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05 2013

バニラマリンP

■概要
複雑で重厚な人間ドラマを描くことに定評のあるニコマスP。
代表作『デコのおまわりさん』では警察の内部事情や縄張り争いが非常に密に描写されていますが、これはバニラマリンP自身が(自分自身は警察官ではないものの)警察と係る仕事をしており、また警察官の友人・知人が居て情報に事欠かないためなのだとか。

■作品
デコのおまわりさん

 

時は昭和62年。
東京湾の晴海埠頭に男の死体が上がったとの知らせを受けた水瀬伊織は、部下の道明寺歌鈴を連れ現場に駆けつける。
当初は単純な殺人事件と思われていたものの、捜査を続け被害者の足取りを追ううちに事件の真相が北海道にある事が判明。伊織と歌鈴はすぐさま北海道に向かい、釧路の刑事、高垣楓と合流する。
だが、伊織たちの捜査の手をすり抜けるかのように北海道の各地で次々と殺人事件が発生してしまう。
謎が謎を呼ぶ中懸命に捜査を続ける伊織たちだったが、腐敗しきった警察組織の妨害や縄張り争いに巻き込まれ、真実に近づくための足がかりを次々に奪われてしまうのであった…


1984年~1987年にPCやファミコンでリリースされた推理アドベンチャーゲーム『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』を原作としたノベマス。
本作は複数の部で構成されており第一部は1話~25話まで、そして第二部は26話~35話、36話以降は第三部に突入し、全51話で完結しました。
時代設定が昭和である点ともう一つ、刑事モノという設定からアイドル達の年齢設定が大きく引き上げられているのが特徴。

この作品の最大の魅力はただ原作をなぞるわけではなく、警察組織の腐敗、道警と腹を探り合う緊張感のある駆け引きやドロドロした縄張り争いをオリジナル要素として実に見事に描いている点にあります。
誇張抜きにこのままドラマ化しても評価されそうな秀逸なデキ。
登場人物も腹に一物抱えているキャラが多く、話が進むにつれて第一印象が塗り替えられる事もザラだったり。
かなり重く暗い展開ではあるものの、合間合間に空気を壊し過ぎない程度にメタネタや小ネタが挿入されるため、シリアスとギャグのバランスが絶妙なのも堪らない。
特にレトロな推理アドベンチャーゲームに詳しいとニヤリとするネタも多め。
(ただし『ポートピア連続殺人事件』は本作の根幹に関わる重大な要素の一つとなっています。本作固有の設定も盛り込まれていますが一応ネタバレ注意)
あと、本作のちょっとすれた性格で洞察力の高い伊織のキャラが本当にカッコいい!
近年のミステリー系ノベマスの中ではとにかくおススメな一作です。
前述したとおり原作のシナリオを大幅に脚色しているので、オホーツク既プレイ者にも是非視聴してもらいたいところ。

■関連リンク
【ばにらまりんのブロマガ】
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