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21 2014

ロボジー

ロボジーロボジー
2011年【日】


『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』の監督、矢口史靖氏が制作した痛快ドタバタコメディ映画。2012年の日本週末観客動員数1位を獲得しており、また、マルチタレントであるミッキー・カーチスが「五十嵐信次郎」名義で俳優デビューを果たした作品でもあります。

家電メーカー『木村電器』の窓際社員、小林、大田、長井の三人は、ワンマン社長の木村から近く開催されるロボット博での企業アピールを狙った二足歩行ロボットの開発を命じられてしまう。
だが、ロボット博まであと一週間という時期に、制作途中のロボット“ニュー潮風”が不注意で大破。
窮地に追い込まれた三人は、ロボットの中に人間を入れてごまかす計画を企て、ロボットの外装にぴったり収まる人間を探すために架空の着ぐるみアクターのオーディションを開く。
その結果、仕事をリタイアして久しい、家族にも疎まれがちな一人暮らしの老人、鈴木重光という男が選ばれる。
しかし、この鈴木という老人は性格に問題がある人物で……それに加えて、“ニュー潮風”に恋してしまったロボットオタクの女子大生、葉子も巻き込み、事態は思わぬ方向へと転がりだしてしまう!

……本作はこんな感じの、「革新的な二足歩行ロボットを開発した」という大ボラを吹いたことで巻き起こるトラブルを描いていくコメディ作品。
なんですが、公式で「コメディ映画」であることをプッシュしていた割にはギャグ描写は抑えめで、むしろ「こんなことを続けてたらどこかでボロが出るだろう」というハラハラ感の方にリソースが割かれていました。

「ロボットが作れなかったから代わりに人を入れる」という無理のある展開ながら「思いのほかバレずに済んでしまう」っていう部分を笑いに繋げるのを目的としているはずの作品なのに、世間から注目されて増長しだす老人、鈴木の描写とか、保身や世間体のために必死に行動する三人の会社員といった笑い以外の描写の方が強くて、正直ちょっとコメディとしては物足りない作りだったり。
かといってちょくちょく盛り込まれる家族愛や、ロボットオタクの女の子との恋愛路線、感動路線といった方向には行きそうでいかない中途半端な部分も目立ちぎみ。

個人的に微妙に乗り切れない映画ではあったんですが、予想していた王道なオチにはならず、まさかの解決方法で主人公たちが最後に直面する問題を乗り切っていたので、「世間についた大ウソをどうやって突き通していくのか」というメインの部分はそれなりに楽しめました。
(とはいえオチ部分は「お前らそれでいいのか」とも思わなくもなかったけど)

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