ツルゴアXXX

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13 2011

スト2のリュウが娼館で働くようです

リュウ

ストリートファイターⅡの主人公、リュウをメインに据えた二次創作SSです。
リュウのキャラクターって実直すぎてキャラがやや動かしにくい感じがあるのですが、
本作では原作のイメージを損なうことなく、リュウというキャラクターを描き切っております。

完全オリジナルのストーリーも中々に面白く惹きこまれる内容。
キャラ崩壊モノではないので二次創作になじみが無い人も是非。
※基本原文ママですが一部の誤字のみ修正しています。


◆スト2のリュウが娼館で働くようです
元スレ:http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1279981250/

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:20:50.05 ID:4n79BOdz0
リュウ「ここで働かせてくれ」

女主人「つうかなにその格好。ダサッ!」

リュウ「……」

2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:22:04.75 ID:4n79BOdz0
女主人「あんた男でしょ」

リュウ「ああ」

女主人「うち、娼館なの。わかる? 男が金払って女を抱きに来るところなの」

リュウ「知っている。用心棒としてやとってもらいたい」

女主人「なるほど、それでそんなカラテな格好してるのね。ダサッ!」

リュウ「……」

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:22:39.54 ID:4n79BOdz0
女主人「あんた日本人?」

リュウ「そうだ」

女主人「そのわりには良い体してるのね。眼鏡も出っ歯でもないし。格好はダサいけど」

リュウ「…雇ってくれるか?」

女主人「いまいる用心棒より強けりゃ雇ってやるわよ」

リュウ「わかった何処にいる?」

女主人「案内してあげる」

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:23:51.37 ID:4n79BOdz0
地下―――

女主人「入るわよ」

用心棒「なんだ、ババァ。なんか用か…」

娼婦「……」

女主人「またウチの娘を駄目にしたわねあんた。加減してっていてるでしょう」

用心棒「うるせぇ。おれがこの店を守ってやってんだぞ」

女主人「あんたに抱かれると身体中に痣だらけにされるし、足腰が立たなくなって三日は使い物にならなくなる」
     「暴れる客よりよっぽど迷惑だよ」

リュウ「そいつが用心棒か?」

用心棒「なんだ、そいつは? おい、ババァ」

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:24:49.37 ID:4n79BOdz0
女主人「新しい用心棒さ」

用心棒「おい、聞いてねえぞ!」

女主人「そりゃそうさ。いまさっき尋ねてきたんだから。ま、あんたより弱いならこのままお引取り願うけどね」

用心棒「おもしれぇ。俺とやらせようってか?」

女主人「そういう事」

リュウ「もう始めてもいいのか?」

用心棒「おい、ジャップ。そんなカラテ着、全然恐くねえぞ!」

 ゴッ!

用心棒「ぎゅふっ!」

女主人「……あらまぁ」

8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:25:41.53 ID:4n79BOdz0
女主人「完全に伸びてるわ。あんた何したの?」

リュウ「腹と顎に一発ずつ入れただけだ」

女主人「(殴った音は一回しか聞こえてこなかったけど…)
     「やるわねぇ。よし、あんた採用。とりあえずこいつ外に捨ててきて」

リュウ「こいつ裸だぞ…」

女主人「構わないよ。捨てたらもう一回あたしの部屋に来て、そこで詳しく説明するから」

リュウ「わかった」

女主人「でも、あんた凄いのねぇ。ダサいのに」

リュウ「……」

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:28:17.21 ID:4n79BOdz0
マダムの部屋

女主人「あら早かったのねぇ」

リュウ「雪が降り出したが、大丈夫か?」

女主人「大丈夫大丈夫。行き倒れなんてここじゃ珍しくもないから。さて、ビジネスの話をしましょう」
     「用心棒は基本週500.厄介ごとを処理すればそのつど100を支払うわ」
     「けど、用心棒だからって厄介ごとばかり相手にしてもらっては困るわけ」
     「掃除洗濯その他もろもろ雑用もやってもらうわ」

リュウ「わかった」

女主人「あと週に一回ならうちの子に手を出してもいいわ。無料でね。ただし指名は出来ないから。ま、うちの子は結構レベル高いから安心しなさい」

リュウ「…」

女主人「普通ならここで鼻の下を伸ばすもんだけど、反応しないのね。もしかしてゲイ?」

リュウ「違う」

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:29:59.95 ID:ElbHVfKUO
あらカッコイイ

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:30:16.22 ID:4n79BOdz0
女主人「そう。ま、なんでも良いわ。少なくとも前のヤツよりマシな感じがするし」
     「正直、あいつは雇って大失敗だったわ。雑用しないわ。女抱きまくるわで、もう最悪」

リュウ「……」

女主人「とりあえず、そのダサい格好を何とかしないとね。あとで店の子に服を買いに行かせるわ」

リュウ「すまない」

女主人「なんで謝るの? あ、そうそう。貴方が泊まる部屋、さっきのろくでなしがいた部屋なんだけど」

リュウ「別に構わないが」

女主人「けど、まあした後のにおいが染み付いた部屋なんて嫌でしょう。一応掃除するから、今日は私の部屋に止まりなさい」
 
リュウ「いや、本当に構わないんだが…」

女主人「大丈夫よ。取って食ったりしないわ。まあそっちがその気なら別に襲ってくれても構わないけどね」

リュウ「……」

15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:31:47.05 ID:O+k6Zv3Z0
どんだけダサいんだよwww

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:32:14.21 ID:4n79BOdz0
女主人「そうだ大事な事を聞いてなかった。あんた名前は?」

リュウ「リュウだ」

女主人「リュウ…覚えやすくて良い名前ね。じゃあ、リュウ。私の寝室はこの館一階の一番奥の部屋よ」

リュウ「わかった。世話になる」

女主人「こちらこそよろしくね。言っておくけど、忙しいわよ。ウチの店」

リュウ「ここに来るまでの間に三回ほど絡まれた。覚悟している」

女主人「そんなダサい格好してるからよ。けど大いに結構だわね。もう行って良いわよ」
 
ガチャ、バタン

女主人「…意外と掘り出し物かもね。あの子」

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:33:42.35 ID:4n79BOdz0
女主人の寝室―――

リュウ(どう見てもベッドが一つしかない)
    (床で寝ればいいか)

コンコン
女の声「もしもーし、入りますよー」

 ガチャッ

金髪女「あんた新しい用心棒?」

リュウ「そうだ。あんたは?」

金髪女「あたしはリリー。ここの娼婦。あんたの相手しろってマダム・ラブ言われてきたんだけど」

リュウ「ラブ?」

リリー「え? うちの女主人の名前。ラブって言うんだけど」

リュウ(そう言えば向こうの名前は聞いてなかったな)
   「ありがたいが、世話は要らない」

リリー「そういうと思った。あんたゲイなんだってね」

リュウ「違う」

リリー「けどまあ、ほら一人で待ってるのも退屈でしょ」

リュウ「別に。普段はいつも一人だ」

20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:34:45.77 ID:4n79BOdz0
リリー「いつも一人? あんたどういう生活してんの?」

リュウ「関係ないだろ。とにかく世話は要らない」

リリー「この国の言葉上手いわね。マッチョなくせに頭良いんだ」

リュウ「出て行く気がないんだな」

リリー「当たり! 賞品は私デース」

リュウ「必要ない。俺が欲しいのは金だけだ」

リリー「なら私と同じじゃん。用心棒と寝るとマダムから一回分の料金がもらえるんだー」

リュウ「そうか。ならマダムに俺と寝たと報告すればいいだろう」

リリー「ベッドが綺麗なままじゃバレちゃうよ」

リュウ「じゃあ適当に乱しといてくれ」

21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:35:41.52 ID:4n79BOdz0
リリー「それも無理。やったあと股チェックがされるし」

リュウ「…」

リリー「いや何だかんだで厳しいんだよ、ウチの店。だから、ね? あたしを助けると思って」

リュウ「気の毒だが、本当に必要ないんだ」

リリー「ゲイじゃないのに?」

リュウ「だから違う」

リリー「ならインポ?」

リュウ「…違う」

リリー「えー! 困るよぉ。二重の意味で困る」

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:36:41.88 ID:4n79BOdz0
リュウ「二重の意味?」

リリー「一つ目はお金がもらえない。二つ目は女として立つ瀬がない」

リュウ「そう言われてもな…」

リリー「いやでも、お金だけじゃないんだよ? ほらあの馬鹿追い出してくれた感謝の気持ちもあるんだから」

リュウ「前の用心棒か」

リリー「そう。私あいつ大ッ嫌いだったんだぁ。独りよがりなセックスでさ。もうアソコガ腫れ上がっちゃうの」

リュウ「それは…大変だったな」

リリー「ていうかここにいる娼婦は皆嫌ってたよ。マダムにも何であんなの雇ったんだって詰め寄る子もいたし」

リュウ「だが、ここは治安があまり良くないみたいだな」

リリー「まぁねぇ。でもそんな所じゃないと娼館なんて出来ないよ」

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:37:15.33 ID:DOYVgGkv0
これ引き込まれるなぁ

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:37:19.47 ID:ElbHVfKUO
台詞だけでも回るもんだなぁ

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:38:00.98 ID:4n79BOdz0
リュウ「たしかに。そのおかげで俺もこうして職にありつけた」

リリー「それにウチの店、後ろ盾がないんだよね」

リュウ「後ろ盾がない?」

リリー「この界隈て結構こういう店が多いんだけど、だいたい後ろにはマフィアやギャングがいるわけよ」

リュウ「そうだろうな」

リリー「でもこの店はそういうのは一切なし。だから自分の身は自分で守るしかないわけ。
    「だからまあ、強い用心棒がいるし。実際あの馬鹿は結構強かったのよ」

リュウ「しかし、そんなんでやっていけるのか?」

リリー「マダムがね。中々凄いのよ。あたしは良く知らないけど。それに組織に納める金が要らないから他より安くサービスできるのよね」

リュウ「なるほどな」

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:38:55.59 ID:4n79BOdz0
リリー「って、こんなこと話してる場合じゃなかった。さあ、やろう!」

リュウ「だからいらな…服を脱がなくていい」

リリー「なんでぇ! オッパイ大きいでしょ、あたし」

リュウ「ああ、そうだな。分かったから、もう少しこの界隈の事を聞かせてくれ」

リリー「セックスするなら話す」

リュウ「じゃあ、出て行ってくれ」

リリー「娼婦は嫌なの?」

リュウ「そんなじゃない。俺は、修行中の身なんだ」

リリー「修行ってあなた聖職者?」

リュウ「…」

リリー「あ、今面倒くさいな、こいつ。って思ったでしょう」

リュウ「ああ、思った」

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:39:37.16 ID:4n79BOdz0
リリー「即答だよ。だいたいの日本人は「そんな事ないですよー」とか言うのに」

女主人「その子は日本人ぽくない日本人らしいね」

リリー「マダム!?」

女主人「リリーじゃお気に召さないかい? リュウ」

リリー「リュウ! あなたリュウって言うの?」

女主人「黙ってな、リリー。で、リュウ、どうなの?」

リュウ「別に、リリーであってもなくても、俺には必要ない」

女主人「やっぱりあんた…」

リュウ「ゲイじゃない。不能でもない。とにかく必要ない。そう思ってくれて良い」

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:40:11.83 ID:4n79BOdz0
女主人「あっそ。まあこちらとしても助かるわ」

リリー「えー! ブーブーブー!」

女主人「黙りな、リリー。文句は無しだよ。けど話し相手にはなったようだから半分払ってあげるわ」

リリー「うーん…」

女主人「ほら、もう良いから。仕事に戻りな」

リリー「はぁい。リュウ、今度は抱いてね!」

ガチャ、バタン

リュウ「…」

女主人「酷な事したね。あんた」

リュウ「何がだ」

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:40:46.70 ID:4n79BOdz0
女主人「あの子、あんたに惚れてるよ」

リュウ「さっき出会ったばかりだぞ?」

女主人「まあ、惚れっぽい子ではあるけどね。ああ見えて中々人気があるんだよ」

リュウ「そうなのか」

女主人「ふふ、惜しい事したなって顔もしないのね。本当に不思議な子だわね」

リュウ「この店は後ろ盾が無いと聞いたんだが」

女主人「ええ。おかげさまで儲けは全部丸々私の懐に納まってるわ」

リュウ「忙しいのは、そのせいか?」

女主人「怖気づいた? マフィア相手にするのが怖い?」

リュウ「いいや…楽しみだ」

女主人(あらまぁ、笑ってるよ)

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:42:04.63 ID:4n79BOdz0
女主人「大いに結構。とりあえず今日はここで寝なさい。シャワーはあそこ」
     「何か食いたかったら冷蔵庫から適当に取り出してやって頂戴」
     「ダサイからあんまり呼び出したくないけど何かあったら電話するわ。電話はあそこ」
     「言うまでも無いけど、うちは基本的に夜型だから昼はなるべく静かにしてあげてね」

リュウ「了解だ、マダム」

女主人「なんだか慣れてるわね。用心棒、初めてじゃないのね」

リュウ「何度か経験はある…」

女主人「そう。好奇心で聞くんだけど、なんでウチで働こうとおもったの?」

リュウ「…強いて言えば、拳(コブシ)がここを選んだんだ」

女主人「…訳わかんないね。けど、来てくれて嬉しいよ」
 
ガチャ、バタン

リュウ「…寝るか」

46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:50:38.63 ID:4n79BOdz0
リュウ(朝か…)
 
ガチャ

女主人「あら起きてるじゃない。て、床で寝たの? あんた」

リュウ「ああ」

女主人「どうせあんたと入れ違いに寝るつもりだったからベッド使っても良かったのに。」
    「それともあたしが言ったことを気にしたのかしら。フフフ」

リュウ「今何時だ?」

女主人「朝の六時くらいかしら。今から働いてもらうわよ」

リュウ「雑用か」

女主人「ええ。ヴィラ、入ってきな」

ヴィラ「……」

50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:51:31.57 ID:4n79BOdz0
リュウ(子供…女か?)

女主人「リュウ、この子ヴィラって言うの。ヴィラ、これがリュウよ」

ヴィラ「知ってる…」

女主人「いきなり雑用しろって言っても勝手が分からないだろうから、ヴィラに教えてもらって。
     まだ子供だけど、ここでは先輩だからちゃんと言う事聞くのよ、リュウ」

リュウ「了解だ。よろしく頼む」
 スッ←手を差し出す

ヴィラ「…ついて来て」

リュウ(握手は無視か)

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:53:28.72 ID:4n79BOdz0
ヴィラ「まずはシーツの回収。服や下着は自分たちで洗うように言ってるけど、シーツを洗うのは雑用の勤め」

リュウ「わかった」

ヴィラ「仕事が終わると、娼婦たちはゴミとシーツをドアの前に置く。まずそれを回収する。静かにね」

リュウ「わかった」

ヴィラ「このカゴにシーツを入れるんだ」

リュウ「そういえばここは何人くらい娼婦がいるんだ?」

ヴィラ「十五人くらい。まずは一階の部屋から回収する」

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:54:23.74 ID:4n79BOdz0
娼館一階―――

リュウ「あきらかにカゴに入りきらないよな。あれ」

ヴィラ「一回ごとにシーツを変える人もいる。とにかく詰め込む」

リュウ「了解」

回収中―――

リュウ「ふう、何とか入ったな…ゴミはあとで回収するのか?」

ヴィラ「…そう。二階に行く」

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:55:03.56 ID:4n79BOdz0
二階―――

リュウ「よいしょっと。なんとか入ったな」

ヴィラ「……ッ!」

リュウ「ん?」

ヴィラ「なんでもない。三階に行く」

三階―――

リュウ「さすがに入りきらないか、よいしょ!」

ヴィラ「……」

リリー「あ、リュウじゃーん。早速お仕事?」

リュウ「……」

リリー「あ、今面倒くさいのが来たって思ったでしょう?」

リュウ「ああ、思ったな」

リリー「うはっ、即答」

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:55:53.94 ID:4n79BOdz0
ヴィラ「リリー、今仕事中だから…」

リリー「ヴィラも良かったね。リュウはきっとちゃんと雑用してくれるよ」

ヴィラ「……」

リリー「リュウも聞いてやってよ。前のロクデナシのかわりにこの子がずっと雑用してたんだよ。偉くない?」

リュウ「ああ、たいしたもんだ。シーツをカゴに詰め込むのがこんなに大変だとは」

リリー「でしょう? って、あれ? そのカゴなんか小っさいね」

ヴィラ「!」

リュウ「そうなのか?」

リリー「うん。ヴィラが使ってたのってもっと大きいヤツだったよね」

ヴィラ「あの、あの、それは私の身体がちっさいから大きく見えただけじゃ…」

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:56:27.51 ID:4n79BOdz0
リリー「えー、そんな事無いよぉ。もっと大きかったよぉ」

ヴィラ(あたふたあたふた)

リュウ「リリー。もう良い。仕事の邪魔だ。向こうに行ってくれ」

リリー「相変わらずつれないお言葉。分かりましたよー、ブーブーブー」

ヴィラ「……」

リュウ「シーツは何処に運べば良い?」

ヴィラ「…屋上」

リュウ「了解」

60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:57:05.05 ID:O+k6Zv3Z0
なんかエロイwww

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:57:17.07 ID:4n79BOdz0
屋上、洗濯小屋―――

リュウ「屋上にコインランドリーがあるとは。ここで洗濯するのか?」

ヴィラ、うなずく

リュウ、洗濯機にシーツを放り込み始める。

ヴィラ「……怒らないの?」

リュウ「何をだ?」

ヴィラ「意地悪した事」

リュウ「シゴキだろう。修行じゃ当たり前の事だ。弟子や後輩に無理難題を吹っかける。
    そして弟子が悪戦苦闘するのを師匠は眺める」

ヴィラ「私、あなたもあいつみたいなヤツだと思った」

リュウ「本当に評判悪かったんだな、あいつ」

64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:58:04.88 ID:4n79BOdz0
ヴィラ「私も殴られたりしたし…」

リュウ「ヴィラは、いくつだ?」

ヴィラ「14…」

リュウ「一応尋ねるが、娼婦じゃないのよな?」

ヴィラ「違う。でもいずれそうなると思うし、そうなりたいと思ってる」

リュウ「そうか…なんでここに?」

ヴィラ「両親がいない。マダムが私を引き取ってくれた。ここの娼婦は大体そういった感じでここにいる」

リュウ「リリーもか?」

リュウ「リリーは故郷に兄弟がいる。兄弟を養って進学させるために働いてる」

65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:59:03.19 ID:4n79BOdz0
リュウ「なるほどな…よしっ洗濯機に全部ぶちこんだぞ」

ヴィラ「じゃあ洗剤をこれくらいいれて、ここを押す」

ピッ、ブィーンブィーン。

ヴィラ「ゴミの回収に行く」

リュウ「了解」

ヴィラ「回収したゴミは裏口のゴミ捨て場に捨てれば良い」

リュウ「カゴは使わないのか?」

ヴィラ「……やっぱ怒ってるんでしょ」

リュウ「?」

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 23:59:03.62 ID:jhx8Ibt40
>>64
>リュウ「一応尋ねるが、娼婦じゃないのよな?」
ワロタ

