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22 2014

ロックマンX4

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西暦21XX年。人間的思考をもったレプリロイドと人間とが共存し、繁栄している世界。
この世界には、2つの大きな組織があった。電子頭脳に故障をきたしたレプリロイドを処理するための「イレギュラーハンター」と、大規模な災害時に迅速な対応をするために設置された、レプリロイドだけの軍隊、「レプリフォース」である。
両者はこれまで、おたがいに助け合い、協力しながら、それぞれの任務を行っていた。
だが、ある日、巨大な軍事力を持ったレプリフォースが、最高司令官の「ジェネラル」をリーダーとして、いっせいにクーデターを起こし、各地を占拠してしまった。
イレギュラーハンター司令部は、ただちにレプリフォース全体をイレギュラーと認定し、エックスおよびゼロに出撃命令を下した。
レプリフォースたちは、なぜ反乱をおこしたのか。
ハンターたちは大きな疑問を胸に抱きながらも、戦いの中に我が身を投じていく。
そして戦いの果てに、彼らが目にしたものとは…


◆ストーリー性がより高くなった新ハードでのロックマンX
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『ロックマン』の生誕10周年記念作品として、1997年8月に発売されたロックマンXシリーズの第4作目。それが本作『ロックマンX4』

ハードがSFCからPS、セガサターンに移ったことで演出面が大幅にパワーアップしており、グラフィックはより緻密に、そして各キャラクターに初めて声優を起用したボイスが搭載、加えてアニメパートが随所で挿入されるという気合の入りっぷりが凄まじい一作です。
厳密には初代Xの時点でエックスに「波動拳!」というボイスがあるんだけども。
余談ながら、一時ネット上で「初代Xでの波動拳ボイスは緒方恵美である」という情報が出回っていましたがこれは完全にデマで実際は女性スタッフのボイスとの事。
【ROOTS of X ~エックスサウンドのスタート地点に到達せよ~ 「ロックマンX」コンポーザー「SETSUO」こと山本節生さんインタビュー 【STAGE-5】】

さらに、OPテーマやEDテーマを歌うのは当時まだ女優としてはブレイクしておらず、ゲームやアニメの仕事などに積極的に関わっていたあの仲間由紀恵を起用しております。
今や一流女優として成功を収めている方なため、再販するための権利関係の中ではそうとう大きな障害となっていそう。
実際PC版のX4では歌をカットして別のインスト曲に差し替えていましたからね。
しかし今年再販されたゲームアーカイブス版ではしっかりとこの権利関係をクリアしてOPテーマとEDテーマをしっかりと収録!すごいぜカプコン!

仲間由紀恵ロックマンX4説明書写真
ただ説明書に掲載されていた顔写真やCDの宣伝は
ゲームアーカイブスの電子説明書では流石にカットされてました

よく仲間由紀恵がこの手の仕事をしていたことは黒歴史と言われることが多いのですが、実際の所なかったことにはしておらず、所属事務所のプロフィールにもしっかりと掲載されています。
昨年のドラマ『ノーコン・キッド』でも仲間由紀恵がギャルゲーに提供した歌が放送されるという事がありましたしね!
【仲間由紀恵 プロフィール | プロダクション尾木】
【ノーコン・キッド第10話 トゥルーラブ・ストーリー 恋のように僕たちは by仲間由紀恵】
(※「きまぐれニュース72」様)

仲間由紀恵ロックマンX4ファミ通

話が仲間由紀恵にそれ過ぎた。ゲームの話に戻します。
本作では過去作とは違い、X3では限定された状況でしか使えなかったゼロが完全にプレイアブル化。
ストライダー飛竜を彷彿とさせる近接戦闘特化の性能で並み居る敵をバッサバッサと切り裂いていく事ができます。
従来のアクションシューティング的なエックスの操作感とは異なり、これが非常に新鮮で、かつカッコイイ。

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遠距離攻撃が可能なエックスと違い、基本どんな相手でも接近して戦わなければいけないため、ゼロを選択すると必然的にゲームの難易度が若干上がるのですが、それを差し引いてもゼロ使用時の爽快感は癖になる。
ただ、ゼロの通常攻撃がボタンによる3連続攻撃である関係上、1段目、2段目の攻撃はボスにあてても相手に無敵時間が発生しないという仕様になっています。
これを利用して攻撃の1段目もしくは2段目までを当てた後にモーションをダッシュでキャンセルし、再度攻撃の1段目ないし2段目をあててダッシュキャンセルを行うという操作を繰り返すとボスは無敵時間に守られる事なくあっという間に沈んじゃいます。


ボス戦に注目!これはTASによる操作なのでここまでの高速操作は人力では難しいものの、
通常攻撃とダッシュボタンを交互に押すだけで出来るためダメージアップは十分可能

