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07 2014

ダン・アブネット&ウェリントン・アルベス他/ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:プレリュード

ガーディアンズオブギャラクシープレリュード表紙

「俺の母はバドゥーンに殺された。それなのに俺の親父は何もできなかったんだ。
 だから、終わらない戦いに明け暮れる親父を正直クソだと思ってた。
 勝手にしろと。バドゥーンだって銀河を滅ぼしたきゃ勝手にすればいい。
 …だが地球には指一本触れさせない」


マーベル・スタジオズによる超大作映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の型破りな過去と未来の冒険がこの1冊に!

マーベルで最も愛されるチームの一つとなった“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”の奇想天外な冒険譚を刮目せよ!賞金稼ぎの“ロケット”と“グルート”のコンビは、危険な冒険に挑み、その見た目から彼らを侮るヤツらを吹っ飛ばす!オーブを求めて動き出した“ガモーラ”。彼女が「宇宙で最も危険な女」と呼ばれるようになった理由も明らかに!冷血な悪のヒロイン“ネビュラ”を作り出した過去のエピソードとは?
さらにガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーたちの初登場秘話を含む過去エピソードも収録。“ガモーラ”や“スター・ロード”の過去、アイアンマンと組んだ“ドラックス”がスーパーヴィラン“サノス”に挑んだ戦いの行方、ロケットとハルクの邂逅など、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの魅力がつまった本書は、ファン必携のアイテムだ!


◆収録作品

1960年11月:Tales to Astonish #13
1973年02月:Iron Man #55
1975年08月:Strange Tales #181
1982年05月:Incredible Hulk #271
2013年04月:Guardians of the Galaxy Vol.3 #0.1
2014年04月:Marvel's Guardians of the Galaxy Prequel Infinite Comic
2014年06月:Marvel's Guardians of the Galaxy Prelude #1
2014年07月:Marvel's Guardians of the Galaxy Prelude #2


◆Hooked On A Feeling

◆宇宙最チーム誕生!
9月13日に公開されるマーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に合わせて、小プロから映画本編の前日譚を収録した邦訳本『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:プレリュード』が出版!
マーベルのコズミック系タイトル『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』がついに初邦訳と相成りました。宇宙を舞台にした作品という事もあり、登場人物の多くが異星人。普段のスーパーヒーロー物とはかなり趣が異なる内容になってます。

映画『ソー:ダーク・ワールド』や映画『キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー』の時はこの手の前日譚コミックが未邦訳であり、「プレリュードものの邦訳からは手を引いたのかな」と思ってたんで嬉しいサプライズ。

本書の前半は映画本編の過去を描いた『Marvel's Guardians of the Galaxy Prelude #1-2』『Marvel's Guardians of the Galaxy Prequel Infinite Comic』の3編を収録。
『Prelude #1』はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーである女暗殺者、ガモーラとその妹分ネビュラの“オーブ”を争う熾烈な戦いを描くエピソード。
画面こそ華やかですが二人の戦いっぷりはなかなかエグいです。

『Prelude #2』はキュートな外見とは裏腹に発言と行動が荒々しい遺伝子改造されたアライグマ、ロケット・ラクーンと、「私はグルート」の一言しか話せない心優しい樹木型宇宙人、グルートの名コンビっぷりが楽しめる快活なエピソード。
個人的にイチオシな一編。

ロケットとグルートの名コンビ
グルートが「私はグルート」としか話せないにもかかわらず普通に意思疎通を交わすロケット

怪しい荷運びの仕事をスクーディエイという異星人から引き受けたロケット。
目的のブツがあるアップタウンに潜入し、強固な警備を掻い潜って荷物を回収したはいいものの、脱出途中で前から欲しかったレーザー砲を発見、思わず盗み出そうとしたら警報機に引っかかってしまうという行き当たりばったりっぷりが見ていて楽しい。というか無法者すぎる。
「私はグルート」としか話せないグルートも別段無口なわけではなくわりとよく喋る。セリフや行動に感情が乗っていて愛嬌のあるキャラクターです。

本書の後半は、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーの初登場含む過去エピソードを纏めたアンソロジー的な構成。
この頃はまだチームを結成していないため、様々なヒーローとの共演回が多め。
(※厳密には正史ではない並行世界、アース691を舞台とした第1期チームのガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが活躍中なのですが、あんま良く知らないので今回はスルーで)
【Guardians of the Galaxy (Earth-691)】

アイアンマンが銀河の遥か彼方からSOSを送ってきたドラックスと協力し、ブラッド・ブラザーズ、そしてサノスと戦うエピソード、ハルクが言葉を話す動物だらけの惑星、ハーフワールドに降り立ち、ロケット・ラクーンとともに突如巻き起こった騒乱を喰い止めに向かうエピソードとこれまたバラエティ豊か。

また今回初邦訳のヒーロー、ウォーロックのエピソードではガモーラが登場。ただこちらはガモーラ云々よりもエピソードの方がすさまじい一編。
敵のマトリアーチの策略により、ウォーロックが洗脳プログラムを施されるという内容なんですが、そこで見せられる脳内イメージの世界がなかなかにマッド。
さらにこの作品、実は作中に登場する宇宙人はマーベルの編集者の似顔絵であり、名前も編集者の本名をもじって作られているとか。作者のジム・スターリンが自分をウォーロックに例え、マーベル編集部への反逆を表現して描いた物語だという解釈もあるらしいです。

意外なのがグルートの初登場エピソード。彼の初登場はなんとヒーローコミックではなくホラーコミック。

グルート歴史的初登場
普通にハキハキ喋るグルート

意外過ぎる初登場な上に現在のキャラクターとはもの凄くギャップがあります。
実は21世紀に入るまでたった3回しか登場していない超マイナーキャラだったという情報もビックリでした。本当に一気に人気が上がったキャラなんだなぁ。

最後に収録されているガーディアンズのリーダー、スター・ロードことピーター・クイルのみ、歴史的初登場のエピソードではなく2013年に改めて描かれたオリジンがチョイスされています。
何気にこないだ出た『ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポン』に続き2つ目のマーベルナウ!の邦訳ですね。
【スター・ロード初登場エピソード 1976年『Marvel Preview #4』】

スターロードオリジン
母親と二人で暮らしていた少年ピーターは、ある日突然謎の宇宙人に自宅を襲撃される
家のなかで逃げ惑う途中、部屋から謎の銃を発見するのだった

◆感想
面白かった!
映画の副読本うんぬんではなく、単純に一つの邦訳本としても楽しめる一冊です。

後半の初登場エピソード集は基本一話で話が纏まっていますし、今まで邦訳本では活躍がなかなか拝めなかったキャラがこれでもかという勢いで登場するのも堪らない。
前述したように舞台となるのが宇宙なため、普段のスーパーヒーロー物とは雰囲気が異なっており色々新鮮です。
映画『スターウォーズ』や漫画『コブラ』といったあの世界観のスペースオペラが好きな人なら特にオススメじゃないかな!
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