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:00:05.21 ID:EZzgrZDv0
娼館受付

リュウ「ゴミ捨て終わったぞ」

ヴィラ「じゃあ、掃除。受付から階段の手すりまで綺麗に」

リュウ「了解だ」

ヴィラ「これ、雑巾とモップ。バケツはあそこ。水はトイレから汲んできて」

リュウ「……」

ヴィラ「なに?」

リュウ「これもお前が一人でやってたのか?」

ヴィラ「ううん。皆が手伝ってくれてた」

リュウ「そうか」

69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:00:48.17 ID:EZzgrZDv0
掃除中―――

ヴィラ「手際いいね」

リュウ「掃除も修行の一環だからな」

ヴィラ「修行?」

リュウ「そう。俺は格闘家だ。強くなるために修行をしている」

ヴィラ「ここに来たのも修行するため?」

リュウ「まあ、そうも言えなくは無いが。修行するにも金が要る。いろいろな所に行くからな」

ヴィラ「じゃあ、お金のためだ」

リュウ「そうだな。だがこういう所は思わぬ状況にであったりできる。やはり修行になる」

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:01:33.33 ID:EZzgrZDv0
ヴィラ「???」

リュウ「つまりは両方だ」

ヴィラ「なるほど」

赤髪女「ブツブツうるせえな! 黙って掃除しろよ、寝れねえだろ!」

ヴィラ「ごめん、ロック。静かにする」

ロック「あーヴィラは良いんだよ。俺はその新入りに言ってんだ」

リュウ「すまない。気をつける」

ロック「なにその格好。カラァテかい? だっせぇ」

リュウ「……」

ヴィラ「ロック、この人は…」

ロック「知ってる、新しい用心棒だろ。たしかリュウだっけ。昨日リリーが話してたよ。ホモなんだって?」

ヴィラ「そうなの?」

リュウ「違う」

75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:02:12.25 ID:EZzgrZDv0
ロック「ホモでも何でも良いから、静かに掃除しな。あんたの給料稼いでんのは俺たちなんだ」

リュウ「肝に銘じておく」

ロック「ふーん…前のヤツと違って素直だね。仕込みがいがありそうだわ」

ヴィラ「ロック…」

ロック「冗談よ。じゃあ、図書館みたいに静かに掃除しな、リュウちゃん。おやすみ、ヴィラ」

ヴィラ「おやすみ、ロック」

ガチャバタン

76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:03:02.83 ID:EZzgrZDv0
ヴィラ「あの人はロック。口は悪いけど、優しい人、だと思う」

リュウ「そう願う」

ヴィラ「ごめん。リュウ」

リュウ「別に気にしてない」

ヴィラ「でも、ここの人は皆優しい。それはわかって」

リュウ「ああ、ヴィラが言うんだからそうなんだろう。ここは終わった、二階に上がろう」

77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:03:38.06 ID:EZzgrZDv0
二階―――

黙々と掃除する二人。

ガチャ

背の高い女「あらぁ、ヴィラちゃんおはよー。そっちが新入りさん?」

ヴィラ「おはよう、アニー。リュウだよ。リュウ、この人はアニー」

リュウ「うるさかったか?」

アニー「掃除の音? まさか、全然。新入り君を見ようと思って」

リュウ「俺を?」

アニー「ええ、昨日リリーが楽しそうに話してたから。ねえ、あなたって…」

リュウ「ゲイじゃないぞ」

78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:04:14.13 ID:EZzgrZDv0
アニー「くすっ、違うわよ。格闘家なの? って訊こうとしたの」

ヴィラ「リュウは格闘家だよ」

アニー「あらやっぱり。修行してるんだって?」

リュウ「ああ」

アニー「気のない返事。ストイックなのね」

ヴィラ「でもお金のために働いてるんだよ」

アニー「お金と修行。両方のために働いてるんでしょう?」

リュウ「話を聞いてたのか?」

アニー「いいえ。昔、あなたみたいな人と出会ったことがあるの。あなたみたいな目をしてた」
    「でもあなたのほうが良い男だわ。可愛い」

80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:04:58.86 ID:EZzgrZDv0
リュウ「その男は強かったのか?」

アニー「ええ、とても」

リュウ「そうか。なら、いつか俺と出会うかもしれない」

アニー「だったら伝えて。「まだ私の部屋にあるわ」って」

リュウ「何がだ?」

アニー「男と女の秘密。あなた、可愛いけどそういう事には鈍感そうね」

リュウ「よく言われる」

アニー「野暮な男も嫌いじゃないわ。でも野暮な男は思ってくれる人がいるから野暮なのよねぇ」

リュウ「?」

アニー「クスッ。本当に野暮な人。じゃあ、お休み。二人とも」

81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:05:08.04 ID:048qE9NJP
予想以上に面白い

リュウ途中から普通に喋りだしたな

83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:05:56.28 ID:EZzgrZDv0
三階―――

ヴィラ「ここが終わったら。次は外回りの掃除」

リュウ「了解だ。さっさと終わらせよう」

リリー「やっほー」

リュウ「……」

リリー「そんな顔しないでよ。傷つくぞぉ」

リュウ「今度は何だ」

リリー「マダムから伝言」
    「そんなダサい格好で外を掃除されちゃあたまらない。終わったら私の部屋に来るようにだってさ」

リュウ「そうか、分かった」

リリー「確かに伝えたからね」

86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:06:29.35 ID:OY30vL9I0
スト4でヴァイパーおばちゃんに「あんた税金とか年金とかどうしてんの?」
って突っ込まれてたね、リュウ

87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:06:38.16 ID:EZzgrZDv0
リュウ「ああ、確かに聞いた」

リリー「…」

リュウ「…」

ヴィラ「…」

リリー「…」

リュウ「なにかまだあるのか?」

リリー「別にぃ」

ヴィラ「リュウが掃除してるところ、リリーの部屋の前なんだよ」

リリー「あ、ヴィラ。言っちゃ駄目だよ」

リュウ「入りたいならさっさと言えよ」

ガチャ

リリー「ドアを開けてくれるなんて紳士だねぇ。惚れ直したわ」

88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:06:48.29 ID:j1EvRZ/2O
どんなけボロ着てるんだよw

89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:07:30.54 ID:EZzgrZDv0
リュウ「……」

リリー「なんかその呆れた目に見られるとゾクゾクする。おかしいな、あたしそういう気は無いと思ったんだけど」

リュウ「入らないなら閉めるぞ」

リリー「あーはいはい。お休み、ヴィラ。リュウ」

チュッ←投げキッス
バタン

ヴィラ「……初日なのに皆に気に入られてるね」

リュウ「そうなのか?」

ヴィラ(確かに鈍感だ)

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:08:48.68 ID:2NTECScy0
このころの昇龍拳は上昇中は全身無敵とかとんでもない性能だったな

92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:09:05.69 ID:EZzgrZDv0
掃除を終えて、マダムの部屋―――

リュウ「入ります」

女主人「どうぞ」
ガチャ、バタン。

女主人「どう雑用は?」

リュウ「ああ、こなせそうだ」

女主人「結構。そこにあんたの着替えを置いてるから、それを着て仕事をして頂戴」

リュウ「わかった」

女主人「あと、申し訳ないけど、まだ地下の部屋は準備が整ってないのよ」

リュウ「じゃあ屋上で着替える」

女主人「そこまで行かなくて良いわ。ここで着替えなさい」

93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:09:40.57 ID:EZzgrZDv0
リュウ「今なんと?」

女主人「ここえ着替えて。まあ率直に言うとあんたの身体が見たいのよ」

リュウ「…ふん」
着替え始めるリュウ。

女主人(あらまぁ)
    「こっちがお金払いたくなるわね」

リュウ「……」

女主人「いろいろな男の裸を見てきたけど、あんたはトップクラスね。女泣かせの身体してるわ」

リュウ「着替えたぞ。行っていいか?」

女主人「ええ、どうぞ。仕事は掃除だけじゃないわよ」

リュウ「わかってる」

94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:10:17.88 ID:EZzgrZDv0
受付―――

ヴィラ「似合ってるね」

リュウ「……」

ヴィラ(怒ってる?)
   「はい、これ。箒とゴミハサミ。昨日雪が降ったから、枯葉が濡れて集めにくいと思うけど」

リュウ「ありがとう」

ヴィラ「それが終わったら、買い物。料理は出来る?」

リュウ「少しなら」

ヴィラ「良かった。あとで手伝って」

リュウ「わかった」

96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:11:03.07 ID:EZzgrZDv0
掃除終了―――

ヴィラ「じゃあ、買い物いこう」

リュウ「ああ、金は?」

ヴィラ「マダムから貰ってるから大丈夫。あ、そうだちょっと待ってて」

一旦、屋敷に戻るヴィラ。が、すぐに出てくる。

ヴィラ「お待たせ。これを取りに行ってたんだよ」

リュウ「紙の束?」

ヴィラ「ここの人たちの買出し依頼。一回につき5は貰えるんだよ」

リュウ「そうなのか」

98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:11:48.88 ID:EZzgrZDv0
―――店

店主「いらっしゃい」

ヴィラ「こんにちは、おじさん」

テンシュ「おお、ヴィラちゃんか。で、そちらは?」

ヴィラ「新しい用心棒のリュウだよ。これからお世話になると思うから、よろしく」

リュウ「よろしく頼む」

店主「おー、あのゴロツキいなくなったのか。良かった良かった」
   「で? 今日は何をお買い求めで?」

ヴィラ「えーと、普通のコンドーム10個と、フルーツ味のするヤツを5個適当に見繕って。
    あと網タイツに…」

リュウ(娼館とここまでの間に銃を持ったヤツと何回かすれ違ったな。対銃の修行になりそうだ」

ヴィラ「それに避妊ピル1カートンお願い」

99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:13:04.65 ID:EZzgrZDv0
店主「あいよ。食料品も買うかね?」

ヴィラ「うん。あ、そうだ、おじさん。ロックから伝言があるよ」

店主「女王さ、ロックさんから?」

ヴィラ「うん、えーっと、「ちゃんと入れてるんでしょうね。はずしたらお仕置きだから」だって」
    「あとこのボタンを押して来いって言われた」
ポチ、ヴーン、ヴーン。

店主「うほう! ヴィ、ヴィラちゃん。ロックさんに伝えてくれ…芯まで響いてますってなっ(ニカッ」

ヴィラ「わかった」
    (なんのボタンなんだろう?)
    「リュウ、買い物手伝だって」

リュウ「わかった」

102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:13:57.62 ID:EZzgrZDv0
買い物終了

ヴィラ「リュウがいるからいっぱい買えたよ。でも大丈夫? 重くない」

リュウ「大丈夫だ。これも修行になる」

ヴィラ「ふーん」

リュウ「それにしても、あの店主は大丈夫か? レジ打ちしながら奇声を発してたが」

ヴィラ「なんかロックからの伝言があるときは大体あんな感じだよ」

リュウ「そうなのか」

ヴィラ「あ! しまった。ボタン押しっぱなしできちゃった」

リュウ「ボタン?」

104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:14:53.00 ID:EZzgrZDv0
ヴィラ「うん。買い物終わったら、ちゃんとボタンをオフにするんだよって言われてたのに」

リュウ「なんのボタンだ?」

ヴィラ「わかんない」

リュウ「じゃあ、たいしたボタンじゃないだろう」

ヴィラ「そうだね」
ティウンティウンティウン
ヴィラ「あ、メール」
ピ。
ヴィラ「リュウ、大変! あいつが仲間連れて戻ってきたって!」

107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:16:13.74 ID:EZzgrZDv0
娼館前

元用心棒「あのジャップを出せって言ってんだろう! ババァ!」

女主人「今はいないよ。買い物に出かけてる」

元用心棒「コケにしやがって! じゃあ、あいつが戻ってくるまで中で待たせてもらおうか」

女主人「入るんじゃないよ、クソ野郎。さっさとクソ仲間連れて帰りな!」

元用心棒「ババァ、口の利き方に気をつけろよ。あいつをミンチにした後はここの女たちだ。
      「ボロボロに犯しまくってやるからな!」
仲間たち「ギャハハハハハハ」

女主人「そのチンカスだらけチンコしまってさっさと帰るんだね」

元用心棒「ババァ!」

リュウ「待て」

109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:17:08.80 ID:EZzgrZDv0
リュウ「お前たちの相手は俺だ。その人に手を出すな」
    「ヴィラ、さきに中に入ってろ」

ヴィラ「うん。でもリュウ」

リュウ「大丈夫。俺の相手じゃない」

元用心棒「聞こえてるぞ、ジャップ!」

リュウ(相手は五人か。全員武器を持っていると考えた方がよさそうだな)
    「さあヴィラ、行け」
タッタッタッ

112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:17:58.11 ID:EZzgrZDv0
ヴィラ「マダム、どうしよう。五人もいる」

女主人「どうなるかね。覚悟を決めるか」

ロック「おー? なんだなんだ。あの馬鹿か馬鹿ども引き連れて戻ってきってか?」

アニー「あらあら。新入りちゃん大丈夫かしら」

リリー「大丈夫だよ、きっと。リュウなんだから」

女主人「あんたら寝てなよ。仕事に響くよ」

ロック「どうせあいつが負けたら寝てる場合じゃなくなる」

アニー「ヴィラちゃん。わたしのストッキング買って来てくれた?」

ロック「緊張感ねえな、お前は」

リリー「いけーリュウー! そんな奴らやっつけちゃえ!」

114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:19:24.00 ID:EZzgrZDv0
女主人「緊張感無いのはあんたらだよ。まったくレイプされるかもしれないってのに」

リリー「まあ、その時はその時ですよ、マダム。無料マンさせたと思えば」

ロック「俺は襲おうとしたヤツの球をペンチで潰すから大丈夫」

アニー「マダムが安心してるんだもの、悪い事なんて起こりっこないわ。新入りちゃんを買ってるのね」

女主人「良い体してんのよ、あの子」

リリー「え? なにそれ!? なんでそんな事知ってるんですか!?」

元用心棒「うるせえぞ、ビッチども!」

リュウ「どうした、来ないのか?」

元用心棒「てめぇもうるせえ!」
      「あの時は不意打ちくらって何されたかわからなかったが、今度は上手くいかねえぞ!」

115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:19:29.44 ID:BWxLqXBD0
支援
ファイッ

117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:20:29.74 ID:EZzgrZDv0
リュウ「そうか、何をされたか分からなかったから確認しにきたんだな?」

元用心棒「てめぇをぶっ殺しにきたんだよ!」

次々とナイフを抜くゴロツキたち。

元用心棒「覚悟しろよ、ジャップ!」

リュウの後ろにいたゴロツキAがナイフを振り上げる。
しかし、それを振り下ろすより早く、ゴロツキの顎にリュウの足刀が決まる。
そして次の相手ゴロツキBの手を取り、勢い良く地面に背負い投げで叩きつけた。

C「この!」
その攻撃にカウンターで正拳をあわせ、顎を砕く。
襲ってきたDの足を払い、倒れるより早く前蹴りを腹に叩き込んだ。

元用心棒「………っんな馬鹿な」

118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:20:47.50 ID:o0L15QXA0
ただのボーナスゲームだな

119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:21:15.93 ID:EZzgrZDv0
リュウ「何をされたか分からないといったな?」

元用心棒「……」

リュウ「今から実演してやる」

元用心棒「ま、待ってくれ。わかった、もう十分だ。お前は強い。ここの女には二度とかかわらぐほぁ!」
元用心棒の腹にリュウの拳がめり込んでいる。

リュウ「まず、こうして」

元用心棒「ぎょぶっ!」
さらに右フックが用心棒の顎を粉砕した。

リュウ「こうだ。あの時は手加減したがな」
 
ドサァ―――

124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:22:11.50 ID:EZzgrZDv0
リュウ「…マダム。こいつらはどうすれば良い?」

女主人「そうね。まとめて街の外に放り出して頂戴」

リュウ「了解した」

リュウ、五人の男の首根っこを持ち、引きずりだす。


リリー「…なにあれ、超強い! 超惚れる!」

アニー「鮮やかねぇ。惚れ惚れするわ」

ロック「中々やるじゃん。仕込みがいがあるね」

ヴィラ「……(トクン)」

女主人「ホント、良い掘り出し物だわね」

125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:22:43.66 ID:PkTr37Ib0
リリーリュウのこと好きすぎワロタ

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:23:12.32 ID:EZzgrZDv0
娼館―――

リュウ「捨ててきたぞ」

女主人「ご苦労様。たぶん、誰かが見つけて救急車を呼んでくれるでしょうよ」

リュウ「あの場で呼べばよかったんじゃないのか?」

女主人「店の前で騒ぎを起こされちゃかなわないわ。はい、これ今回の報酬。厄介事と買い物の分」

リュウ「買い物の分はヴィラに渡してくれ、俺はただの荷物持ちだ」

女主人「いいのかい? 行っておくけど、厄介ごとの処理は人数じゃなくて回数だからね。今回は100だけだよ」

リュウ「構わない。…200入ってるぞ」

女主人「100は私から。もう100は娼婦たちからさ」

128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:24:12.22 ID:EZzgrZDv0
リュウ「ありがたく貰っておく」

女主人「ふふ、気をつけな。あんたあの騒ぎで狙われたよ」

リュウ「誰にだ?」

女主人「うちの子たちにさ。誰が一番早くあんたと寝るかでトトカルチョやってるよ」

リュウ「……」

女主人「あっはっは。その顔。本当にストイックなんだねぇ。面白いわ。私も賭けに乗ろうかしら」

リュウ「マダム…」

女主人「私だってまだ現役だしね。私と寝たいって客も結構いるのよ」

リュ「行っていいか?」

女主人「ええどうぞ。部屋の準備は終わってる」

ガチャ

女主人「寝込みに気をつけな! フフフ」

バタン

130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:25:24.51 ID:EZzgrZDv0
地下室―――

ガチャ

リュウ「何してる」

リリー「疲れてるでしょう。マッサージしてあげようと思って」

リュウ「ありがたがいが、結構だ」

リリー「なんでぇー?」

リュウ「ベッドの横に置いてあるのはなんだ?」

リリー「マッサージに使うローションです!」

リュウ「その箱は?」

リリー「それはえーと、マッサージに使う道具です」

リュウ「コンドームだな?」

リリー「マッサージに…」

リュウ「コンドームだろ?」

リリー「……あれぇ? 本当だ。コンドームだ! 間違えちゃったー」

132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:26:27.28 ID:EZzgrZDv0
リュウ「……」

リリー「はいでました。その目」

リュウ「リリー、良く聞いてくれ。悪いが俺がここにいる間、君を抱く事は無いと思って欲しい。」
    「君だけじゃない。ここにいる女性全員、俺は抱くつもりは無い。俺はただ金を稼ぐた目にここにいる」

リリー「でもそれじゃつまらないでしょう?」

リュウ「そういう問題じゃない。とにかく皆にも伝えてくれ。俺にはそういうつもりは無いと」

リリー「…」

リュウ「分かってくれたか?」

リリー「分かった」

リュウ「ふう、そうか、良かったよ」

134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:28:08.55 ID:EZzgrZDv0
リリー「じゃあ、ベッドに横になって。マッサージします。お客さんはじめてぇ?」
バリ←コンドームの箱を開ける音

