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27 2014

紙芝居版『バットマン』を読んできた

国際児童文学館

読んできました。
所用で東大阪の荒本の方まで来てたんで、ついでに国際児童文学館に立ち寄って読んできましたよ。
この大阪府立中央図書館内にある国際児童文学館には、故・塩崎源一郎氏が設立し、現在もただ一つ残っている街頭紙芝居師のグループ『三邑会(さんゆうかい)』が寄贈した紙芝居が160タイトル保管されているのです。
そんで調べてみたら、タイトルの中にはなんと『バットマン』まであるじゃないですか!

この紙芝居バットマンの詳しい制作年度は不明なんですが、「三邑会」が設立されたのは1947年であり、大阪で紙芝居ブームの全盛期となったのが1950年頃との事なので、大体この間に制作されたんじゃないかな~と思います。
(私見なんであんま鵜呑みにしないでください)

この情報を知って以来ずっとその内容が気になってたんで、ようやく作品が閲覧できて嬉しい限り。
本記事では紙芝居版バットマンのそのストーリーをざっくりとですが纏めておきます。
……が、今回閲覧したのは全26巻中13巻までなので結構中途半端な記事になってます。

また写真撮影は不可であり、コピーは可能なものの著作権を持つ人に連絡を取るなどの細かい手続きが必要だったため、本記事では画像は張りません(複写サービスにも未対応)。ってか複写出来てもブログに掲載していいのか分かりませんけど。
ただこの国際児童文学館所蔵の紙芝居はウェブ上でデータベース化されており、絵の面のみは全てサムネイル画像で公開しているようなんで代わりにそちらでどうぞ。
【バットマン 全26巻】「大阪府立中央図書館 国際児童文学館所蔵 街頭紙芝居」

ちなみに、この国際児童文学館で紙芝居を閲覧するには、受付で住所と氏名、希望の作品を規定の用紙に書いて提出しなければいけません。
閲覧できる紙芝居も当然原本ではなく、カラーコピーをファイリングしたものとなっています。
26巻中13巻を一つのファイルに纏めていたんでクッソ分厚かったぞ!
ホントは全巻読みたかったんだけど、時間との兼ね合いや手続きの面倒さで諦めざるを得ませんでした……まあ面倒な手続きを踏まなきゃいけないのは貴重な作品だからこそだし、仕方ないね。
下記にざっくりとしたストーリーや内容を記述しておきます。

◆バットマン 第1~13巻

作:有沢 史郎
線画:さわたり
色:SOI(?)

バットマンの事務所(バットケイブではなく探偵事務所のような雰囲気)に、みどりが丘0番地に住むフランクから事件との連絡が届く。
空を飛べる機能を取り付けた新しいバットカーに乗り込み、フランクの家に向かうバットマンとロビン。
出迎えに現れたフランク夫妻によると、犯罪組織「ホワイト団」から金銭を要求する脅迫状が届いたという。
しかも要求に逆らえばフランク夫妻と子供たちの命が危ないというのだ。
バットマンはホワイト団の首領『百面相』を捕らえるために動き出すが、そこにホワイト団のヘリコプターが現れ、突如爆撃を仕掛けてきた!間一髪回避するバットマン達。
こうして、ホワイト団との戦いの火蓋が切って落とされた。


日本なのかアメリカなのか微妙によく分からない世界観で展開されるバットマン。
本作に登場するヴィラン「ホワイト団」は、見た目はKKKのような白装束に身を包んだ人々です。目元がゴーグルっぽい感じなのが特徴的。首領の『百面相』も部下と似たような外見なので見分けが付きづらい。

ヘリだけでなくUFOのような円盤に乗って攻撃を仕掛ける事もあるんですが、それもそのはず、実はホワイト団の正体は宇宙人。
彼らの住む母星が近く爆発してしまう事が判明したため、地球に住処を求めてやってきた侵略者なのです。
自由に姿を変える能力を持っており、それを利用してバットマンやロビン、果ては無機物のバットカーに変身してフランク夫妻を欺き身代金を強奪する一幕も。
巨大化したり大ワシに化けてバットマンとロビンに襲いかかるシーンもあり、地味な外見の割に戦闘描写はなかなか派手なヴィランです。

バットマンに関してはさほどオリジナル要素はなかったのですが、使うガジェットが殺人光線を放つ指輪に小型爆弾という殺傷兵器染みたアイテムばかりなのがちょっと気になりました。
加えてホワイト団の円盤を容赦なくバットカーで撃墜していたため、描写こそないけど相手を殺害していそうな気がする。
宇宙人だからノーカン?

◆〆
今回読んだ分では大ワシに化けたホワイト団に襲われる所で終わり。
どうやら最終26巻までこのホワイト団との戦いを引っ張っている模様。

気になるのは原作となったエピソードがあるのかという一点!
正直完全オリジナルの翻案作品だとは思うんですけど、歴史が長すぎてうかつに断言できないのがアメコミの恐ろしい所ですな……

しかしコレ、もし制作年度がかの『コミックス社版スーパーマン』より古ければこの紙芝居が日本で最初の邦訳アメコミという事になるんだろうか。DCコミックスに許可を取って作られたのかすら分からない作品なんだけれどもね。
【スーパーマン(コミックス社版)】

その内14巻以降を閲覧したらまた加筆したいと思います。
 
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