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17 2014

Skullgirls Encore(スカルガールズ・アンコール)

スカルガールズ アンコールタイトル画面
「We've met before?
 Tellme, Skullgirl... who am I?」

伝説によれば、「スカルハート」という名の不思議なアーティファクトには、若い女性の願いを叶える力があるという。
ただし願いを叶えるには条件があった。どんなに無私無欲な願いであったとしても、使う女性の心が汚れていれば、願いはおぞましい形に捻じ曲げられて実現する。たとえば残虐行為を通じてもたらされた平和、永遠に終わらない子供時代をもたらす不死、ゾンビとなって帰ってきた恋人のように。
これまでに数多くの人間がスカルハートを追い求めたが、それを手に入れる条件を満たしたものも、その邪悪な力から逃れたものもいない。心が汚れているとみなされ、捻じ曲げられた願いを叶えた者は、恐ろしい存在… …
「スカルガール」へと姿を変えてしまった。
そして今、「スカルハート」を巡る新たな争いが始まる…… 。


◆ダークデコな世界観で繰り広げられる「萌え×カートゥーン」な2D洋格ゲー
この作品はちょっと前に雑記でも触れたんですが、PS3版1作目の配信時からプレイしていたものの肝心のレビューを書いていなかったので、バージョンアップ版が配信されたこの機会に思い切って作成。

元々は当時学生であり、現在は開発チームのアートディレクターであるアレックス・アハドが中心となって2005年頃から同人ゲームとして開発していた格闘ゲーム『スカルガールズ』
【2005年頃のスカルガールズ公式サイト】

SkullgirlSタイトル画面 SkullgirlS対戦画面
当時のタイトルは『SkullgirlS』
2009年頃にはデモ版が配布されていました

開発チームは開発会社『Reverge Labs』を立ち上げ、同人から商業路線に切り替えるものの、資金調達が上手くいかず一度中断。
その後開発チームは『Lab Zero Games』という独立スタジオを設立して、今話題のクラウドファンディングを行いながら開発を行っており、今現在も段階に応じてアップデートを続けているのです。

2013年頃に日本でもローカライズ版がPS3向けにサイバーフロントから配信されたのですが、しばらくしてサイバーフロントが解散してしまい今年の1月に配信停止、また北米でも家庭用向けに配信されていたのですが、協力していたコナミの要請により2013年12月に配信停止となり、結局PC版以外ではロクにバージョンアップ版が遊べない状況が続いていました。

ですが、現在はコナミとの関係も打ち切り、発売元をマーベラスAQLに変更。
ようやく日本の家庭用でも『スカルガールズ・アンコール』とタイトルを改め、今年の7月15日にダウンロード専用ソフトとして再配信と相成ったのです。
色んなゴタゴタが片付いてホントに良かった。

スティグリーアンドフィリア フォーチュンVSパラソル

公式で明言されている『ダークデコ』とは、アメリカのレトロなデザインスタイルである『アール・デコ』にダークな雰囲気を加えたものであり、『バットマン・ジ・アニメイテッド』のスタッフが作り出したモノなのだとか。
【Urban Dictionary: dark deco】
一時「萌えとカートゥーンの融合」の事をダークデコと指すみたいな文言が出回っていたらしいですがこれはマチガイ。
調べてみると某ニュースサイトの記事がこの誤解を広めた原因らしい。


本作はカートゥーン調のグラフィックで描かれているキャラクター達と、あの『悪魔城ドラキュラ』等の作曲を手がけた山根ミチル氏によるジャジーなBGMが非常にマッチしており、コミカルでポップ、そしてダークな雰囲気を生み出しています。
ぱっと見はコミカルな感じのゲームですが、わりとホラー&スプラッタな表現が多いのも特徴的。

のびーるフィリア ヴァレンタインスプラッタ
異形と化した少女たちの滑らかなアニメーションが拝め、また人間ではない分暴力描写も過激
カプコンの『ヴァンパイア』シリーズを連想した人も多いんじゃないだろうか

◆日本の様々な格ゲーをリスペクトしたゲームシステム
本作は海外の格ゲーではあるんですが、かなり日本の2D格ゲーに似せた作りとなっているため、少しでも国内の格ゲーを遊んだことがある人ならわりとすぐに手に馴染むと思います。

基本は『ストリートファイター』シリーズと同じ6ボタン制。
これに加えて『ヴァンパイア』シリーズのようなチェーンコンボ、『VSシリーズ』のようなエリアルコンボが搭載されており、また同じく『VSシリーズ』のチームアシストも採用されているため、とにかくスピーディーに技が繋がりまくるコンボゲー

