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27 2013

ピーター・デビッド&デニス・カレロ他/X-MENユニバース:シビル・ウォー

X-MENユニバースシビルウォー表紙

「このタイトルってのは
 負け犬の集まりのニューウォーリアーズ®のヘマで悪党のナイトロ™が
 スタンフォードの小学校を道連れに自爆したところから始まンのな。
 後はトントン拍子に超人登録法とやらが議会を通過して、
 覆面ヒーローは署名して政府の御用聞きになるべしと来た!
 驚きのカミングアウトで先陣を切ったのはスパイダーマン!
 この後、何年分かのシナリオが大荒れの予感がするぜ~。
 何しろ全国放送でマスク脱いだんだぜ!
 クイーンボロ橋であれこれやる前に勝手に自滅してくれたようなもんさ!
 要するに登録済のヒーローやしてないヒーローがいる世の中なワケ。
 だけどよ、
 この修羅場に便乗したビランのせいで
 賛成派が反対派の奴らを追っかけるヒマがねェらしい。
 そんなわけで邪魔するぜ!」


WHOSE SIDE ARE YOU ON?

全米を揺るがす超人登録法を巡る内戦。
世論を二分するこの非常事態も、既に登録の対象となっていたミュータントにとっては、
通過した道に過ぎないのか……。

ヒーロー・コミュニティを震撼させた事件の裏で展開されたミュータント達の物語が、
今、明かされる。

「シビル・ウォー」クロスオーバー、
第1シリーズを締めくくる注目作、ここに登場!

君はどちらに付く?


◆収録作品

2006年08月:X-Factor Vol.3 #8
2006年09月:X-Factor Vol.3 #9
2006年09月:Cable & Deadpool #30
2006年10月:Cable & Deadpool #31
2006年11月:Cable & Deadpool #32


◆関連作品過去記事
【シビル・ウォー】

◆定期購読シリーズ第1弾完結!
とうとう定期購読シリーズも7冊目に到達しましたね。
当時タイトルが発表されたとき、本書の発売を心待ちにしていた人も多いんじゃないでしょうか。
この本では『Xファクター』『ケーブル&デッドプール』の2タイトルのタイインを楽しむ事が出来ます。
今大注目のデッドプールの初邦訳ですよ、初邦訳!
それじゃあ早速、定期購読シリーズ第1弾ラストとなる『X-MENユニバース:シビル・ウォー』のあらすじを紹介していきます。

◆IT WAS SOMEONE ELSE WHO GOT IT
第2期X-ファクターのメンバーだったマルチプルマンことジェイミー・マドロックスが、力自慢のストロングガイ(グイド・カロッセラ)、人狼から狼に変身できるウルフスベーン(レーン・シンクレア)を呼び寄せて設立した探偵社『X-ファクター』
その後サイリーン(テレサ・キャシディ)、ポラリス、リクター(フリオ・リヒター)、M(モネ・サンクロワ)を招いて捜査力の充実を図り、彼らはX-MENとはまた異なる形でミュータントと人類の平和的共存を模索する道を探し求めていた。

ミュータントからすれば、『超人登録法』を巡る争いは自分たちが通って来た道でしかなく、対岸の火事でしかない。
それよりも今は、M-デイによって力を失ってしまったミュータント達の生活を立て直すことを第一に考えなければならない。

そんなM-デイについて知っておくべき事実…ミュータント達が無力化した理由を、自分たちには知らされていないんじゃないかという疑念を抱いたジェイミー。
彼はサイリーンを頼り、M-デイに関する調査を依頼する。
サイリーンがスパイダーマンから聞き出したM-デイに関する事実。それはX-MENとの溝を深めることになる衝撃的な内容だった。
事務所に集まるメンバー達。そこに何と、M-デイの首謀者であるクイックシルバーことピエトロ・マキシモフが姿を現す。

ピエトロの登場

彼がここに来たのは、登録の次は収容所に送ろうとする政府につくか、他者にミュータント能力を付与することができる自分に協力するか否かを問うため。
優柔不断なジェイミーからしてみれば、メンバーとピエトロの果てしなく続く言い合いと、周囲から自分の決断を迫られる事は苦痛以外の何物でもなかった。

結局その場では答えを出すことができず、事務所を離れて外をぶらつくジェイミー。
そこで彼は偶然、人助けをしていたところをシールドに見つかり追われている、ニューウォーリアーズのイージスと遭遇するのであった。

ニューウォーリアーズの一人と遭遇

◆THE HERO HUNTER
シビル・ウォーが始まり、ヒーロー達は賛成派と反対派に分かれて争っている。
しかしこの騒ぎに便乗してビランも暴れ出しているため、賛成派はその対応に追われ、反対派のヒーロー達を追う事が十分に出来ていないのが現状なのである。
それを知ったデッドプールは『自主的に』反対派のヒーローをひっとらえる事を決意。
手始めに『グレートレークス・アベンジャーズ』の面々に攻撃を仕掛けるのだが…

