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08 2014

愛しのローズマリー

愛しのローズマリー愛しのローズマリー
【原題】Shallow Hal 2001年【米】


『メリーに首ったけ』のファレリー兄弟監督が描く、笑えて泣けるロマンティック・ラブコメディ。
原題は「浅はかなハル」と妙に直球。映画の内容に合ってるっちゃ合ってるけども邦題の方が好きかな。

主人公ハルは、幼い頃に亡くなった父親の遺言がトラウマになり、若くてセクシーな女性ばかりを追い求める外見でしか女性を判断できない男。そんなハルの人生が心理療法の大家に催眠術をかけられたことで一変し、心の美しさが外見となって見えるようになったのだ!
自分にかけられた催眠の詳しい内容を知らないままに外に繰り出したそんな時、ハルは知的でユーモアもあるスリムな美女ローズマリーと出会い一目ぼれしてしまう。…が、実際の彼女は136キロの体重にコンプレックスを持つ女性だった。
催眠術のせいでその事実を知らないハルは彼女の美貌と心の美しさの虜になり、今まで知らなかった“本物の恋”を知る。そしてまたローズマリーも外見を気にしないハルに心を寄せていくのだった。
しかし、その夢は長くは続かなかった。ハルの頭がおかしくなったのではと心配した親友のマウシリオの手により、彼の催眠術が解かれてしまい…

周囲から見れば136キロもある肥満体の女性を「美人な女性だ」と言い張って真剣に交際するハルが奇異に映って仕方がない。そんな現実とのギャップを笑いに変えているラブコメ映画です。テーマ自体は古典的だし、ラストは大方の予想通りベタベタな大団円なんだけどそれが良い。

ヒロインのローズマリー以外にも、脊椎を痛めて常に屈んでいる男や病院での生活を余儀なくされている子供たちなど身体的にハンディキャップを持つキャラクターが脇役としてちょくちょく登場するのも特徴(これはファレリー兄弟の映画の作風でもあります)。ちょっぴりブラックな笑いがあったりするけども、決して差別を助長するようなギャグではない。ただラブコメするだけではなく『差別』というテーマが盛り込まれている事が分かり少し考えさせられる内容でした。ただこの重いテーマを上手く笑いにして気楽に観られるよう作っている監督の手腕には感心。
ファレリー兄弟の作品にしては下ネタや過激なギャグは抑え目なので、広くお勧めしたい作品です。

ちなみに、美人なローズマリーも現実のローズマリーも両方グウィネス・パルトロウが演じているとの事。ビックリ。

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