この「超滅多斬(滅多斬り)」という技は使いこなして損はないテクニックなので是非とも習得をおすすめしたい。
「出来ない!」という人でもとりあえずダッシュキャンセルだけ覚えておけば連続攻撃の幅が広がってぐっと戦いやすくなるはずです。

「ゼロがプレイアブル化した」というだけでももうゼロに注目が集まりやすい本作ですが、遊んでみるとストーリー面でも明らかに主役のエックス以上に力が入っているこのゲーム。

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X2で明かされた「ゼロの製作者はDr.ワイリー」という設定の掘り下げ、シリーズ初の女性レプリロイド・アイリスとの悲恋、自身がイレギュラーだった頃のシグマとの戦いがアニメパートで描かれており、今後のストーリーに大きく関わる要素が大量に登場します。
特に過去のシグマとの戦闘シーンはゼロの持つウィルス、『ゼロウィルス』がシグマに感染。シグマがイレギュラー化し、突然変異によって生まれたシグマウィルス誕生の経緯となっているため超重要!

その一方でエックスのムービー総数はゼロに比べて少なく、そもそもエックスをアニメパートで拝めるのがOPアニメとエンディングのみというバランスの悪さ。
ゲーム内の性能はキチンとしていますが、なんだかストーリー面では影が薄くなりつつあります。
そもそもプロデューサーの稲船敬二氏によると「ゼロは本来新しいロックマンという気持ちでデザインした」(R20より)との事であり、エックスより思い入れも強いキャラクターらしいので、設定が濃いゼロとエックスの扱いの差はある意味では仕方ないのかもしれない。

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エックス「主役なのにどうして扱いがぞんざいなんだダブル!?」

◆隠し要素
○アルティメットアーマーを使用する

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プレイヤーセレクト画面でエックスにカーソルを合わせ、
×を2回、←を6回押す。その後、L1とR2を押したまま、スタートボタンか○を押して決定。
成功すると、エックスの腕や太ももが紫に変化しており、この状態で各ステージのいずれかのパーツカプセルに向かえばアルティメットアーマーが入手できる。
基本的な性能は通常のアーマーと同じだが、アームパーツはプラズマチャージショットに固定、またギガアタック『ノヴァ・ストライク』が無制限に使えるようになっている。

○ブラックゼロを使用する

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プレイヤーセレクト画面でゼロにカーソルを合わせ、
R1を押したまま、→を6回押す。その後×を押したまま、スタートボタンか○を押して決定。
成功すると、カラーリングが黒になったゼロを使用できる。
ただしエックスのアルティメットアーマーとは異なり性能に差はなく、会話シーンやダッシュ時の残像も赤いまま。

◆岩本佳浩版ロックマンX4
ロックマンXシリーズを語るなら、岩本先生のXシリーズコミカライズは外せないだろうと言う事で軽く紹介。
1994年にロックマンXシリーズのコミカライズがコミックボンボン誌上で開始。
岩本佳浩先生のロックマンXは原作で描かれなかった部分を大幅に補完し、エックスに「涙を流す機能」というオリジナル設定を付与して、児童誌でありながらハードな人間ドラマを展開したことで人気を博した作品です。

「悩みながら成長していくエックス」という設定そのものは原作ゲームにある要素なんですが、このコミカライズはそれがより明確となっており、平和のために敵を倒さなければならないその苦しみがそれはもうエグいくらいに描写されているのです。

そして1997年にはロックマンX4を原作としたコミカライズが開始。
コミカライズ版X3の連載終了後、本作のためにレプリフォースとの共同戦線、そしてエックスの帰還を描くプロローグを贅沢に2話も使って展開。

アニメパートや会話シーンの増加でストーリー性が増したX4ですが、岩本先生は過去最大級のボリュームを持って構想を練り、原作ではどうしても尺の都合で描写が薄くなっていた部分を補完するだけでなく、自らもイレギュラー扱いされながら単独でレプリフォースを追うゼロ、友人のバッファリオを失い、より力を求めて禁断の装備『アルティメットアーマー』に手を出し、激情に身を焦がして戦うエックス等、原作には無い展開を盛り込んでこれまたトップクラスのハードなストーリーを描いておりました。

「人間じゃなくてレプリロイドだから」と言わんばかりに破壊描写も凄惨で、ダブルにナマス切りにされるマシュラーム、原作ゲームではトップクラスの雑魚ボスなのに強敵として描かれ、作戦と無関係の殺戮ゲームを楽しむキバトドス、クジャッカーの手により肉体を箱状に圧縮されて破壊されるレプリロイド等、「あれこれ児童誌だよね?青年誌じゃないよね?」と思ってしまうほどキツい映像が満載。

機械じかけのデク人形さ

元々岩本先生のロックマンXシリーズコミカライズはシリアス度が高いものの、ある程度は明るい部分も含んでいました。
しかしこのX4コミカライズは過去作とは比べ物にならないほどの暗さ。
完全悪というわけでないレプリフォースとの戦いが独自の解釈で重苦しく展開されていくため、当時子供だった僕は「なんだか怖い」と思いながらも大ハマリして読みふけっていました。