リュウ「わかってないだろ。まったく」
ヒョイ

リリー「きゃぁ。やだっお姫様抱っこ! 初めてされた。リュウ、もう格好良過ぎ!」

ポイ、ドスン

リリー「って、ここ部屋の外じゃん!」

リュウ「さっさと寝ろ。仕事に響くぞ」
バタンッ。

リリー「ちょっとぉ! リュウ! あたしは諦めないからねー!」

135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:28:21.14 ID:u4jdx047O
リュウ賢者モード

138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:28:52.48 ID:EZzgrZDv0
リュウ「まったく…」

コンコン
ロック「入るぞ」
ガチャ、バタン

ロック「よう、カラァテ。来てやったぞ」

リュウ「…呼んでない」

ロック「なんかリリーが部屋の前でコンドーム振り回しながら騒いでたぞ」

リュウ「あんたの手にあるそれはなんだ?」

ロック「これ? これは違う。イボ付きコンドームだから」

リュウ「同じだろ」

139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:29:30.84 ID:EZzgrZDv0
ロック「ほら、日本人てちいせぇの多いだろ。だからイボ付き。やっぱやるならお互い愉しまねえとな」

リュウ「やらないぞ、俺は」

ロック「分かってるよ。普通のじゃ満足出来ねぇんだろう?」

リュウ「?」

ロック「いや、正直さ。見直したよ、お前の喧嘩ッぷり見てさ。ゾクゾクした。良く心得てるよ、人を壊す方法」

リュウ「…」

ロック「それでいて急所のはずし方も見事なもんだ」
    「そこでピーンと来たね。あんたSM好きだろう」

リュウ「いや、もう何を言ってるのかさっぱり分からん」

140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:29:38.86 ID:AAXXnyBX0
ベガがサイコクラッシャーでお店に入ってくるのを想像してワロタw

145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:33:22.33 ID:jFgwm/evi
>>140
下大キックですべるように入ってくるベガ様も嫌だ

141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:30:14.14 ID:EZzgrZDv0
ロック「用心棒なんかやるヤツは大体変態が多いんだ。そこで俺の出番。変態プレイなら任せろ」

リュウ「とりあえず出て行ってくれ」

ロック「なんだよ。せっかく来てやったのに」

リュウ「呼んでない」

ロック「知ってるよ。で? どうする? どういうのが好みなんだ? 殴りあいながらやるか?」

リュウ「……」

ロック「それとも無理やりやられるのが好きか? 道具使う? 俺の部屋にあるけど」

ヒョイ

ロック「わ、なんだ! 馬鹿、離せ! こら! かってぇ身体してんな、お前」

ガチャ、ポイ、ドスン

リュウ「そういう趣味は無い」

バタン

ロック「てめぇ! 絶対やってやっからな! ケツの穴きれいにしとけぇ! タコ!」

142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:30:50.29 ID:EZzgrZDv0
リュウ「……」

コンコンコン、ガチャ

アニー「お邪魔しまーす」

ヒョイ

アニー「あら、いきなり? 積極的ねぇ。じゃあ私も頑張らないとぉ」

ポイ、ドスン

リュウ「間に合ってる」

バタン

アニー「あらあら。取り付く島も無いわぁ」

144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:31:53.15 ID:EZzgrZDv0
コンコン
リュウ「ええい!」
ガチャ

リュウ「だからそう言うのは…!」

ヴィラ「!」

リュウ「あ、すまない。ヴィラだったのか」

ヴィラ「ごめん。邪魔だった?」

リュウ「いや、なんでもない。どうした?」

ヴィラ「料理。手伝ってくれるって」

リュウ「そうだったな。わかった、行こう」

147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:34:07.77 ID:EZzgrZDv0
キッチン―――

リュウ「ずいぶん、沢山作るんだな」

ヴィラ「皆の分だから」

リュウ「なるほどな。俺は何をすればいい」

ヴィラ「野菜を洗って。それが終わったら大体の大きさでいいから切って欲しい」

リュウ「わかった」

ヴィラ「……」

リュウ「……」

ヴィラ「リュウは強いね」

リュウ「ああ」

ヴィラ「修行したから?」

リュウ「そうだな」

150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:35:16.49 ID:EZzgrZDv0
ヴィラ「…どうして、強くなろうって思ったの?」

リュウ「どうしてかな。強くなって、強い奴と戦うと、なんていうか…実感がわく」
    「生きているという実感だな。俺の場合、物心ついたときにはもう修行をしていた」
    「だから他の生き方なんて知らない」

ヴィラ「負けたことはある?」

リュウ「何度もある。死にそうになった事だってある」

ヴィラ「苦しくないの? やめようとか思わない?」

リュウ「苦しいし、辛い。だがそれは俺の糧になってる」

ヴィラ「……誰かを好きになった事は?」

リュウ「……どうなんだろうな。俺は鈍感だから、人からの好意も自分の好意も気づけないんだ」

153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:36:23.67 ID:EZzgrZDv0
ヴィラ「でも、リュウは優しい、と思う」

リュウ「そうなのか?」

ヴィラ「聞き返されると、困っちゃうけど」

リュウ「すまない」

ヴィラ「フフフ…」


リリー「なにあれ。なにあの雰囲気」

ロック「あいつ、ペドフィリアか? しまったな、さすがの俺も毛は剃れるが、ペッタンコは無理だ」

アニー「ヴィラちゃんが笑うなんて久しぶりね」

リリー「悔しいなぁ。ヴィラが一歩リードか」

ロック「ヴィラって倍率どれくらいだ?」

アニー「106倍。マダムと同じよ」

ロック「大穴だな。よし、100賭けるぞ」

リリー「じゃあ、あたし達は寝ますか。仕事もあるし」

アニー「そうね。お料理楽しみだわ」

176:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:50:53.33 ID:EZzgrZDv0
夜―――

リリー「さー、今日も頑張って稼ぎますか」

ロック「店主の野郎、今日はどう虐めてやろう」

アニー「ヴィラちゃん、新入りちゃんは?」

ヴィラ「マダムと話してる」

アニー「そう。じゃあヴィラちゃん。今日はお疲れ様。お料理おいしかったわ」

ヴィラ「うん。おやすみ」

娼婦たち「「「おやすみ」」」

179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:52:06.62 ID:EZzgrZDv0
女主人の部屋―――

女主人「さて、まあいまさら説明する事もないけど、あんたは受付の奥で待機してもらうよ」

リュウ「了解だ」

女主人「事前にやばそうな客を見定めておくれ。それと部屋で何かあったら電話で呼び出す」
     「娼婦たちにどこどこの部屋ににこういう客がいるからつまみ出せ。と言われたらその通りにするんだ」

リュウ「わかった」

女主人「けど、まだ宵の口だし、給料日前だから今日は静かなもんだと思うわ。なんだったら寝ててもいいよ」

リュウ「いや、平気だ」

女主人「あ、そうそう。騒いだ客を間違っても殺さないように。後々面倒な事になるからね」

リュウ「心得た」

182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:53:02.36 ID:EZzgrZDv0
娼館のネオン看板が輝きだす。
玄関ホールに娼婦たちがきらびやかで扇情的な姿で並んでいる

女主人「さあ、女ども。今日も男のタマ握って、金を落とさせな。相手を昇天させれば堕ちてくる見返りもデカイよ」

娼婦たち「「「はい、マダム」」」

ガチャ

客「リリーをお願いしたいんだが」

女主人「リリー! お客だよ」

リリー「はーい。あら、また来てくれたの? 嬉しいなぁ!」

ガチャ

店主「あのぅ、うほぅ、女王さ、ろ、ロックさまをお願いしましゅぅぅ」
ヴィーンヴィーン

女主人「ロック、お着きだよ」

ロック「あいよ。来たか豚。先に部屋に行ってろ。タバコ吸ってくるから」

店主「はいぃぃ、よろこんでぇぇぇぇ! あひゃう」

183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:54:06.06 ID:EZzgrZDv0
ガチャ

老人「すまないが、アニーさんはいるかね?」

女主人「いますよ。ミスター。アニー、案内して差し上げて」

アニー「はい、マダム。さあ、ミスター手を取って。段差があるから気をつけてください」

老人「ああ、ありがとう。アニーさんはいつ見ても美しいねぇ」

アニー「ありがとう、ミスター」

次々と客はやってくる。

185:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:55:00.68 ID:EZzgrZDv0
リュウ「繁盛してるんだな」

女主人「当たり前さ。うちはこの界隈じゃあ優良店なんだ」

客「マダム、リリーはいるかい?」

女主人「ごめんよ、リリーはもう上さ。待つ? それとも別の娘を紹介しようか?」

客「なんだよ、くそ。一足遅かったか。どうしようかねぇ」

女主人「あの娘なんてどう? オッパイはリリーより小さいけど、テクニックなら保障するよ」

客「ほうほう」

女主人「舌が長くてね。絡みつくよ」
女主人の目配せに、娼婦がいやらしく舌なめずりする。

客「やってみようかな」

女主人「毎度あり。ほら、行って」

187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:56:07.83 ID:EZzgrZDv0
リュウ「商売も上手いようだ」

女主人「娼館なんて、しょせん夢物語さ。客たちは一夜の愛を買いに来る。代用可能な、気軽で便利な愛」
     「なければ代わりを紹介してやるまでさ」

リュウ「……」

女主人「もちろん、あの娘たちもそれを分かってる」
    「ベッドの中でいくら愛してるといわせるのが仕事。しかし言われても、あの娘たちはなびかない」
    「だから、あんたが気に入られるのさ。女に手を出さず、黙って守る」

リュウ「俺は金を稼ぐ為にやっている」

女主人「そういう男ほど落としたくなるのが女よ。あんた、結構女泣かせてきてるんじゃない?」

190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:57:10.52 ID:EZzgrZDv0
リュウ「……」

女主人「あ、鈍感だから分からないか。ダサッ!」

リュウ「客が来たぞ」

女主人「ん? あー、あれは私の客じゃない。あんたの客だ」

ゴロツキ「おい、女を寄越せ!」

女主人「女ねぇ。どんな女?」

ゴロツキ「胸がでかくて尻がでかくて大人しい女だ!」

女主人「ちょっと待ってね。あーあの子は胸をお尻も小さいし、あの子はお尻は大きいけど胸がちょっとね」
    「ああの娘は胸もお尻も大きいけど、やんちゃだから駄目ね」

191:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:57:27.09 ID:b1lkJWh+0
ダメだ…どうしても女主人をイメージしようとすると銀魂のあのババアが浮かんでくる

192:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:57:42.71 ID:9Yaz8bVp0
>>191
おいやめろ

193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:57:44.58 ID:EZzgrZDv0
ゴロツキ「まて、胸も尻もでかいんならあいつで良い」

女主人「大人しいのが良いんでしょう? あの子と寝ると、あんたの尻に尻尾が生えるよ。ふふふ」

ゴロツキ「てめぇ! なめてんのか!」

女主人「リュウ」

リュウ「…お引き取りください」

ゴロツキ「うるせぇ! 俺は客だぞ!」

リュウ「騒ぎを起こされては困ります。お引取りください」

ゴロツキ「うるせぇ! どけっ!」

ボカッ

リュウ「お引き取りください」

196:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:58:27.44 ID:EZzgrZDv0
ゴロツキ「この!」

ドカッ!

ゴロツキ「きいてねえのか…」

リュウ「これが最後です。お引取りください」

女主人「…」

ゴロツキ「…けっ! 二度と来るか!」

ガチャ、バタン!

女主人「あんた大丈夫!?」

リュウ「問題ない」

199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 00:59:30.31 ID:EZzgrZDv0
女主人「思いっきり殴ってたわよね、あいつ」

リュウ「そうだな」

女主人「なんか冷やすもの持ってこさせるわ」

リュウ「必要ない。本当になんともないんだ」

女主人「ちょっと見せなさい」

リュウ「……」

女主人「少し赤くなってる」

リュウ「その程度ならすぐに消える。問題を処理した。ちゃんと給料に入れておいてくれ」

202:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:00:40.33 ID:EZzgrZDv0
女主人「でも、なんで? あんたならパンチ一発だろうに」

リュウ「殴ればまた元用心棒みたいな事になるかもしれない。自分で帰らせるのが一番良い」

女主人「だからって」

リュウ「用心棒は初めてじゃない。倒すだけが用心棒の仕事じゃないんだ」
    「それにしても、あんたこそなんで用心棒の身体を心配する?」

女主人「は? 当たり前でしょう。初日で使い物にならなくなられちゃあ困るのよ!」

リュウ「そうか。しかし、あの程度なら大丈夫だ。もう心配しなくて良い」

女主人「そうするわ」
     (言われてみれば、なんで心配してるんだろうね。あたし…)

203:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:01:18.71 ID:qCtNEOHA0
まあ電気ショックとか火球とかよく解らん衝撃波食らっても体力ある限りは耐えられるからなリュウは

205:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:01:38.26 ID:EZzgrZDv0
深夜―――

リリー「ありがとう! また来てねー!」
ガチャ

リリー「ねえ、マダム。リュウは?」

女主人「暇すぎて奥で寝てるよ」

リリー「寝顔を拝見…」

女主人「リリー」

リリー「はぁい、分かってますよ」
タッタッタ←部屋に戻るリリー

ロック「延長しまくりやがって、この豚! どんだけ好き物なんだよ!」

店主「ああすいません。許してください。けどもっと罵ってぇ!」

ロック「うわっ、キモッ。死ねばいいのに」

店主「最高でしゅうう!」

ロック「さっさと帰って、店の準備でもしてろ、クソ犬!」

ガチャ、バタン

210:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:03:26.88 ID:EZzgrZDv0
ロック「リュウは?」

女主人「奥で寝てるよ」

ロック「どれ、間抜けな寝顔を拝んでやるか」

女主人「ロック、さっさと戻って部屋を片してくるんだよ」

ロック「えー! 豚の相手でもう俺へとへとだよぉ」

女主人「なら疲れきっちまう前にもう一仕事しなきゃね」

ロック「強欲ババァ! 守銭奴! 俺は奴隷じゃないぞ!」

女主人「うるさい、アバズレ。無駄口叩けるなら、さっさと部屋もどれ! もう、フフフ」

ロック「あはは、分かったよ。マダムにゃかなわねえな」

211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:04:39.23 ID:EZzgrZDv0
アニー「今日はお疲れ様。また来てくださいね」

ガチャ、バタン

アニー「マダム」

女主人「リュウなら奥で寝てるよ」

アニー「クスッ、皆彼に夢中なのね」

女主人「あんたもだろ」

アニー「そうね、新入りちゃん可愛いから」

女主人「あたしからしてみれば、結構な事だよ。皆張り切って仕事してる」
     「だから正直にいうと、前のやつを雇ったことを謝りたいんだけどね」

アニー「あら、ラブ。弱気なこというのね」

213:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:05:24.52 ID:EZzgrZDv0
女主人「なんだかんだであたしも女よ。細腕一本じゃ支えきれなくなる時だってあるわ」

アニー「……ごめんなさいね。あなた一人にまかせちゃって」

女主人「良いんだよ。自分で買って出た事だもの」

アニー「ラブ…大丈夫?」

女主人「アニー、あたしは大丈夫だよ。さあ、部屋に戻って、客はまだ来るよ」

アニー「わかったわ、マダム」

リュウ「……」

女主人「起きてんでしょ」

216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:06:45.92 ID:EZzgrZDv0
リュウ「気づいてたのか」

女主人「元娼婦よ。男の狸寝入りに気づかないわけないでしょう」

リュウ「すまない。盗み聞くつもりはなかった」

女主人「私も聞かせるつもりはなかったわよ」

リュウ「……」

女主人「……用心棒のあんたには関係ないことよ」

リュウ「ああ、そうだな」

女主人「あんたはあんたの仕事をして頂戴」

リュウ「わかってる」
ガチャ、バタン
女主人「いらっしゃい、どんな子をお探し?」

220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:08:50.86 ID:EZzgrZDv0
早朝、店じまい―――

アニー「じゃあマダム。お疲れ様」

ロック「あーつっかっれったっなっと。マダム、おやすみ」

リリー「マダム。リュウは?」

女主人「地下だよ。もう仕事がなさそうだから休ませた」

リリー「ねえ、仕事終わったんだから、行ってもいいでしょう?」

女主人「好きにしな。望み薄だろうけどね」

リリー「わぁーい。いってきまーす!」

222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:10:34.96 ID:EZzgrZDv0
地下―――

リュウ「358…359…360…」

ガチャ
リリー「おじゃましまーす」

リュウ「361…362…」

リリー(ワオ! 片手で腕立てしてる)
    「リュウ! リリーが来ましたよー」

リュウ「なんのようだ?…365」

リリー「リュウの顔を見に来た」

リュウ「じゃあなんでコンドームを持ってるんだ。…367」

223:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:11:43.53 ID:EZzgrZDv0
リリー「ばれたか…休まないの?」

リュウ「これが終わったら、休む。…370」

リリー「なるほど。ちなみにあと何回やるの?」

リュウ「500回だ」

リリー「もうすぐヴィラが起きてくるよ。寝る暇あるの?」

リュウ「睡眠ならさっきとった。三時間も寝れば十分だ」

リリー「タフねぇ。これは期待できそうだわ」

リュウ「用は済んだか? ならさっさと行ってくれ。集中したい」

225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:12:19.91 ID:EZzgrZDv0
リリー「うー、わかった。邪魔しないからもう少しここにいてもいいでしょう?」

リュウ「なんでだ?」

リリー「仕事のを疲れを好きな人を見ることで癒しちゃ駄目?」

リュウ「……好きにしろ」

リリー「ふふーん」

リリー、ベッドに腰掛ける。

リュウ「401…402…403…」

リリー「ねえ、リュウは世界中を旅して回ってるの?」

リュウ「邪魔しないんじゃなかったのか?」

228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:13:01.10 ID:EZzgrZDv0
リリー「ブーブーブー!」

リュウ「405・・・406…407…」

リリー「…」

リュウ「……430…431…432」

リリー「あー退屈!」

リュウ「なら戻ればいいだろう」

リリー「あーリュウといると自信なくしちゃうなぁ。あたしって魅力ないのかな?」

リュウ「さあな。たがリリーの客は皆良い顔をしていたぞ。満足していたようだ」

リリー「本当?」

232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:14:04.88 ID:EZzgrZDv0
リュウ「お前を指名して待ちぼうけを食っていた客もいた。まあ、マダムが他の娘をあてがっていたが」

リリー「あはは」

リュウ「だが、俺のことは諦めろ」

リリー「ちぇっ。喜んで損した」

リュウ「だがお前は必要とされている。俺とは違う」

リリー「えー! あたしはリュウが必要だよ。抱いて欲しいもん!」

リュウ「なぜそこまで俺にこだわる?」

リリー「なんでって、好きだからだよ?」

リュウ「……」

リリー「きたねー、その目。冗談よ。わかってるって」
    「なんでかなぁ? 今まで会った事無いタイプだったからかな?」

235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:14:56.04 ID:EZzgrZDv0
リリー「あたしさ。兄弟がいるのね。あたしが長女で、他は皆男の子。私含めて五人兄弟なんだ」
    「まあ貧乏よね、そんな家。しかも両親は借金だけ残して消えちゃうしさ」

