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25 2014

ファビアン・ニシーザ&クリフ・リチャーズ他/バットマン:ブルース・ウェインの選択

ブルース・ウェインの選択表紙

“長い旅を終えた私の前途にはもっと長い旅が待っていた。
 今後、私は誰になるのか、
 どうやって任務を続けるのかを決めなければならない。
 私の不在の間に状況が…そして人々が…どう変わったのか、
 誰が最高の仲間なのかを見極めなければならない”


バットマンvsブルース・ウェイン!?
闇の騎士の戦いは新たな局面に!!

時空を越える旅から帰還し、ようやく現代のゴッサムシティに戻ったブルース・ウェイン。だが、街にはすでに新たな“バットマン”がいた。ロビン、バットガール、キャットウーマン、そしてゴードン本部長……自らの正体を隠しつつ、かつての盟友たちに次々と接触を図るブルースの目的は一体何なのか?一方、以前ブルースの恋人だった新聞記者ビッキー・ベイルが、彼の秘密に近づこうとしていた……さまざまな出会いの果てにブルースが選択するものとは……?
『バットマン&ロビン』から始まったバットマン新サーガ第二部、第三弾!物語の全容がついに明らかになる!


◆関連作品過去記事
【バットマン・アンド・サン】
【バットマン:ラーズ・アル・グールの復活】
【バットマン:ブラックグローブ】
【バットマン:R.I.P.】
【バットマン:ザ・ラスト・エピソード】
【バットマン:バトル・フォー・ザ・カウル】
【バットマン&ロビン】
【バットマン:ブルース・ウェインの帰還】

◆収録作品

2010年12月:Bruce Wayne: The Road Home: Batman and Robin
2010年12月:Bruce Wayne: The Road Home: Red Robin
2010年12月:Bruce Wayne: The Road Home: Outsiders
2010年12月:Bruce Wayne: The Road Home: Batgirl
2010年12月:Bruce Wayne: The Road Home: Catwoman
2010年12月:Bruce Wayne: The Road Home: Commissioner Gordon
2010年12月:Bruce Wayne: The Road Home: Oracle
2010年12月:Bruce Wayne: The Road Home: Ra's al Ghul


◆BRUCE NEVER GAVE ME A FAiR SHOT.
バットマン新サーガ第二部完結!!
『バットマン&ロビン』『バットマン:ブルース・ウェインの帰還』でついに復活、ゴッサムシティに帰還した初代バットマンことブルース・ウェイン。
本書『バットマン:ブルース・ウェインの選択』は、前巻『ブルース・ウェインの帰還』の後日談が描かれていく一冊となっています。
今回はモリソンではなく、ファビアン・ニシーザら他、様々なライターが脚本を担当。

無事ゴッサムシティに戻ってきたブルースがまだ一部の人間(ロビン達とアルフレッド)しか自分の帰還を知らないという状況を利用し、自分の姿を隠してファミリーの査定をするというお話。
「何でこのタイミングでそんな事やってんの」って感じですがホントにそういうストーリーだから仕方ない。

レッドロビンことティム・ドレイクと協力して隠し基地に身を潜めつつ、多機能スーツに身を包んで『インサイダー』と名乗り、各バットマンファミリーの前に姿を表わすブルース。
時には政情不安に苦しんでいる国、『マルコビア』の王子ブライオンの暗殺計画という根も葉もない噂を流して仲間たちがどのような行動に出るかテストするといった一幕も。
さすがにそれはやり過ぎだろブルース!

アウトサイダーズを査定中
噂のせいで暴徒と化した民衆を抑えつつ、ブライオン暗殺計画を調査するアウトサイダーズ
そしてそれを見守るインサイダー(ブルース)
ちなみに王子のブライオンはアウトサイダーズのメンバー