グレートレークス・アベンジャーズ

…ものの見事に返り討ちに遭ってしまうデッドプール。
しかも彼らは反対派どころか賛成派であり、すでに登録を済ませているというのである。
デッドプールはそのままグレートレークス・アベンジャーズにしょっ引かれ、警察に引き渡されかける。
だがそんな彼の身柄を預かる人物が現れた。
超人活動委員会のハフナーと名乗るその男は、デッドプールを合衆国政府公認の工作員として雇いたいというのだ。
登録を拒むヒーロー達を狩れて、さらに報酬も貰えるとあって二つ返事で引き受けるデッドプール。
さっそく自宅で鼻歌を歌いながら戦闘準備を整えるのだが、そこに相棒・ケーブルが現れる。
デッドプールは彼をヒーロー狩りに誘うが、ケーブルはその申し出を断り、一人会合に向かうのであった。

まずデアデビルを仕留めるため、ロングアイランドの隠れ家に向かうデッドプール。
狙い通りデアデビルが襲い掛かり、さっそく戦闘を始めるデッドプールだったが、戦ううちに彼の中身が偽物である事に気付く。
動揺しているうちにキャプテン・アメリカが率いる増援も現れ、デッドプールは一気に劣勢を強いられてしまう。
更なるキャプテン・アメリカの増援としてケーブルも加わってしまい、とうとう倒されるデッドプール。
これ以上事態を引っ掻き回されないように、彼はガムテープで徹底的にグルグル巻きにされ、そのまま放置されるという憂き目にあってしまうのだった。

放置プレイ

◆感想と今後の定期購読サービスについて
『X-ファクター』の作中ではシビル・ウォーでのいざこざよりも、未だにM-デイが強い関心事として描かれております。
シビル・ウォーのタイインというよりも、あくまでX-ファクターという作品の1エピソードという意味合いの方が強い感じの内容でした。
X-MENとの溝が深くなり、この後どういうストーリーが展開していったのかが凄く気になる…
それはそうとデニス・カレロのアートはすごくオシャレでカッコいいな!

あと一番邦訳を心待ちにしていた『ケーブル&デッドプール』
序盤こそコメディチックですが、後半からはデッドプールが『ただ単純に滅茶苦茶やりまくるギャグキャラというわけではない』事も、本書収録のエピソードで伺うことができます。
デップーが政府の依頼を受けて登録法反対派と戦う道を選択したのは、「合法的にヒーローが狩れて金が貰えるから」という事よりも、「政府からの依頼をこなすことで世間に認めてもらえる」という思いの強さがあったから。
心の奥底では“孤独感”を抱えている純粋な男。それがデッドプールというキャラクターなのだ!
終盤のケーブルとデッドプールの会話は何とも堪らない。

邦訳初登場となる様々なキャラクター達の活躍が楽しめるのも本書の魅力の一つ。
マーベル世界で最も権威がないヒーローチーム「グレートレークス・アベンジャーズ」という濃ゆい面々も登場しますしね!
本作ではあまりその凄さが伝わってきませんが、実はオンスロートやアポカリプスとサシで戦えたり、Dr.ドゥーム、マンダリン、サノスといった強敵を数コマで撃退できるほどの実力者ぞろいのトンデモチームなのです。
(ギャグマンガ畑の住人というのもあり、普段は大事件に関わってこないのでぶっ飛んだ能力設定もあまり問題にならないのだとか)
『ケーブル&デッドプール』は小ネタが豊富すぎるのもあってか、今回の折込冊子の解説は特に面白いので必見。
定期購読シリーズ第1弾はややマニアックなタイトルでの締め括りとなりましたが、個人的には大満足の一冊でした。

ちなみに今後もこの<定期購読サービス>は続けていくとの事で、次に発売されるのは『X-MEN:メサイア・コンプレックス』『X-MEN:セカンド・カミング』の2作品!
これはX-MEN系統のクロスオーバーであり、俗に『メシア3部作』と呼ばれる作品の第1部と第3部が邦訳される事になります。

 

2冊だけという事で数的には少なく見えますが、底本となるであろう上記のTPBは「クロスオーバータイトルを全て1冊に纏めた300ページ以上もある本」となっているので、ボリュームは相当なもの。

また、シビル・ウォー:クロスオーバーシリーズの刊行もまだまだ続けていく事がアナウンスされています。


シビル・ウォーのクロスオーバータイトルには『シーハルク』『ブレイド』『ムーンナイト』『ゴーストライダー』など、邦訳の機会に恵まれないヒーローが数多く対象となっているので、今後の続報が楽しみですね!

さらにはこんなツイートも。


ヴィレッジブックスは『ニューアベンジャーズ』『マイティアベンジャーズ』シリーズと各クロスオーバータイトル、そしてX-MENの邦訳を(通販で)順番に刊行していくことで、最終的に2012年の大型クロスオーバー『アベンジャーズ VS X-MEN』を刊行する計画を立てている模様です。

『アベンジャーズ VS X-MEN』といえば、完結後にタイトルの大規模な再編成を行う事を目的としたクロスオーバー大作。
この作品の完結後、2012年冬にマーベルは大規模リランチ『マーベル・ナウ!』を執り行いました。
ちなみに『マーベル・ナウ!』はDCコミックスが設定やストーリーを一から仕切り直してNEW52を作ったのとは違い、設定はリセットせずにチームの再編成を行ったり新キャラクターをデビューさせる方法を取っています。

まだまだ先は長いですが、このまま邦訳アメコミの勢いを失速させることなく『アベンジャーズ VS X-MEN』の刊行まで突っ走って欲しいですね!
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