ツルゴアXXX

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10 2015

ジェイソン・アーロン&カイル・ベイカー他/デッドプール:デッド・ヘッド・リデンプション

デッドプールデッドヘッドリデンプション表紙

【ミズ・理系女子、そんなにしがみついたら俺も爆発しそうだぜ】
【バカ、集中しろ!】
【大量破壊兵器なんだぞ!俺のは大量発射肉棒…】
【ドアホ!】
【悪かったな。気分転換にちょっと下ネタを言っただけ…】


祝『デッドプール』誌、通算900号&1000号達成!?

マーベル・ユニバースで一番人気のキャラクターが、コミック史上初の快挙を達成しました~!(え?ウソつけって?まあ、細かいことは気にしない!アハハ!)
コミック業界一の人気作家陣による極上の短編集を読んでも、“俺ちゃん教”の信者にならないとしたら、マジでもう救いようがないね……。さあ、日本全国の老若男女よ、“冗舌な傭兵”の輝かしい冒険に刮目せよッ!
ア◯ル責めの好きなエイリアン!(え?)見えない銃を撃つパントマイム集団!(はあ?)不幸な結末を迎える読者!(おいおい)まだまだあるぞッ!ウェイドを診察したセラピストに隠された秘密!(なんじゃ、そりゃ?)CSIも真っ青の猟奇殺人事件!(ふ~ん……)デッドプールがサンタクロースを暗殺!(今年のクリスマスはどうなっちゃうの?)さらに、ゴールデンエイジのデッドプールも特別出演!?まさに、世にもデップーな物語の数々を収録!


◆収録作品

1998年12月:Deadpool Team-Up #1
2009年12月:Deadpool Vol.2 #900
2009年12月:Marvel Digital Holiday Special #2
2010年06月:Captain America: Who Won't Wield the Shield
2010年10月:Deadpool Vol.2 #1000


◆Deadpool Theme Song

◆Close Encounters of the @*#$ed-up kind
トニー=アルコール

1コマ目からいきなりアベンジャーズのビッグ3が死亡してるんですけど!?
しかもデッドプールがさらっとアベンジャーズ入りを果たしているというのが謎。
ソーがムジョルニア、キャプテン・アメリカがシールドというモチーフを墓に使っているのに対し、アイアンマンだけがアルコールというあたり皮肉が効いてる。

アニメのディスクウォーズ:アベンジャーズでアベンジャーズ入りを拒否されて本気でヘコんでたエピソードがあったけど、念願が叶った世界もあったんですね……


……こんな感じに、様々なライターとアーティストが自由すぎる発想で制作した短編作品を数多く収録したのがこの本「デッドプール:デッド・ヘッド・リデンプション」
その数なんと全25作品!!
基本的に8~10ページ程度のショートストーリーで構成されているのですが、その内数作は90年代のデッドプール誌の再録読み切り号といった作品も収録されており、なかなか満足感のある一冊です。
ちなみにデッドプール誌900号&1000号突破というのは単なるジョークであり、あくまでそういう体での記念号との事。自由すぎるぜ……!

いきなり宇宙人に連れ去られ、巨大ドリルを使った「アナル検査」をされかける話や、カナダのヒーローチーム『アルファフライト』が壊滅したんで代わりに「カナダマン」としてスカウトされる話、デッドプールがドクター・ドゥームにフェイス(レス)ブックの友達申請を拒否されてキレる話、大量のデッドプールを製造させられてしまう話、フォーブッシュという男がエド・ブルベイカーらに殴りこみをかけるメタネタすぎる話などもうホントに終始「なんだこれ」って感じ。

卓球勝負だデッドプール
ドクオックと本気の卓球勝負だ

しかしハジケまくってるギャグ作品ばかりというわけではなく、むしろ傭兵稼業をクールにこなす姿のデッドプールや、シリアス度高めな作風のデッドプールといった作品も割合多めに収録されています。
デッドプールのサイコな一面を強調して描いた「ある読者の死」という短編作品もあり、「デッドプールってコミカルなキチガイなんでしょう?」というイメージを持っている人ほど結構衝撃を受けそうな作品がちらほら。

それと、前述した90年代のデッドプール誌『Deadpool Team-Up #1』という作品は1985年のクロスオーバー『シークレット・ウォーズⅡ』のタイインを10年以上経ってから描いたものなんですが、これが狙ってるのか真面目に書いてたのかよく分からない絶妙なシュールさで成り立っている一作でした。

“始末人”として雇われたデッドプールが日本に向かい、そこで昔世話になった相撲部屋のオヤカタやその娘のサザエと再会するという内容なんですが、その昔デッドプールが四股名を与えられて“チヨ”と名乗っていたとか、サザエと結婚して相撲部屋を受け継ぐ所まで話が進みかけていたとか笑えばいいのかそんな過去があったのかと素直に驚けばいいのか、読んでいてなんとも言えない感覚に襲われる一編です。
例によって日本の描写がアメコミ特有のアジアンな世界観になっているのも妙な笑いを誘う。

ただこのエピソード自体におちゃらけ要素は殆ど無く終始シリアスに展開する上、デッドプールもクールな一匹狼の傭兵として描かれ続けているんで、やっぱりライター自身は真面目に描いたエピソードなんだろうなと思いました。
でも話そのものは面白いよ!狙ってないのにカオスという部分もある意味では魅力だよ!

◆感想
デッドプールの一周間

基本一作一作は短めなもののバラエティ豊かなエピソードが数多く楽しめるため、読み終えた後は確実にお腹いっぱいになる一冊。
くだらなさ過ぎて疲労を感じるエピソードもあればデッドプールが直球にカッコイイエピソードもあったりして、この本だけで色んな方向性のデッドプールをこれでもかと言わんばかりに堪能できる。
ゲストキャラの出番はかなり少なめでとことんデッドプールメインで構成されており、予備知識が必要な作品もほぼ皆無!
デッドプールの邦訳は本書含め2015年3月現在五冊ほど刊行されていますが、現時点の邦訳デッドプールで何がオススメかと聞かれたら僕は迷わず本書を推します。
ただエピソードの多くは正史かどうか深く考えないほうがいいかも。

【デッドプール:デッド・ヘッド・リデンプション 補足】

◆好きすぎる1コマ
SNSを楽しむドゥーム様

ドゥームの淡々としたリアクションすき。
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3 Comments

No Name  

最後のドゥームにやられました
今まで生きてきて最も購買欲を刺激された1コマです

2015/03/10 (Tue) 21:48 | EDIT | REPLY |   

No Name  

アルファフライト全滅の犯人がぶっちゃけすぎて笑えたり。
あと、サンタ強すぎ。

2015/03/11 (Wed) 03:54 | EDIT | REPLY |   

michael  

>今まで生きてきて最も購買欲を刺激された1コマです
破壊力抜群な1コマですよね。

>アルファフライト全滅の犯人がぶっちゃけすぎて笑えたり。
ベンディスはマーベル世界の諸悪の根源だった…!?

2015/03/12 (Thu) 23:35 | EDIT | REPLY |   

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