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20 2014

プリズン・フリーク

プリズン・フリークプリズン・フリーク
【原題】Let's Go to Prison 2006年【米】


ボブ・オデンカーク監督が製作、日本では未公開でビデオスルーとなったコメディ映画。
邦題は『プリズン・ブレイク』のパロディチックな物になっていますが、この手のビデオスルーの例に漏れず無関係の内容です。

元囚人のジョン・リシツキーは幼い頃から何度も犯罪に手を染めて刑務所にお世話になりまくっているダメ人間。三度目の釈放で彼は自分を有罪にした判事に復讐するつもりでいたのだが、肝心の判事がすでに他界している事を知ってしまう。
そこで復讐の矛先を判事のドラ息子、ネルソン・ビーダーマンIV世に定めるジョン。
彼を罠にハメて見事刑務所送りにしただけでなく、更にイヤガラセを続けるためにジョン自身もわざわざ再入獄するのだった!
刑務所の職員に金を握らせてネルソンに近づき、上辺では友人として付き合いながら様々な手を使って復讐を始めるのだが、彼の予想に反してネルソンは次第に逞しく成長していってしまう……というお話。

あらすじだけ見るとヒューマンドラマっぽい感じに見えますが、実際は刑務所を舞台にテンポ良くギャグシーンが放り込まれていく映画です。
男だらけの刑務所内というのもあって下品なギャグや不潔な場面こそありますが、過剰な暴力シーンなど目を背けたくなるほど不快な描写は皆無なため、その辺は割とソフト。
序盤の内はナヨナヨしたドラ息子のネルソンはここぞとばかりにイジメられ、デブでゲイの黒人・バリーに目を付けられてしまったりと散々な目に合うのですが、自殺するために所持していた毒入りの注射を白人主義グループのボスがドラッグと勘違いして腕に突き刺し死亡したことでそれまでの立場が一転。
ネルソンが一気に刑務所内のボスに昇格してしまうのです。

それまでのギャグ描写も面白かったんだけど、こっからのギャグが更に楽しい。
ネルソンが監督になっていかつい囚人たちがミュージカルを披露したり、ネルソンの学生時代のしょっぱいイタズラ話で囚人たちが本気で大盛り上がりしていたり、なにげにゲイのバリーといい感じの関係になってラブコメ風な描写が挿入されたりとやたら楽しそうなムショライフが描かれていきます。
一方で思惑通りに事が運ばなくなり、苛立ちを隠せなくなったジョンはある計画を実行に移し……?

最初から最後までダレること無くギャグシーンが詰まっており、とにかく内容が濃い一作。一応ジョンが主人公なんだけれど、話的にはネルソンが主役な感じがします。
最初は権力を笠に着た嫌な人物だったネルソンが精神的に成長していく様は見ていて痛快でした。
ちなみに一番好きなシーンはバリーとのラブコメです。ふとっちょのゲイの黒人がヒロイン枠って新しい!

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