ツルゴアXXX

ARTICLE PAGE

02 2014

エド・ブルベイカー&ブライアン・ヒッチ他/キャプテン・アメリカ:リボーン

キャプテンアメリカリボーン表紙

“国家があなたのために何をするかではなく、
 あなたが国家のために何をできるかを問いたまえ”
 ―ジョン・F・ケネディ


OLD SOLDIERS NEVER DIE
THEY JUST... RISE AGAIN!


人間の自由を謳った合衆国建国の理念に忠実であろうと反逆者の汚名を着てまでも超人登録法に反対し続け、シビル・ウォーの果てに散った稀代の英雄キャプテン・アメリカ。

彼を死に追いやったのは、長年の宿敵であるレッドスカルであり、その魔手に操られて手を下したのは、キャプテンが愛したシャロン・カーターだった。

陰謀は明るみに出、シャロンは救出され、キャプテン・アメリカの名と使命は、かつての相棒であるバッキー・バーンズが継いだ。

こうして一連の事件は幕を閉じた。
そう、そのはずだった。今、この時までは……。

話題作『デス・オブ・キャプテン・アメリカ』のその後を描く注目作が、ついに登場!
我らが英雄の復活は如何に果たされるのか、見届けよ!


◆収録作品

2009年06月:Captain America: Reborn Prelude
2009年09月:Captain America: Reborn #1
2009年10月:Captain America: Reborn #2
2009年11月:Captain America: Reborn #3
2010年01月:Captain America: Reborn #4
2010年02月:Captain America: Reborn #5
2010年03月:Captain America: Reborn #6


◆関連作品過去記事
【キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー】
【シビル・ウォー】
【キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー】
【デス・オブ・キャプテン・アメリカ:デス・オブ・ドリーム&バーデン・オブ・ドリーム】
【キャプテン・アメリカ:ロード・トゥ・リボーン】
【ダークアベンジャーズ:アセンブル】

◆OPERATION: RE-REBIRTH
2007年4月の『Captain America Vol.5 #25』でキャプテン・アメリカの不慮の死が描かれ、長期間彼が存在しないままストーリーが展開していったマーベルユニバース。
キャップの死によるヒーロー達の喪失感は『キャプテン・アメリカ』誌だけでなく、『ニューアベンジャーズ』誌や『アイアンマン』誌などでも丁寧に描かれていきました。
最近は邦訳タイトルが充実しているので、基本邦訳オンリーの身でもこの辺のストーリーの積み重ねがしっかりと体験できるのは有難い所。

本書『キャプテン・アメリカ:リボーン』は、そんなキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースが満を持して復活する超重要エピソード。
キャップの死から復活までは実に2年以上もの歳月を要しており、邦訳版では過去作『デス・オブ・ドリーム』を出してから3年もの時間が経過しているんでなんというか感慨深い。

キャプテン・アメリカを欲するオズボーン
全世界に「キャップ暗殺の犯人はシャロン・カーターだ」と伝えてしまうノーマン・オズボーン

結論から言うと、初代キャプテン・アメリカ、スティーブ・ロジャースは死んではいなかった。
あのキャプテン・アメリカ暗殺事件は宿敵レッドスカルが彼の肉体を奪わんと引き起こした罠であり、暗殺に使用された銃もキャプテン・アメリカの魂を時間流の中に封じ込める特殊な兵器だったのだ!
……という説明が序盤になされる本作。
しかしシャロンがレッドスカルにキャップを渡すまいと彼らが作った装置を破壊したため、今現在もキャップは次元の狭間に囚われ続けていたのです。

意識だけが様々な時代に飛び、第二次大戦や氷漬けから解放された後の戦いを追体験し続けるスティーブ・ロジャース。
レッドスカルの肉体転移計画を喰い止めんと戦いに赴く2代目キャプテン・アメリカことバッキー・バーンズ。
スティーブを現代に復活させる方法を必死に研究するリードとピム。
再度スティーブの肉体を手に入れる計画を実行するレッドスカル。
そしてキャプテン・アメリカと化したレッドスカルを自分のダークアベンジャーズに迎え入れるために、彼と手を組んで敵を差し向けてくるノーマン・オズボーン……
『キャプテン・アメリカの復活』をテーマに各々の思惑が描かれ、重厚な人間ドラマが展開していくストーリー。
その結末や如何に!

キャプスカではない
機械の身体(代用ボディ)を部下に見られるのを本気で恥ずかしがるスカルはちょっと可愛かった

◆『キャプテン・アメリカ:リボーン』のネイモアさん
リボーンのネイモアさん

ファンタスティック・フォーのリードに頼まれて、海の底に沈めておいたスティーブ・ロジャースの棺を回収するという役目で登場。
そして引き上げた途端スティーブの遺体が消滅し、中身が空になる光景を目撃することに。
上記の台詞を見ての通りネイモアさんはリードの顔なんて見たくもないようですが、キャプテン・アメリカ絡みの事ならという理由で協力してくれています。
キャップの人望の厚さが伺える一幕。

◆感想
序盤は暗く不穏な雰囲気を見せながらも、後半のアツい展開に向けて少しずつエンジンがかかっていく構成は読んでいて超盛り上がる。

タイトルこそキャプテン・アメリカだけど、アベンジャーズの面々やヴィランチームのサンダーボルツ、ダークアベンジャーズの面々にも多く見せ場が用意されており、各登場人物の扱いのバランスが絶妙。
まさかヌークまで出てくるとは思わなんだ(本作ではスカージと名乗ってマスクで顔を隠しているけど)

メタな事を言うとキャプテン・アメリカの死はこの復活エピソードを作ってストーリーを大々的に盛り上げるための布石だったわけだけども、そのタイミングが最高ですよね。
『シビル・ウォー』でヒーロー達が袂を分かち、『シークレット・インベージョン』の戦いの結果悪人が権力を握るという絶望的な世界観と化した状況での華々しい復活ですもの。
しかもこの『キャプテン・アメリカ:リボーン』では、宿敵レッドスカルとの因縁にもひとまずの決着が着いちゃう。

前述したようにこれまでの積み重ねがあっての作品なので、最低でもこれまで刊行されたブルベイカーの邦訳キャプテン・アメリカは抑えてから読んで欲しい一作です。

宴の前に一仕事

関連記事

0 Comments

Leave a comment