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08 2014

ロー・コスト ~LCCの逆襲~

ローコストLCC予告編ロー・コスト ~LCCの逆襲~
【原題】Low Cost 2011年【仏】


チュニジアでLCC(格安航空会社)の飛行機が離陸を待っている。乗客は麻薬の運び屋、休暇中の機動隊員と、一癖も二癖もある面々だ。その中に産業スパイのダゴベールもいる。
しかし旅行会社の倒産が原因で離陸できず空港で丸半日以上も足止めを食らい、一向に飛ばない飛行機に豪を煮やした乗客たちは、なんと元パイロットの爺さんに飛行機を運転させて強引に空港から飛び立つ!しかし朝、乗客たちが目覚めると、彼らは何故かゲリラたちが待つ砂漠の真ん中に着陸していた!しかも滑走路は地元のゲリラたちが塞いでいる始末。乗客たちはダゴベールを交渉人にしてこの機会を乗り切ろうとするのだが……果たして史上最悪のフライトは無事にパリへと辿り着くのか!?

***

LCCの飛行機に乗ってしまったことで巻き起こるドタバタ劇を描くフランス映画。
離陸しない飛行機を飛ばすために乗客たちが多数決を取り、元パイロットの乗客に操縦させるという掴みからしてもうぶっ飛んでいる一作。
しかも結果的に着陸した場所は砂漠というアホらしさ。
そこでゲリラと遭遇してしまい、友好的に接触しようとしたらいきなり攻撃され、ゲリラと戦う流れになっていくという二転三転しまくりな脚本です。

この映画、ぶっちゃけると爆笑するほどのギャグはないんですが(まあツボは人それぞれなんだろうけど)、数多い登場人物のほとんどがとことん個性的で印象に残る描かれ方がなされておりちらっとしか登場しなかったキャラでも思い出せなくなるといった事態にはまず陥らないあたりが地味に凄いと思います。

耳ざとくすぐにイライラしてしまう主人公のダコベール、平和主義でありながらゲリラに攻撃された瞬間攻撃的になる女性ヒッピー、気弱な麻薬の運び屋に、その隣の席に着いた休暇中のゴツい機動隊員、老パイロットの補佐として副操縦席に乗せられてしまう地理教師、折角だからという理由で救命胴衣の解説役を買って出る妙な男など実に様々。
本作に登場する個性的な人々が見せる軽妙なやり取りは毎回クスリとさせられます。

ただ終盤に近づくにつれてややシリアスな要素が前面に出たり、直接的な映像は無いもののスプラッタな展開もあったりするため、序盤~中盤あたりで楽しんでいた笑いからやや離れていくのが少し残念。オチも結構見え見えだしね。
とはいえ「フランスのB級コメディってよく知らないからなぁ」とあまり期待しないで見てみたら結構な拾い物の映画でした。掛け合いのテンポが良いだけに吹き替え版が存在しないのが口惜しい……!

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