個人的にそこそこ面白かったのは、ブライアン・Q・ミラーがライターを務めているバットガール(ステファニー・ブラウン)のエピソード。
ウェインテック研究開発部門に殴りこみをかけてきたインサイダーと戦うステフのお話。
(ブルースの査定に巻き込まれた一般人は散々だなぁ…)
インサイダーの使うヒートビジョンっぽい技やグリーンランタンっぽい攻撃を見ただけで短絡的に「敵の正体はアマゾだわ!」と推理しちゃったり、オラクルの忠告に対してテキトーに調子の良い返事をしたり、インサイダーの正体がブルースと知るやいなや話を最後まで聞く前に頬を引っ叩いちゃったりと、何だか凄くキャラが立ってて可愛かったです。

ステフとオラクル
『バトル・フォー・ザ・カウル』でのダウナー気味なキャラが嘘のよう

このブルースによるバットマンファミリー抜き打ちテストと並行して、『バットマン=ブルース・ウェイン』という特ダネを調査する新聞記者、ビッキー・ベイルのストーリーも展開。
本作は、『バットマン:バトル・フォー・ザ・カウル』収録のゴッサムガゼットで描かれたエピソードの完結編にもなっています。

◆感想
本作は解説では『ブルース・ウェインの帰還』後、『バットマン&ロビン第16章と第17章の間の出来事』とあるけども、解説通り本作が16章の後だとすれば記者会見で『バットマン・インコーポレイテッド発足』と大々的に宣言した後にも関わらず、多くの人物がブルースの帰還を知らないのは妙。
……第16章410ページ1コマ目と2コマ目の間の話なら矛盾はないのかな。
第二部は時系列がちょっとややこしいんで自分なりに整理してみます。

『バトル・フォー・ザ・カウル』

新サーガ第二部『バットマン&ロビン第1章~第12章』、『ブルース・ウェインの帰還』

『ブルース・ウェインの帰還』97ページ時点での時系列は、
『バットマン&ロビン』第12章と第13章の間の出来事

ブルース・ウェイン、帰還

バットマン&ロビン第13章中盤からドクター・ハートとの最終決戦に突入。途中からブルースも合流

バットマン&ロビン第16章410ページ1コマ目で完全決着

本作『ブルース・ウェインの選択』

バットマン&ロビン第16章410ページ2コマ目~第17章

新サーガ第三部『バットマン:インコーポレイテッド』(10月発売予定)


ちょっと苦しいかな…?本作はそこまで短期間の物語には見えないしなあ。
この作品、モリソンの書いたストーリーに上手く組み込めていない気がする。

一応本作はバットマン新サーガ第二部に相当してはいますが、『バトル・フォー・ザ・カウル』で描かれたビッキー絡みのエピソードの続きや、なかなか邦訳では拝めないマイナーキャラ達の活躍が特に気にならないのであれば正直飛ばしても問題ない一冊に思えます。
全編通して話自体がそれほど盛り上がるようなものじゃあないし、特に重要な伏線も貼られないので。
ただ本作でのハッシュの意外な再登場には驚きました。
解説を読んで「そんな関係になっていたのか」と二度ビックリ。
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2 Comments

久仁彦  

この編は本国でも特別号的な立ち位置だったと記憶しているので、
時系列的には「その辺はあまり気にしない」と暗に察する類のものなのかもしれません。
まあヒーローコミックで時系列が矛盾するのってあんまり珍しくないし…。
(『マイティ・アベンジャーズ』と『ニューアベンジャーズチラホラ見返しながら』)

>ステファニーさん
「アホだけどアホなりに頑張って成長してて、でもアホ」というキャラクターが大好きでした。
New52!でも今月の『バットマン:エターナル』でようやく復活したそうですし、邦訳の発表が待ち遠しいですね。
(『ジャス学』の新作を待つような目で)

2014/04/25 (Fri) 22:04 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>久仁彦さん
一応これまでの話の続きなんで僕はどうしても気になってしまうんですよね…無理矢理にでも脳内補完しないと落ち着かない(A型)。
全く別々なコミック同士の時系列は細かく気にしないんですけども。

>『マイティ・アベンジャーズ』と『ニューアベンジャーズ』
これはどちらもベンディス一人がライターを担当してるんで「もう少しちゃんとしろよ!」と思いました。
『レボリューション』と『ウルトロン・イニシアティブ』の辻褄の合わなさはアカンて!

2014/04/26 (Sat) 22:17 | EDIT | REPLY |   

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