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02 2014

ブライアン・マイケル・ベンディス&マイク・デオダート/ダークアベンジャーズ:アセンブル

ダークアベンジャーズアセンブル表紙

『リーダーはこの私…アイアンパトリオットです。
 新たなチームを率い、皆さんの暮らしを守ります。
 ノーマン・オズボーンと新生アベンジャーズにご期待を』

「お袋に見せてやりたかったぜ、喜んだろうに。高校ン時に殺してよ…
 冗談だ。鼻で笑われるぜ」


前科無限大!
主役はグリーン・ゴブリン!?

果て無き死闘の末、異星人スクラルの侵略シークレット・インベージョンは挫かれた。
しかし、人々が蒙った被害は甚大であり、異星人の跋扈を許したとして、シールド長官のアイアンマンらスーパーヒーロー達は、批判の矢面に立たされる。

そんな中、大きく株を上げたのが、スクラルの女王に止めを刺したノーマン・オズボーンだった。

かつて、悪鬼グリーン・ゴブリンとして世間を騒がせた男が、一夜にして英雄に祭り上げられたのだ。

今を好機と見たオズボーンは、その勢力をさらに拡大すべく新たな計略に打って出る。
それは……。

ニューアベンジャーズ、マイティ・アベンジャーズに続く第三のチームにして、
最凶最悪のアベンジャーズ「ダークアベンジャーズ」ここに登場!


◆収録作品

2009年03月:Dark Avengers #1
2009年04月:Dark Avengers #2
2009年05月:Dark Avengers #3
2009年06月:Dark Avengers #4
2009年08月:Dark Avengers #5
2009年08月:Dark Avengers #6


◆関連作品過去記事
【ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト】
【ニューアベンジャーズ:セントリー】
【X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M】
【ニューアベンジャーズ:コレクティブ】
【シビル・ウォー】
【ニューアベンジャーズ:シビル・ウォー】
【デス・オブ・キャプテン・アメリカ:デス・オブ・ドリーム&バーデン・オブ・ドリーム】
【ニューアベンジャーズ:レボリューション】
【マイティ・アベンジャーズ:ウルトロン・イニシアティブ】
【ワールド・ウォー・ハルク】
【ニューアベンジャーズ:トラスト】
【マイティ・アベンジャーズ:ベノム・ボム】
【シークレット・インベージョン】
【ニューアベンジャーズ:シークレット・インベージョン】
【マイティ・アベンジャーズ:シークレット・インベージョン】
【スパイダーマン:アメリカン・サン】

◆REIGN OF SUPERVILLAINS
クロスオーバーイベント『シビル・ウォー』でヒーロー達が2つに分かれ、暗~い内ゲバ展開を続けていたものの、昨年邦訳された一大クロスオーバー『シークレット・インベージョン』にてヒーロー達が今一度手を組んで侵略者スクラルを見事退け、祝賀ムードがマーベルユニバースに漂っていたわけなんですが……

それで全てがハッピーエンドになるわけでもなく、シールドは解体に追い込まれ、アイアンマンことトニー・スタークも侵略を未然に防げなかった責任を追及されて、シールド長官とアベンジャーズのリーダーの座を追われることになってしまいました。
そしてこの二つの要職に付くことになったのは、スクラル侵略時に自らが指揮するサンダーボルツとともに戦ったことを評価され、大統領の後ろ盾を得てしまったあの元グリーンゴブリン、ノーマン・オズボーンだった!!

というわけで、侵略者を退けたことでヒーロー復権の時代が来るかと思いきや、まさかの“悪人”が強大な権力を手にしてしまうというあんまりといえばあんまりな展開で始まるのが本作『ダークアベンジャーズ』
シールドを廃止し、「ハンマー(H.A.M.M.E.R.)」を組織したノーマンが、次に人心を掌握するために計画したのは、なんとヒーローチーム『アベンジャーズ』の創設だった!

ダークアベンジャーズ結成!
新生アベンジャーズ結成!
ぱっと見はそうそうたるメンバーだが……?

