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28 2014

メトロイドフュージョン

メトロイドフュージョンタイトル画面

注意せよ、サムス。
“あいつ”は君の存在を、
けっして許そうとはしないのだ……

「BIOLOGIC宇宙生物研究所」が派遣した調査隊の警護を依頼された私は…
あの惑星SR388へ、再び足を踏み入れることとなった。
メトロイドの巣くつであった、この惑星はまた…私とベビーメトロイドが出会った場所でもある。
今回の目的はメトロイドが絶滅した後のSR388の調査であった。そして私は、今まで見たこともない生命体に襲われてしまったのだ。
私にとりついた生物の正体が「X」という寄生生物だったことは、後にわかった。
事の深刻さに気づかず帰路についていた私を、突然の異変が襲った。「X」に神経中枢を侵された私は意識を失い、アステロイドベルトに突入してしまった。
激突の直前に、自動的に放出された脱出ポッドを調査艇が回収し、銀河連邦本部へ運び込んだ。

しかし、到着までの間に増殖した「X」は、私の身体をパワードスーツごと大きく蝕んでいた。バイオ素材のパワードスーツは、装着時、私の身体と一体化することが、事態を深刻化させてしまったようだ。
意識の無い私からスーツを脱がせることはできない。したがって…
「X」に蝕まれたスーツの大部分は身に着けたまま切り取られてゆき、私の姿をしだいに変化させていった。
だが、神経中枢の奥深くまでを侵食した「X」を取り除くすべはなく、私の命は絶望視されていた。

ところが、唯一の治療法が見つかった。「X」を除去できるワクチンが、メトロイド細胞から作り出せるというのだ。あのベビーメトロイドの細胞組織の一部が連邦によって保管されていたらしい。
すぐにワクチンが作られ投与された。ワクチンの効果は絶大であった。結果、「X」はみるみる消滅していった。
そして、私は奇跡的に一命を取り留めた。その容姿を大きく変化させ、よみがえったのだ。
この事実をかみ締めながら、今私は思う。
ベビーは、再び私の命を救ってくれたのだと…

『まもなく「B.S.L」に到着する。すみやかに、着陸体制に移れ』
スターシップのコンピュータが、通称「B.S.L」、「BIOLOGIC宇宙生物研究所」への接近を告げた。
調査隊が今回捕獲した生物は全て、私の手術中に、「B.S.L」へと運び込まれていた。
やがて意識を取り戻した私は、「B.S.L」で起きた原因不明の爆発事故を知ることとなった。
その事故の知らせに言い知れぬ不安を覚えた私は今、状況調査のため、「B.S.L」へと向かっているのだ。

その「B.S.L」における私の行動は、全てこのスターシップのコンピュータが管理するようだ。
この無愛想な司令官に従うことを条件に、連邦は新しいスターシップを提供してくれたのだ。
他人に行動を指示されることを好まない私ではあるが、司令官の下での任務はこれが2度目である。
そのことに気づき、私はふと…
ある人物の名前を、思い出した…

『爆発は、特別保管庫で起きたもようだ。
そこに保管されていたものは…今回調査隊がSR388で捕獲した生物が入れられた、いくつかのカプセルと…「X」に侵されたため、君のスーツから切り取られた部分を詰めたカプセルだ。
なぜ、爆発が起きたのか非常に不可解だ。まず、被害状況を把握する必要がある。特別保管庫はここにある。すみやかに移動せよ。
ただし…今の君は「潜在能力」のほとんどを使用できない。このことを肝に銘じておきたまえ。
現場に向かう途中に、「ナビゲーションルーム」という部屋がある。そこからわたしへのアクセスが可能だ。到着しだいアクセスしたまえ。
では、ただちに特別保管庫へ向かえ』


◆新生サムス・アランの挑戦
【当時のテレビCM】

だいぶ前に任天堂の「アンバサダー・プログラム」で受け取ったGBAバーチャルコンソールの「メトロイドフュージョン」を、ここ最近になってようやくプレイしてました(今更)

「メトロイド」は基本ファミリーユースな任天堂のゲームには珍しい、一貫してシリアスでダークな内容のハードSFアクションシリーズ。
淡々とした雰囲気とグロテスクな敵キャラクター、加えて普通に人死にの描写も存在し、ゲーム自体も複雑で広大なマップを探索しながら進んでいくというやや難易度の高めな作りであるため、主人公サムス・アランの知名度の割に、国内ではあまり一般受けしていないシリーズだったりします。
その反面海外人気は非常に高いため、近年は新作が海外で先行して発売されることが多くなってたり。

フュージョン版リドリー 職員は皆犠牲に

本作『メトロイドフュージョン』はメトロイドシリーズの第4作目。2003年2月14日にGBAソフトとして発売されました。なんとSFC『スーパーメトロイド』から9年ぶりの続編であり(当初『スーパーメトロイド』はシリーズ完結編と銘打たれていたという背景もある)、本作発売を皮切りに、またメトロイドがちょくちょく制作されるようになったとか。
そして2014年現在、時系列が最も後に設定されている作品です。

本作のサムスは寄生生物「X」に侵されたのもあって、使える能力が本来の10%というレベルにまで落ち込んでいる『弱い』状態。母船「スターシップ」に内蔵されたCPU「アダム」の指示に従って、別生物に擬態した「X」の猛攻を掻い潜りつつ、巨大宇宙ステーション『B.S.L』の調査を進めていくことになります。

