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04 2014

ブライアン・マイケル・ベンディス&アレックス・マリーヴ他/ニューアベンジャーズ:ダークレイン

ニューアベンジャーズダークレイン表紙

「オレらで化けの皮を剥いでやるんだ。真実を明かす。
 じゃなきゃ最悪の事態が起きる事になるぞ。
 ゴブリンの手からアベンジャーズを取り戻す。タワーに行くぞ!!
 格の違いを…見せてやる」


DARK REIGN FALLS

スクラル人の地球侵攻作戦は歴史的な激闘の末、地球側の勝利に終わった。しかし、真の勝利を手にしたのは、ヒーロー達ではなかった。スクラルの女王に止めを刺したノーマン・オズボーンが地球防衛の大任を担うことになったのである。

超人登録法を巡る内戦で反逆者の烙印を押されたアベンジャーズに安寧の時は訪れるのか……。

オズボーンの暗躍とフッド率いる悪人軍団とニューアベンジャーズの激突を描く「パワー」、Dr.ストレンジの帰還を描く「サーチ・フォー・ソーサラー・スプリーム」、2編を同時収録!


◆収録作品

2009年02月:Secret Invasion: Dark Reign
2009年02月:New Avengers #48
2009年03月:New Avengers #49
2009年04月:New Avengers #50
2009年05月:New Avengers #51
2009年06月:New Avengers #52
2009年07月:New Avengers #53
2009年08月:New Avengers #54


◆関連作品過去記事
【ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト】
【ニューアベンジャーズ:セントリー】
【X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M】
【ニューアベンジャーズ:コレクティブ】
【シビル・ウォー】
【ニューアベンジャーズ:シビル・ウォー】
【デス・オブ・キャプテン・アメリカ:デス・オブ・ドリーム&バーデン・オブ・ドリーム】
【ニューアベンジャーズ:レボリューション】
【マイティ・アベンジャーズ:ウルトロン・イニシアティブ】
【ワールド・ウォー・ハルク】
【ニューアベンジャーズ:トラスト】
【マイティ・アベンジャーズ:ベノム・ボム】
【シークレット・インベージョン】
【ニューアベンジャーズ:シークレット・インベージョン】
【マイティ・アベンジャーズ:シークレット・インベージョン】
【ダークアベンジャーズ:アセンブル】

◆GROW IN THE DARK
クロスオーバー『シークレット・インベージョン』が終了し、すぐさま次のクロスオーバー『ダークレイン』に突入したニューアベンジャーズシリーズ!
ただこのダークレインという2008年から1年がかりで展開されたクロスオーバーは、シビル・ウォーやワールド・ウォー・ハルク、そしてシークレット・インベージョンのように主要となるリミテッドシリーズ……いわゆる『本編』存在せず、複数の独立したシリーズや既存タイトルのみでストーリーが進行していった少し特殊なクロスオーバーです。

更に言えば他誌同士のストーリー的な繋がりも比較的抑えめであるため、クロスオーバーというよりはキャンペーン的な側面の方が強いとか。
ちなみにこのダークレインは、各レギュラーシリーズや新創刊されたコミックに特別号などを合わせると全181冊にも昇り、歴代最多のボリュームのクロスオーバーとなっています。
【ダークレイン関連イシュー一覧】

ダークアベンジャーズのニュースを見るシクアベの面々

今回は原書TPBの『パワー』『サーチ・フォー・ソーサラー・スプリーム』を合本化したボリューミーな一冊。
時系列的には前に発売された『ダークアベンジャーズ:アセンブル』の時期にあたります。

スクラル人との決戦直後、キャプテン・アメリカの名を引き継いだバッキーが協力を申し出てて自分の隠れ家を提供してくれたことで、なんとか居場所を確保できたシークレット・アベンジャーズの面々。
すぐさま『シークレット・インベージョン』のラストで執事のジャービスに化けたスクラル人に誘拐された事が発覚したルーク・ケイジの子供の捜索に乗り出す……というのが前半のパワー編のストーリーです。
愛する我が子を攫われたルークと妻ジェシカ、そしてスクラルの女王に成り変わられていた事で図らずも世間から白い目で見られるようになってしまったスパイダーウーマンの心情描写がなかなか辛い。
ノーマン・オズボーンらとの接触にルークとスクラル人との会話シーンなど、シークレット・インベージョンのアフターストーリーとして楽しめるエピソードでした。

後半のサーチ・フォー・ソーサラー・スプリーム編は、新たなソーサラー・スプリームの称号と役割を与えるために自身の後継者を探して行動するDr.ストレンジを描きつつ、オズボーンと繋がりを持つビランチーム、フッズ・ギャングのリーダー、フッドがいよいよ魔術師・ドーマムゥに蝕まれ始め、身体を乗っ取られてDr.ストレンジの持つアガモットの目を奪わんと動き始めるという展開が。

ドーマムゥに憑かれたフッドとの対決

フッド、そして闇の次元の支配者であるドーマムゥとの決戦的なエピソードであり、Dr.ストレンジ以外にもヤング・アベンジャーズのビリー、サタンの息子ダイモン・ヘルストーム、カメオ出演ではあるもののゴーストライダーやスパイラルなども登場。
魔術師・オカルト系のキャラが揃い踏みであり、邦訳ではちょっと珍しい面々が拝める一編です。
ソーサラー・スプリームの後継者となるのははたして誰なのか!?
……といっても小プロから出た『デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス』ネタバレされて既にもう知ってるんですけどね。

◆感想
まだまだ正義の復権とはいかない暗い状況ですが、それでも潜伏しながらヒーローとして戦い続けるシークレット・アベンジャーズの姿は痛快でした。
しかしややならず者よりなメンバーな所為か、ルークの子供を探すためにビラン相手に暴力で脅しをかけたり出し抜いたり、移動手段としてオズボーンの本拠地からクインジェットを“借りた”りと、ややダークヒーロー寄りな行動も目立つように。
スパイダーマンの「絶対しっぺ返しがくると思うよ、絶対!」というセリフはフラグだったりするんだろうか……?

あとシリアスな状況は相変わらずなんだけれども、ちょっとしたギャグシーンがまた盛り込まれるようになったのが嬉しかったり。

ジェシカ・ジョーンズと再会するスパイディ
妻のジェシカがピーターと同級生であり、実は片思いしていたという事実を聞かされて嫉妬するルーク

ロキが女性化しているのを見て軽く見惚れてしまうネイモアさんや、ダークアベンジャーズの偽ウルヴァリン、ダケンがウルヴァリンの息子であると知った時のメンバーのリアクションとかちょくちょく笑い所を挟んでくれるんで、深刻な展開でありながら読みやすいです。

50号突破を記念して色んなアーティストがアートを担当するエピソードがあったり、巻末には本作に登場する新たなソーサラー・スプリームとDr.ストレンジの異様な文章量のキャラ解説まで掲載されており、満足感のある一冊!

◆P.7の翻訳について(※後の展開のネタバレ注意)
ページ7台詞

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