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06 2014

清須会議

清須会議予告編清須会議
2013年【日】


天正10年(1582年)本能寺の変。一代の英雄織田信長が死んだ――。後を継ぐのは誰か?後見に名乗りを上げたのは2人。筆頭家老・柴田勝家と後の豊臣秀吉・羽柴秀吉。勝家は、信長の三男でしっかり者の信孝を、秀吉は、次男で大うつけ者と噂される信雄を、それぞれ信長の後継者として推す。
勝家、秀吉がともに思いを寄せる信長の妹・お市様は、秀吉への恨みから勝家に肩入れ。一方、秀吉は、軍師・黒田官兵衛の策で、信長の弟・三十郎信包を味方につけ、妻・寧の内助の功もあり、家臣たちの心を掴んでいく。
そして、開かれる清須会議――。会議に出席したのは4人。勝家、秀吉に加え、勝家の盟友であり参謀的存在の丹波長秀、立場を曖昧にして、強い方に付こうと画策する池田恒興。繰り広げられる一進一退の頭脳戦。様々な駆け引きの中で騙し騙され、取り巻く全ての人々の思惑が猛烈に絡み合う!勝家派か?秀吉派か!?
今、日本史上初めて、会議で歴史が動く!

三谷幸喜の小説『清須会議』を原作とし、三谷幸喜自身がメガホンを取った映画であり、1582年の実際の出来事『清須会議(清洲会議)』を題材とした一作。
織田氏の後継者問題と領地再分配についての会議をコミカルに描いた作品です。
映画『ステキな金縛り』に登場した更科六兵衛がカメオ主演していたりもするよ!
【清須会議とは】

結論から言うと本作、2時間以上もある尺の長い映画ながら大きな盛り上がりもなく淡々とややゆったり気味に進んでいくため、役者たちの名演技や合間合間に挟まれるギャグのおかげでダレるとまでは行かないものの、これまでの三谷幸喜作品と比べると少し物足りなさを感じる作品でした。

本作では過剰なまでに脳筋な柴田勝家、廊下ですっ転んだり「旗」というのが何かも知らないレベルのうつけっぷりを見せる織田信雄、やたらクールな黒田官兵衛など各登場人物のキャラはコメディらしく誇張気味。時代劇ということで言い回しも古くしておきながら、要所要所で現代風の言葉遣いが挟まれていくため、笑いどころは多いです。

しかし作品紹介に「様々な登場人物の思惑が複雑に絡み合う頭脳戦」とはあるものの、実際は逆転のカタルシスなどは皆無に等しく、ブレーンとなる長秀がついていながら勝家がお市に入れ込み過ぎており、賢い秀吉にしてやられるばかり。
会話劇中心の物語でありながら息が詰まるような展開やハラハラするような描写に乏しく、そういうのを望むとなると肩透かしを喰らうことになるかも。
ぶっちゃけ会議の裏で行われる駆け引きの方が面白い。

ただまあ、清須会議だけで贅沢に2時間も費やしているあたりは結構贅沢な作品だとは思います。最終的には史実を過剰に捻じ曲げるような事はせず、収まるところにきっちり収まった感じがしましたし。
ホント地味~な内容なのに、「役者のパワーでここまで楽しめる映像になるのか!」という事が感じられる一作。
ちなみに各登場人物の名前は幼名、通称、別名が入り混じり、当然ながら人物名のテロップなんて親切なものも挿入されたりはしないため、歴史オンチな人はある程度事前知識を仕入れておいたほうが良いかも。

 
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