探索アクションであるメトロイドですが、本作では「アダム」が次に進むべき場所を指示してくれる上に、マップも適宜送られてくるため(隠し部屋までは明かされませんが)まず迷うことはありません。
ゲーム中で与えられるヒントも多いので、探索におけるストレスはかなり少ないです。

……が、遊んでいると「詰まった!?」と思うような状況に何度も巡りあうことはあります。
先に進むための道が見つからない。敵を倒してもドアが開かない。どう見ても行き止まりな部屋。
そういう時は落ち着いて壁にショットやミサイルを打ってみたり、道にボムを設置してみる事。
すると意外な所に隠し通路が現れたりします。
これがぱっと見ではかなり分かりづらく作られているため、メトロイドシリーズほぼ未体験の僕はかなり焦らされる羽目になりました。
ただ、遊んでいく内に「隠し通路が仕込まれていそうな感じ」がなんとなく分かるようになってくるから不思議。
まあゲームを進めてサムスがパワーアップしていけば、探索は楽になっていくんですけどね。

カサカサ…カサカサ… ナイトメア選フュージョン

本作に登場する敵、寄生生物「X」はサムスを敵視しております。しかも「X」は寄生した生物の遺伝子や記憶を読み込んで擬態する厄介なヤツ。
で、遊んでてビクッとするのがサムスに擬態したX、「SA-X」
コイツは最強状態のサムスと同等の能力を持っており、出くわしたが最後、なぶり殺しにあってしまいます。
攻撃力が高い上にダメージを与えることも出来ないため、出会ったら何としてでも逃げ切らなければいけません。
「コツコツ」と忍び寄ってくる足音といい、襲われた時の恐怖感を煽るBGMといい、まさにSFホラーなシチュエーション。

そもそもこのゲーム、全体的に敵の攻撃力が非常に高く設定されています。
本作は敵を倒せば必ず回復アイテムが出現する(本作のサムスは寄生生物Xを吸収できるという設定なため)のと、体力最大値を増やせるエネルギータンクが多く配置されているというのもあるんで、敵の攻撃力の高さでバランスをとっているんでしょうけども、エネルギータンクは基本的に分かりづらい場所に隠されているため、体力が少ない内は中々ハラハラさせられる。

メトロイドたち サムス、まずいことをしてくれたな

シナリオですが、演出にかなり力が入っているのもあって、こういうハードSFな雰囲気が好きな人には堪らない内容になっています。
メトロイドの生息地、惑星SR388を人工的に再現したセクターの存在、銀河連邦の不可解な指示と行動……謎と伏線が細かく散りばめられたドラマティックな展開となっており、まるで映画を見ているような感覚が。

ドット絵の作り込みも素晴らしく、敵キャラなんて見ているだけでゾワゾワするほど気持ち悪い造形です。
リアルな羽音を立てて向かってくる虫のような敵や、H・R・ギーガーがデザインしたかのようなエイリアン達やら実に豊富。
さっきも書いたけど、本当任天堂ゲーでは珍しいタイプの作風だコレ。

◆感想
メトロイドシリーズは殆ど遊んだことが無かったんですが、アクションゲームとしての完成度の高さといい、ダークでシリアスな世界観といい凄く面白かったです。
操作性も非常に良くて「しゃがみ動作は方向キー下を離してもしゃがみっぱなしになる」という仕様はややクセがありましたが)快適。
任天堂も普通に「シリアス一辺倒でハードな雰囲気のゲーム」も作るんだと改めて再認識しました。
個人的に結構手応えがあるゲームに思えたんですが、これでも過去作に比べると難易度は低めなんだとか。
過去作はもっと探索のヒントが少なく、加えてセルフマッピングが必要なほど難解なんですって。硬派なゲームだなメトロイド!

ちなみにこのゲーム、エンディングは全13種類も用意されており、「難易度HARDで2時間以内にアイテムを全回収してクリア」とか、「全くアイテム回収せずに難易度HARDでクリア」といった相当マゾいプレイでしか拝めないエンディングもあるとのこと。
(実際はプレイすると初めてセクター3へ来たときに1個だけ強制的に「ミサイル」を回収させられるため、厳密には回収率1%クリア)
こりゃかなりやりこんで腕を上げないと全てのエンディングを回収するのは難しそう。

ノーマル大人向け楽クリア ハード子供向け2時間以上4時間未満クリア
20140706_124546.jpg

◆攻略サイト
【METROID FUSION攻略】(※「メトロイド 攻略」様)
【メトロイドフュージョン エンディングデータ】(※「Adventure Island」様)
    
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2 Comments

No Name  

「Xにやられたから本来の10%しか性能が引き出せない」って設定は
メトロイドに代わる新たな緊張感と続編でなぜか弱体化するシリーズものの主人公
といったジレンマを見事に解消したうまい設定だなって当時思いました
微妙な細々とした操作性では今までのに一歩劣ってる感じはありますが
SFホラーな雰囲気や迫り来るSA-Xの恐怖感は間違いなくシリーズの系譜を受け継ぐ正統派続編だと思ってます

2014/06/30 (Mon) 01:26 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>No Nameさん
>迫り来るSA-Xの恐怖感
今難易度ハードでプレイ中なんですが、少しでも逃げ遅れるとホントに一瞬でやられてしまうんで1週目以上に気が抜けないです…(;´Д`)

2014/06/30 (Mon) 21:50 | EDIT | REPLY |   

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