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21 2011

キャノンダンサー

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キャノンダンサーは1996年にミッチェルから発売されたアーケードゲームであります。
ケレン味たっぷりのアジア風の世界観が魅力的。
例えれば寺沢武一先生の作品の世界観っぽいというか。
操作性も非常に良く、壁に張り付いて移動、強力な通常攻撃、いざという時の緊急回避攻撃もあり、
操作の自由度が高いゲームです。
ちなみにミッチェルはTADから独立した尾先ロイという人が設立した会社です。
【TADの作品 JUJU伝説】

また、本ゲームはストライダー飛竜の制作にかかわった四井浩一さんがプロデュースしており、
要所要所で飛竜1風のステージ構成や演出が入ったりします。
操作感含め本家の『飛竜2』よりも飛竜っぽいゲームとか言われてたり。

コレジャナイ_convert_20110321213219
「あのセンスは四井さんじゃないと出せないんだな…」と実感する飛竜2

※飛竜2には四井さんが関わっていないため、全編通してデザインセンスが異なってしまっており、初代のファンにはゲーム性含め「コレジャナイ」扱いを受けてしまっているのです。
また、サントラによるとスタッフもそこまで思い入れがあって作ったわけではないようで…
爽快感自体はあるのでたまに遊ぶとそこそこ面白いんですけどね。


「ミッチェルって聞いたこと無い会社だな…」って人にも直感ヒトフデを発売した会社』と言えば
「ああ、あの会社か!」となる人も多いんじゃないかな。

◆STORY
戦闘集団『狄(テキ)』の戦士・麒麟のもとに、連邦法務長官ジャック・レイソンから一つの依頼が舞い込んできた。

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思想テロ集団スレイヴァーに占拠された都市を、その手で奪い返してもらいたいという。

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依頼に応え都市を解放した麒麟だったが、レイソン長官の裏切りに遭い、追われる立場となってしまう。

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連邦政府、スレイヴァー、そして狄までも敵に回した状況で、麒麟は生き延びることができるか。

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◆アクション
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レバーと3つのボタンで操作をする本ゲーム。
Aボタンで回し蹴り、
Bボタンでジャンプ、(飛竜と違い空中で制御可能)
Cボタンで緊急回避攻撃『麒麟星祭り』を放つことが出来ます。

また、
レバー上下前方向+A連打で『麒麟刻み舞い』
スライディング中にBで『地獄車』
ジャンプ中にBで『イズナ落とし』と、
バリエーション豊富な攻撃方法があります。

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そして、操作体系でのストライダー飛竜との共通点は、
壁、床、天井というあらゆる場所に張り付くことが出来る点が挙げられます。

他にも、↓+Bでスライディングができ、なおかつ動作中に攻撃可能、
レバーを横に入れ続けることで歩き移動からダッシュに切り替わっていく点も共通。

さらには、ステージ演出や構成などにも飛竜と共通する点があったりします。

例えば…

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一気に坂を駆け下りて向こう側にジャンプしなければいけないシーン。
飛竜の2面で見られた演出ですね。

駆け下りろ!_convert_20110321201645

キャノンダンサーでは背後にいる敵が、
「ガハハハハ! 死にたくなければ おもいきり駆けおりて
 ギリギリで とんでみせろ!」
「オレに追いつかれる まえになッ!」


と、ご丁寧にアドバイスを贈ってくれます。

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実はジャンプしなくてもそのまま駆け下りれば向こう岸に渡れます。

◆魅力的な演出
ストーリー展開の濃厚さも見所。
全編漂うミステリアスな雰囲気にはのまれてしまいそう。

戦闘集団、『狄』の追っ手が麒麟に襲い掛かる!

兄弟子
狄のカノンス

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狄のティアノン

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狄のウィルフ

3人の追っ手を打ち倒し、自分を裏切ったジャックを追い詰める事に成功するのだが…

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眼前でスレイヴァーに憎き裏切り者を殺され、目的を失う麒麟。
『神』であるスレイヴァーの声に従い、差し出された剣の上に乗る。

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行き着いた先は北極圏。
かつて麒麟が葬り去った者達が集う地獄だった。

麒麟は闘争本能の赴くままに前進する。

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安置
偽麒麟戦での安置

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復活した狄の三人

向かう敵を全て葬った麒麟は、『神』であるスレイヴァーの元に辿り着く。

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「余か!おまえか!強い者が手にする褒美は…」
「これだ!」


その褒美とは・・・『地球』

褒美

そして、最後の戦いが幕を開ける。

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最後の戦いに勝利するとエンディングへ。
最後の言葉を放ったのはスレイヴァーなのか、麒麟なのか…

