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13 2013

キャプテン・アメリカ 卍帝国の野望

キャップ卍帝国野望ラストシーンキャプテン・アメリカ 帝国の野望
【原題】Captain America 1990年【英】


キャプテンアメリカ生誕50周年記念作品でありながら劇場公開はイギリスのみで、1992年になってようやく日本とアメリカでビデオスルーとして販売されたという妙な扱いを受けているキャップの初の映画化作品。

ヒトラーのヨーロッパ侵略に危機感を抱く合衆国陸軍は秘密裡に超人兵士計画を進めていた。そんな折、人一倍正義感の強い青年、スティーブ・ロジャースがこのプロジェクトに志願し、無敵のパワーを誇るスーパーヒーロー“キャプテン・アメリカ”として生まれ変わったのだ!
そしてキャプテン・アメリカは早速ナチスのミサイル基地に潜入するのだが、そこにはナチスの実験によって生み出された怪人・レッドスカルが待ち構えていたのである。
彼の罠にかかり、キャプテン・アメリカはミサイルに括りつけられワシントンからアラスカまで飛ばされてしまい、そのまま氷漬けとなり彼は事実上の敗北を喫するのであった―。

ちなみに『このミサイルで飛ばされて最後には落下し、そのまま氷漬けになる』というシーンはSEの安っぽさと合成のチャチさもあってなかなかにシュールな映像となってました。

…と、ここまでが序盤30分のお話。
2011年の『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』とは異なり、そのままストーリーは現代の1990年へとシフトしていきます。
驚きなのは、キャップが自力で目覚めるという点。
なんと彼は自分で氷を砕いてそのままどこかに立ち去るのです。
素で何十年間も眠っていただけであり、普通に起きてしまえば自分でなんとかしてしまうというこのシーンは衝撃。

その後、自分が今いる世界が1990年代である事実をすぐには受け入れられず、思い出の場所を必死になって巡っていくキャップの姿はちょっと切ない。
そして、その後にすっかりおばあちゃんになった昔の恋人バーニーと再会するシーンは結構ホロリと来ます。
この作品は時の流れを感じさせる描写が上手いです。ぶっちゃけるとアクションシーンよりも魅力的
ちなみにシャロンはシールド所属ではなくなっており(そもそもシールドという組織が登場しない)、あくまで一般人・バーニーの娘として登場。

現代にキャップが甦ったことを知ったレッドスカルは今後こそキャップをを殺そうと行動を始め、なんとキャップを匿っていたバーニーは殺害されてしまいます。
更にレッドスカルは米国大統領をも誘拐して本格的に世界征服に乗り出し始めたため、キャップは今度こそレッドスカルを打ち倒す事を決意し、決戦の地へ向かうのです。

作中では初戦闘から実に50年近くの時間が経過しているため、すっかり老けたスカルと若いままのキャップの戦いが見られるというのがちょっと面白い光景。
何気にスカルの娘もヴィランとして登場するあたりも良い。
ちなみにレッドスカルのマスクのデザインが本作ではなかなかに不気味なデザインで結構良かったんですけども、序盤しか装着してくれなかったのが非常に残念。

存外真面目に作られている映画なのですが、迷シーンもちらほら。
キャップのコスチュームについてなのですが、本作のコスチュームはヴァセリ博士の作った耐火服であり、単にコスチュームを用意した博士の趣味でああゆうデザインになったという設定。
「潜入任務をこなさなければいけないのに目立つだろ」というツッコミもしっかり作中でなされます。
案の定この目立つコスチュームのせいで敵にあっさり発見され、潜入任務がすぐさま強行突破になってしまうという流れはちょっと吹く。
それと車に酔ったふりして同乗者を欺き、そのまま車を奪っていくキャップのシーンが二度ほどあり、すっかり車酔い芸が定着しているキャップの姿とか。
また、レッドスカルに捕まった大統領が自力で檻から脱出するパワフルなシーンにも注目。
しかも結構戦闘もこなし、キャップとは互いに救い合う活躍を見せてくれます。

他にも無くしたはずの盾が、氷漬けから復活した後ではいつのまにか回収していたりと地味にツッコミ所が多かったりする映画ですが、要所要所でいいシーンがあるため個人的には嫌いではない作品です。
キャップを中心に様々な登場人物を過去と現在で繋いでいく演出はかなり良い感じに作用していましたし、終盤の展開は存外熱かった。

まあそれを差し引いてもアクション映画にしては淡々とした会話シーンがあまりに多く肝心要のアクションシーンもかなり地味で非常にしょっぱい。
手放しで褒められる映画ではないかもしれませんが、一回見てみても損はしないと思います。多分。

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