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05 2015

ブライアン・マイケル・ベンディス&マイク・デオダート他/ダークアベンジャーズ:シージ

ダークアベンジャーズシージ表紙

『ヒーローらしいのは見かけだけだった。本物のヒーローを近くで見た後では…
 個人を超えたもっと大きい何かのために戦うのが真の英雄。
 力に溺れるでも流されるでもなく、どんなものでも使いこなして。
 高潔で勇気溢れる完璧な人達。
 そういう人達とボブを比べること自体ナンセンスだと知った。
 キャプテン・アメリカになれる器じゃないわ。
 キャップのような唯一無二の英雄に…ボブがなれる日は永遠に来ない。
 どうしてなのか知りたい?彼は依存体質なだけだもの。
 麻薬の代わりにセントリーの力に酔ってるだけ。
 パワーを利用しているだけなのよ。
 セントリーとは誰?ボイドとは誰?その答えがこれよ。
 その器もないのに莫大たる力を偶然に得た男の姿…』


THE DARKEST HOUR OF DARK AVENGERS

アスガルドを舞台に激突する正義と悪の軍勢。
最終決戦の裏でついに明かされるセントリーの真実とは何か?
ノーマン・オズボーン以下、
ダークアベンジャーズに関わった全ての人間の命運が決するシリーズ完結編、ここに登場!


◆収録作品

2010年02月:Dark Avengers Annual #1
2010年03月:Dark Avengers #13
2010年04月:Dark Avengers #14
2010年05月:Dark Avengers #15
2010年07月:Dark Avengers #16


◆関連作品過去記事
【ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト】
【ニューアベンジャーズ:セントリー】
【X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M】
【ニューアベンジャーズ:コレクティブ】
【キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー】
【シビル・ウォー】
【アイアンマン:シビル・ウォー】
【ニューアベンジャーズ:シビル・ウォー】
【デス・オブ・キャプテン・アメリカ:デス・オブ・ドリーム&バーデン・オブ・ドリーム】
【ニューアベンジャーズ:レボリューション】
【マイティ・アベンジャーズ:ウルトロン・イニシアティブ】
【ワールド・ウォー・ハルク】
【ニューアベンジャーズ:トラスト】
【マイティ・アベンジャーズ:ベノム・ボム】
【シークレット・インベージョン】
【ニューアベンジャーズ:シークレット・インベージョン】
【マイティ・アベンジャーズ:シークレット・インベージョン】
【ダークアベンジャーズ:アセンブル】
【ニューアベンジャーズ:ダークレイン】
【キャプテン・アメリカ:ロード・トゥ・リボーン】
【ダークアベンジャーズ:モレキュールマン】
【ニューアベンジャーズ:パワーロス】
【キャプテン・アメリカ:リボーン】
【シージ】

◆ILL WEEDS GROW APACE
ダークアベンジャーズシリーズ、ついに完結!!

全16話という事でそこまで長いストーリーでもなく、終始ニューアベンジャーズシリーズの外伝的な立ち位置だった作品ですが、ビランだけで構成されたヒーローチームという事で悪辣な内容になるかと思いきや、権力を手にしたノーマンは結構まじめに自分なりのやり方で必死に平和を維持しようとしており、一方で自分勝手な振る舞いをしまくるビランの面々に振り回され続けるというどこかコミカルな展開が魅力のシリーズでした。
他愛のない会話を挿入しまくって読者をニヤリとさせる、いわゆる「ベンディス会話」がフルに発揮されていたと思います。
もっとこのチームの活躍を拝みたかった所だけども、このぐらいで完結してくれたほうがテンポ的には良いのかもしれない。
世間的にはアベンジャーズという扱いになっている彼らにずっと居座られ続けられても困るしね!