リュウ「441…442…443」

リリー「ちょっと人が話してるときくらいシュギョウはやめたら?」

リュウ「ちゃんと聞いてる」

リリー「なら良いけど。ま、後は想像つくでしょう。兄弟養うために身体売って生活してたんだ」
   「道端に立って、精一杯にお洒落な格好して、男が声をかけてくれるのを待つ」
   「何度も怖い目にあった。けど馬鹿だからその方法いがい思いつかなかったんだ」
   「そんな事してたら、ある日マダムが声をかけてくれたの」
   「あたしの店で働きなって。借金も代わりに払ってくれた」

リュウ「そうなのか」

リリー「まあ給料に関してはシビアだけどねぇ。けど感謝してるんだ。おかげで弟たちはちゃんと学校通えてるし」
   「あたしも勉強教えてもらえたし。馬鹿だとお客がつかないとか言われてね」

240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:17:16.18 ID:EZzgrZDv0
リリー「えーと何の話してたんだっけ? あ、そうかリュウが好きな理由か」
    「ま、あたしを見る男の目は皆オッパイなわけ」
    「おかげでご飯食べれてるから文句言う筋合い無いんだけど」
    「でも、リュウはさ。違ったんだよね。そういう男たちとは違う雰囲気があった。そりゃときめくじゃん?」

リュウ「さあな」

リリー「そのそっけなさも好き。私のオッパイじゃなくて、中身を見てるからそっけないんだよね」

リュウ「500っと。話は終わったか?」

リリー「うん。終わった。で、どう? かわいそうなリリーちゃんの半生を聞いて思わず抱きしめたくは…」

リュウ「ならないな。だが、見直した」

リリー「本当?」

リュウ「ああ、苦労したんだな」
ポン←リリーの頭に手を置く
リリー「あっ…」

243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:18:39.65 ID:EZzgrZDv0
リュウ「ふう、じゃあシャワーを浴びるから…」

リリー「いいい、一緒に入る!」

リュウ「何言ってるんだ?」

リリー「やばい! これはやばい!」

リュウ「おい、落ち着け」

リリー「リュウゥ!」

コンコン

ヴィラ「リュウ、おはよう。仕事の時間…」

リュウ「もうそんな時間か。待ってくれ。シャワーを浴びたらすぐに行く」

ヴィラ(汗だくのリュウ。興奮したりリー。シャワー…)
    「あのっ…私も少し早く来すぎて、だから…時間なら、まだ…」

245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:19:12.89 ID:EZzgrZDv0
リュウ「? いや、すぐに行く。ここで待っててくれ」

ヴィラ「え、でも」

リュウ「すぐに済む」
ガチャ、バタン、キュッキュ、サー

ヴィラ「……」

リリー「くそぅ、逃げられた」

ヴィラ「……したの?」

リリー「まさか。ガード固いよ、リュウは」

ヴィラ「そう……良かった」

リリー「ん?」

ヴィラ「リリーも早く寝ないと、起きれなくなるよ」

246:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:19:50.46 ID:EZzgrZDv0
リリー「うーん、そうね。そうする。仕方ない。リュウの臭いが染み込んだパンツを持って帰るか」

ヴィラ「ちょっと…それは……」

リリー「よいしょっと、じゃあね。ヴィラ、おやすみ」

ヴィラ「おやすみ、リリー(本当に持って行った)」

サー

ヴィラ「……」
   (お客を待ってる間ってこんな感じなのかな?)

248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:20:43.49 ID:EZzgrZDv0
キュッキュッ

ヴィラ(終わった)

リュウ「ふー」

ヴィラ(! パンツ一丁! 凄い体…)

リュウ「すまない。着替えがヴィラの尻の下に…」

ヴィラ「あ、う、うん、ごめん! はいこれ」

リュウ「よいしょっと…よし、行くか」

ヴィラ「う、うん」

249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:21:26.94 ID:EZzgrZDv0
屋上、コインランドリー―――

リュウ「……」シーツを洗濯機に詰め込み中。
 
ヴィラ「……あ」

リュウ「うん?」
ビチョ
リュウ「なんだこれは?」

ヴィラ「たぶん、ロックのところのシーツ。たまに凄く汚れてる」

リュウ「…手を洗ってくる」

ヴィラ「一応、袋に分けてくれてるから他のは汚れてない。ロックのヤツはあとで別に洗おう」

リュウ「了解だ」

251:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:23:15.58 ID:EZzgrZDv0
リュウ「洗ってきた」

ヴィラ「災難だったね」

リュウ「まあ、仕方ない」

ブルルルルーン、キッ、ガチャ、バタン

ヴィラ「あ、車だ。珍しい」

リュウ「そうなのか?」

ヴィラ「ここ、治安悪いから。車置いとくと盗まれる」

リュウ「なるほど」
    (黒塗りのリムジン。マフィアか。分かりやすいな)

253:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:24:07.93 ID:EZzgrZDv0
リュウ「ヴィラ、すまない。俺は下に行く。洗濯頼めるか?」

ヴィラ「うん。大丈夫」

玄関ホール―――

女主人「…」

七三分け「これはこれはマダム。わざわざお出迎えありがとうございます」

男の護衛A,B「……」

女主人「なんの用だい? ヨーク」

ヨーク「マダム、おおマダム。分かってるでしょう? ビジネスの話ですよ」

女主人「いまうちは店じまい中だけどね」

ヨーク「ふふふ、それも含めた大きいビジネスの話です」

255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:25:01.64 ID:EZzgrZDv0
タッタッタ
女主人「リュウ、遅いよ」

リュウ「すまない」

ヨーク「おや、そちらは?」

女主人「うちの用心棒よ。名前はリュウ。リュウ、こちらミスターヨーク。リイワー家のドンだよ」

ヨーク「お初にお目にかかります。ヨークと申します。若輩ながらここらへんを仕切っております」
手を差し出すヨーク。リュウはそれを握り返す。
リュウ「リュウだ。用心棒をしている」

ヨーク「おお、なんとも力強い握手。マダム、良い用心棒を見つけられましたね」

女主人「ああ、重宝してるよ」

257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:25:52.16 ID:EZzgrZDv0
ヨーク「さて、私たちはいつまでこの場所で立ち話をしてればいいんでしょうかねぇ?」

女主人「はぁ…、私の部屋に案内しましょう、ミスターヨーク」

ヨーク「嬉しいお申し出だ。参りましょう参りましょう」

護衛A、B「……」

リュウ(あの男を含めて全員銃を持っている)
    (もし騒ぎになった場合、マダムを守りながら三人をやれるか…)

ヨーク「ミスターリュウ」

リュウ「なんです?」

ヨーク「私はわりと神経質なもので、そんな目で見られると不愉快な気分になる。自重していただけるかね?」

リュウ「失礼…」

262:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:30:58.31 ID:EZzgrZDv0
マダムの部屋

ヨーク「さて、話というのは他でもありません。この娼館を譲っていただけませんか? 娼婦も含めて」

女主人「そんな事だろうと思ったよ」

ヨーク「価格はあなたの言い値で結構。何しろ今の我々は飛ぶ鳥を落とす勢いでして…ふひひ」

女主人「お断りだね」

ヨーク「マダム、まあ私の話も聞いてください。ここの評判は素晴らしいものがある」
    「新規、常連含めて皆一様に口にするんです。素晴らしいところだと」

女主人「当たり前だろ」

ヨーク「ええ、娼婦どもの顔も明るい。生き生きと仕事をしてますね」
    「そこが魅力だ。なぜか、私のシマの娼婦どもは暗くてね。見てると胸がくさくさするんです」

女主人「売り上げの半分以上をピンはねされたらそりゃあ暗くもなるだろうさ」

265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:33:40.02 ID:EZzgrZDv0
ヨーク「我々は彼女たちの面倒を見てる。食事に住居etcetc」
    「もっと貰ってしかるべしですよ」

女主人「クスリも撒いてるんだってね」

ヨーク「福利厚生ですよ。手っ取り早くやる気を出してもらって、疲れを取るには一番の手です」
    「それに向こうも欲しがる。需要と供給。あなた方が男を癒すのと同じです」

女主人「なるほどね。あんた達なりに考えての行動だというんだね」

ヨーク「ええ」

女主人「帰っておくれ。聞けば聞くほど売る気が無くなる話をどうもありがとう」

ヨーク「マダム、それは賢い選択ですか?」

女主人「関係ないね。帰っておくれ」

267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:36:26.10 ID:EZzgrZDv0
ヨーク「…残念です、マダム。私がこうして穏便に頭を下げに来る事はもうありませんよ」

女主人「……リュウ! お帰りだよ!」

リュウ「…こちらへ」

ヨーク「結構、出口なら分かる。それではマダム。ごきげんよう」

ガチャ、バタン。

ヨーク「おい」

護衛A「はい」

ヨーク「あのリュウってやつ調べろ。どこかで見た覚えがある」

護衛A「はっ」

269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:38:16.18 ID:EZzgrZDv0
ヨーク「それと…」
タッタッタ

ヴィラ「!」

ヨーク「うん? あらあら可愛いお嬢さんだ。こんにちは、お嬢さん。お名前は?」

ヴィラ「……ヴィラ…」

ヨーク「ヴィラ、ヴィラ。良い名前だ。ここで働いてるのかい?」

ヴィラ「……っ」

ヨーク「美しい髪。細い首に身体。良いねぇ。気に入りましたよ」

リュウ「ミスター、出口が分からないのか?」

ヴィラ「リュウ…」

リュウ「ヴィラ、こっちに来るんだ」

273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:40:14.52 ID:EZzgrZDv0
ヨーク「可愛い妖精に惑わされてね」

リュウ「この子はただの雑用だ」

ヨーク「なるほど、まだ新品なわけだ」

ヴィラ「リュウ…」

リュウ「出口ならすぐそこだ。早く帰ってくれ」

ヨーク「言われなくともそうするよ、ビッチの犬っころ。じゃあね、ヴィラちゃん。ふひひ」

ガチャ、バタン!

274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:40:59.12 ID:EZzgrZDv0
ヴィラ「あいつ、嫌なにおいがした」

リュウ「ああ」

女主人「リュウ、ちょっと来て」

リュウ「わかった。ヴィラ、大丈夫か?」

ヴィラ「うん…」

リュウ「良いか。買い物は俺がもどるまで行くんじゃないぞ」

ヴィラ「わかった」

リュウ「よし」

277:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:42:27.58 ID:EZzgrZDv0
再びマダムの部屋―――

リュウ「入ります」

女主人「どうぞ」
ガチャ、バタン
女主人「あれが言ってたマフィアよ」

リュウ「ヨークと言ったか。腕っ節は強そうには見えないが、狡猾な男のようだ」

女主人「たしかに賢い男よ。少し前まで弱小組織だったリイワーをこの街一の組織に押し上げた男さ」

リュウ「やっかいな相手だな」

女主人「厄介なんてもんじゃないね。最悪さ」
     「この街にはびこってたマフィアやギャングを皆殺しにしたんだから」

リュウ「……」

280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:43:51.09 ID:EZzgrZDv0
女主人「噂ではどっかの組織が後ろ立ってるって話だけどね」
   
リュウ「ありそうな話だ」

女主人「……あんたどうするの?」

リュウ「? なにがだ?」

女主人「あんた私の話聞いてた? リイワーの奴らは普通じゃないって言ってんのよ」

リュウ「それを相手にするのが用心棒だろう。まさか、逃げると思ったのか?」

女主人「普通逃げるでしょう」

リュウ「俺には金がいる。それを稼ぐまでここを辞めるつもりは無い。それに…」

女主人「?」

リュウ「良い修行になりそうだ」

女主人(笑ってる…)

283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:44:58.78 ID:EZzgrZDv0
夕方、受付―――

ロック「おい、リュウいるか?」

女主人「いるよ」

ロック「おい、リュウ! テメェ!」

リュウ「なんだいきなり」

ロック「俺のシーツが洗濯されてねえのはどういうわけだ!」

リュウ「え?」

ロック「え? じゃねえよ。タコッ! シーツが無しにどうやって仕事しろってんだよ!」

女主人「まあ、落ち着きな。あたしがリュウに野暮用を頼んでね。それで忘れちゃったんでしょ」

ロック「ガキの使いじゃねえんだぞ。ったく」

286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:46:04.41 ID:EZzgrZDv0
リュウ「すまない」

女主人「ロックには今日の分はちゃんと渡すよ。でもリュウ、今度から気をつけな」

リュウ「わかった。ロック、本当にすまなかった」

ロック「そんなじゃおさまらねえよ。あーもう!」
    「……そうだ、リュウ。俺と一発やれ。そしたら許してやる」

リュウ「は?」

リリー「ちょっと待ったぁ! それは駄目だよ! 認められない!」

女主人「あんた聞いてたの?」

288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:46:50.85 ID:qCtNEOHA0
リイワー……ワリイー……ワイリー……あれこの名前どっかで

289:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:46:51.94 ID:EZzgrZDv0
アニー「あらあら、リリーちゃん。落ち着きなさい」

女主人「あんたもドサクサにまぎれて入ってくるんじゃないよ」

リリー「なんならあたしの今日の売り上げも渡すから、リュウは駄目!」

ロック「はっ、金の問題じゃないね」

リリー「いやでも、仕事できないって怒ってたじゃん」

ロック「プライドの問題だよ」

リリー「ううう、マダムゥ!」

女主人「ロックの倍率は?」

アニー「35倍です」

女主人「悪くないね。リリー、ここは引いときな。女は引き際も肝心だよ」

リリー「んな現金な!」

292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:47:50.23 ID:EZzgrZDv0
ロック「よっしゃ、決まりだ! リュウ、来い。お前の部屋でやるぞ」

リュウ「俺の意思は…」

リリー「リュウウウゥゥゥ!」

アニー「うーん、ちょっと悔しいなぁ」

女主人「あんまりやりすぎるんじゃないよ。リュウにも仕事があるんだから」

ロック「どうだかね。俺が許すまでやりまくってやるんだから」

リュウ「俺の意思は…」

296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:50:10.83 ID:EZzgrZDv0
地下室―――

ロック「♪~」

リュウ「弁解するわけじゃないが、俺はヴィラに洗濯を任せたんだ。だから、その…」

ロック「言い訳無用、問答無用」

リュウ「待て。落ち着け。今度から気をつける。本当だ」

ロック「さぁて、服脱げ。やるぞ!」

リュウ「俺の意思は無視か?」

ロック「うん、そだよ」

リュウ「ロック。落ち着け。俺と寝ても金にならないんだぞ」

310:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:55:13.95 ID:EZzgrZDv0
ロック「気に入った男とやるんだ。金はいらねぇよ」

リュウ「俺は、その、お前が望むような事は出来ない」

ロック「お前にあわすよ。変態プレイもしないし、お前の好きなようにしてくれていいんだぞ?」

リュウ「……」

ロック「なんだよ。このロクサーヌがここまで譲歩してんだぞ。いい加減諦めろよ」

リュウ「お前、ロクサーヌって言うのか?」

ロック「そうだよ。けど長ぇし、プレイにあわないからロックで通してんだ。って、話しそらそうたってそうはいかねえぞ」

リュウ「くっ」

313:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:56:33.11 ID:EZzgrZDv0
ロック「もしかしてはじめてか? じゃあ優しくしてやるよ」

リュウ「服を脱ぐな」

ロック「どうよ、俺の身体。リリーほどじゃないけど胸もあるし、良い体してるだろ」

リュウ「……勘弁してくれ」

ロック「あはっ、怯んだ。面白ぉい」

リュウ「もう、本当に……!」

ロック「ん? どした?」

317:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:57:25.37 ID:EZzgrZDv0
リュウ「ロック、ここにいろ」

ロック「なに? 急に怖い顔して」

リュウ「ここから出るんじゃないぞ」

ロック「お、おう」

ガチャ、バタン

321:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:58:21.50 ID:EZzgrZDv0
玄関ホール

ドカっ!バキッ!
護衛A「全部潰しちまえ!」
下っ端A「へい!」
下っ端B「うおら!」
下っ端C「どら!」

女主人「お前ら!」

下っ端A「おおと、動くなよ。こいつで脳みそぶっ飛ばすぞぉ」

リリー「マダム!」

アニー「リリー、さがって!」

下っ端C「おじょうちゃん。おっぱい大きいねぇ。どれどれぇ?」

リリー「触んないでよ!」
バシッ

下っ端C「くぉのヤリマン女が!」
ガチl←撃鉄を引く音

325:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 01:59:38.31 ID:nnAYEzzn0
おお熱い展開

327:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 02:00:08.74 ID:zMIyGRoZ0
すごくヴィラが心配です

328:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 02:00:40.61 ID:EZzgrZDv0
ダッダッダ
リュウ「ふっ!」
バキィ!
下っ端C「ぐえ!」

娼婦たち「「「リュウ!」」」

リュウ「来い!」

下っ端B「馬鹿が! こっちは銃持ってんだぞ」
下っ端Bが銃を構えるより早く手刀を鎖骨に叩き込む。
ボキィッ!
下っ端B「ぶえぇ!」

下っ端A「このっ!」

下っ端あとの間合いを一瞬で計り、回し蹴りでその手首をへし折る。
そしてそのまま後ろ回し蹴りが下っ端Aを吹っ飛ばす。
下っ端A「きゅう」

345:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 02:12:26.00 ID:EZzgrZDv0
護衛A「そこまでだ、犬っころ」 
 護衛Aの銃口はぴたりとリュウの眉間に据えられている。
リュウ(身体に軸にぶれがない。他の奴とは違うな)

護衛A「この距離なら外しっこねえな。脳みそぶちまけるか? あぁ?」

リュウ(試してみるか…)
    「みんな、下がってろ」
スッ
リュウは片手を護衛Aに向けてあげる。

護衛A「なんだそりゃ? 弾丸を掴む気か?」

リュウ「四の五の言わずに撃てばいい」

護衛A「この野郎…!」

リリー「リュウ!」

アニー「リリー、下がりなさい」

女主人「……」

365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 02:26:14.85 ID:EZzgrZDv0
護衛A「腕ごと吹っ飛ばしてやる!」

護衛が引き金を引いた。
上げたリュウの手のひらに、青い空気が渦まく。
渦が弾丸をそらし、それた弾丸は壁に穴を開けた。

護衛A「!!」

 その一瞬の隙を突き、懐にもぐりこむ。
リュウ「せい!」
 そして渾身のアッパーを護衛Aの顎に放つ。
 バキョッ!
 護衛Aの身体は縦回転しながら弧を描き吹っ飛んだ。

369:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 02:28:36.10 ID:erCyBaKr0
スト2好きとしては読んでいて嬉しくなるリュウだな

372:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 02:30:25.45 ID:EZzgrZDv0
リリー「……」

