ツルゴアXXX

ARTICLE PAGE

22 2013

悪夢のエレベーター

悪夢のエレベーター悪夢のエレベーター
2009年【日】


木下半田による同名小説を映画化した一作。
監督と脚本は俳優であり放送作家でもある堀部圭亮

鋭い頭の痛みで目覚めた一人の男、小川順。
彼が居たのは急停止したエレベーターの中であった。そこに乗り合わせていたのは見るからにワケありな男女三人。非常ボタンは故障している上に携帯電話は電池切れ、助けを呼ぶことは不可能。そんな極限の状況に置かれた彼らは、会話していくうちに何故か互いの秘密を暴露し合うハメになってしまい、結果それぞれに不信感を募らせることに。そしてとうとう思いもよらぬ事件が起こってしまう…

…という、エレベーターという密室空間を舞台に展開される人間不信エンタテイメント
コメディ要素もちょくちょく盛り込まれているのですが、本作はギャグ以上に緊迫感のあるシーンが大部分を占めており、謎が謎を呼ぶ展開が起こっていくので、どちらかといえばミステリーを求めている人向けな内容かも。
序盤はそれぞれが「自分のストーリー」を語り始め、各々の「エレベーターに乗り合わせた理由」を知ることが出来るのですが、これが実は重要な伏線になっております。

そして中盤以降、「エレベーターが停止した理由」が判明し始める場面からがこの映画の本番。
ここからストーリーが二転三転し始め、ワンシチュエーションから飛び出しどういう方向に話が着地するのか全く読めない驚きの展開にシフトしていくため、観ているうちにどんどんと引き込まれていきます。
キャストの真に迫った演技も素晴らしい!

この作品、映画というよりは『舞台演劇』を見ているような演技と演出なんですが(過去実際に舞台化もされていた模様)、伏線が回収されるたびに「あれはそういう事だったのか!」と何度も驚かされました。

…うーん、ミステリー作品だからあまり踏み込んだ感想が書けないのが歯がゆい…!
とにかく“人間不信”エンタテインメントという煽り文句は伊達じゃない事を思い知らされる映画です。おススメ!

【余談】
別に本作は「不気味な映画」というワケではなくR指定も特になされていないのですが、ある人物の死亡シーンが無駄にリアルに作られてた上に、ホラー的な演出も挿入されて正直かなりゾッとしたのは内緒。

  
関連記事

0 Comments

Leave a comment