なんとビラン集団をヒーローと偽り、自らもアイアンパトリオットとなってチームを結成してしまうノーマン・オズボーン。
Ms.マーベルの中身はムーンストーンという女ビラン。
ウルヴァリンの中身は父親の命を狙う、ダケンという名のウルヴァリンの実の息子。
ホークアイの中身は殺人狂のビラン、ブルズアイ。
スパイダーマンの中身は人を喰らう凶暴な男、ベノム。
それだけにとどまらず、ヒーローであるセントリーとアレス、マーベルボーイまでノーマンは上手く言いくるめて加入させてしまうのでした。

ってなわけで、ノーマンがリーダーとなって活動するヒーローチーム『ダークアベンジャーズ』は、「悪人や狂人が主役ということでさぞやダークなストーリー展開になるんだろうな」と思われたのですが、これが実際読んでみるとどこかコミカル。
ノーマン・オズボーンは確かに忌むべき凶悪なビランなんですが、なまじ権力を手にして、ビラン集団で構成したヒーローチームを作ってしまったおかげでどえらい苦労を背負い込む羽目になってしまっているのです。

過労死寸前のノーマン
ノーマンの右腕であり、ハンマーの副司令官であるビクトリアに過労死を心配される始末
そしてノーマンの心労を察することなくウザい絡み方をするブルズアイ

ムーンストーンはマーベルボーイをつまみ食いするし、
ベノムは戦闘中に味方を喰らおうとするし、
ブルズアイはウザいし、
精神が不安定なセントリーをなまじ言いくるめて仲間にしたせいで、彼が爆発しないよう慎重に相手をする必要があるし、
悪人たちとの密会(ダークイルミナティこと『カバル』では思うように話が進まないしで心労のタネがあまりに多すぎる。
『スパイダーマン:アメリカン・サン』で見せた狂気じみた権力者の姿はどこへやら、思った以上に常識人な感じに描かれるノーマンが楽しめる作品になっちゃってます。
もっと暗くて陰惨な雰囲気のコミックになるかとおもいきや、なんとも意外な内容!

◆感想
こんな奴が味方だなんて

アクが強すぎる事で話題のヒーローチーム『ダークアベンジャーズ』が、ついに邦訳デビュー!
(厳密には小プロから出た『スパイダーマン:アメリカン・サン』にて既に登場しているんですが)
ストーリー的にはまだまだ始まったばかりで、ノーマンの邪悪な計略が動き出す……というよりは、単純にダークアベンジャーズが各所で起こる事件の解決に奔走しまくっていた内容だったんですが、ダークアベンジャーズの邦訳はまだまだ続くようなんで、次巻『ダークアベンジャーズ:モレキュールマン』のストーリー展開にも期待です。

自分勝手すぎるビランたちに振り回されるノーマンの疲弊した姿、ビランたちの全く親睦を深める気がない過激なやりとりが面白い作品。
メンバーの中で数少ないヒーローであるセントリーは過去作以上に精神の病みっぷりが進行しており、脳筋キャラだったアレスがまさかの常識人ポジという異様すぎる状況がもう堪んない。
軍神アレスがわりと付く人間を選ばないキャラだったってのは意外でしたけど……よく考えたら充分な給金が出て息子が養えればなんでもいいみたいなフシは『ウルトロン・イニシアティブ』での勧誘シーンの時点で見え隠れはしてたかな?

面白い作品なんですが、いきなり本書から読み始めても話の状況がやや掴みにくいと思うので、個人的にはせめて『マイティ・アベンジャーズ:ベノム・ボム』あたりからの邦訳を予め読んでおくことをオススメします。
(特に序盤のモーガン・ル=フェイ戦は、ベノム・ボムから続いたDr.ドゥームのエピソードの決着回でもあるため)
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1 Comments

WRRRYYYYY  

今週の月曜に『ロード・トゥ・リボーン』と『マイアベ・シークレット』と共に購入したが一部一部、ダベンジャーズの話しが入っていて良かった。客観的な目で見ると確かに面白く見えるがヴィランという立場から見ると不調和な部分が目立つ(褒め言葉)


( 0 0)<本書とカバーの所が少しガバガバなのはオレちゃんだけ?

2014/08/21 (Thu) 23:57 | EDIT | REPLY |   

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