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27 2014

ブライアン・マイケル・ベンディス&アレックス・マリーヴ他/マイティ・アベンジャーズ:シークレット・インベージョン

マイティアベンジャーズSI表紙
「名誉のうちに死するがよい。
 戦いの栄光の中で逝け。
 女王陛下以外には貴君の失敗は知らせぬ。
 貴君の名は敬意を込めて語られる。
 彼の方は汝を愛す」

WHO DO YOU TRUST?

世界を揺るがせ、地球を滅亡の淵に追いやった異星人スクラルの密かなる侵略シークレット・インベージョン

善と悪を超えた超人たちの奮闘により地球の危機は去ったが、その裏には語られざる幾つもの物語が隠されていた。

クロスオーバー大作『シークレット・インベージョン』の裏側で繰り広げられた、ニック・フューリーの失踪から、ヘンリー・ピムの生還に至る全9篇を一挙収録!

今、大いなる侵略の全貌が明らかになる。

君は誰を信じる?


◆収録作品

2008年06月:Mighty Avengers #12
2008年07月:Mighty Avengers #13
2008年07月:Mighty Avengers #14
2008年08月:Mighty Avengers #15
2008年09月:Mighty Avengers #16
2008年10月:Mighty Avengers #17
2008年11月:Mighty Avengers #18
2008年12月:Mighty Avengers #19
2009年02月:Mighty Avengers #20


◆関連作品過去記事
【ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト】
【ニューアベンジャーズ:セントリー】
【X-MEN/アベンジャーズ ハウス・オブ・M】
【ニューアベンジャーズ:コレクティブ】
【シビル・ウォー】
【ニューアベンジャーズ:シビル・ウォー】
【デス・オブ・キャプテン・アメリカ:デス・オブ・ドリーム&バーデン・オブ・ドリーム】
【ニューアベンジャーズ:レボリューション】
【マイティ・アベンジャーズ:ウルトロン・イニシアティブ】
【ワールド・ウォー・ハルク】
【ニューアベンジャーズ:トラスト】
【マイティ・アベンジャーズ:ベノム・ボム】
【シークレット・インベージョン】
【ニューアベンジャーズ:シークレット・インベージョン】

◆FURTHER BEHIND THE INVASION
ニューアベンジャーズシリーズに続き、マイティ・アベンジャーズシリーズの新刊も久々に登場!
こないだ発売された『ニューアベンジャーズ:シークレット・インベージョン』と同じく、本書もスクラルとの戦いを描いたクロスオーバー『シークレット・インベージョン』の裏側を描く作品となっています。

ただ『ニューアベンジャーズ』誌がスクラルの女王ヴェランケをメインに据えていたのに対し、こちらの『マイティ・アベンジャーズ』誌は各話ごとにメインキャラクターが変化する1話完結の色が濃い構成。
そして例によって『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』から張られていた伏線を回収しにかかるため、これまた重要度の高い1冊であります。

エレクトロと『黒幕』
『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』でエレクトロを雇い、
ラフトでの集団脱獄事件を企てた黒幕の正体も判明する

『シークレット・インベージョン』でセントリーが序盤のうちに戦線を離脱してしまった理由、ジャービスに化けていたスクラルの行動、ハンク・ピムがスクラルと入れ替わるまでの経緯と本編での出来事を補完しまくるだけでなく、侵略計画を進めていた時にスクラル達の間ではある事件が起こっていたことも判明します。

それはなんと、ピムに化けたスクラルが頭脳と性格まで含めて完璧に変身したがために「侵略計画が失敗する」ことに気付いてしまい、仲間の侵略計画を阻止しようと行動していたというもの。

スクラル人の間でもピムの評価はこんな感じ
さりげにスクラル人にまで散々な評価をされているピム

まさかピムに化けたことがこのような弊害を生み出してしまうとは。妙な形ではあるものの、ある意味ピムが活躍していた1エピソードです。
いや本人はずっとスクラルに囚われているだけですけど。
(しかも捕まった経緯が「手を出した教え子が実はスクラルだった」というアレさ)

スクラル人以外がメインのエピソードももちろん収録。
失踪したニック・フューリーが地下に潜伏しつつ、密かに隠密部隊『シークレット・ウォーリアーズ』を組織するまでのエピソード、そしてシークレット・インベージョン本編ではやや唐突過ぎる登場をしていたキャプテン・マーベルのバックグラウンドが描かれてます。

そして最後に収録されている『Mighty Avengers #20』はタイインではなく、シークレット・インベージョンの後日談、スクラルの計略により命を落としたワスプの葬儀回。

スクラルから解放された直後に元妻であるワスプの死を知っただけでなく、キャロルから入れ替わられていた時に起こった数々の事件の話(Mデイからシークレットインベージョンまで)も聞き出し、悲しみに打ちひしがれるピムの姿が何ともいえない。
それにしても本書、何気にピムの出番が多い。

激高するピム
ワスプの葬儀でトニーに怒りの言葉を投げかけるピム

次々にヒーローが命を落としていく、悪夢のような展開が続くアベンジャーズのストーリー。
スクラルの脅威は退けたものの、今度はノーマン・オズボーンが不穏な動きを見せはじめ…?

◆感想
前述したように、『マイティ・アベンジャーズ:シークレット・インベージョン』はこれまで張られた伏線を回収しにかかり、シークレット・インベージョン以降の展開にかけての新たな伏線を張るに留まっている一冊。
それもあって、単純に話の面白さだけで言えば『ニューアベンジャーズ:シークレット・インベージョン』の方が上かもしれません。
しかし一個一個のエピソードの重要度はこちらの方が高めなんで、ストーリーを把握するには欠かせない内容です。

とにかく、本書をもって『シークレット・インベージョン』のストーリーは完結!
これ以降のマイティ・アベンジャーズの話は、次に邦訳予定の『ダークアベンジャーズ』に引き継がれることになります。
一つの区切りを迎えたアベンジャーズのストーリーは、『ニューアベンジャーズ』『ダークアベンジャーズ』の2誌でどのような展開を迎えるのか。

続刊の明確な発売日はまだ未定なんですが、楽しみに待つことにしましょう。
(厳密にはダン・スロットがライターを引き継いでマイティ・アベンジャーズのエピソードも続いていたのですが、こちらは邦訳予定があるのかは不明)

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1 Comments

森野大吉  

キャプテンアメリカが本屋に入らなかったので、ようやく読んだこれにコメントを。
とにかくピム(偽者含む)の出番と行動に最初は笑い、ラストでホロリとする作品でした。ピムファンには本当にお薦めします。いるかどうかわからんけど…。

2014/04/19 (Sat) 15:17 | EDIT | REPLY |   

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