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21 2013

陽一P

■概要
ニコマス黎明期から現在に至るまでコメディ、百合、ドラマ、サスペンスなど、様々な系統のノベマスを多数発表されている二コマスP。活動初期はawepoiPと名乗っており、PV作品も制作されていました。
特筆すべきはシナリオの構成力!
陽一Pの綴る非常に練り込まれたストーリーには惹き込まれる事間違いなし。
ちなみに、ブログでは陽一Pの書かれたSSを閲覧することも出来ます。
【SSまとめ】

■作品
Bullet×M@sters

 

「あとは...そうだな。これは受け売りだが、自分のことを"弾丸"だと思いこめ」
「だんがん...って、銃とかの、ですか?」
「そうだ。闘いが始まったとき...その瞬間、自分が"発射された"と思いこむんだ。」


子供の頃からの夢だった“アイドル”
天海春香は街でスカウトされ、期待に胸を膨らませながら765プロという小さな事務所を訪れる。
だがそこで彼女は、現在の芸能界は巨大アイドル事務所『オール』が力と権力で他事務所を妨害し支配しているという実態を知らされる。
しかしそれでも春香は、「楽しく踊って歌う、笑顔でいられるアイドル」を目指すのだった。

プロデューサーや小鳥、高木社長に味方事務所である『Rプロ』の人々との日常、そしてオールから放たれる刺客『Masters』との戦いを通してアイドルとして成長していく春香。
果たして彼女はトップアイドルとなり、この混沌とした芸能界を変える事が出来るのであろうか。


タイトルはpropellerから発売されたゲーム『Bullet Butlers』のパロディであるとの事ですが、ストーリーは完全オリジナル。
本作は巨大アイドル事務所“オール”に抵抗する765プロの姿を描くというサスペンスアクションノベルになっています。
全13話+エピローグで完結済。
全13話と聞くと思いのほか話数が少ないように思われますが、1話1話の尺が非常に長いので全体のボリュームは相当なモノ。

本作では765プロに所属しているアイドルが春香一人だけなため、他の765プロアイドルが原作とは若干設定を変えて登場するのも面白い点。
またノベマスには珍しく、プロデューサーが大きくストーリーに関わってくるのも特徴です。
実質プロデューサーと言うよりも春香のボディーガードといった感じの人物であり、主に刺客と戦うのもこの人(それとRプロの律子)

素晴らしいのが作中の戦闘描写!
文章だけでここまで緊迫した戦闘シーンを演出できるとは…とにかく脱帽。
オールから放たれる「Masters」との戦いは一筋縄ではいかないため、毎回様々な策を練って立ち向かうのですが、その描写が本当に熱く手に汗握る。

またアイマスらしいアイドル要素もキチンと盛り込まれており、特にアイマス楽曲の歌詞を自分なりに解釈して歌い上げるシーンは秀逸。
戦う事はできないが歌う事はできる春香の姿に注目です。

【てつ氏による本作のイメレス絵】

丁寧に張られた伏線、白熱する戦闘描写、オールの陰謀、時に笑えて時に泣ける人間ドラマ、様々な出来事を通して少しずつゆっくりと成長していく春香…
敵味方含めどのキャラクターも魅力的に描かれていて本当に面白い作品でした。
ちょっとエグい描写もあるので人を選ぶかもしれませんが、イチオシの一作。

ちなみに本作の最終話とエピローグにイベントカットを提供しているゆーらびPとは、現在アイマス2のコミカライズを連載しているあの祐佑先生でもあります。
Abyss in Heaven

 

――深淵の中の天国、楽園の中の絶望。
  私はそこで、歌い、たたかう。


Aランクアイドル・如月千早は、とある雑誌に掲載された捏造記事により仕事を失い、所属事務所である765プロまでも窮地に追い込まれるという状況に立たされていた。
社長やプロデューサーの尽力も空しく、彼女はとうとう無期限活動休止を余儀なくされる。
そんなある日、千早の元に謎の封筒が届く。
それは『Heaven』という、賭けオーディションが行われている地下施設への招待状だった。
千早は自分に沢山のものを与えてくれた765プロに恩を返すため、このオーディションに参加して勝利し、多額の賞金を獲得する決心を固める。


シナリオは陽一P、イラストは947daP、そしてオープニングをkakaoPが担当した『シネ☆MAD2nd』投稿作品。
全4話で完結済。

地下施設で繰り広げられるオーディション勝負が描かれていくストーリーで、メインとなるアイドルは千早と美希のコンビ。
この『Heaven』では“表”の世界でのアイドルランクは関係なく、実力がモノをいう世界。
千早と美希はそんな地下の世界で出会い、互いに足りない部分の能力を補い合って勝利を掴み取っていくのです。
原作ゲームの動画を用いず、文章と絵と演出だけでアイドル達の歌とダンスを表現しきっている点は圧巻。
全体的にやや暗めでシリアスな雰囲気に包まれていますが、ストーリーは王道を突っ走る熱い内容。
1本の邦画を観ているような満足感のある一作です。おススメ!

