容赦無さ過ぎる仕置きもあんまり過ぎてもう迷シーンに映ったし!

やりすぎじゃなかろうか
「これぐらいじゃ死なないだろう」という事を知った上で突き落としたんだろうけど普通にえげつない

そしてこの第1巻は最後の最後にスゴイ嫌な予感がする展開を見せて締められることに。続きが気になる引きではある。
本作『AVX』1巻、面白いか面白くないかで言ったら正直ゲンナリするシーンが多くてそれほど面白くはなかったんですが、そもそも僕がこういう内輪もめ展開があんま好きくないってのもある。
いやもうちょっと話運びが上手ければ普通に楽しんで読むんですけど!

まあこういうシチュエーションじゃないとヒーロー同士の本気のバトルなんて拝めないし、そういう『画』を見たいのであれば本作はオススメ。
サイクロップスVSキャプテン・アメリカ、ネイモアVSルーク・ケイジ、レッドハルクVSコロッサスなどといった対戦カードは普段のストーリー展開ではまず拝めませんからね!
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4 Comments

電子の海から名無し様  

このお話のあと「もうフェニックスパワーなんてこりごりだよ!」って言ってたのに最近のシークレットウォーズでサイクまたフェニックスに返り咲いちゃうんですよねー・・・段々フェニックス=サイクの式が出来上がってるような

2015/06/03 (Wed) 15:32 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>電子の海から名無し様さん
>「もうフェニックスパワーなんてこりごりだよ!」
丸枠からの暗転オチなんです!?
最近邦訳されるタイトルが割と新しめになってきたので現行ストーリーの内容まではあまりチェックしないようにしてるんですが、サイクロップスが指名手配されて以降の動向はちょっと気になる今日この頃。

2015/06/03 (Wed) 20:56 | EDIT | REPLY |   

モルボル  

初めまして、アメコミ記事中心にいつも楽しく読ませていただいております。

サイクはね……どうしてこうなってしまったのか
今や完全にマグニートーの思想を受け継ぐ者になってしまって、教授の思想を受け継いだウルヴァリンとの対立がメインになってしまってますから

2015/06/04 (Thu) 10:38 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>モルボルさん
>今や完全にマグニートーの思想を受け継ぐ者になってしまって
新たな魅力を持ったダークヒーロー的なキャラに昇華しているのならそれはそれでアリ……なのかな?
サイクファンは実際この変化をどう感じているんでしょうか。

2015/06/04 (Thu) 18:40 | EDIT | REPLY |   

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