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21 2015

ジャッジ!

ジャッジ!予告編ジャッジ!
2014年【日】


広告代理店・現通で働く太田喜一郎は、情熱は人一倍、でも腕はイマイチという落ちこぼれクリエイター。お人好しな性格が災いし、いつも身勝手な上司・大滝一郎の尻拭いをさせられてばかりだ。
ある日、太田は大滝から「代わりにサンタモニカ広告祭の審査員をやってほしい」とムチャぶりされる。年に一度、世界中の一流クリエイターが集まって、最高のCMを決める輝かしい舞台。夜ごと開かれるパーティーにはパートナーの同伴が必要と知った太田は、仕事も英語もできるが、ギャンブル好きの同僚・大田ひかりに「一週間だけ“偽の奥さん”になってほしい」と頼み込む。普段から太田をバカにしているひかりは、「なんで私が」と一度は断ったが、サンタモニカとラスベガスが近いと知り、しぶしぶ同行を決めた。大滝から「広告祭のことなら全部この人に聞け」と紹介された鏡さんは、資料保管室の窓際社員。教えてくれたのは英語のフレーズをいくつかと、“ペン回し”のやり方、あとは大量のオタクグッズを手渡されただけだ。
いよいよ開幕する審査会。そこで彼を待っていたのは、クセ者揃いの審査員たちだった。
楽しげな会話とハグの裏側で飛び交うのは熾烈な多数派工作。自社の作品も出品されているため、自作の得点を少しでも上げようと誰もが取引に余念がない。さらに太田は、大滝から電話で「ちくわのCMで入賞できなければ会社をクビ」という驚愕の事実を言い渡される。それもクライアントの都合で勝手に作られ、見た人に「つまらなくて死ぬかと思った」と酷評された代物だ。ひかりには「審査員の誰かに交換条件を持ちかけてみれば?」と言われるが、バカ正直な太田にはそれもできない。
病気の娘をたてに泣き落としにかかるオーストラリアの審査員、都合が悪くなると産気づくノルウェーの審査員、日本から来たライバル代理店のエリート社員・木沢はるかも参戦し、各国の審査員たちがさまざまな駆け引きを繰り広げる中、太田の武器は、鏡さん直伝の奇妙なワザとオタクグッズ、そして純粋な“広告愛”だけ。
太田はこの審査会を乗り切ることができるのか―!?そして、太田とひかりの関係は……?
恋と仕事。人生最大の審査(ジャッジ)が始まる!

***

あのソフトバンクの「ホワイト家族」シリーズを筆頭に、さまざまなヒットCMを手がけたCMプランナーの澤本嘉光が監督を務めるコメディ映画。
愚直な主人公が参加する羽目になった審査会で、あの手この手を駆使した受賞工作に巻き込まれ、自分自身もどうしようもない駄作CMを受賞させなければいけなくなる……
……のだが、現通が少し前に制作した「現場の迷走で生まれたカオスなきつねうどんのCM」が主人公のハッタリのお陰で意外な高評価を得る事に!

本作は純粋にCMのデキで勝負するような綺麗な世界を描くわけではなく、無茶苦茶な駆け引きや買収合戦で票を集めて争うドタバタした密室劇が展開されていきます。
審査員たちの勘違いや誤解が重なりまくり、後半になるにつれてこの積み重なっていった伏線がかっちりと噛み合っていくという作り。
広告業界をテーマにしているというのもあり、一見すると地味な印象がある作品ですが中身は少々オーバーなぐらい滑稽な描写が多く、登場するキャラもちょっとした脇役まで強烈な印象を残す人物ばかり。なかなかハイテンションで楽しい映画でした。

ただ少しコメディ方面に寄りすぎてて、太田とひかりが恋愛関係に発展する下りなど真面目なシーンがやや唐突に映るかも。
それと人によっては終盤のベタベタな説教臭いシーンや、実在の社名が出てくるところとかが鼻に付くかもしれない。
まあこの辺は好みの問題なんで……個人的には結構オススメな作品です。

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