というわけでダークアベンジャーズ最終巻となる本作『ダークアベンジャーズ:シージ』
タイトルを見ての通り、本作はクロスオーバー作品『シージ』をダークアベンジャーズ視点から描いていく、いわゆるタイイン回となっております。
前2巻とは違い話に連続性は無く、エピソード毎に時間を飛ばしながら『シージ』のストーリーを補完していく構成。

わりとストーリー序盤でダークアベンジャーズから抜けたマーベルボーイのその後、最終決戦後のダークアベンジャーズの面々の動向が描かれているのですが、最も注目すべきなのはニューアベンジャーズシリーズ初期から登場し、シージでラスボスポジションに収まった『セントリー』の本当のオリジンとその正体が明かされるという点でしょうか。

セントリーの本当のオリジン
教授が作った超人になれる血清を好奇心に負けて飲んでしまったボブ・レイノルズ少年は、
全身に未知なるエネルギーが満ち溢れるようになった!
そうして現れたのは光り輝く正義の使者。
燃え盛る千の太陽の力を得たボブ少年は『セントリー』と名乗り、人々の希望の為に戦うことを決意する…
……というニューアベ最初期に判明したオリジンは
真っ赤な嘘だった

本作で判明するセントリーの『真のオリジン』はその後の展開も含めて色々ショッキング。セントリーの誕生秘話はあまりにロクでもなく、完全にヒーローのそれではなかった。
ダークアベンジャーズシリーズはわりとコミカル要素が強いとは言いましたが、最終決戦であるシージのタイインかつセントリーというキャラクターを詳らかにする展開が合わさったのもあり、流石に全編通してシリアス要素が強めです。
特にセントリーの妻リンディはなんというか……セントリーに関わってしまったがためにあんまりな目に遭い続ける人生を送ってしまう羽目になってしまってあまりにいたたまれない。

◆感想
セントリーとボイド

クロスオーバー『シージ』の副読本として欠かすことの出来ない一冊!
セントリーの正体に関する描写はシージ本編ではかなり薄かったため、彼が大きく掘り下げられる本作はかなり興味深い内容となってました。
出来ることならシージ初見の内に本作を並行して読んでおきたかった……!
とにかくシージを読んだのであれば、本作も絶対読んでおくべきだと思います。断言できる。
ダークアベンジャーズは本作を持って解散してしまいましたが、各メンバーはこの後もそれぞれの物語を続けていると知ってなんだか安心。
特にオズボーンの下で必死に平和な未来の為に働き続けるも全く報われてこなかった元シールドのビクトリア・ハンド女史は最後の最後に救われていて少しほろりとしました。

【Dark Wolverine Vol 1 #85(駄犬明弘)】
【Amazing Spider-Man Vol 1 #648(ベノム/マック・ガーガン)】
【Thunderbolts Vol 1 #145(ムーンストーン)】
【Shadowland Vol 1 #1(ブルズアイ)】
【Osborn Vol 1 #1(ノーマン・オズボーン)】
【New Avengers Vol 2 #1(ビクトリア・ハンド)】

しかし、最後の最後まで協調性というものが生まれないってのもスゴイヒーローチームだったぜ……
ムーンストーンの存在の所為で穴兄弟だけは多そうっていうのもまたアレ。

今、ビッチ系ヒロインがアツい
今、ビッチ系ヒロインがアツい

ちなみに、記事冒頭で『ダークアベンジャーズ完結』とは書きましたが、2012年6月に『サンダーボルツ』誌が#175からタイトルをダークアベンジャーズと改めたため、真に終了したのは2013年5月の『ダークアベンジャーズ』#190だったりします。
アメコミのナンバリングはこういう感じで唐突に数字が飛んだりするからややこしい。
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1 Comments

アウル  

関係ない話しですが、シークレットインべージョン前のソー復活刊やシビルウォーの残りのエピソード等がまた注文限定で出ますね。
ヴィレッジの労力には感謝します・・が、最近このパターン多いですな(^^;^;

2015/03/06 (Fri) 21:25 | EDIT | REPLY |   

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