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05 2013

テッド

テッドテッド
【原題】Ted 2012年【米】


いつも一人ぼっちだった少年ジョン。彼はクリスマスにプレゼントしてもらったテディベアの人形が友達だった。ある夜、「このテディベアが話せるようにしてください!」と星に願いをかけた。
すると次の日、大切にしていたテディベアの人形に命が宿り、しゃべり始めるようになったのだ!
ジョンとテディベアのテッドは親友になり、いつまでも仲良く暮らしたのだった。
それから27年…35歳になったジョンは今もテディベアのテッド(35歳)と今も一緒に暮らしており、いい年してクマのぬいぐるみから離れられないダメ男になっていたのだった。
しかしそんなジョンにも4年前からロリーという恋人がいるのだが、彼女は未だにぬいぐるみのテッドにべったりなジョンに不安を覚え始めていた…

R-15という年齢指定がなされている下ネタアリのブロマンス・コメディ
可愛いナリして言動が下品な不良グマ・テッドがかなりいいキャラしている作品です。
基本テンポ良く展開し、要所要所で小粋なジョークやシュールな演出が挟まれ終始笑わせてくれるのですが、日本人に伝わりにくいギャグの部分はかなり意訳されてたりするためちょっと「ん?」と思ってしまう部分もありはしました。
例を挙げると「俺をアルフと勘違いしてた 目がテンだったよ」というテッドの台詞は巧いと思いましたが(原語版では「~ユダヤ人だと思い込んでやがった」…アルフは疑り深い=ユダヤ人っぽいという日本人には伝わりにくいネタ)、ガチャピンやくまモン星一徹という固有名詞が飛び出したりする部分では、元の台詞では何と言っているのか気になってしまう訳し方に感じてしまいましたね。
(一応パンフレットで原語版の台詞も載っていましたが)
あと、主演俳優の演技力が低く、特撮と美術の安っぽさ、ストーリー展開の遅さで酷評されつつもそれが逆に笑いにつながっているという事でカルト的な人気のある1980年の映画『フラッシュ・ゴードン』がやたらストーリーに絡んでくるのもちょっとニヤニヤしてしまう要素。
なんと主演俳優のサム・ジョーンズもカメオ出演(という割にはガッツリ登場)するのもなかなかにサプライズ。
こういう感じでパロネタが多く、下ネタもたっぷりな作品ですがR-15は言い過ぎな気もする1作でした。
(実際はネタが黒すぎるので翻訳の際にかなり薄めたようなんですけどね)

※パンフの元ネタ集に『ジョンとローリが出会った時の回想シーンは愛と青春の旅立ちとサタデーナイトフィーバーのパロディ』と書かれているのですが、厳密には1980年の映画「フライングハイ(原題:Airplane!)」サタデーナイトフィーバーと愛と青春の旅立ちをパロったシーンの完コピ版であり、当時のセットを再現して撮ったこだわりのシーンでした。

【元ネタのシーンは1:35あたり】

本作を真に楽しむにはアメリカの80年代カルチャーにある程度詳しくなる必要があるかもしれません。
翻訳を監修した町山智浩氏によると、日本で公開するためにはどうしても色々と配慮せざるを得ない部分が多かったみたいです。

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