ツルゴアXXX

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15 2012

にわP

■概要
ビジュアルノベル形式を取っているのが特徴的な、主に短編作品を数多く発表されているニコマスP。
氏の作品は心情描写と情景描写がとりわけ素晴らしく、どのノベマスでも非常に綺麗で丁寧な文章を堪能できます。
また、動画ではインスト曲よりもボーカル曲を多用する事が多く、これが話の展開に非常にマッチした選曲となっているため良曲を知るきっかけにもなったり。
HPやpixivでは動画化されていないSSも数多く閲覧できるので、にわPファンは要チェック。

しかし2013年9月にある事実が発覚し、ネット上での創作活動からは事実上引退された模様。
【艦これ、モバマス、アイマスSS書き丹羽氏の盗作行為について】
【謝罪文】

※下記の紹介文は上記の行為発覚前に執筆したものです。
長らく非公開にしていたのですが、思う所あって再公開しました(2015/3/15)。


■作品
Starting over


互いにユニットを組んでアイドル活動をしている春香と千早。
二人は順調にトップアイドルとしての道を駆け上がっていたはずだったのだが、少しずつ歯車の合わない部分が現れはじめていた。
歌を歌う楽しさが薄れ始めた春香と、歌を歌う苦しみが薄れ始めた千早。
そして千早は、自分の身の上に起こったある出来事を契機に「ユニットの解消をしたい」という事を社長とプロデューサーに伝え、ラストコンサートを執り行うのであった。

春香と千早が別々の道を歩み始めてから数年。
春香は活動自体は続けつつも、マネージャーに仕事を減らしてもらうように頼み、購入したギターの練習に打ち込むようになっていた。
その後春香は、ひっそりとアイドルを引退。
時間が経つにつれてアイドル『天海春香』の名前は少しずつ忘れ去られていく。
高校を卒業し765プロを辞めた春香は“自分の歌”を歌うために、ギターを肩にかけてストリートで歌う道を選ぶのだった。


春香を主軸に、時に千早や脇を固める765プロアイドル達の話を挟んでストーリーを展開させていく短編連作。
時間軸が進む『世界に愛を / Startingover Ⅰ』というエピソードからはGrayPが絵師として参加し、外見が変化したアイドル達の姿を拝むことができます。
一部のアイドルの改変立ち絵はアイマス2を予言したとも言えるビジュアルになっているので必見。
(この改変立ち絵は他のニコマスPも用いているため、既に見ている人も多いかもしれませんが)
時間が経ち、それぞれ違った道を進み始めた765プロアイドル達の成長した姿や時に壁にぶつかる姿、そして人と人の繋がりを描いていく場面などは、読み進めていくうちに共感を覚える事でしょう。
とにかく話の構成が素晴らしく、ラストの展開に唸らされること間違いなしの一作。

本作はサイドストーリー含めて全22話(その内2話は愛識P弟切Pが執筆)で完結済ですが、動画タイトルに話数が書かれていないため、にわPのマイリストを参照して順番に観ていく事をお勧めします。



【GrayPによるOP風支援動画】

プロローグである『THE IDOLM@STER(introduction)』以前に、Starting overシリーズに含まれている『いっしょに手をあげよう』『あまいあいまいなあいまに』という2作の短編作品も投稿されているので、こちらも併せて視聴を。

本作は元々、にわPが自身のHPで公開していたSSを動画化したものなのですが、ノベマス化に際して加筆を施している箇所もあるため、テキスト版と見比べるのも一興です。
(といっても現在インデックスページのSSはノベマスで加筆した文章も合わさっており、改めて再構成した作品になっているとの事ですが)
ちなみに、旧サイトでは『2nd Vision』と銘打たれたStarting overの第2シリーズにあたるSSも数点公開されていたのですが、現在は残念ながら閲覧不可能。
但しいくつかの作品は短編作品としてノベマス化されているため、そちらで作品を楽しむ事が出来ます。
彼女のおとしもの


互いにトップを目指すことを誓ったPとやよい。
やよいのアイドル活動は時流に乗れただけでなく、一生懸命に頑張った彼女の努力も相まって、とんとん拍子にアイドルランクが上昇していくのであった。
それに伴い765プロのスタッフも増え、事務所が都心のビルの中に移転する事に。
ある日、Pはやよいがアイドルランクが上がった今でも献身的に事務所の清掃を続けているのを見て「何がやよいをそうさせるのか」という質問を投げかける。
そしてやよいは少し考え込み、こう返すのだった。
「……おとしものをしたような気がするんです」


アイドル活動が順調な筈のやよいが言う「おとしもの」とは一体なんなのか?
見終った後に笑顔になれる、暖かい気持ちになれる一作です。
クラッシュ!


