ツルゴアXXX

ARTICLE PAGE

23 2014

メルシィ!人生

メルシィ!人生メルシィ!人生
【原題】Le Placard 2000年【仏】


真面目だけが取り柄の地味~な会社員、フランソワ・ピニョン。彼は20年間務めてきた会社からクビを切られそうになっている事をトイレに入っている時に知ってしまう。別れた妻クリスティーヌと17才になる息子フランクの家に電話をするが、相手にもしてくれない。
思い余ったピニョンはその夜、バルコニーから身を投げようとするが、隣の部屋の主から止められるのだった。声の主はベローヌという元カウンセラーの老人。ピニョンの様子を心配して声をかけてきたのだ。迷い込んだ一匹の子猫をきっかけに二人は話をするようになり、べローヌは彼に思いもよらぬリストラ対策を提案する。
それは、「自分がゲイであるとカミングアウトする」というものだった!
翌日、会社宛に男と情熱的に抱き合うピニョンの写真が送られてくる。これを見た経営陣はゲイ差別との糾弾を怖れてピニョン氏の解雇を撤回する。実はピニョンの会社はコンドームを作っているため、下手にゲイをクビして話題になるとポリティカリー・コレクト(道義的公正性)から大切なお客さんから猛反発を喰らう可能性が出てきてしまうのだ!
ピニョンの思惑は見事に成功したわけだが、当然周囲の見る目はすっかり変わり……?

冴えない男のどん底人生が奇妙な手段で大きくひっくり返るという、痛快で爽快なコメディ映画。
日本では2007年に『メルシィ! 僕ぅ?』というタイトルで明石家さんま主演で舞台化もされました。
「自分はゲイである」という大ウソをついたことで周囲にあることないことを含んだ噂が広がり、勘違いも重なって大混乱を巻き起こしていく。ゲイ差別やセクハラ、社内イジメなどといったなかなか微妙な問題を扱いつつも、不快感なく笑わせてくれるバランス感覚が絶妙な一作。
主人公だけでなく、噂に振り回される会社の人々や、父親がゲイパレードに出ている姿を見てカッコイイと見直す息子、「ゲイ差別をしているお前がクビ候補に上がっているぞ」と同僚から聞かされてピニョンのご機嫌を取ろうとする人事部長のサンティニなど他の登場人物の行動もとってもコミカル。上映時間も84分とさほど長くなくあっさり目なオススメの映画です。
下ネタっぽいシーンも多いけどそこまで下品な作りではないので(人と一緒に見れるかはともかく)万人受けするんじゃないかなと。

ちなみに後半、コンドーム工場でピニョンが上司とセックスしている姿を社長と工場見学に来た日本人会社員に見られるという下りがあるのですが(しかも社長が「品質検査です」とごまかすのがもう堪らん)、これはフランス本国の公開時に日本メーカーの相模ゴムと大々的なタイアッププロモーションを行っていた事をふまえての1シーンだと思われます。
撮影場所もこの相模ゴムのフランス工場という。

関連記事

0 Comments

Leave a comment