アニー「……」

女主人「……お疲れ、リュウ」

リュウ「……どうする?」

女主人「また街の外に、捨ててきておくれ」

リュウ「店は大丈夫か?」

女主人「今日はもう来ないよ」

リュウ「そうか…」

アニー「リュウ、ありがとう」

リュウ「仕事だ」

ズルズル…ガチャ、バタン。

379:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 02:32:27.26 ID:6Wkzp/zQ0
リュウは本当に正統派のヒーローだな、かっこいい

413:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 02:46:09.83 ID:lZjL4oSe0
正直スレタイでリュウがウリに出されてるんだと勘違いしたやつは少なく無いだろう

491:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 15:16:40.56 ID:EZzgrZDv0
リイワーファミリーの館―――
護衛B(以下護衛)「ドン、娼館にやったやつらが返り討ちにあったようです」

ヨーク「おー、そりゃ大変ですねー」

護衛「全員重症。護衛Aに至っては顎の骨が砕かれて…下手すりゃ一生、流動食生活だと」

ヨーク「かわいそうに。あいつってステーキが好物だったよな?」

護衛「はい…」

ヨーク「うん、じゃあ殺しちゃおう。
    使い物にならないんだろうし、ステーキが食えないと知ったらあいつも生きてる価値無いだろ」

護衛「…了解です」

ヨーク「でぇ? なんか少しは分かったんだろうね。あの用心棒の事」

495:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 15:24:55.45 ID:EZzgrZDv0
護衛「はい。鎖骨折られたヤツが言ってたんですが、あの男が弾丸を曲げたと」

ヨーク「は?」

護衛「あの男の手のひらに何かが渦巻いて、それが弾丸を曲げたそうです」

ヨーク「……あ! あーあーあー! 思い出した。はいはい、分かった分かった」
   「思い出したよ。リュウ。ふひひ、なんで忘れてたんだ。組織の手配書のトップのヤツだ」

護衛「それは!」

ヨーク「うん、特S級の格闘家。リュウ。いやあl世界ってのは狭いな、おい」

護衛「なんで、そんなヤツがあんなところに…」

ヨーク「世界中を旅して回ってるらしいからな。けど凄いなぁ。宝くじより確率低いんじゃないか? ふひひ」

499:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 15:33:28.34 ID:EZzgrZDv0
護衛「しかし、どうします。弾丸を曲げる相手ですよ。正直、組織に連絡して任せたほうが良いのでは?」

ヨーク「それじゃあ出世できないでしょう」

護衛「しかし、特S級の相手は…」

ヨーク「ああ、組織ですら手を焼く相手だ。けど、そいつ捕まえればもううちは安泰になる」
    「この街だけじゃない。この国、いや、裏世界の中枢に食い込めますよ」

護衛「なにか方法がおありで?」

ヨーク「ヒーロがもっとも苦戦する相手は誰でしょう?」

護衛「…悪役ですか?」

ヨーク「はずれです。答えは、また別のヒーロです。こっちも用心棒を雇えばいいんですよ」

護衛「了解です」

ヨーク「あ、あとその鎖骨折られたヤツも消しときなさい。Aとの戦いを見てたって事は意識があったってことだよな?」
    「ようするにまだ戦えたのに戦線離脱するヤツはこのうちにはいらん。ふひひ」

503:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 15:37:00.51 ID:EZzgrZDv0
娼館、女主人の部屋―――

コンコン
リュウ「入ります」

女主人「どうぞ」

ガチャ、バタン

リュウ「…捨ててきたぞ」

女主人「ご苦労様」

リュウ「……皆には?」

女主人「もう話したよ。逃げたきゃ好きにするといいとも言った」

リュウ「そうするのが賢明だな。マダムも辛いだろうが…」

女主人「うちの子達に”賢明な”奴はいなかったよ。全員ここに残るとさ

505:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 15:44:13.76 ID:EZzgrZDv0
リュウ「…そうか」

女主人「あんたも来て、三日目だってのに大変だろうね」
     「けど、あんたじゃなかったら、今頃はどうなってたのかしらね」

リュウ「……」

女主人「後ろ盾無くやってると胸を張っていても、脆いもんでしょう? もうあんたに頼りきろうとしてる」
    「昔は、こんな事にはならなかったんだけど」

リュウ「マダム、悪く考えるな」

女主人「なんで、ここが後ろ盾無くやってこれたか、知りたい?」

リュウ「聞かせてもらおう」

女主人「自慢じゃないけど、私、若い頃はそりゃあもう美しい女だったのよ」
     「相手にするのもお偉いさんとかスポーツ選手。いわゆる高級娼婦って奴」

509:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 15:54:22.02 ID:EZzgrZDv0
女主人「でも、娼婦なんて仕事、長くは続かない。だからここを買い取って娼館をやることにしたの」
     「ただ、買わされた不動産屋が悪かったね。ここがこんな場所だって運営し始めてはじめて知ったわ」

リュウ「…」

女主人「まいにちマフィアやギャングからの嫌がらせ。女たちを守るためにこっちも必死でやるけど、上手くいかなくてね」
    「そしたら、ある日、街中で抗争があったの。ギャングが何人か死んで、その中にはウチの店で暴れてた奴もいた」
     「そこで思いついた。敵の敵は味方だって」

リュウ「……」

女主人「私は店で暴れてるギャングと敵対するマフィアのボスにすりより、寝た。ついでに、その部下にも唾をつけておく。
     「店の子を使おうと思ったんだけど…ほら、うちの子たちは賢明じゃないから。自分でやる事にしたの」

リュウ「しかし、それだとそのマフィアが後ろ盾になるんじゃないのか?」

女主人「そうなりそうになったら、他のところにいく。ボスと寝て、部下に唾をつけとく」
    「当時ここは、五、六個の組織がひしめき合う地帯だったからね。そうしているうちに、私は奴らの数多くの弱みを握る」
    「街には穴兄弟がいっぱい。奴らは兄弟同士で喧嘩するって寸法さ」

512:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 16:02:36.87 ID:EZzgrZDv0
リュウ「たくましいな」

女主人「けど、それももう出来ない。この街はリイワーが牛耳っちまった」
     「遅かれ早かれ、こんな時が来るとは思っていたんだけどね…あの男に下るのが賢明なんだろうけど」
     「どうしても、それは出来ない。ここはあたしが築いた城だもの。あたしが身一つで勝ち取った城だからね」

リュウ「俺も手伝おう。ここの女たちを守ってみせる」

女主人「ふふふ、本当に良い拾い物だわね。あんた。けど言う事が率直過ぎてダサい」
     「もう少し詩的に喋ったらもっと女が寄ってくるよ」

リュウ「俺には必要ない」

女主人「喋ったらすっきりしたわ。悪いけど、しばらく店じまいするわ」
     「買出しとか色々な事をリュウにまかせっきりにすると思うけど、これもあの子たちのためだから」

リュウ「わかってる」

女主人「なら話は終わり。行って良いわよ」

リュウ「ああ、何か会ったらすぐに呼んでくれ」
ガチャバタン

534:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 16:59:48.75 ID:Lu7j7fnF0
こうやって旅費稼いでたわけか
各地でこういう裏話があると思うと胸が熱くなるな

617:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 23:25:22.88 ID:EZzgrZDv0
女主人の部屋の外―――

アニー「お疲れさま、リュウ」

リュウ「ああ。皆は大丈夫か?」

アニー「ええ、皆怪我一つ無いわ。リリーがちょっとショック受けちゃって、部屋にこもってるけど」

リュウ「そうか。無理もない」

アニー「…ちょっと話せる?」

リュウ「構わないぞ」

アニー「ここじゃなんだから、私の部屋に行きましょう。大丈夫、襲ったりしないわ」

リュウ「……」

626:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 23:31:11.03 ID:EZzgrZDv0
アニーの部屋―――

アニー「そこに座って。なにか飲む?」

リュウ「大丈夫だ」

アニー「駄目よ。激しい運動の後には水分補給をしなきゃ。…はい、これ飲んで」

リュウ「スポーツドリンクなんか飲むのか」

アニー「あら? セックスも激しい運動よ。飲まなきゃ干からびちゃう。乾杯」

リュウ「…話とは?」

アニー「ええ。マダムの話聞いたでしょう?」

リュウ「ああ、しばらく店を閉めると言っていた」

アニー「それで解決すると思う?」

636:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 23:38:46.65 ID:EZzgrZDv0
リュウ「…難しいだろうな」

アニー「そうよね。誰が見てもそう思うわ。周りをイリワーのシマに囲まれて、頼れる組織も無い」
    「今からでも頭を下げて、身売りした方が良いに決まってる」

リュウ「本気でそう思うのか」

アニー「ええ。思うわ。けど、ラブがそんな事をする人じゃないって言うのも良く知ってる」
     「とっても意志が強い人だから」

リュウ「俺たちしかいないが、マダムを呼び捨てはどうかと思うぞ」

アニー「あら、言ってなかったかしら? 私、あの人とそう年が違わないのよ。二歳ほどラブが年上なの」

リュウ「!…あんたいくつだ?」

アニー「野暮な人ねぇ。女性に年齢を尋ねるなんて」
「ついでに言うと、ここを買ったお金。半分は私のお金よ」

リュウ「落ち着いているとは思っていたが、まさかそういう事だったとはな」

641:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 23:49:51.81 ID:EZzgrZDv0
アニー「ふふふ」

リュウ「なら何故だ? ならこの娼館はあんたの物でもある。それを簡単に手放すような事を?」

アニー「ラブをここから解放して欲しいからよ」

リュウ「解放?」

アニー「聞いたんでしょう。ラブがここを守ってきた方法を。本来なら私もそれに参加するはずだった」
    「いえ、するべきだったの。けど、私はその責務から逃げたの。愛した男がいたから」
 
アニーが鏡台の中から何かを取り出す。木製の小さな数珠だった。

アニー「当時、ここには用心棒がいたわ。あなたのような目をした、強い男が」

リュウ「前に言っていた男か?」

アニー「ええ。私たちは恋に落ちた。ギャングの嫌がらせも、あの人がいれば耐える事が出来たの」
    「でも、いつか限界は来る。ギャングたちの仕打ちがエスカレートしてきたある日」
    「ラブは私だけに、館を守る方法を話してくれた」

649:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/25(日) 23:58:24.43 ID:EZzgrZDv0
リュウ「止めなかったのか?」

アニー「もちろん止めたわ。でも聞かなかった。なら、私も協力する。一人より二人でやったほうが言いに決まってるって」
    「でも、断られた。『あんたには愛した男がいる。そんな女がこんな事しちゃいけない』って」
    「おかしいわよね。私だって娼婦なのに」
    「…でも、私はラブの言うとおりにした。たしかにそうだって、自分に言い聞かせて、彼女に全部かぶせて逃げたのよ」

リュウ「……」

アニー「館は守られた。けれど、私の愛した男はここを去ったわ。それはそうよ、彼は格闘家」
    「一箇所になんて留まれない。そんな男のために、わが身可愛さで私は…」
    「あなたがここにいる限り、ラブはここから動かない。あなたはもうここの希望になってる」
    「皆があなたを慕ってる、だから!」

リュウ「俺にここを去れというのか」

アニー「ええ、そうよ。お金なら払うわ。いくら欲しい? いくらだって払うわ!」

リュウ「悪いが、その話は聞けない。金も要らない。俺はここを守る」

アニー「どうして? ただ修行と金稼ぎなら他でもできるでしょう?」

リュウ「拳がここを選んだからだ」

654:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/26(月) 00:01:17.83 ID:z57yONcd0
>リュウ「拳がここを選んだからだ」

かっこよすぎる。なんかすごくリュウらしい台詞だわ

661:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/26(月) 00:05:46.17 ID:9fCrxz/d0
アニー「!」

リュウ「あんたが何を思おうと構わない。ここの女たちが俺に希望を見出しているのならそうすればいい」
    「俺は俺の仕事をする。やり遂げなければ求める道は開かれないからだ」

アニー「そんな事…」

リュウ「あんたがずっと後悔して来た気持ち、それは辛い事だろう。だからといって、俺の道を遮る事は出来ない」
    「ここを去る時は自分で決める」

アニー「…本当に」

リュウ「…」

アニー「本当に格闘家って、身勝手な奴ばっかり」

リュウ「すまない、アニー。だがこれが俺の生き方だ。ドリンクありがとう」

ガチャバタンッ

アニー「勝手よ…本当に……!」

712:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 01:38:15.29 ID:9fCrxz/d0
地下室―――
ガチャ

リリー「…」

リュウ「何してる?」

リリー「わかんない。でも一人じゃ不安で、怖くて」

リュウ「もっと、ひどい事になるかもしれないぞ」

リリー「銃なんか平気。そんなものこの街にはゴロゴロしてるもん」
   「あたし、あたしね。あの騒ぎで、リュウが怖い…て、思っ…ちゃっ……た」

リュウ「…そう思っても仕方ない」

リリー「だって、おかしいよ。リュウはちゃんと仕事してるし、あれだって用心棒なら当たり前のことなのに」
    「でも、あれから震えが止まらない。銃を恐れないリュウを見て、怖くて仕方なかった」

714:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 01:39:37.70 ID:9fCrxz/d0
リュウ「なら何故ここに来た?」

リリー「わかんないよ! でも怖いのもリュウだけど、それを直してくれるのもリュウなんだもん!」
    「リュウがいるから、仕事だって頑張れる」

リュウ「…リリー、お前は勘違いしている。俺はお前の思っているような人間じゃない」

リリー「違うもん!」

リュウ「あれが俺の本当の姿だ。波動で弾丸を曲げる時、俺の頭からはお前たちの事は完全に消えていた」
    「逸れた弾がお前たちに当たるかもしれないなんて事を考えもせずに、あの技を使った」

リリー「当たらなかったじゃん! 皆怪我しなかったじゃん!」

リュウ「結果はそうだ。だが、するべきじゃなかった。俺が未熟なせいもある」
    「未熟な拳は暴力につながる。だから、お前が思ったことは正しい。気に病むことは無い」

リリー「…」

リュウ「納得できなくても良い。俺が恐ろしいのならそのままで良い。だが悪いが俺はここにいさせてもらう」
    「マダムとそう約束した」

リリー「…わかんないよ」

716:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/26(月) 01:40:29.37 ID:9fCrxz/d0
スル―――

リュウ「リリー、服を着てくれ」

リリー「嫌。あたし、リュウを怖いだなんて思いたくない。リュウを好きでいたい」

リュウ「服を着るんだ」

リリー「お願い。抱いてくれたらきっと治まるの。だから…」

リュウ「駄目だ」

リリー「お願い!」

リュウ「…すまない」

リリー「……」

彼女は無言で部屋から出て行った。

718:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 01:41:17.52 ID:9fCrxz/d0

それから三日間、娼館は静まり返った。
街の夜は火が消えたように暗くなった。
またリイワーファミリーも不気味にその沈黙を保っていた。

娼婦館三階リリーの部屋の前―――

リュウ「リリー、買い物に行くが何か注文はあるか?」

リリー「……」

リュウ「そうか。そうだ頼みたい事があるんだ。聞いてくれるか?」

リリー「嫌だ…」

リュウ「…じゃあ、紙に書いてここにおいておく。気が向いたら読んでくれ」

719:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/26(月) 01:42:13.30 ID:9fCrxz/d0
一階―――
ヴィラ「リュウ、買い物に行くの?」

リュウ「ああ」

ヴィラ「あたしも行きたい」

リュウ「駄目だ」

ヴィラ「あれから何もおこらない。きっとリュウの強さに逃げちゃったんだよ」

リュウ「マフィアはあきらめたりしない。良いからここにいてくれ。約束だ」

ヴィラ「……」

リュウ「ヴィラ、頼む」

ヴィラ「分かった…」

リュウ「じゃあ行ってくる」

ガチャ、バタン

720:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 01:43:01.84 ID:9fCrxz/d0
店―――

店主「いらっしゃい。今日も一人かい?」

リュウ「ああ、とりあえずこの紙に書いてあるものを頼む」

店主「あいよ。(ソワソワ)」

リュウ「ロックからの伝言は無い」

店主「…べ、別に期待してねぇよ!」

リュウ「頼んだぞ。食料品を持ってくるまでに準備しておいてくれ」

店主「わかったよ」
   「それにしても厄介な事になったなぁ」

722:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 01:43:38.19 ID:9fCrxz/d0
リュウ「ああ、口には出さないが皆参っている」

店主「けど、リイワーが何もしてこないなんて、これもあんたのおかげかね」

リュウ「どうだろうな。あんたこそ、俺たちに物売って大丈夫なのか?」

店主「自慢じゃないが、俺ッちの店は所属身分関係なくものを売る主義なんだ。先代も、先々代もそうしてきた」

リュウ「立派だな」

店主「茶化すんじゃねえよ」

リュウ「茶化してない。本気だ」

店主「ふん。けどまあ、あの娼館にはいつだって売るさ。ここらへんの男は皆あそこで大人になったんだ」

リュウ「なるほどな」

723:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 01:44:28.65 ID:9fCrxz/d0
店主「それにな、この界隈で店屋なんてやってるというと、笑いものになるんだよ」
   「あんな場所でか?!ってな。皆笑う」
   「けど、あそこの女たちは別だ。特にロックさんはな」
   「あんな場所で店出してるなんて、相当の好き者だね!ッて良いながら俺のケツをピンヒールでグリグリ…」

リュウ「……」

店主「おっほん。ほら準備できたぞ」

リュウ「ああ。これ代金だ」

店主「まいどあり!」

ガチャバタン

785:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 12:38:40.50 ID:9fCrxz/d0
リュウが買い物を終える十分ほど前。娼館、受付―――

リリー「はい…いえ、今はいません…はい、そうです…」

女主人「…」

リリー「お願いします。すぐに来てください。…はい、そこにいます。間違いないです」

女主人「リリー?」

リリー「!」
ガチャン

女主人「…珍しいね、誰かに電話?」

リリー「うん、弟たちにちょっと」

女主人「そう…」

リリー「ごめんなさい、勝手に電話使っちゃった。外線がついてるの、これしかないから」

女主人「別に構わないけど」

リリー「じゃ、じゃあ、あたし部屋に戻るね!」
タッタッタ
女主人「……」

787:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 12:40:09.45 ID:9fCrxz/d0
店の前―――
リュウ「さて、今日は何を作るかな」

???「リュウだな?」

リュウ「!」

???「はぁ!」
背後からの攻撃になんと防御するリュウ。謎の男のパンチが買い物袋を切り裂き、あたりに物が散乱する。
???「良い反応だ」
続けざまに攻撃を繰り出す男。
なんとか防いでいたが、わずかな隙をつかれ男の拳がリュウの顔面を捉えた。

リュウ「ぐっ!」
リュウの身体が道の真ん中まで吹っ飛ぶ。

???「お前に怨みは無い。が、お前を倒せと依頼された」

リュウ「…ペッ!」血の混じった唾を吐く
   (あの動き。中国拳法か。それも相当の達人)

???「はぁ!」
リュウ「たぁりゃ!」
激しい攻防が始まる。
男の構えに一瞬の隙を見つけ、リュウはそこに渾身の正拳を見舞った。

790:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 12:45:01.85 ID:9fCrxz/d0
???「かかったな!」

リュウ「なに!」

次の瞬間、リュウの身体は宙に浮いていた。
リュウ(これは合気道の技!)

