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13 2013

スコット・ロブデル&ジム・リー他/X-MEN3巻 炎の怪人ゴーストライダー

Xメン3巻表紙ガンビット

「子供の頃から、君を妻にするのがおれのたった一つの夢だった。
 だがあの結婚は和平のための茶番だ。
 おれたちは操り人形だったのさ。
 いいかい、シェリ。君に自分の人生を送ってもらうために…
 おれは君のもとを去った。それがおれに出来る唯一の選択だったんだ」

「私はどうなるの。
 私にも自分の人生を決める権利はあるはずよ」

「今言えるのはこれだけだ…すまない」


血闘!ニュー・オーリンズ

ビショップはX-メンを救う使命を自らに課した男だ。彼は約100年後の未来からやって来たが、彼がたずさえてきた情報によると、X-メンは近い将来、「メンバーの誰かの裏切り行為」によって、全滅してしまうのだ。ビショップは凶悪犯を追って過去(この世界)までやって来たところ、偶然「伝説の英雄X-メン」と出会い、これに加わることになったのである。彼は未来での捜査経験からガンビットが「裏切り者」なのではないかと疑っており、この時代で敵と戦う一方、彼の行動に目を光らせている。

ガンビットことレミー・ルボーの故郷ニュー・オーリンズはミシシッピ河口に位置する大都会で、フランス、スペイン、アイルランド、ドイツなどの移民で構成された歴史の古い町である。町並みもヨーロッパ調のものが多く、ラテン気質の軽さと同時に古い因習も強く根付いている。…ここに二つのファミリーが牽制しあっていた。レミーの一族でシーフギルド(盗賊一家)と呼ばれるルギー一族、その妻ベラドンナの一族、アサシンギルド(殺し屋一族)と呼ばれるブードロー一族がそれである。レミーとベラドンナの結婚によって一度は和解するかに見えた両勢力だったが、ベラドンナの血を分けた兄はこの結婚に猛烈に反対し、二人は決闘した。結果、レミーはファミリー間の平和協定を維持するために故郷をあとにすることになったのだ。

一方、ゴーストライダーことダニエル・ケッチは「暗黒の殺人鬼」ブラックアウトに喉元を食いちぎられ、瀕死の重傷を負った。ゴーストライダーに変身することで、ブラックアウトを倒したものの、人間体に戻れば、重傷のダニエルは死亡してしまう。ゴーストライダーは人間体に戻れぬまま、彼の理解者であるブレイズのもとへと急いでいたのだ。劇中でダニエルが暗黒の中をさまよう姿は、人間体に戻れぬまま、ゴーストライダーの精神下に閉じ込められたダニエルの姿なのだ。そんなさなか、彼は今回の事件に遭遇した。


◆関連作品過去記事
【X-MEN1巻 磁界の帝王マグニートー】
【X-MEN2巻 超人兵士オメガレッド】

◆収録作品

1992年05月:X-Men Vol.2 #8
1992年06月:X-Men Vol.2 #9
1992年06月:Ghost Rider Vol.3 #26
1992年07月:Ghost Rider Vol.3 #27


◆ゴーストライダーとの共演
邦訳Xメン第三巻!
本書収録のストーリーはゴーストライダーとクロスオーバーを行ったエピソードなため、Xメン#8~#9に加え、ゴーストライダー#26~#27も邦訳されているのが注目すべきポイントでしょうか。
ゴーストライダーは翻訳に恵まれていませんが、これ以降にも単独誌の邦訳が三巻まで出ているあたり、キャラ人気はあるのに邦訳が出ないヒーローに比べればそれなりに光が当たっているヒーローに思えます。
映画『ゴーストライダー2』公開時は全然邦訳本が出なかったけど!

対してXメンサイド。三巻ではガンビットに焦点を当てております。
Xメンに100年後の未来からやって来たという新メンバー・ビショップが加わるのですが、ガンビットを未来世界でXメン達を裏切ったメンバーと推測して彼を襲撃したりとさっそくチーム内でもめ事を起こし始めます。
ローグの仲裁でその場は事なきを得るのですが、そこになんとガンビットの奥さん『ベラドンナ・ブードロー』という女性が現れ、ガンビットの故郷が今、平和協定が何らかの理由で破られ一族同士(シーフギルドとアサシンギルド)の抗争が始まり大変な事になっているという話を持ってくるのでした。
ガンビットの故郷を元通りにするため、彼とXメンのメンバーはニュー・オーリンズに向かいます。

一方その頃、ゴーストライダーは死にかけているダニエルを救うため人間体を封印し、彼の理解者である初代ゴーストライダーであるダニエル・ケッチの下へ急いでいたのですが、そこでアサシンギルドがシーフギルドの人間を殺害している現場に遭遇。

ゴーストライダーさん
たとえダニエルの身体が死にかけていても、罪なき者の血が流れればすぐに首を突っ込むヒーローの鑑

アサシンギルドの殺人鬼を追いかけて館にまんまと誘い込まれるゴーストライダー。
そこはアサシンたちで溢れかえっていた。
さらに今起こっているニュー・オーリンズでの抗争は、異星からの寄生生命体ブルードがアサシンたちに寄生して操っていたのが原因だったことが判明。
ゴーストライダーはブルード達に思いのほかあっさりと取り押さえられてしまい…

あっさり洗脳されるゴーストライダーさん
ニュー・オーリンズに到着したXメンの前に強敵として立ちはだかるのでした。

…三巻まで読んで思ったのですが、ここまでのXメンは心なしか『味方が洗脳される⇒同士討ち』という展開が多い気がする!
とはいえ今回は軽い性格な印象のあるガンビットが本気で怒る姿が見られたり、ゴーストライダーも何だかんだでブルードの寄生から生還したあとはがっつり活躍してくれたりするのでやっぱり読んでいて気分は盛り上がりますね。

それと、ちょっとしたギャグシーンも相変わらず健在。
スコットがサイロックの水着姿に見惚れてしまいジーンに嫉妬ビームを喰らうシーンとか、ついさっきまでガチ喧嘩していたビショップとガンビットが、喧嘩の巻き添えを喰らってキレたローグを見たとたん仲良く笑ってごまかそうとするシーンとか。

kawaiiジュビリーchang
あとこのシーンのジュビリーがkawaii

しかし作中でベラドンナがブルードの攻撃により死亡してしまうという展開があるため、ストーリーはなかなかに悲劇的。
ガンビットの妻という重要ポジションでありながら、すぐさま退場してしまうという彼女の扱いの容赦なさに驚く。

悲しき別れ

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