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31 2015

ブライアン・マイケル・ベンディス&ブライアン・ヒッチ他/エイジ・オブ・ウルトロン Vol.1

エイジオブウルトロン1巻表紙

「マンハッタンだけなのかな?」
「世界中がこうなってるさ」
「その根拠は?」
「誰も空を飛んでない。アベンジャーも飛行機もヘリもだ」
「軍もかい?」
「ワシントンが消滅したことは確認済みだ」
「消滅?」
「根こそぎ消えた」
「今更だけど…みんなに会えてよかったよ。これで…全員かい?
 ニューヨークにはスーパーヒーローが7000人もいたのに…
 残ったのはこれだけ?」


HUMANITY'S TIME IS OVER.
THE AGE OF ULTRON HAS ARRIVED.


全てはスパイダーウーマンの思わぬ発見から始まった。
その成果を奪ったスーパービランどもの無謀な行いが禁断の扉を開けてしまったのだ。
一瞬にして世界は姿を変えた。
廃墟の上に異様な建物がそびえる異世界となった地球を支配するのは、人の姿をした機械。
そう、ここにウルトロンの治世が始まったのだ!

映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の原案となった話題作、ついに邦訳開始!


◆収録作品

2011年06月:Avengers Vol.4 #12.1
2013年05月:Age of Ultron #1
2013年05月:Age of Ultron #2
2013年05月:Age of Ultron #3
2013年06月:Age of Ultron #4
2013年06月:Age of Ultron #5


◆THE WAIT IS OVER!
今年の7月4日に満を持して公開される、マーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ2である映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』……
この映画の原案となった作品『エイジ・オブ・ウルトロン』がヴィレッジから邦訳されました!

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映画に便乗できるタイミングは逃さない邦訳アメコミ業界

……といっても本書『エイジ・オブ・ウルトロン』はあくまで原案となっただけであり、映画のストーリーとは完全に別物。
実写映画の方はメインビラン、ウルトロンとの原作での数多くの激闘エピソードをベースにしているのだとか。

そもそもウルトロンがどういうビランなのか、ウルトロンを開発したハンク・ピムというヒーローはどういう人物なのかは過去に下記のディスクウォーズ記事で紹介しているのでそちらを見てもらうとして、本作『エイジ・オブ・ウルトロン』はどのような作品になっているのか、さっそくレビューしていきたいと思います。

【ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ 第34話「新人アベンジャーズ?」 新規登場キャラまとめ】
【ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ 第37話「賢すぎる助手ロボット」 新規登場キャラまとめ】


本書収録の2011年に発表された『Avengers Vol 4 #12.1』がエイジ・オブ・ウルトロンの実質的な第0話となっており、このエピソードで科学者ビランチーム、インテリゲンシアが眠っていたウルトロンを起動させるキッカケを与えてしまったのが全ての始まり。

それから一年以上経ってようやく2013年に本編『エイジ・オブ・ウルトロン』がスタートしたのですが、その内容はというと1話目から詳しい説明もなくいきなり世界がウルトロンによって支配され、人類が複製されたウルトロン達に徹底的に管理されているという絶望的なストーリーなのでした。

突然ディストピア物に
突然ディストピア物に

本作で驚きなのはこの作品は荒廃した未来世界を舞台とした並行世界というわけでは無く、あくまで正史世界を舞台とした作品だという点。
7000人もいたスーパーヒーローもいまやわずか10数名という人数にまで落ち込み、ウルトロンに見つからないよう隠れ家に潜伏しながら必死に事件解決の糸口を探っているという状況。

ネタバレになるので名前は出しませんが、既にあのヒーローやあのヒーローも死亡しており、ストーリーが進むと生き残った一部ヒーローまで容赦なく死亡してしまうダークすぎる展開が。
世界が破滅寸前というだけでも凄まじい状況なのに正史でバンバンヒーローを死なせてどうやって収拾つけるんだー!?

凹みキャップ
凹みキャップ

一体だけでも撃破が困難なウルトロンが大量に複製されてるという絶望感。人々を守るどころかウルトロンの目から逃げ隠れするしかない日々が続いてはそりゃキャプテン・アメリカだってこうなる……んだろうけど体育座りで顔を俯せてるキャップの姿を見せられるのは辛すぎる。
よく見たら破壊不能なはずのキャップのシールドが破壊されているのも敵の強さを物語っている1シーンです。

◆感想
容赦なく殺害される一般人
当然モブにも厳しい世界

第1巻では終盤に現状を打破する方法がやっと見つかり「いよいよ反撃開始だ!」というところで終わってしまうため、この時点では基本的に終始絶望的な世界観を見せつけられるだけの一冊になっていました。話が大きく盛り上がってくるのはやはり結末まで収録される次巻あたりになる感じかな?

「何故このような世界が出来上がってしまったのか?」「そもそもウルトロンを開発してしまったハンク・ピムは現在どこに潜伏しているのか?」などといった数々の謎も残されており、『何がなんだかよく分からないがとにかく悪夢のような世界だ』ということだけが描かれ続ける1巻だけではまだ面白さがイマイチ分からなかったかも。
続きが気になるのは確かだけれど!

そういえばヴィレッジは底本がぶ厚めな場合邦訳本をほぼ毎回分冊して刊行していますが、個人的には多少邦訳クライシス並に値段がかさんでも良いんで、分冊なんかせずに底本通り一冊に纏まった状態で発売して欲しいです(要望)。
一気にラストまで読んでしまいたいんだってば!
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3 Comments

No Name  

MCUのフェイズ2はアントマンまでですよー

2015/05/31 (Sun) 18:53 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>No Nameさん
あれっ本当だ!?本書の解説では映画エイジ・オブ・ウルトロンがフェイズ2ラストと書いてあるからてっきり……
修正しました、ご指摘ありがとうございます。
http://marvelcinematicuniverse.wikia.com/wiki/Marvel_Cinematic_Universe

2015/05/31 (Sun) 19:34 | EDIT | REPLY |   

No Name  

囚われのスパイダーウーマンにペラペラと計画を喋るヴィランコンビ。
てっきり、フェロモン操作炸裂だァーと思ったら、
解説読むと素面だったみたい…

2015/06/01 (Mon) 20:06 | EDIT | REPLY |   

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