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12 2014

初夜と蓮根

初夜と蓮根
2012年【日】


劇作家である土田英生の戯曲を映画化、2012年の第4回沖縄国際映画祭「Laugh」部門にて上映、2013年の「沖縄国際映画祭 上映作品特集」で劇場公開された作品。

一見とても幸せそうに見える家族の『松永家』。家もリフォームしたばかりで、長女は結婚を2カ月後に控えている。
しかし、そんな家族にはある重大な秘密があった。
「父さんと母さんって、セックスしたことあるの?」
長女の突然の一言に食卓は混乱!転がり落ちる筑前煮の蓮根!
この一言をきっかけに、家族は本当の幸せと絆を見つけるため、目の前にある問題と戦い始める!
……というストーリー。

単なる家族のほのぼのコメディかと思いきや、序盤のうちに長女と次男が実は養子であることが判明。
そして両親の間に子供ができなかった理由は、初夜が上手くいかず、それ以降も互いに恥ずかしがってしまい、セックスの話題が暗黙の内にタブーになってしまったから。
それでも夫婦仲は良好で今日までやってきたのだという衝撃の事実が明かされます。
長女は「何か深刻な理由があるのではないか」と考え婚約者に相談し、なんとか両親がセックスできるよう行動するってのが本作のメイン部分。

『やさしくておもしろく、ちょっぴり泣けるホーム・コメディ』と銘打たれてはいるものの、中盤からは心がざわざわする展開が続くのがミソ。
町では児童が襲われる事件が相次いでおり、次男は引き籠りで妙な友人を家に連れ込んでいる。母は父の部下と不倫していたり、長女の婚約者には裏の顔が…
正直父と母のセックスの問題よりも、家族が直面する様々なトラブルがどのように決着するのかという部分の方が最も目を引く内容でした。
とはいえ不快なストーリー展開にはならないし、ホロリとまではいかないにしろラストは結構心が暖まる。
決して傑作な映画ではないんですが、隠れた佳作だとは思います。個人的に。

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