ちなみに、本作の発表からしばらくして下記のエロギャグ短編が投稿されています。


作中で登場したある男の末路を描く一作。本編と関係あるかは不明。
Twilight Stage

 

――これは、ダメダメな私が。
前を向いて歩き出す。
ただ、それだけの物語だ――。


半年間活動を続けていながら未だにFランクのアイドル・萩原雪歩。
オーディションでも連敗続きであり、彼女は高木社長から1ヶ月後に引退を勧められていた。
しかしそんな雪歩に新たなプロデューサーが付くこととなり、SランクやAランクのアイドルがひしめく大規模オーディション『Got Idol TV』に参加することに。
そしてプロデューサーの作戦通りに戦う事で、一気に好成績を収めるようになった雪歩。
だが彼女は中身は弱いままである自分にジレンマを感じ、思い悩むことが増えてしまうのだった…


『シネ☆MAD3rd』投稿作品。全3回で完結済。
シナリオは陽一Pが担当、イラストワークはピジャP、ムービーワークは魔汁P、演出・構成は哀川翔P、アートディレクターがkypo氏、ロゴデザインはKNETH氏、レイアウトディレクションはダムPと、複数の方がチームを組んで制作されたノベマスです。

OPムービーやキャラクターのビジュアル、インターフェース一枚絵などにゲーム『Steins;Gate』強い影響が見られますがストーリーは完全オリジナル。
アイマスの『オーディション』に焦点を当てたシナリオとなっており、ゲーム中でのシステム、そして実際にゲームで使われている戦法や熱い駆け引きを上手く物語に落とし込んで描写しているのが特徴です。

もちろんバトル部分だけでなく、悩みに悩む雪歩をメインとした人間ドラマの部分も秀逸。
「今、どうして歌っているの?」と美希に問われて答えに窮してしまう雪歩。
精神面が成長しないままどんどんオーディションに勝ちあがってしまう彼女は、一体どんな答えにたどり着くのか?
数多い『熱いノベマス』の中でも、個人的には本作を特に推したい。

ちなみに、本作で使用されたイラスト(未使用含む)はピジャPのpixivアカウントから閲覧することが可能です。
【ピジャPのpixivアカウント】
貴音が妊娠した

 

貴音の誘惑に負けて抱いてしまった結果、彼女を妊娠させてしまったP。
事態の責任を取るためにPはプロデューサーを辞め、新たな仕事に就いて貴音と二人暮らしを続けていた。
そうして日々は過ぎ、貴音のお腹が大きくなり始めたのだが、彼女は医者にかかろうとはしなかった。
明らかに異常な貴音の態度に不信感を抱くPであったが、貴音の吸い込まれるような瞳に見つめられると何故かその思いが失せていくのだった。

※当時の投コメ
「貴音が妊娠することになる話。 作中の絵はいつも同人誌でお世話になってる祐佑さんことゆーらびPにお願いしました。貴音がえろい! 」


耽美系のノベマス……に見せかけてその内容はサイコホラー。挿絵を担当しているのはあのざわわんの作者、祐佑先生。
(ニコニコ上では「ゆーらびP」というP名で活動していました)
月が満ちていくに連れて緊迫感が増していくストーリー。エロティックな描写と不気味な演出が絶妙にマッチした一作です。
ちなみに元動画は既に陽一P自身が削除されており、現在閲覧できるのは別の方が再アップしたものとなっています。
千早は友達が少ない。

 

「自分には友達がいないんじゃないか」という事に気付いた千早。
これまで友人を作るための努力をしてこなかった己を恥じ、春香や他のアイドルに協力を求めてその方法を模索するのだが、毎回思うようにはいかず失敗してしまうのであった。
果たして、千早に友達ができる日は来るのだろうか!


タイトル通り、千早が友達を作るために奮闘する姿を、そして何故か彼女の友人にカウントされていない春香の気苦労を描くコメディ作品。
タイトルはライトノベル『僕は友達が少ない』のパロディですが内容は完全オリジナル。
どのエピソードも基本的に、千早の天然ボケっぷりと春香さんの秀逸なツッコミが冴えわたっている内容となっております。

第1シリーズは全8話で完結済。
(全5作中1~3までは2話収録となっている)
現在は「最も友達がいない芸能人」を決める謎の大会での戦いを描く第2シリーズが連載中。
なんて不毛な戦いなんだ…!

ちなみに本作は、第1シリーズの内容をほぼ全面改稿しノベライズ化した同人誌が販売されていました。
【新刊の表紙&本文サンプル】
【新刊「千早は友達が少ない!!」】

現在は陽一Pのブロマガでテキスト全文を閲覧することが出来ます。
【千早は友達が少ない 小説版】
キラーチューン

 

「それは、あったかもしれないもう一つの物語」――“キラーチューン”。
killer-tune:一度耳にしただけで、忘れられないほど心に焼き付いてしまう曲


765プロで働き続け、現在は春香をプロデュース中のP。
彼は今『他の765プロアイドルの曲を順次リリースしていく』という、春香のカバー企画を推し進めていた。
しかしその最中、彼の周囲ではちょっとした事件や厄介事が巻き起こっていく。


全4話で完結済。
陽一Pがコミックマーケット76で販売した同人小説『Killer-tune』を動画化した作品。
予告トレーラーのナレーションはmk_pass氏、作中のイラストはゆうひP、演出・編集は哀川翔Pが手掛けています。

Pを中心に展開する人間ドラマを描く連作短編形式のノベマスであり、各話ごとにスポットが当たる人物が変わるのが特徴。
1話目はPから離れ、アメリカに渡った千早。
2話目は悪質なゴシップ記事を書き続ける男、通称“悪徳”。
3話目はPに強い好意を向ける春香。
そして最終話は割り切った“大人な関係”をPと結んでいる小鳥。

様々な人物を話に絡め、『いい人』ではあるけれど臆病で不器用すぎる性格のPが少しずつ人間的に成長していく様を描いていきます。

それと並行して、少しずつリリースされていく春香のカバーソング。
各エピソードと春香の出す“曲”をリンクさせる演出が実に見事な一作です。

余談ですが同人誌版の表紙イラストを描いたのは祐佑先生であり、これが初のアイマス絵だったとか。



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