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07 2014

THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!

劇マス予告編THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!
2014年【日】


2011年に放送されたアニメ『アイドルマスター』の劇場版完全新作アニメ。
時系列はアニマス25話の後となっています。

ますます活躍の場を広げ始めている765プロ。そんな折、高木社長から765プロの新たなるステージとして夢の“アリーナ”でのライブが発表される。ライブに向けてプロデューサーが提案したのはバックダンサー、そしてライブリーダーの起用だった。リーダーにはメンバーのまとめ役である春香が選ばれ、彼女は戸惑いつつもプロデューサーの期待に応えようとする。
ライブでバックダンサーを担当するのはスクールでアイドルを目指す7人の候補生たち。アリーナライブに向けて練習と団結を深めるため、765プロの面々と候補生たちは海辺で合宿を行うことに。
合宿も佳境に入った頃、春香は候補生の一人、矢吹可奈から自分に憧れてアイドルになった事を聞かされて、自分は誰かに憧れを与える存在になっていたことを知るのだった。
そんなある日の合宿の夜、765プロのメンバーはこのライブが終わった後、プロデューサーがハリウッド研修のために日本を離れることを告げられる。急な別れの知らせに寂しさを隠せないメンバーだったが、春香の語りかけによりライブへのモチベーションを取り戻すのだった。
その後、アリーナライブに向けた実地経験の一貫としてミニライブが行われたのだが、バックダンサーを務めた候補生たちはミスを繰り返してしまい、芸能雑誌で酷評されてしまう結果に。
候補生たちの間に溝が出来はじめた状況を知り、プロデューサーは彼女たちをライブまで765プロで預かる決断をするのだが、そこに春香に憧れてアイドルを目指しているという可奈の姿は無かった。
可奈が顔を出さなくなったまま練習は続けられるのだが、思うように完成度は高まらない。
振り付けの難易度を下げるべきか、そして可奈を待ち続けるべきか。
リーダーである春香が選んだ答えは―――。

ストーリー自体はアニメ20話や23、24話に比べるとわりと王道な展開。しかし印象に残るシーンが非常に多いです。765プロアイドルが先輩アイドルとして描写される構図はDS以来?だったのでアイドルたちの成長を感じられてなんだか感動。
要所要所の小ネタも楽しく、876アイドルがいつの間にか冠番組を持てるようにまで成長しているのが壁に貼られているポスターで判断できる点とか、美希もPのハリウッド行きに付いていくという下りは描写こそやや異なるものの原作再現になっている点とか、名台詞なのにゲームと違ってPが好青年なために聞けなかった伊織の「変態大人(へんたいたーれん)!」がようやく飛び出したところとか色々発見が。
ゲームのPがおちゃらけてるイメージなのは、主にプレイヤーがゲーム中で悪ふざけしちゃうせいな気もしますけど!

そして最後のライブシーンはまさに圧巻。3Dモデルも使われているのですが、基本的にカメラが引いてキャラが小さくなってしまうシーンぐらいでしか用いられておらず、終始手書きでグリグリダンスさせていたのがとにかく凄まじかったです。
ライブシーンで流れるのは今回の新曲の一つ、『M@STERPIECE』一曲だけなのですが、ショートで数曲流すよりもライブシーンをより強く印象付けるために新曲をフルで流す方を取ったのは割と英断かもしれない。

本作では律子は完全にプロデューサーに徹しており、ライブでは踊らない&歌わないのはちょっと寂しかったりするのだけれども……そこはもう『M@STERPIECE』のCDで歌うのを聴こう!(宣伝)アニマスのストーリーの流れで律子がライブにまで出ちゃったら、彼女の意識がブレまくってるようにしか見えないからね。
その分プロデューサーに徹する道を選んだ律子の描写はグッと来るものが多いです。

本作のライブシーンの尺自体はそれほど長くなく、今回は成長した765プロアイドルと候補生という役どころ(この辺りは原作の設定を改変している)で登場するグリマスの面々との対比がメインになっていた印象。
キャラが均等に扱われていないという意見が多々ある本作ですが、個人的にはドラマをしっかりと描いてほしい派なので春香&グリマスメインなシナリオである点には不満はないです。というか一本の映画で大量の登場人物を均等に扱いつつシリアスなドラマを描くのは困難でしょうしね。
でもそれ以外の細々とした不満はちょっと多いかも!

まず作画ミスや作画崩れの多さ。
絵がちょくちょく崩れるのはまだ許容範囲ではあるのですが、ちょっとその数が多かったり塗りミスが目立ったりしたのは残念。
さらに序盤では合宿所に合流していないはずの亜美真美が遠景で登場してしまっているシーンもあったり(声も付いてた?)

あと伏線の回収し忘れ?みたいに見える一幕。
作中では母親の千種さんをライブに招待しようと千早が手紙を送るシーンがあったのですが、最後のライブシーンに千種さんはまったく登場しませんでした。
ジュピターですら登場してたのに。
手紙を投函するシーン自体は、母親との距離が大幅に縮まったことをうかがい知れる良い場面だったんですけどね。わざわざ意味ありげに描写されていたので、肝心のライブにやってきたのかが不明なのは少しもやっとしました。
(代わりにエンディングで文通を続けている事がわかるカットが挿入。どちらかと言えば視聴者の想像に任せるということか)

最後にこれは作画ミスとかじゃなく単なる迷シーンなんですけど、ダンスシーンでもないのに何故かロトスコープのごとく妙にぬるぬる動いてたシーンがありました。例えるなら、なのは1期1話での何故か唐突にヌメヌメ動き出した某シーンのような一幕。
後半の可奈再登場の伏線となっている一応重要な場面ではあるのかも知れないけれども、アニメーションが際立ってて妙に浮いている迷シーンでした。

細かい不満がちょこちょこあるのは事実だし、やや冗長に感じる場面もあるのだけれども、無難にまとまっており要所要所の演出でアイドルたちが魅力的に描かれていたので良い作品でした。TV版の続きであることを強く意識して、変に奇をてらう内容にはしておらずまさに王道展開って感じの一作。
最近多い総集編+新規カットという作りではなく完全新作で二時間もある劇場アニメだったので、ミスは確かに気になるけれどよくここまでやってくれたと言いたい。作画ミスや崩れとかはBDで修正されることを期待してます。
※後にBD・DVD版こと『VideoM@ster』版で大幅に修正されました。
【アイマス劇場版、VideoM@ster版での変更・修正点まとめ】(※「オーシュンのアイマス合唱部レポ」様)

ちなみに公開2週目にはアニマスのコミカライズを手がけているまな先生書き下ろしのコミック0巻が配布されていました。
劇場版の前日譚+コミック1話で構成されている1冊。狙ったわけではなく偶然にも計72ページ。

アニマスコミカライズ0巻
劇場版冒頭で描かれた各アイドルのエピソードを補完する感じの内容

【関連リンク:アニメ版『アイマス』錦織監督独占インタビュー! 劇場版BD/DVD発売決定の今だから話せた制作裏話や劇中での演出意図】

  
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