空中で無防備になったリュウに男はニ連脚を叩き込む。

リュウ「うぐっ!」
再びリュウは吹っ飛び、ショーウィンドウを突き破り先ほどまでいた店の中へと転がり落ちた。
棚などがひっくり返り、店の中は無茶苦茶になる。

店主「どわぁ!」

リュウ「くっ…!」

リュウが立ち上がると、割れたガラスの向こうで男が手招きをしていた。

791:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 12:46:10.65 ID:9fCrxz/d0
娼館、玄関ロビー―――

ヴィラ「リュウ、遅い」

ロック「どっかで道草でも食ってんだろ。あいつの事だから本当に道の草食ってたりしてな」

ヴィラ「…」

ロック「冗談だよ。怒んなよ」

ヴィラ「いつもはもうとっくに帰ってきてる」

ロック「あのブタと話し込んでじゃねえか。あそこもうちに物売ってるから目ぇつけられてるらしいしな」

ヴィラ「…迎えに行こうかな」

793:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 12:46:49.08 ID:9fCrxz/d0
ロック「おい、ヴィラ。それは駄目だぞ」

ヴィラ「でも」

ロック「でもじゃない。駄目だ。リュウに任せるんだよ。心配いらねえって。強いんだから」

ヴィラ「…うん」
ジリリリリリリ
ロック「お、電話だ。マダム、電話鳴ってるよ!」

女主人「はいはい。(ガチャッ)もしもし、ウチは今店じまい中だよ。あら、店主さん、何か御用?」
     「……リュウが戦ってる?」

ヴィラ「!」

ロック「マダム、貸せッ! おいブタ! どういうことだ、詳しく話せ!」
    「リュウがやられてる? 馬鹿言うな! あいつより強い奴なんか…」

タッタッタ、ガチャ、バタン!

女主人「ヴィラ!」

796:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 12:48:10.25 ID:9fCrxz/d0
店の前―――

リュウ(拳法の鋭い動きと、合気道の捌く技術が完全に融合している。隙が無い)

???「その目。見ているとイライラするな」

リュウ(だが!)

 猛然と攻撃を仕掛けるリュウ。隙を見つけ、そこにフックを放った。

???(かかったな)

リュウ「竜巻!」

 フックを取りに来た男の虚をつき、その場で回転しながら飛び上がる。

リュウ「旋風脚!」
 
バキィ!

???「がはぁ!」

799:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 12:49:45.45 ID:9fCrxz/d0
男は倒れたもののすぐに立ち上がった。だが、ペースを掴んだ手ごたえを感じ、リュウは果敢に攻め続ける。

リュウ「はっ! せいや!」

???「ぐっ!」
 リュウのアバラ打ちが男の肋骨を軋ませる。次に男の喉仏に狙いを定め、さらに攻撃を繰り出した。

 タッタッタ

ヴィラ「リュウゥ!」

リュウ(ヴィラ!?)

“リリー(リュウが怖い…て、思っ…ちゃっ……た)”

リュウ(いかん、迷うなっ!)

???「そこだ!」

 ほんの一瞬。鈍ったリュウの拳を潜り抜け、男の双掌がリュウに炸裂する。
 喉を血が逆流してくる感触と同時に男の連撃が次々とリュウに炸裂する。

リュウ「ぐはぁ!」

ドサァ―――

ヴィラ「リュウ!」

801:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 12:54:22.31 ID:9fCrxz/d0
女主人「ヴィラ! 戻りな!」

ロック「ヴィラ!」

ヴィラ「やだよ…リュウ。そんな…!」

リュウ「……」

ヴィラ「リュゥウゥゥ!」

ヨーク「泣く姿も可憐ですねぇ」

女主人「!」

ガッ!

ヴィラ「やだっ! 放して!」

ヨーク「うちには色々な格言があるんですが、その中でもっともシンプルかつ為になる言葉があるんですよ」
    「“捕まえた鳥は逃がすな”って。ふひひ」
    「良くやってくれました。ミスターベルト。大手柄です」

女主人「ベルト?」

ベルト「……」

802:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 12:59:57.45 ID:9fCrxz/d0
ヨーク「さて、たしか組織の手配書には生死は問わずって書いてましたね。さてと…息してますね」
 
カチャッ←リュウに頭に銃口を向ける。

ヴィラ「ダメェ!」

ヨーク「こら、ヴィラちゃん、暴れないで! 痛い痛い!」

ガバッ

ヨーク「いたたた。はぁ~、ヴィラちゃんどきなさい。そこをいられちゃあ一発でしとめられない」

ヴィラ「いや! 絶対どかないから!」

女主人、ロック「ヴィラ!」

ヨーク「黙れよ、ビッチ。私は今ヴィラちゃんと会話してんだ。その年増くせえ口は閉じてろ」
    「ヴィラちゃん? 良い子だからどいてくれる? あとで飴さんを挙げよう」

ヴィラ「ぃゃ…! 絶対嫌!」

804:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 13:05:08.85 ID:9fCrxz/d0
ヨーク「どうしたらどいてくれるのかなぁ? お兄ちゃんに出来る事ならなんでも言ってくれよ」

ヴィラ「…リュウを助けて。殺さないで」

ヨーク「それは無理だよ。だって、殺さないと欲しいものが手に入らないもん」

ヴィラ「お願い…!」

ヨーク「…そんな目で見られちゃあ言う事聞きたくなってくるなぁ。可愛いなぁもう! ふひひ」
    「OK! でも交換条件がある。ヴィラちゃんがぁ、私の所にぃ、一緒に来てくれれば助ける」

ヴィラ「…本当に?」

ヨーク「本当だよぉ」

ロック「ヴィラ、やめろ! 嘘に決まってんだろ!」

ヨーク「あ! あ! あ! 二度目は無いぞ、クソビッチ。死ね!」

バァン!

806:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 13:10:31.83 ID:9fCrxz/d0
店主「いってぇぇぇ!」

ロック「ブタぁ!? お前、何してんだよ!?」

店主「大丈夫です、肩に当たっただけですから。女王さまを守るのがブタの役目なんで」

ロック「女王を守るのは騎士だろ! このブタ!」

ヨーク「ちっ、やだやだ。大人同士ってのは。もう一発いっとくか?」

ヴィラ「行きます」

ヨーク「ん?」

ヴィラ「一緒に行きます。だから…」

ヨーク「良い子だねぇ、ヴィラちゃんわ。OK。この犬っころと、おまけであのブタとビッチも助けよう」
    「これで良いかい?」

ヴィラ、うなずく。

ヨーク「今日はなんて素晴らしい日だ。さあヴィラちゃん、あそこ曲がった所に車があるからね。先に乗ってて」
    「私はちょっとお話があるから。大丈夫、約束は守るよ」

807:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/26(月) 13:12:49.21 ID:AemuEn1y0
店主△

809:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 13:16:46.92 ID:9fCrxz/d0
ヨーク「おい、売女ども。今日はあの子に免じて許してやる」
    「だが俺はあの娼館も、この男もあきらめた訳じゃないからね」

女主人「この、ゲス野郎!」

ヨーク「ふひひ、あんたはもう何も出来ない。この様子じゃあこの男も再起不能だ」
    「そうだな、明日の朝までに娼館にかんする全ての書類を持ってくれば、穏便に済ましてやる」

女主人「ヴィラも返してくれるんだろうね」

ヨーク「は? 返すわけねえだろ」
    「さ、話は済んだ撤収撤収」
ザッザッザ

ベルト「……」

女主人「なんで、あんたがそっち側にいるのさ!」

ベルト「もうあの頃の俺ではない」

女主人「アニーは今でも…」

ベルト「そんな女は知らん」

…ザッザッザ

855:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 15:38:44.10 ID:9fCrxz/d0
―――

リュウ「せいや!」

ケン「ぐあっ!」

ドサァ―――

リュウ「はぁはぁ…」

ケン「クッ…」

ゴウケン「……リュウよ。ケンに止めを刺せ」

リュウ「え?」

ゴウケン「弱き者は我が流派に必要ない。止めを刺せ」

リュウ「お師匠様、それはあまりに…」

857:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 15:40:02.30 ID:9fCrxz/d0
ゴウケン「出来んというのか! この師の言葉が聞けんと言うのか!」

リュウ「……」

ケン「……」

ゴウケン「やれ! リュウ! やらぬか!」

リュウ「……出来ません。俺には出来ない!」

ゴウケン「愚か者が! ならばワシ自らが引導を渡してくれる!」

リュウ「やめてください! 師匠!」

ゴウケン「ふん、ならば止めてみよ。このワシをな」

リュウ「……師匠、御手向かい致します」

858:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 15:41:12.26 ID:9fCrxz/d0
ケン「よせ! リュウ…!」

リュウ「うおおお!」

ゴウケン「遅い、粗い、まるでなっておらん! ふん!」

ゴッ!

リュウ「ぐはぁ!」

ゴウケン「その程度の腕で良くワシに手向かうなど言うたわ」

リュウ「まだだっ! うおおおお! 波動拳!」

バシュウ!
ゴウケン「ふん、こそばゆいわ。覚えたての波動などそよ風のようなもの。ワシを止めたくば…波動拳!」

ズドンッ!
リュウ「がっっ…」

ゴウケン「これほどの練りをしてみせい!」

リュウ「…まだだ。まだ、やれる!」

859:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 15:41:58.80 ID:9fCrxz/d0
ゴウケン「ほう、あれ食らってまだ立つか。よほど死にたいらしいのう」

ケン「リュウやめろ! 師匠、どうか俺に止めを! リュウは助けてやってくれ!」

ゴウケン「敗者の弁など聞く耳持たぬわ。リュウ、覚悟を決めよ。ワシ最高の拳を見舞ってやるわ」

リュウ「……来い!」

ゴウケン「ちぇぇりゃぁぁぁ!」

ゴォォォゥゥゥン

860:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 15:42:59.87 ID:9fCrxz/d0

ケン「!!」

リュウ「……」

ゴウケン「とりあえずは合格じゃ。お前らの性根、しかと見届けた」

ケン「合格? もしかして…」

ゴウケン「殺す気などないわい。もしリュウが止めを刺そうとしたらワシが止めとった」

ケン「なんだよ、それ! 本気であせったんだぞ!」

ゴウケン「ぬわっはっは。お主らも強くなってきたからのう。生半可な事をしてはすぐにばれると思ったのよ」

ケン「なんだよ、もう。寿命縮んだぜ… 」

861:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 15:44:33.82 ID:9fCrxz/d0

リュウ「しかし、何故こんなことを…」

ゴウケン「うむ。リュウ、ケンよ。お主らがいま習いたるものは何ぞ?」

ケン「そりゃあ…えーと…」

リュウ「…」

ゴウケン「お主たちが習い、ワシが教えているこの技。その源流は暗殺拳」
     「人を殺める事を目的とした邪拳だった」
     「わしはそれをさらに昇華させ、格闘術としての体系を作り上げた」

リュウ「存じています」

ゴウケン「だが、それでもお主らの技は十二分に人を危めるに足るでろう事は明白」
      「その拳を振るえば、肉を絶ち、骨を砕く。いくらワシが格闘術だと言おうがな」

ケン「はい…」

862:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 15:45:24.74 ID:9fCrxz/d0
ゴウケン「人の中にはさまざまな物が渦巻いている。悲しみ、憎悪、そして殺意」
     「波動の力はそれらに染まりやすく、増幅させる」   
     「拳とて同じよ。殺意を持って振るえばどうなるかは分かるじゃろう?」

リュウ、ケン「はい」

ゴウケン「殺意に身を任さば、お前たちの行く末は冥府魔道の遥か彼方。人ならざる深淵」
      「だが、己の信念に従い、正しき道を歩めば、その拳は破邪顕聖の“よすが”となろう」

リュウ「お師匠様。正しき道とは何でしょうか?」

ゴウケン「さあのう。だがリュウよ。己を信じ、拳を信じれば自ずと道は見えてくる」

ケン「うーん、情け持てって事?」

ゴウケン「それもある。だが情けは時に拳を鈍らせる事もあるじゃろう」

ケン「わかんねぇなぁ」

リュウ「……」

ゴウケン「迷うがいい。お主らは若い。その答えが見えたときのお主らが楽しみじゃわい」

864:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 15:46:31.14 ID:9fCrxz/d0
女主人の寝室―――

リュウ「!」

女主人「目が覚めたかい」

リュウ「俺はどれくらい寝てたんだ?」

女主人「半日くらいかね。もうすぐ夜が明けるよ」

リュウ「くそっ、うう!」

女主人「参考までに言っておくと、安静にしてろってさ」

リュウ「くっ…」

女主人「さて、あんたが起きた事だし、行ってくるかね」

リュウ「どこにだ?」

女主人「リイワーのとこだよ。朝までにこの書類を持っていかなきゃいけないから」

リュウ「待て、マダム。早まるな」

866:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 15:47:23.13 ID:9fCrxz/d0

女主人「早まっちゃいないよ。あんたが負けたんだ。うちに出来る事はないよ」

リュウ「まだだ、まだ終わってない!」
ガバッ。

女主人「ちょっと安静にしてなきゃだめだって」

リュウ「俺が行く。ヴィラも助ける!」

女主人「なんでヴィラのこと…」

リュウ「朦朧とする中であの子が俺を守ってくれていたのを聞いていた」
    「だから、俺が助けなきゃ…くっ!」

女主人「無理だよ! そんな身体で」

ガチャバタン!

女主人「ええい! もう! リリー、ロック、アニー! 来ておくれ! あいつを止めて!」

868:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 15:48:25.28 ID:9fCrxz/d0
地下室―――

リュウ「はぁ、はぁ」

ガチャバタン!
ロック「おい、リュウ! てめぇ正気か?」

リリー「リュウ駄目だよ、死んじゃうよ!」

アニー「……」

リュウ「……」

ロック「胴着に着替えてる場合じゃねえだろう。寝てろって。あたしたちならもう覚悟は決めてるから」

リリー「リュウ、聞いてよ」

リュウ「これは俺の道だ…」

ロック「格好つけてる場合じゃねえだろ!」

リュウ「俺の道は常に一人で行くものだと思っていた。だが違う。道とはどこかにつながっている」
    「交じり合い、出会うものだったんだ」

リリー「何言ってるのよ!」

876:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 16:12:23.20 ID:9fCrxz/d0
リュウ「俺はあの子に出会った。もしあの子が道を踏み外そうとしているのなら、俺は…」
    「俺はあの子を助けたい」

アニー「…」

リュウ「アニー、ザックの中に赤い鉢巻が入っている。取ってくれないか」

アニー「…これね」

リリー「アニー!」

リュウ「ありがとう」

シュル――――キッ!

878:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 16:13:07.82 ID:9fCrxz/d0
リリー(目つきが変わった…)

ロック「本気で行く気なんだな」

リュウ「ああ」

ロック「くそ! くそくそ! 行って来い。死んでくればいい! 勝手にしやがれ!」
    「けどもし戻ってくるなら、絶対にヴィラを連れて帰って来いよ! じゃないと許さねえからな!」

リュウ「分かっている」

アニー「リュウ、あなたと闘った人は私の…」

リュウ「言わなくていい」

アニー「そうね。いってらっしゃい」

リリー「リュウ!」

ガチャバタン!

リリー「なんで? 何で止めないのよ!」

ロック「無理だよ。あいつを止めるなんて」

アニー「格闘家だもの」

リリー「そんな…」

879:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/26(月) 16:13:50.62 ID:9fCrxz/d0

玄関ホール―――

女主人「…」

リュウ「……」

女主人「やっぱりダッサいわねぇ、その格好。やっぱり止められなかったかい」

リュウ「…」

女主人「行けばクビって言っても?」

リュウ「…ああ」

女主人「ふふ、だろうね。行ってきな」

リュウ「…」

ガチャ、キィィィ、バタンッ!
次スレ:http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1280149938/

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 01:53:40.05 ID:kLwxlBNT0
リイワーファミリーの館前―――

ザッザッザ

ベルト「やはり来たか」

リュウ「…」

ベルト「あの娘は確かにここにいる。だがお前があの娘と会うことは無い」

リュウ「通してもらう」

ベルト「そんな身体で俺に勝とうというのか?」

リュウ「それはお互い様だ。あの時、確かにあんたのアバラを折った手応えを感じたぞ」
    「それにあんたの拳は空っぽだ。そんな拳で俺の心は折れやしない」

ベルト「闘志にたぎったその目。不愉快だな」

リュウ「第二ラウンドだ!」

46:! ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 01:55:33.47 ID:kLwxlBNT0
ベルト「うらぁ!」

リュウ「せいや!」

二人の拳が激しくぶつかり合う。

ベルト(拳が生きている! こいつ、こんなボロボロの身体で!)

リュウ「ふん!」

ドカッ! バキッ!

ベルト「くっ!」

リュウ「竜巻旋風脚!」

ベルト「同じ技を食らうかぁ!」

ベルトが合気でリュウを投げ飛ばす。そしてすかさず追い討ちの蹴りを放つ。
ドカッ!

リュウ「くぅ!」

48:! ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 01:57:31.09 ID:kLwxlBNT0
ベルト「俺の合気拳法をなめるんじゃない」

リュウ「ふっ!」

ベルト「たりゃぁ!」

ガッガッガッ!
拳と拳のぶつかり合い空気を震わす。

リュウ「せい!」
リュウが放ったフックをベルトが合気にかかる。
ベルト(これはフェイント)
リュウがその場に飛び上がる気配を感じ、合気を切り替えた。
ベルト(またあの技か。馬鹿の一つ覚えを!)
しかし、それもフェイントだった。リュウの身体が一瞬ベルトの視界から消える。
ベルト「下かっ!」

ベルトの眼前に握り固められた拳がうつった。

リュウ「昇竜拳!」

バグォォォン!

ベルト「ぐはぁぁ!」

ドサッ

49:! ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 01:58:53.20 ID:kLwxlBNT0
リュウ「はぁはぁ…さあ立て! まだ終わってないだろう」

ベルト「はぁはぁ…くっ!」
    「まったく不愉快なガキだ。その闘志に満ちた目も、あの女どもに味方することも、不愉快きわまる!」

リュウ「あんただって、昔はあそこにいたんだろう」

ベルト「ああそうさ。俺は若かった。武の道を究めんと邁進していた」
    「あそこで心つないだ女もいたがそれは一時のこと。俺は強くならねばならなかった。それが武の道だ」
    「お前にだって分かるだろう!?」

リュウ「ああ、わかるとも」

ベルト「だが、お前は知らん。その道が行く先を。先にあるのはいずれ来る敗北。圧倒的な敗北よ」
    「今まで自分が歩んできた道全てが消し飛ぶような、積み重ねたものが全て虚無と化す死よりも辛い敗北」
    「それが武の終わりだ」

54:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:00:45.23 ID:kLwxlBNT0
リュウ「……」

ベルト「そう、その相手もお前と同じ波動を使う流派だった」
    「人の形はしていたが、人でも獣でもない、まさに悪鬼羅刹の化身」

リュウ「!」

ベルト「ふっ、お前を見ていると奴を思い出す。心の奥底で萎びた俺が叫びだす」
    「だからこの仕事を請けた。あの娼館がどうなろうと知った事ではない」
    「あの場所はあの日、武の道とともに消し飛んだからな」

リュウ「違う。あんたは忘れちゃいない。叫んでいるのはあんたが道に戻りたがっているからだ!」

ベルト「ほざきやがる…」

57:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:01:47.51 ID:kLwxlBNT0
リュウ「第三ラウンドだ…!」

間合いをじりじりと詰める二人。

リュウ「ハァ!」

ベルト「フン!」

お互い渾身の力を込めて打ち合う。

ベルト「甘い!」

リュウ「くっ!」
ガスッ!