伊織が敵視している961プロのアイドル・四条貴音。
流行に合わせた付け焼刃の作戦ではあっさりと敗北するのがオチと考え、伊織はPと相談し構成を変更してオーディション対決に挑むのだが、それでも貴音の成績には届かず、大差をつけられ2位通過となってしまうのだった。
それから何度もオーディションで顔を合わせるのだが、伊織が彼女に勝つことは未だ一度としてなかった。
しばらくして、また別の日のオーディションで、伊織は貴音から「敗者は勝者の言う事を一つ聞く」という賭けを持ちかけられる。
これまでまだ伊織は貴音に一勝も出来ていないが、これは貴音が「今の私なら賭けの相手になる」と認め始めた証。
伊織は彼女を絶対泣かせてやると心に誓い、決意を新たにその賭けに乗るのであった。


SPでの宿敵同士の伊織と貴音の関係を心地良い熱さで描いた一作。
心の中で貴音に対し悪態を付けまくる蓮っ葉な伊織のキャラがスゴク良い!
ちなみに、マイリスコメでは原文からカットした過激なセリフも一部紹介されてます。
子供リロード


溜まりに溜まった夏休みの宿題に悩まされる亜美と真美、そしてP。
事務所でその厄介な代物を必死に片付けていたそんな時、なんと子供になってしまった貴音が現れる。
…のだが、Pと亜美真美は困惑するどころか割とすんなり貴音の状況を受け入れ、彼女に夏休みの宿題を手伝ってもらうのであった。


『iM@sShortFestival』参加作品。
子供扱いを嫌がる亜美真美に、子供になってしまった貴音、そして大人であるPの4人で話が展開していく一作。
亜美真美とPの信頼関係に、同じ大人である小鳥さんとの会話、そしてラストの貴音との会話シーンと、話の緩急の付け方が素晴らしいノベマスです。
アイドルと、プロデューサー


765プロのプロデューサーと、961プロのアイドル・我那覇響。
互いにマズイ事だと知りながらも、二人はこっそりと密会を重ねていた。


アダルトな雰囲気が堪らない『5mium@s』参加作品。
5分という制限もあって普段の作品よりも短めではありますが、若干テキスト送りが早めなのもあって内容は濃密。
ラストの千早のセリフは中々にゾクッときます。
この手で手折る


伊織から『雪歩のCランク昇格祝い』であるスコーンを受け取ったPと雪歩。
Pは雪歩に「あーん」してスコーンを食べさせてやるのだが、その恥ずかしい現場を他のアイドル達に見られてしまうのであった。


Pと雪歩、二人の2828短編。
Pとアイドルがくっつくタイプのノベマスは多いですが、この作品は互いに想いつつも決して『プロデューサーとアイドル』という関係を壊そうとはしません。
今まさに咲こうとしているその花を、一人で独占するために手折るような真似はしてはいけないのです。
甘酸っぱいPと雪歩のシーンから一転、最後には言い知れぬ切なさが残る一作。
いつもの二人


控えているライブに向けて暫く仕事が入っておらず時間があるため自主トレに向かおうとしたところ、美希もついてきて一緒にレッスン場に向かう事になった春香。
しばらく一緒にトレーニングをして美希と会話をしているうちに、春香は彼女が抱えている“寂しさ”を察するのであった。


SPと2を繋ぐ、春香と美希のお話。
発表当時はまだアイマス2は発売されておらず、シロP制作による『アイマス2風立ち絵』が用いられているのが今見ると少し新鮮な作品です。ちなみに挿絵は晴嵐改氏によるもの。
本作に登場する美希はアイマスSPを踏襲し、一年の間に『961移籍⇒アイドルアルティメイト⇒765移籍』を行ったがために仕事を干されているという設定。
一時961プロ所属だったのもあり美希は一人だけ事務所の変化に置いていかれ居心地の悪さを感じているのですが、唯一変化の少ない春香を見て安心感を覚え、美希は春香に付いて回っているのです。
そんな美希と優しい春香のほっとする一篇。おススメです。

■関連リンク
【備忘録】
【pixiv】
【ツイッター】
【Starting Over】※旧サイト
【分岐点】
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