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24 2014

ウォンテッド

映画ウォンテッドウォンテッド
【原題】Wanted 2008年【米・独】


トップ・カウ発行、マーク・ミラー原作のコミック『ウォンテッド』を映画化した作品……といっても原作からの改変がかなり多く、ほとんど別物のストーリーに仕上がっています。

さえない人生を送っているサラリーマンの青年、ウェスリー・ギブソン。ある日、彼の前に「ウェスリーの亡き父は凄腕の暗殺者だった」と語る謎の美女フォックスが現れ、その直後から激しい銃撃戦に巻き込まれてしまう。
ウェスリーはフォックスに守られながら何とか急場をしのぎ、そのまま彼女にある集団のもとへと案内される。そこで彼らはギリシャ神話の時代から神に代わり、<運命の意志>を実践してきた秘密の暗殺組織“フラタニティ”であり、その一員だったウェスリーの父は敵に殺されてしまったという事実を知るのだった。さらに自分が暗殺者の素質を持ち、組織の王位継承者であることを知らされたウェスリーは、父の復讐を誓い、その宿命を受け入れる。
こうしてウェスリーは、暗殺者としての潜在能力を覚醒させるため、フォックスの下で尋常ならざる特訓を受けることになるのだった……

……というのが本作のストーリー。
この映画の最大の魅力はスタイリッシュな銃撃戦!
手首のスナップを利かせて銃を横に振り抜き発砲することにより、発射した弾丸の軌道をカーブさせて障害物を回避しつつ敵に命中させるという超人的な射撃テクニックが何度も披露されます。
アクションシーンもド派手で、わざわざ走行中の電車の上に乗ってターゲットを狙ったり、自分の乗る車を空中横転させながらターゲットを始末などとという風にインパクト重視な物が多く、「暗殺とは何だったのか」と突っ込みたくなるけどカッコイイアクションが目白押し。
ただぶっちゃけるとこのスタイリッシュなアクションシーンに多くの尺が割かれていて、肝心のストーリーはわりと薄っぺらかったり。

奇抜なアクションと演出が大量に盛り込まれている分ツッコミどころも多く、バカ映画に片足を突っ込みかけているのですが、こういわゆる「負け犬人生」を送っている青年が実は大きな素質を持っている事が判明し、ダークヒーローとして成長していくという妄想ネタの定番のようなお話を本気で映画化したらこうなったという感じの内容なので、ストレス解消ムービーには持ってこいだと思います。
ただ吹き替え版ではDAIGOがウェスリーを演じており、全体的に演技が微妙なのがアレだったり。声は合ってるとは思うんですけどね個人的には。

ちなみに本作、続編企画もあったのですが、フォックス役のアンジェリーナ・ジョリーが降板したことで消滅してしまったとか。
【アンジェリーナ・ジョリー降板で、「ウォンテッド」続編企画が消滅】

最後に原作コミックの話もちょっとだけ。
原作ではヒーローとヴィランの全面衝突がきっかけで「ヒーロー」が世界から居なくなり、代わりにヴィランが支配している世界が舞台になってます。
いまの世界は秘密組織「フラタニティ」と、フラタニティの最高幹部である5人のヴィラン「ザ・ファイブ」が世界をそれぞれ5つに分割し支配しているという状態。もちろんヴィランだらけの世界でいつまでも平穏が続くわけはなく、ザ・ファイブの面々はそれぞれ水面下で全世界を掌握できるよう策略を企てています。
そんな中、ザ・ファイブの一人であるヴィラン「ザ・キラー」が何者かによって暗殺、裏社会に激震が走ることに。ザ・キラーの愛人であったフォックスは彼の息子であるウェスリーに接近し、暴力と陰謀が渦巻く世界に引きずり込むのだった――……という展開。

この原作はスーパーヒーローコミックの悪趣味パロディ路線となっており、マーベルコミックス、DCコミックスのヒーロー&ヴィランを露骨にパロったキャラが大量に登場、加えて映画以上にエログロバイオレンスが強まった一作となっています。
コミックのみの登場するキャラは、凶悪犯の大便から生まれた“シットヘッド”や、障害を持つスーパーヒーロー“ファックウィト”など設定もギリギリ。
とことん趣味の悪い演出が放り込まれまくっているコミックなんで、気になったのであれば思い切って原作を手にとってみるのもあり……かも?

原作版ウォンテッド
ゲェーッ!アイアンマンやスカーレット・ウィッチ、ダークサイドにその他諸々がいやがるうぅぅー!


 
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