スカルガールズ アンコールキャラセレ
(2014年7月現在)11名のキャラから選択してチームを編成
1~2人で戦うことも勿論可能で、人数に合わせて攻撃力と防御力が変動する
この辺は『カプエス』シリーズのレシオシステム風味

1コンボ中に1回だけという制限はあるもののダウンから拾うことも可能だし、「空中食らい中の相手に地上近くで攻撃を加えると地上食らい状態にシフトしてしまう」という独自仕様もあり、これまた『VSシリーズ』特有のディレイドハイパーコンボ(超必殺技から控えの超必殺技に繋ぐシステム)も搭載されているため、ぶっちゃけ一発攻撃が入ればそこからボコボコにできるというかなり尖ったゲーム性となっています。

永久コンボを防止するため、一定のループに入ると体が赤く発光して相手を吹き飛ばせるという「IPSシステム」も盛り込まれているんですが、それを差し引いてもかなりハチャメチャなゲーム。
また本作は空中ガードと、相手から距離を取ることが出来るアドバンシングガードがあるため、単純な固め戦法は取りづらく守りが強め。
そのためアシストを呼び出して攻撃を見切りづらくしたり、動き回りながらとにかく上から被せあう試合展開になりやすいです。
もうぶっちゃけると完全に『マヴカプ』シリーズの壊れかけなゲームバランスのソレ。
ただまあゲーム的には好みが分かれる面白さかもしれませんが、個人的にはこのハチャメチャさと爽快感が癖になってます。

ビッグバンドVSビッグバンド フクアトレモ中

◆隠し要素&小ネタ
■ストーリーモードでヴァレンタインを使用する
DLC追加キャラとフクアを除く6キャラでストーリーモードをクリアすると使用可能になる。

■ストーリーモードでダブルを使用する
ストーリーモードをヴァレンタインでクリアすると使用可能になる。

■フクアを使う
ビッグバンドの右、ダブルの下にカーソルを合わせると選択可能。

■カラー7解放
ストーリーモードを対応したキャラでクリアする。

■カラー8解放
アーケードモードを対応したキャラでクリアする。

■カラー9解放
オンオフ問わず対戦で25勝する(カウントされるのはKOしたキャラのみ)。

■カラー10解放
「対戦」→「ローカルのみ」→「コントローラー選択画面」で、
1P側のコントローラーで「↓、R1、↑、L1、△、◯」と入力する。

■カラー元ネタ

◆感想
本作にはチュートリアルモードが搭載されているのですが、この解説が非常に丁寧なため、これから格ゲーを始めようと思っている人にはありがたいかもしれません。
少しでもゲームに触れている人なら分かるレベルの事も1からレクチャーしてくれているので。
ただコンボゲーな分やや長めなコンボが出来るようにならないと対戦で勝つのは難しいので、やっぱりちょっとハードルは高めなんですけどね。

ちなみに本作、洋ゲーでありながら、やたら日本のサブカルネタが多めだったりするのも特徴です。

ゆっくりしていってね!
「ゆっくりしていってね!!!」

キャラクターの一部のカラーや必殺技はカプコン格ゲーやSNK格ゲーキャラ、アニメや漫画のキャラなどが元ネタとなっていたりと、それはもう大量にネタが盛り込まれています
エイプリルフールには『フクア』というフィリアのコンパチキャラが、ウル4トレーラーをパロって登場したりともうやりたい放題。
【あの「ウルIV」新キャラ5人目の登場をパロディ、格闘ゲーム『Skullgirls Encore』に「Fukua」が見参】

洋ゲーでありながら日本人に馴染みやすい作りであり、また日本の格ゲー愛に溢れまくった作りの格ゲーなんでプレイしていて本当に楽しい。ここまで高い完成度を誇りながら1500円という低価格なのにも驚く。
まだまだゲーム内容はアップデートされていくみたいですし、今後の動きが気になる一作です。

ダブルエンディング

◆関連リンク
【スカルガールズ youtube公式チャンネル】
【公式ツイッター(日本語版)】
【Lab Zero Games(制作チーム公式ウェブサイト)】
【スカルガールズ(Skullgirls) @ ウィキ】
【Skullgirls(スカルガールズ) BBS】
【Poccola氏によるスカルガールズ動画(ニコニコ動画)】
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