ベルト「止めだ!」

ベルトが繰り出した双掌をリュウは片手でいなした。

ベルト「なっ!」

リュウ「真空…!」

ベルト(波動が激しく…! よけきれん!)

リュウ「波動拳!」

ベルト「ぐおおおぁぁぁ!」

ドサァ―――

58:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:03:14.63 ID:kLwxlBNT0
リュウ「今回は、俺の勝ちだったようだな」

ベルト「かはっ……くっ、殺せ!」

リュウ「殺しはしない」

ベルト「恥辱にまみれた生を送れというのか?」

リュウ「違う。俺は全力で戦った。あんたも、全力で俺にぶつかってきたはずだ」
    「なぜ、それを恥だと思うんだ!」

ベルト「お前は知らんのだ。圧倒的な敗北を体験したものが再び負けるということは…」

リュウ「それは武の道があんたの道ではなかったからだ」

ベルト「!」

リュウ「あんたが真に武の道を究めようとしたのなら、全てが消し飛んでもまた一から歩めたはずだ」
    「だが、そうはしなかった。武の道はあんたの道ではないからだ」

ベルト「勝手な事を…!」

リュウ「アニーからの伝言だ。「あれはまだ私の部屋にある」と」

60:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:04:58.27 ID:kLwxlBNT0
ベルト「なんだと…」

リュウ「俺はあんたの事は知らない。彼女も話さなかった」
    「だが、あんたと闘い、あんたが歩いてきた道は見えた」

ベルト「いまさら、戻ることなど…」

リュウ「道は常にそこにある。そこをどう歩くはあんた自身で決めるといい」

ベルト「……」

リュウ「俺はここを通る。あんたはどうする?」

ベルト「……」

リュウ「…」

タッタッタッタッ…

62:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:06:43.49 ID:kLwxlBNT0
リイワーファミリー館内―――
リュウ「出て来い! ヨーク! ヴィラは返してもらう!」

ガチャ

ヨーク「ようこそ、いらっしゃいませ。ビッチの犬くん。来る事は分かってましたよ。ふひひ」
   
ヴィラ「リュウ…なんで…!」

ヨーク「おおと、感動の再会なんてさせません。ヴィラちゃん、あんまり勝手しないように」
    「人形さんはおとなしく、たおやかにしてるがいいですよぉ」

リュウ「ヴィラを返せ」

64:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:08:35.72 ID:kLwxlBNT0
ヨーク「ああ? 何言ってんだ、このクソ犬。状況見て発言しろや、ボケッ」

二階からリュウの周りをぐるりと取り囲む手下たち。

ヨーク「中々壮観だろう。ある意味最上級のもてなしだ。説明しますとぉ、部下たちの手にあるのはM16」
    「軍用ライフルでーす、うひひひひ」

リュウ「…」

ヨーク「弾丸曲げて見せろよ。それとも降参するか? あ、そうそう、ヴィラちゃんはまだ処女でーす」
    「ま、オッパイとかはちょっと触ったけど、まだ新品。なぜやらなかったかわかるか?」

リュウ「……」

ヨーク「それはな、お前の死体の前で犯しまくるためだよ。お前を見て泣き叫ぶヴィラちゃんをやりまくるんだ」
    「うひひひひ、想像しただけで先走るねぇ」

ヴィラ「リュウ…」

ヨーク「はぁい、せっかく来ていだきましたが、犬はここで退場でーす」
    「ヴィラちゃん、よぉく見るんだよ? 軍用ライフルって凄い威力ですから。じゃあ…」
    「殺せ」

66:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:09:44.10 ID:kLwxlBNT0
遡ってリュウが出発した直後の娼館、受付―――

リリー「はい、もう行っちゃいました…はい、そうです。はい、お願いします。早くしないとリュウが…」

女主人「リリー!」

リリー「!」

女主人「あんた何してんの! まさかリイワーの奴らに!」

リリー「違う、弟たちに…」

女主人「嘘おっしゃい!」

パンッ!

リリー「っ!」

女主人「あんたリュウに惚れてたんじゃないの?! なんで…」

リリー「本当に違うの。リイワーなんかじゃない! あたしが、あたしが電話したのは…」

69:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:11:09.63 ID:kLwxlBNT0
再びリイワーファミリー館―――

ヨーク「はぁい、せっかく来ていだきましたが、犬はここで退場でーす」
    「ヴィラちゃん、よぉく見るんだよ? 軍用ライフルって凄い威力ですから。じゃあ…」
    「殺せ」

ガシャァン!

ヨーク「なんだ!?」

手下「特殊部隊!?」
   「なんで、ぐわぁ!」

春麗「全員動くな! ICPOだ。ヨーク・リイワー。違法薬物取り締まり違反の容疑」
   「および未成年者略取の現行犯で逮捕する!」

ヨーク「ICPO! そんな…!」

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:11:44.04 ID:UYE/llk10
つんりきた!

71:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:12:39.71 ID:kLwxlBNT0
リュウ「ヴィラを」

ヨーク「ひっ!」

リュウ「返してもらう!!」

ヨーク(マンマ…)

リュウ「せいやっ!」
ドッ、ガッ、バキィ!
ヨーク「うぎゃぶだるぼ!!」

ドチャァ―――

リュウ「よぉし!」

73:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:13:27.48 ID:kLwxlBNT0
ヴィラ「リュウ!」

リュウ「…大丈夫だったか?」

ヴィラ「私は平気。それよりもこんなにボロボロになって…」

リュウ「お前たちを守ると約束した」

ヴィラ「馬鹿っ! でも…ありがとう。本当に」

リュウ「気にするな。仕事だ」

ヴィラ(リュウが、笑った)

春麗「リュウ」

リュウ「ああ、来てくれたのか」

80:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:14:42.49 ID:kLwxlBNT0
春麗「特別便をチャーターして半日。休みなしで来てやったわ」
   「まだ手下が少し残ってるけど、すぐに済むと思う。それと…」

リュウ「なんだ?」

春麗「リュウ、あなたを傷害の容疑で逮捕します」

ガチャリ

ヴィラ「そんな。待って! リュウは私を助ける為に」

春麗「ええ、立派だわ。けれど今ここでの事じゃないの。あなたが追い出したゴロツキ覚えてる?」

リュウ「ああ」

83:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:15:30.95 ID:kLwxlBNT0
春麗「一般人に格闘経験者が手を出した場合、どうなるかは知ってる?」

リュウ「知っている」

ヴィラ「そんな、あれだって!」

春麗「ごめんね、お嬢ちゃん。けど法律は法律。守らないと」

リュウ「覚悟している」

ヴィラ「お願い。リュウは何も悪くないの。本当に何も悪くない!」

春麗「(キョロキョロ)安心してお嬢ちゃん。リュウはすぐに解放されるわ」

ヴィラ「え?」

春麗「さあ、一緒に来て。聞きたいことが沢山あるんだから」

リュウ「ヴィラ、みんなによろしく言っておいてくれ」

ヴィラ「リュウ!」

85:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:16:26.37 ID:kLwxlBNT0
二日後、娼館、夜―――

女主人「さあ、仕事の再開だよ。皆、張り切って行こうじゃないか」

リリー「はぁい」

女主人「…何その気の抜けた返事。しゃきっとしなさいよ」

リリー「だってさぁ、リュウがいないんだもん」

女主人「仕方ないだろう。あれだけの騒ぎを起こしたんだから」

リリー「マダムったらひどいんだ。薄情者!」

女主人「はいはい、何とでも言って頂戴。あたしはここさえ守れれば鬼にでも何でもなるわよ」

リリー「ちぇ! 鬼ババァ」

女主人「うるさいよ、デカチチ」

87:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:18:47.12 ID:kLwxlBNT0
リリー「アニーさぁん」

アニー「まあ、街もいくらか平和になったし。尊い犠牲と思えば良いんじゃない?」

リリー「アニーさんまでぇ…」

ロック「けっ、ウブなネンネじゃあるめぇし。男一人くらいでガタガタ言うんじゃないよ」

リリー「そりゃ幸せ者のロクサーヌさんには分からないでしょうよ」

ロック「ばっこの、ビッチ! 表でろ!」

リリー「あんたもビッチでしょう!」

女主人「おやめ! もうすぐ客が来る。店じまいしてた間に溜まったものを出しに来るんだ」
    「忙しくなるよ」

リリー「はぁい」

88:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:19:41.81 ID:kLwxlBNT0
ガチャッ

女主人「いらっしゃい…て、女かい。なに? うちで働きたいの?」

春麗「ICPOのものです」

ロック「げっ警察!」

女主人「あらまぁ、刑事さんが何か御用かしら?」

春麗「お届けものがあります」

リュウ「……」

娼婦たち「「「リュウ!」」」

リリー「リュウだ! リュウが帰ってきた!」

リュウ「…ただいま」

リリー「リュウ!」
ガバッ!

リリー「リュウ! 会いたかったよぉ。私ちゃんとリュウが書き残したとおりにしたよ! えらい?」

リュウ「ああ、ありがとう。リリー」
ポンッ

リリー「…リュウ」

90:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:20:56.53 ID:kLwxlBNT0
春麗「おほん、取調べの結果、彼の潔白が証明されましたのでお返しします」

女主人「お手数おかけしましたね」

春麗「いえ、ただ…」

リリー「?」

春麗「彼は就労ビザを持たずここで働いていたため、不法就労として国外に強制退去になります」

娼婦たち「「「ええー!」」」

ロック「ちょ、ちょっと待て!」

アニー「なんとかならないの?」

春麗「こればかりはどうにも。本当はここにこうして帰ってくることすら難しかったのですが…」

ヴィラ「ありがとう、刑事さん。リュウを連れてきてくれて」

女主人「ヴィラ、起きてたのかい」

春麗「こんばんは、お嬢ちゃん。身体は大丈夫?」

ヴィラ「うん。大丈夫」

春麗「そう。怖い目にあったのに、強いわね」

ヴィラ「リュウはいつまでいれるんですか?」

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:21:10.43 ID:MuozqWdYO
大団円か

92:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:22:03.16 ID:kLwxlBNT0
春麗「明日の朝までです。八時には迎えが来ます」

リリー「そんな…そうだ! あたしと結婚しようよ! そうしたら国籍が変わって…」

女主人「無理だよ。わかってるだろ」

リリー「ううう…」

春麗「それでは、私は失礼します。マダム、あとはお願いします」

女主人「まかせて。あ、ちょっと刑事さん」

春麗「なんでしょう?」

女主人「リイワーのことなんだけど」

春麗「リイワーファミリーは再起不能でしょう」
   「もっとも私たちの目的は彼らの後ろ盾である組織です。しかしそれもトカゲの尻尾切り」
   「その組織がここにやって来ることもないでしょう」

女主人「尻尾切られるとわかって、あんたここに来たの?」
    「リュウからの伝言だけで?」
 
春麗「それは、私はICPOの捜査官ですから」

女主人「そういう事にしとくか。ありがとう、女刑事さん」

春麗「では」
ガチャバタン

93:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:23:12.00 ID:kLwxlBNT0
女主人「さてと、今日も店は休むか。リュウとの最後の夜を盛大に楽しもうじゃないか!」

娼婦たち「わぁぁぁ!」

リリー「ふぇーん、リュウゥゥゥ! 行っちゃやだァァァ!」

ロック「けどまあ、良く戻ってきたよ。約束も守ったしな」

アニー「ええ、お疲れ様。おかえり、リュウ」

リュウ「ああ、ただいま」

アニー「でも、去る時は自分で決めるんじゃなかったの?」

リュウ「いや、それは…すいません」

リリー「なんで敬語!?」

ロック「なんだ、なんかあったのか?」

アニー「秘密よねぇ、リュウ」

97:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:23:58.86 ID:kLwxlBNT0
リュウ「いや、別に」

リリー「うわぁぁん、あたしだって頑張ったのにぃぃ!」

ロック「聞き出してやる! ちょっと俺の部屋に来い! 道具使って聞き出してやる!」

リュウ「いや、本当になにもないぞ」

女主人「リュウ! こっち来な。主賓が端っこにいたんじゃ始まらないじゃないか」

リュウ「ああ、そうだな」

宴会は深夜まで続いた。
一人また一人と酔いつぶれていく。
皆が酔いつぶれ、娼館は心地よい酔いの眠りに落ちた。
彼と彼女以外は。

99:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:24:37.44 ID:kLwxlBNT0
地下室―――

リュウ「これでよしっと」

コンコン、ガチャ

ヴィラ「リュウ、起きてる?」

リュウ「ああ」

ヴィラ「良かった」

バタン

リュウ「どうした? 眠れないのか?」

ヴィラ「うん、そんなところ」

リュウ「明日も早い。寝たほうが良いぞ」

ヴィラ「うん、そうだね」

101:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:25:15.42 ID:kLwxlBNT0
リュウ「…」

ヴィラ「……て」

リュウ「ん?」

ヴィラ「一緒に寝て、ほし…い」

リュウ「なんだそんな事か。いいぞ、眠るまでここにいてやる」

ヴィラ「う、うん」

リュウ「やけに動きが固いな。どうした?」

ヴィラ「そ、そんな事ないよ。普通だよ」

ヴィラがベッドに横になる。リュウはそのそばに胡坐をかいた。

リュウ「いつでも寝て良いぞ」

ヴィラ「……落ち着かない」

103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:26:01.51 ID:MuozqWdYO
ヴィラかわいいよヴィラ

104:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:26:05.70 ID:kLwxlBNT0
リュウ「じゃあ部屋に戻るか?」

ヴィラ「そうじゃなくて、リュウも横になって」

リュウ「? こうか?」

ヴィラ「うん」

横になったリュウの胸元にヴィラが顔をうずめる。

リュウ「ヴィラ?」

ヴィラ「……」

リュウ「ふむ」

ヴィラ「リュウ、行っちゃうの?」

リュウ「ああ」

106:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:27:06.96 ID:kLwxlBNT0
ヴィラ「…あたしも連れて行って欲しい」

リュウ「それは無理だ」

ヴィラ「嫌だ」

リュウ「そう言われてもな」

ヴィラ「嫌。私リュウと離れたくない」

リュウ「どうしたんだ、急に?」

ヴィラ「急にじゃない。一緒に買い物に行った帰りからずっとリュウの事が…」
   
リュウ「……ヴィラ、聞いてくれ」

ヴィラ「私なんでもする。だって娼婦だもん。リュウが望む事ならなんでもする」
    「強くなれって言うんだったら強くなる。修行だって…!」

リュウ「ヴィラ!」

ヴィラ「っ!」

109:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:28:53.54 ID:kLwxlBNT0
リュウ「俺の行く道はヴィラの歩む道じゃない。ヴィラの気持ちは嬉しい。けど違うんだ」
   「俺はヴィラを幸せに出来ない。ヴィラが望むものを与えてやれないと思う」

ヴィラ「そんなのいらない! リュウがいればいい! リュウといたい。一緒にいたい」

リュウ「だが、それを俺は望まない」

ヴィラ「……」

リュウ「ヴィラ、いつかわかる。自分の行く道が」
     「その道がまた交わる事があればまた会えるさ」

ヴィラ「…駄目なんだね」

リュウ「ああ、そうだ」

ヴィラ「わかった。でもお願い。今夜だけはこのままでいて…」
    「ただ、一緒に寝てくれるだけでいいから」

リュウ「わかった…」

114:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:30:22.78 ID:kLwxlBNT0
部屋の外―――

リリー「…」

ロック「なにしてんだよ。入らないのか?」

リリー「…いい」

ロック「えらくあっさり引き下がるんだな。じゃあ、俺が」

アニー「はい、ロックちゃぁん。駄目でしょう?」

ロック「わかってるよ。冗談だよ、冗談…」

アニー「リリー、あなたの気持ち、少し分かるわ」

リリー「…戻ろっか」

アニー「そうね。一晩中付き合うわよ」

ロック「なんだ、やけ酒かよ。仕方ねえなぁ」

リリー「幸せな人にはわかりませんよ、この気持ち。あんたは店主とよろしくやってなさいよ!」

ロック「な、この、てめぇ! 表でろ!」

アニー「うん、その元気があれば大丈夫。飲みましょう!」

116:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:31:25.90 ID:kLwxlBNT0
翌早朝―――玄関ホール

リュウ「行くか」

女主人「時間にはまだ早いんじゃないかい?」

リュウ「起きてたのか、マダム」

女主人「まあね。これで元高級娼婦さ。酒に飲まれるなんて事ないよ」

117:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:32:22.36 ID:kLwxlBNT0
リュウ「世話になったな」

女主人「お互い様さ」

リュウ「ここに来たおかげで良い経験が出来たよ」

女主人「拳は正しかったってとこかね」

リュウ「ああ」

女主人「じゃあ、元気でね。楽しかったよ」

119:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:33:09.69 ID:kLwxlBNT0
リュウ「俺もだ、マダム」

女主人「ところで、リュウ。そのダッサイ格好で次はどこに行くの?」

リュウ「そうだな…」

ガチャ

リュウ「俺より強い奴に会いに行く」

バタン

―――おわり

123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:33:36.11 ID:P7Z2n+tK0
>>1乙!!感動した!!

124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:33:43.69 ID:b7v++sUk0
乙!面白かった

125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:34:11.72 ID:FHwaGsle0
すげえ面白かったわ

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:34:15.41 ID:UYE/llk10
>>1乙!
ストファイ好きとしては最高な時間を過ごせたぜ!

127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:34:18.85 ID:SyCkZ8H60
乙!
面白かったぜ!!

128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:34:23.18 ID:gbS7l0M50
1乙
ここまで引き込まれたSS久しぶりだった

130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:34:37.15 ID:np1cWuqm0
オツカレサマーソルトキック

135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:36:01.07 ID:T9h3NzNz0
ダッサイリュウがすき!おつ

137:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:36:16.14 ID:kLwxlBNT0
はい。というわけで完結です。
支援ありがとうございます。
色々とお世話をかけました。
最初はVIP+に書き込んで、反応も少なかったので気楽にやればいいかと思っていたのですが、VIPがこんなにも早いとは思いもよりませんでした。
すいません。
ほぼオリキャラばかりですが、面白いと言っていただけて嬉しかったです。
本当にありがとうございました。

141:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:37:00.23 ID:2xlXLorS0
>>1おつ
結局ベルトでてこなかった

147:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:39:34.52 ID:kLwxlBNT0
>>141
本当は、リュウが去ったあと、ベルトのこととか、トトカルチョは結局どうなったんだ?とかそう言うので、娼婦たちがもめる。
ってのも考えたんですが、やはりリュウがあの台詞を言うと、バシッとしまるのでやめました。

150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:41:43.17 ID:SyCkZ8H60
で、最後はちゃんと表彰台にのぼったよな?

156:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:45:28.40 ID:SZGCSGzhO
なにいっ りゅうが いない! 
いったいどこへ・・・

144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:37:56.50 ID:Grlw5Msv0
各キャラの元ネタとか参考にしたキャラとか教えて欲しい

159:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:49:17.26 ID:kLwxlBNT0
>>144

えーと皆さんが想像を壊しちゃうかもしれませんが、
女主人――性格はワンピースのババァ女医。外見はサクラ大戦3のマダム。

リリー―――性格はバカッぽいけど良い子キャラな感じの奴をミックス。外見はジャスティス学園のパツキン外人女。

ロック―――性格はブラックラグーンの二丁拳銃女。外見はクイーンズブレイドの義賊。

アニー―――性格はああ女神様のメインヒロイン。外見はドラクエ3の女僧侶。

ヴィラ―――性格は長門とかそういう無口系のミックス。外見はDOGSというマンガの日本刀少女。
        +で書いた方では、最初男の子みたいな口調でしたが、修正しました。

ヨーク―――外見はスクライドの「教えてあげません」の人。性格はイングロリアスバスターズという映画のハンス・ランダという登場人物。
        映画のほうが極悪ですが。

ベルト―――性格は特になし。外見は北斗の拳の次男です。

こんなところでしょうか。

160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:49:51.26 ID:Gq1AEwci0
最後までロックがどうしても岩男で再生されてしまった

163:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:51:29.86 ID:kLwxlBNT0
>>160
名前付けてから「しまったな」と思いました。
しかもマフィアをリイワー=ワイリーにしちゃって…orz

168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:54:32.88 ID:XIBh7J6RP
最初マダムの見た目は鋼のロイ母だったんだが
途中から銀魂のババァにwwww

172:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 02:56:51.47 ID:kLwxlBNT0
>>168
銀魂のババァってレスで女主人の出番を減らそうかと本気で考えましたw

あ、ちなみに舞台は欧州のオーストリアを想定していました。
たしか売春が合法で、格闘技が盛んだと聞いたので。

175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 02:58:42.39 ID:QTEqfzAtP
ロックはやはりレビィか
面白かった!
けどなぜ最後の方でアニーに敬語?最後まで読んだけど触れられてないし誰か解説頼む

180:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 03:01:55.97 ID:kLwxlBNT0
>>175
大見得きって出たのいいけど、自分で言った事を実行できませんでしたという負い目と、
「そういやこの人、マダムとほぼ同い年なんだよな」っていう畏敬(?)の念から敬語になったと思われます。

あと書こうと思ったきっかけは「レジェンド・オブ・チュンリー」という映画を見たからです。
すっげーつまんねぇ!と思い、腹立ちまぎれに春麗のSSを書こうと思い立ったんですが、
そういや「リュウって旅してるけど旅費とかどうしてるんだろう?」という考えを元に妄想したのがこれです。

181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 03:02:22.04 ID:e40SGz8d0
3日はりついてたのに・・・ダルシムがでないとは・・・あれだけ言ったのに・・・・・・・・

182:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 03:03:26.01 ID:0KX86viu0
レジェンドオブチュンリーってゲームのおまけだっけ
まったく見てないわ

190:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 03:11:57.59 ID:kLwxlBNT0
>>181
すいません。
手が伸びた!て文字にするとギャグになっちゃうんです。
まあ最初ッからだす気はありませんでした。すいません。

>>182
ハリウッドが作ったストリートファイター二度目の実写映画です。
超クソです。
映画としても、ストリートファイターとしても。

186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 03:07:52.86 ID:QTEqfzAtP
あの映画を見るとかwwwドラゴンボールの実写版をみようと思うレベルやでww

187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 03:09:29.35 ID:FHwaGsle0
よし
なら次はチュンリーのSSだな!

189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 03:11:03.50 ID:nkWKCe6n0
サガットあたりは出てくるかと思ったんだがな

194:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 03:15:28.92 ID:kLwxlBNT0
>>186
ドラゴンボールも見ましたよ。
まだドラゴンボールのほうが金掛かってる分見れました。
クソでしたけど。

>>187
機会があれば書こうとおもいます。

>>189
本当はシャドルーの四天王でバイソンあたりを出そうかと思ったんですが、それだと街ごと潰されかねないと思い、断念しました。
よって匂わせる程度にしました。
結果として春麗が出てもあまり不自然じゃなくなったので良かったと思ってます。

195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 03:16:04.16 ID:/it7Afcy0
>>1氏に質問

①ベルトが敗北した相手は豪鬼?

②舞台をあえて娼館にした理由は?
(自分はスカイ・クロラという映画(小説)の影響で、欧州の娼館=なんか神秘的で不思議めいた場所というイメージ)

③あえて既存キャラをほとんど出さなかった理由は?(それもあって面白かったですが)

④ベルトとロックはこの後どうなるの?

200:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 03:23:36.06 ID:kLwxlBNT0
>>195

良い質問ですねぇ<池上

①そうです。

②スカイクロラの影響もあります。
 あと、リュウがこんな所で働いている意外性というのと、「俺、娼館の事とか全然分からんけど、てことは他の人も分からないはずだ」
 てことで突っ込まれる事は無いだろう。という打算です。
 あとスレタイでガチホモスレと勘違いして読む人がいるはずだと思い「働くようです」にしました。

③SSを読んでいて「いや、あのキャラはこういう事言わないだろ」てのがあると萎える場合があるので、極力オリキャラだけにしました。
 でもたぶん、スト2だから出来たんだと思います。

198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 03:20:30.96 ID:/it7Afcy0
>>1氏は普段小説とか書き物とかは読むほう?

201:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 03:25:20.35 ID:kLwxlBNT0
>>198
はい、よく読みます。
藤沢周平とか山本周五郎とk、あと宮部みゆきとか好きですね。
時代小説をよく読みます。

その割には誤字脱字が多くて…orz

203:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 03:26:43.80 ID:kLwxlBNT0
>>201
>>山本周五郎とk
て、言ってるそばから脱字してる…

204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 03:30:07.71 ID:/it7Afcy0
>>200
お~!やはりスカイクロラの影響あったのか!
>俺、娼館の事とか全然分からんけど
確かにスカイクロラ見ても娼館の詳しい描写はないからなぁ
ちなみに小説と映画どっち?

205:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 03:33:18.21 ID:kLwxlBNT0
>>204
すいません。映画です。
あの館の雰囲気が凄く良いなぁと思いました。
あの人の小説は「全てがFになる」シリーズしか読んだこと無いです。

207:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 03:36:39.91 ID:kLwxlBNT0
それでは皆様。
誤字脱字だらけのSSを根気よく最後まで読んでいただいてありがとうございました。
またどこかで会う機会があれば、よろしくお願いします。
今度はちゃんと書き溜めて1スレ内で終わらせます。

本当にありがとうございました。

おやすみなさい!

212:1 ◆pw4Po6J6Frgk :2010/07/27(火) 03:41:01.01 ID:kLwxlBNT0
>>195
あ、最後に答え忘れてた④を。

ベルトは娼館に戻ったのかも。
ロックはある程度稼いだら、引退して店主とくっつくかも。
けど多分働かず、店主をあごで使うんだと思います。

というわけで、今度こそおやすみなさい。

221:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 07:27:59.07 ID:X+CMWM1+0
乙!!

222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 07:42:51.75 ID:JiHqKyS90
楽しかったぞ
乙!!

225:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/27(火) 08:14:55.16 ID:F+fVYSiz0
乙でしたー

◆後日談
元スレ:http://ex14.vip2ch.com/news4gep/kako/1280/12801/1280137761.html

34 名前:1 ◆Ja7pLsyABo[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 00:54:39.95 ID:M4AWP1M0
せっかく建てていただいたし、後日談も書いたので、投下してみる。

35 名前:1 ◆Ja7pLsyABo[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 00:55:22.15 ID:M4AWP1M0
朝、娼館、玄関ロビー

リリー「あーあ、別れの挨拶も出来なかったなぁ」

ロック「へっ、昼まで寝てたくせに良く言うぜ」

リリー「うう…」

アニー「でも、これで良かったのかもね。きっと言ってしまう彼を見たら、リリー、あなた一週間は仕事できないくらい落ち込むわよ」

ロック「なんか実感こもってんな」

アニー「まぁねぇ」

リリー「リュウゥゥ会いたいぃぃぃ!」

ロック「まだあいつが行ってから三日だぞ。どうすんだよ、そんな事で」

リリー「だってぇ!」

36 名前:1 ◆Ja7pLsyABo[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 00:56:29.24 ID:M4AWP1M0
ヴィラ「みんな、おはよう」

アニー「おはよう、ヴィラ」

リリー「おはよー」

ロック「おう、今日も早いな」

ヴィラ「うん。皆ちゃんとシーツとゴミ出してくれた?」

リリー「出したよー。あ、ヴィラちゃん手伝おうか?」

ヴィラ「ううん。大丈夫」

リリー「でも…」

ヴィラ「一人でやるって決めたから」

タッタッタ

アニー「偉いわねぇ、ヴィラちゃん。リュウがいなくなってもちゃんと仕事してるわ」

リリー「あたしだって、ちゃんとしてますー」

アニー「そういうつもりで言ったんじゃないんだけど」

ロック「もうほっとけ。こんな女」

リリー「幸せ者は余裕ですな。昨日もお楽しみだったみたいだし」

ロック「てめっ! このアマ! 表でろ!」

リリー「なによ!」

バタバタ

37 名前:1 ◆Ja7pLsyABo[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 00:58:29.57 ID:M4AWP1M0
アニー「そう言えば、トトカルチョの結果って…」

リリー「え?」

ロック「ありゃ無効だろ。そういやアニーあんた元締めだよな。いつ返金してくれんだ?」

アニー「お望みならするわよ。はい、これ」

ロック「おう」

リリー「リュウは誰とも寝なかったし無効なんじゃないんですか?」
   「私一番人気だったのになぁ」

アニー「それなんだけど。賭けの対象は、リュウが誰と寝るか?で良いのよね」

ロック「ああ、そういう賭けだったな」

アニー「別にセックスしなくても言い訳よね?」

ロック「は?」

リリー「たしかに、明言はされてませんよねぇ」

38 名前:1 ◆Ja7pLsyABo[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 00:59:51.68 ID:M4AWP1M0
アニー「そうよね。キスとかペッティングだとか○○○を×××に◇◇◇とかそういう事も明言してないわよね」

ロック「うわっ…」

リリー「アニーさん、一応、お日様昇ってるから…」

アニー「あらぁ、ごめんなさい」

ロック「で? 何が言いてぇんだよ」

アニー「そうなると…リュウと寝た子がいるのよねぇ」

ロック「はぁ?!」

リリー「なななな、何ですか!? どこのビッチですかそれ!?」

ロック「てめぇもビッチだろ!」

アニー「落ち着いて、その子は本当にただ寝ただけよ。でも、ちゃんと一緒のベッドでね」

ロック「おいおい、ちょっと待て。あいつがいたのは一週間くらいだぞ。一体誰が」

リリー「…あ!」

39 名前:1 ◆Ja7pLsyABo[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 01:00:59.95 ID:M4AWP1M0
アニー「リリーちゃんは分かったみたいね」

ロック「は? 誰だよ?」

リリー「まさか…」

アニー「最後の夜。私たちがリュウの部屋に言ったら先客がいたわよね」

ロック「!」

アニー「そう、ヴィラちゃんでーす」

ロック「よっしゃぁぁ! 俺ヴィラに賭けてたよな? な? たしかあいつの倍率は…」

リリー「106倍…そんなぁ……」

ロック「ひゃっほーい! アニー、払い戻してくれ」

アニー「あら駄目よぉ。賭け金ならさっき返したでしょう?」

ロック「へっ?」

アニー「ほら、あなたの手の中。ヴィラに賭けた100。確かに返したわよね」

リリー「あ、そう言えば」

40 名前:1 ◆Ja7pLsyABo[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 01:02:09.06 ID:M4AWP1M0
ロック「てめぇ! はめやがったな! アバズレェェ!」

アニー「そっちから返してっていったのよ。私は言われたとおりにしただけ」
   「ちゃんと私の話を最後まで聞けば良かったわねぇ」

ロック「無効だ無効! こんな賭け! やっぱ○○○を×××に◇◇◇しなきゃ駄目だ!」

リリー「ちょっと声がでかい!」

ロック「リリーもそう思うだろ!? このままだとリュウが寝たのはヴィラって事になっちまうんだぞ?」

リリー「たしかに、それは嫌かも…」

ロック「だろ?」

アニー「あらあら見苦しい。ついでにいうと、ヴィラに賭けてたのはロックだけだったのにねぇ」

リリー「アニーさん。やっぱ○○○に×××を◇◇◇しなきゃ無効ですよ! ここ娼館だし!」

アニー「でも賭けは賭けだから」

ロック「おい、じゃあ賭けた金はどうなるんだ? 全額返金か?」

アニー「一応、結果は出てるわけだし。勝者なしってことで親の総取り?」
   「というか、全部私のもの? かなぁ」

ロック「くぉんの腐れ×××が!」

ヴィラ(さっきから凄い言葉が飛び交ってる…)←洗濯終えて降りてきた

41 名前:1 ◆Ja7pLsyABo[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 01:03:19.64 ID:M4AWP1M0
女主人「うるさいよ、さっきから! その元気は夜まで取っときな!」

リリー「だって、アニーさんがぁ、アニーさんがぁ、うえーん」

ロック「おいマダム。あんたも賭けに乗ったんだろう! ガツンと言ってやれよ!」

女主人「アニー、あんたも大人気ないことしないの」

アニー「そう言えば、玄関の扉の立て付けが悪くなってたわよね」
   「これ少ないけど足しにして、マダム」

女主人「まあ、これも社会勉強だよ、あんたら」

リリー「買収された! しかも目の前で!」

ロック「なんちゅう店だよ、ここは」

女主人「そうそう、新しい用心棒を雇ったんだよ」
   「リイワーがいなくなってもここの治安の悪さはかわらないからね」
   「入ってきていいよ」

ベルト「……」

42 名前:1 ◆Ja7pLsyABo[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 01:04:26.44 ID:M4AWP1M0
リリー「あの人…」

ロック「てめぇは!」

女主人「ちょっと黙ってな」

アニー「……」

ベルト「……今日からここで世話になる。ベルトだ」

アニー「…よろしく、新入りさん」

ロック「マダム、こんな奴雇うのか? こいつはリイワーのとこで…」

女主人「そうだったかしらね」

ロック「何言ってんだよ?」

女主人「昔は昔。それに募集に経歴不問て書いちゃったのよね、あたし」

リリー「本当に雇うんですか?」

女主人「一度はリュウをやっつけた男だからね。申し分ないでしょ?」

リリー「それもそうですね。よろしく、ベルトさん」

ロック「おい!」

アニー「あとで、部屋に来て新入りさん。渡すものがあるの」

ベルト「ああ…」

ロック「ちっ、そういう事かよ」

ベルト「アニー…」

アニー「なぁに?」

ベルト「…すまなかった」

アニー「謝る順番が違うわ。まずは皆に謝る事。それから私に謝るの。分かった?」

ベルト「あ、ああ。すまない」

アニー「ふふふ」

43 名前:1 ◆Ja7pLsyABo[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 01:05:24.81 ID:M4AWP1M0
ヴィラ「あの…」

女主人「ヴィラ…納得できないだろうけど…」

ヴィラ「違うんです。あの、あなたは…」

ベルト「……」

ヴィラ「強い人ですか?」

ベルト「あ…いや……」

アニー「ええ、強いわよこの人。とっても」

ヴィラ「じゃあ! 私を修行させてください!」

44 名前:1 ◆Ja7pLsyABo[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 01:06:34.23 ID:M4AWP1M0
女主人「あらまぁ」

リリー「はえ?」

ロック「はぁ?」

アニー「あらあら」

ベルト「何故だ?」

ヴィラ「会いたい人がいるんです。その人は道が交わればまた会えるって言ってました」
   「だから私はあの人に会える道を歩きたい。きっと強くなれば会える気がするんです」

ベルト(まっすぐとした意思を宿した目だ)
   「ふっ、良いぞ。鍛えてやる」

ヴィラ「あ、ありがとうございます! 私、耐えてみせます!」

リリー「ねえマダム、良いの?」

女主人「さあね? けどあの用心棒、けっこう年だから、次の用心棒はヴィラって言うのも悪くないかもね」

アニー「なんだか素敵ね、それ」

ロック「おいおい、ヴィラだったらやりかねねぇぞ。あいつ割りと度胸あるからな」

45 名前:1 ◆Ja7pLsyABo[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 01:07:44.43 ID:M4AWP1M0
ヴィラ「あ、でも」

ベルト「?」

ヴィラ「雑用はちゃんとやってください。それも用心棒の仕事です」

ベルト「…わかった」

アニー「ふふふ」

ロック「…なんとかなりそうだな」

リリー「やばい。なんか負けてる気がする」

女主人(全てを賭けても追いかけたい男か。あたしもそんなのに出会ってれば人生変わってたのかね?)
   「けどまぁ、今の人生も愛してるけど」

リリー「マダム?」

女主人「それにしても、あのダッサイ格好のどこが良いんだか。それだけは分からないね」

おわり

46 名前:1 ◆Ja7pLsyABo[] 投稿日:2010/07/28(水) 01:11:20.44 ID:M4AWP1M0
以上です。
蛇足かもしれませんが書いてみました。
気づく人がいるかどうか分かりませんが。
ここにスレ建ててくれた方ありがとうございました。

52 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/28(水) 05:17:00.35 ID:v3eUIAQ0
まさか続いてるとは乙

53 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/28(水) 06:09:48.96 ID:m5UV/2Eo
というかあれ完結してたのか


54 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/28(水) 08:14:36.84 ID:ud7LLhYo
このままヴィラとリュウの再会まで続けようか

55 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/28(水) 14:17:20.95 ID:kWS7SAg0
気まぐれにのぞいてみたら続いててワロタwwwwww
ヴィラが娼婦の道にならなさそうで安心したわ
>>1乙

56 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/28(水) 14:36:46.09 ID:M7T/PIYo
あれだろ、修行して逞しくなったり見よう見まねで波動が使えるようになったヴィラがリュウを求めて旅に出て
目撃情報のあった街に行くと、同じようにリュウを捜し求めてるジャパニーズハイスクールガールと遭遇してリュウを賭けたストリートファイトに

57 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/28(水) 15:28:15.66 ID:9c654Xs0
第二のサクラか

59 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/29(木) 05:57:46.97 ID:n/9bM2DO
覗いて良かった! 
>>1乙

60 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/07/31(土) 08:47:08.38 ID:SkW4nJM0
後日談・・・だと・・・。

61 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]:2010/08/03(火) 01:31:31.76 ID:9dJ34jg0
乗り遅れたぜ。
乙でした。
リュウED
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