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◆PICK UP キャラクター 麒麟
麒麟_convert_20110625211422「ハッ!」

己の肉体を兵器ともいえるレベルにまで鍛え上げた戦闘集団、『狄(テキ)』。
その中でも麒麟の実力はトップクラスであるという・・・


そんなトンデモな戦闘能力はゲームでも良く表現されていて、
連射機能があれば通常攻撃の速度も人知を越えたモノになります。
また緊急回避攻撃の『麒麟星祭り』はしっかり当てればボスの体力を一気に奪う事も可能な大技。
他の狄(テキ)がカギ爪やら巨大ロボットやら宙を舞う能力やらを持ってかかってくるのに、
麒麟は己の拳のみで戦い抜きます。
ドット絵の一挙一動が格好良い事もあってプレイヤーに与える印象は強烈。

一言もセリフを発することなく(攻撃ボイスはありますが)
立ちはだかる敵をなぎ倒し、
粛々と自分を裏切ったジャック・レイソンを追い詰めていくストイックな姿に僕は魅力を感じます。

結局ジャック・レイソンはスレイヴァーに粛清されてしまうのですが。
そして何故かストーリーは人間(麒麟)VS神(スレイヴァー)の図式に変わっていきます。
麒麟は最初から最後までろくに言葉を発しないため何を考えていたのかよく分からないのですが、
(「余が 神であるぞ」というセリフは麒麟のものだったのかイマイチはっきりしない)
その辺のミステリアスな雰囲気もまた魅力の一つなんでしょう。
あえて想像の余地を残すのも表現方法のうちですしね。

ただ、

誰ですか!? 誰よ?

3面クリア後に麒麟を迎えに来てくれるこの方々は一体何者なんだろうか?
麒麟も喜びのあまりフライングボディアタックで乗船しますし。
やはりどこかつかみどころの無いキャラクターです。

※追記:このおっさん達についてはゲー夢エリア51様が発行した『転清・アート・ドット・ワークス【インタビュー編】』という同人誌内で語られています。

◆感想
非常に面白いゲームであり、本来ならもっと話題になっていてもおかしくない作品なんですが、
96年といえばまだまだ対戦格闘ゲームが大流行、
この格ゲーブームの時期に稼動した作品は注目された一部のゲーム以外ことごとく埋もれた時代であります。

でもデキは確かなこの作品。
もしゲームセンターで見かけることがあれば是非プレイして欲しい一品です。
流れるような麒麟の攻撃モーションは思わず見とれてしまうほどカッコイイ。
このドット絵は転清という方が担当されており、
ストライダー飛竜をファンとして楽しんだ際、飛竜の一部のポージングに不満を感じ、
その納得のいかなかった部分をキャノンダンサーで補完した結果がこの麒麟のドット絵につながったのだとか。

というかアーケードゲームは何らかの形でもっと再販されるべきですわ。
完全移植のアーケード作品が当たり前になったのって結構最近ですよね。
PS時代の頃は『まだ』完全移植が少なかったりしましたから(よほどのレトロゲーでもないと)

最近は一本に何作もの過去のゲームを詰め合わせた商品が出まくっていますが、
他の会社も今だからこそ!
昔移植版を出さなかった、ないしは完全移植が出来なかった作品を再リリースして欲しいです。

ちなみに、キャノンダンサーはスーパーファミコン版が発売される予定があったという噂が。
【参考サイト】(WEBアーカイブです)

なんか妖しいゲームかも…
これがストライダー飛竜の第一印象だったかな。
いきなり声高らかに笑うグランドマスター
ハングライダーで乗り付ける飛竜など、アヤシゲー好きな自分の琴線に触れたっぽい。

ストライダー飛竜とは直接無関係な話題だけど
ファミコンショップでバイトしてた頃、ゲームメーカーの営業さんが
スーファミ用のサンプルロムを持ってきたことがありました。
ゲーム名は「キャノンダンサー」
このゲームって飛竜の製作スタッフが関わっているらしいんだけど(メーカーは別)
感想を聞かれて「ストライダー飛竜みたいでいいかも!」と答えたと思った(w
あの時、営業さんがなんで困った顔をしてたのかわかんなかったけど
配慮がなくってすんませんでした(w
っていうか、キャノンダンサーって発売されてるの?
あるんだったらやってみたいぞ。
 ※上記のサイトから引用


結局発売はしなかったわけですが、家庭用でリリースされていたかもしれない事を思うとちょっと残念ですね。

【参考動画】

◆未使用ステージ

 
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