しかし、コミックボンボンの看板作品でありながら信じられない事に突然打ち切り。
どうも人気云々が原因ではなく、編集長が変わったことによる大幅な雑誌の路線変更の煽りを受けて終了させられた模様。
ロックマンXだけでなく『王ドロボウJING』『おきらく忍伝ハンゾー』等といった作品も打ち切られたとか。
(王ドロボウはマガジンZに移籍し、タイトルを『KING OF BANDIT JING』と改めて再開していたものの現在休載中)

おかげで残りのストーム・フクロウル戦、マグマード・ドラグーン戦、カーネル戦、ダブル戦、アイリス戦、ジェネラル戦、そしてシグマとのラストバトル全てをたった2話で終わらせるというソードマスターヤマト並みのスピード展開で畳む羽目に。
岩本先生自身も満足でない終わり方だったようで、自分としても読み返す度に「打ち切られなかったらどんな重厚なストーリーが待っていたのだろう」未だに考えてしまいます。
Xシリーズコミカライズの中で一番面白いと思っているだけに、この結末はほんっとうに悔しい!
【色々とお答えします】
【お答えします・その2】

とはいえラスト2話もハイスピード展開ながら入れたかったのであろうシーンは詰め込まれているため、なんだかんだで読んでいる分には熱いです。
もう描かれなかったストーリーは自分でゲームをプレイして脳内補完しよう!

ドラグーンVSエックス
ブッキングから発売されている復刊版では、
『序盤に強キャラ感を醸しだしておきながら1コマで葬られた』マグマード・ドラグーン戦が大幅に加筆
加筆修正におまけページが多い復刊本なので今から読むならこのバージョンがオススメ

◆感想
ぶっちゃけるとシリーズ屈指の低難易度ですが、Xシリーズに新たな方向性を見出した名作です。
元々Xシリーズはパワーアップ要素が多く、プレイヤーが使用できるアクションも豊富なため少し慣れると基本的にサクサク進められる低難易度気味なシリーズなんですが、本作は全体的にザコ敵やボスの攻撃が初見でも見切りやすく、かなり気楽にプレイできる内容。
前述したとおり演出面に力が入っており、かつ低難易度でさほど全面クリアに時間がかからないため「軽く1周クリアするか」という気持ちで遊べるのが個人的に好きな部分です。
難易度を上げたければ自分なりに制限プレイを施してもいいしね。

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PS時代のロックマンXシリーズでは一番オススメ!

◆関連リンク
【ロックマンX4公式サイト】
【ロックマンX4攻略】(※「ROCKMANIA」様)
    
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4 Comments

久仁彦  

ウェブ・スパイダス戦前のゼロとのやり取りが凄く好きで、あそこだけ何度もプレイした覚えがあります。
エックスもドラグーン戦前のやり取りやダブルとの決着等凄くアツいんですが、
やはり全体的にゼロ側の演出に力が入っていた印象ですね。

キバトドスステージで氷ブロックを破壊して進むところも
チャージショットで一掃するより空円斬でバカンバカン割って進むほうが爽快感あったし…
これは好みの問題かな?

あと『プロジェクトクロスゾーン』のエックス&ゼロの火力は他ユニットの
頭二つは抜けてたと思う。
(トロンと組ませてサポートアタック強化で更に手を付けられない強さに)

2014/12/23 (Tue) 18:00 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>久仁彦さん
PXZでのエックス参戦は本当に嬉しかった!
エックスって基本クロスオーバー物に全然登場しませんからね。大抵ゼロに枠を奪われてますからね。
(カメオ出演程度ならちょこちょこあるけど)
ユニット性能が高い上に、初代XではなくあえてX4の曲がBGMに採用されているのも堪んないです。
岩本版Xのネタまで拾ってたんで、そこまでこだわってくれるならもう普通にシグマも登場して欲しかったかも。

2014/12/24 (Wed) 20:55 | EDIT | REPLY |   

ほぼろさん  

小学生の時に初めて買ってもらったPSソフトです
久しぶりにやってみたらあの頃よりも楽しめてます
特にOPムービーのアイリスとカーネルが微笑みあうとこが記憶にとても残っており、仲間由紀恵の曲も相まって涙がでてきました・・・
ちなみにですが小さいころはシグマ第3形態の顔の弱点が脳みその部分だと思ってて倒せなかったです。口が弱点だったんですね(笑
敵のセリフもほとんど覚えていました。
良いセリフばかりです。

2016/10/16 (Sun) 04:25 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>ほぼろさん
僕も発売当時は小学生だったなぁ…シグマって基本弱点が初見では分かりにくい事が多くて僕も悩まされた思い出があります。ストーリー性もSFC時代からより強くなったのもあって印象的なタイトルですねX4は!

2016/10/16 (Sun) 23:01 | EDIT | REPLY |   

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