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01 2011

ジェフ・ジョーンズ&イーサン・ヴァン・スカイバー/グリーンランタン:リバース

表紙
『輝ける陽の下も、漆黒の夜の闇も、我が瞳、悪を逃さじ。
 闇の力を崇める者よ、畏れよ、我が光…』

『GREEN LANTERN'S LIGHT.』グリーンランタンの光を!

輝ける陽の下も、
漆黒の夜の闇も、
我が瞳、悪を逃さじ。
闇の力を崇める者よ、
畏れよ、我が光、
グリーンランタンの光を!

銀河の秩序を守るエメラルドの聖戦士グリーンランタン。
幾多の戦いに勝利してきた彼は、英雄の中の英雄であった。
しかし、愛するものたちを失った怒りは、彼を魔人へと変貌させてしまう。
かつての名声は地に堕ち、その名は恥辱に塗れた。
だが、運命は彼を見捨ててはいなかった。
銀河が恐怖の色に塗りこめられようとしたその時、緑の光が迸る。
漆黒の闇を輝ける陽で照らすために!


◆収録作品

2004年10月:Green Lantern: Rebirth #1
2004年11月:Green Lantern: Rebirth #2
2004年12月:Green Lantern: Rebirth #3
2005年01月:Green Lantern: Rebirth #4
2005年02月:Green Lantern: Rebirth #5
2005年03月:Green Lantern: Rebirth #6
2005年04月:Green Lantern Secret Files and Origins 2005


◆WELCOME BACK, HAROLD!
2011年9月(予定)に全国で映画が公開される『グリーンランタン』
【映画公式サイト(英語)】

映画の公開に先駆けて『グリーンランタン:リバース』の翻訳版が1月29日に発売されました。
この翻訳版は映画の原作というわけではありませんが(映画はシークレット・オリジンが下地になるらしい)
充分にグリーンランタンの魅力が伝わる一作となっています。

ちなみにグリーンランタンとは特定の一人を指すわけではなく、
『宇宙の守護者ガーディアン・オブ・ユニバースから
パワーリングを与えられた宇宙警備隊隊員の総称』
です。

紹介の前に本作の前日譚を。

表紙のグリーンランタン(ハル・ジョーダン)は1994年の作品で、
彼の故郷、コーストシティが異星人モンガルによって破壊されたことにより、
自らのリングの力を以って街を復興させようとしたが、リングの私的利用を禁じる掟を破った事で、
ガーディアンズ・オブ・ユニバース(グリーンランタンコーズの創設者達)に糾弾されてしまう。
その結果ハルは怒りに駆られてしまい、他のグリーンランタンコーズ隊員を次々に殺害。
最高のグリーンランタンと称される『シネストロ』までも殺害し、
グリーンランタンのパワーの源である惑星オアのセントラルバッテリーの全パワーを吸収、
『魔人パララックス』と化してしまう。

そして彼は『ゼロアワー事件』と呼ばれる災厄を引き起こすが失敗する。
その後、巨大生命体サン・イーターが太陽を食しはじめ、
地球は氷河期に襲われる『ザ・ファイナル・ナイト』では、
パララックスと化したハルが太陽を再点火するため自らを犠牲にする。
死亡後の現在は、復讐の精霊スペクターに魂を依代として選ばれ、
自らの救済を求めて犯罪と戦い続けている。



・・・わかりやすく纏められた文章が某掲示板にあったので転載すると、

『リターンオブスーパーマンの頃カッコいいと思って
 怪我もして無いのに腕に包帯巻いて、突然腕を抑えて
 「っぐわ!・・・くそ!・・・また暴れ出しやがった…」とか言いながら息を荒げて
 「奴等がまた近づいて来たみたいだな…」なんて言ってた

 同僚のグリーンランタンに「何してんの?」と聞かれると
 「っふ・・・・パララックス(ガーディアンが作った設定で俺に取りついた闇人格)を
 持たぬ者にはわからんだろう・・・」
 と言いながら因果地平の彼方へ消えていく

 ファイナルナイト中、絶望的な状況の中で「うっ・・・こんな時まで・・・しつこい奴等だ」
 と言って太陽に突入して死んだ事思い出すと死にたくなる』


こんな感じ。
大体合ってるらしいです。

『グリーンランタン:リバース』
『パララックスの正体、
そしてハルの苦悩と贖罪の旅が終わりを告げ、
グリーンランタンとして復活する物語』
となっています。

◆オリジン
110201_074110.jpg

コーストシティでテストパイロットをしていた男、ハル・ジョーダン。
いかなる恐怖も克服できる『恐れを知らぬ男』と呼ばれている。
彼はある日突然、緑の光に墜落した謎の飛行船へ導かれる。

110201_073920.jpg彼はこの後息を引き取る

セクター2814(地球含む)担当のグリーンランタン、『アビン・サー』
重症を追った彼は任務を続行するために、
地球で自身の後継者をハルに任命した。
こうしてハルは地球人初のグリーンランタンとなったのである。

◆REBIRTH
110201_085436.jpgスペクターとハル

復讐の精霊『スペクター』はその力を堕天使アスモデルと悪魔ネロンに狙われていたが、
死後の世界で煉獄に堕ちていたハルは、復讐の精霊スペクターに依代に選ばれ現世に帰還していた。
自らの罪を償うため、犯罪者と戦い続けている。
しかし自分の意識を保つ事が難しくなっているようで、ヴィランを相手する際も、
あまりに容赦しないやり方が目立つようになっていた。

110201_092544.jpgブラックハンドの片腕を容赦なく消し炭に

ハルの親友であるグリーンアローもこの事実に驚く。

場面は変わり、ジャスティスリーグ(スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンなどのヒーローチーム)は、
崩壊したはずのコーストシティの目撃情報と
グリーンランタンである『カイ・ガードナー』のパワーの暴走を確認する。
ハルと対立しがちだったバットマンは、
『ハルが変わったとは思えない、こんな男を信用していた我々がどうかしていた』
といった旨の発言をする。

この発言にグリーンランタンである『ジョン・スチュワート』が怒り、バットマンと口論に。

110201_092803.jpgハルを本当に信頼している男、ジョン

結果、ハルへの不信感がつのり、ジャスティスリーグとの対立を招いてしまう。

110201_093123.jpg

この後、過去の事件の真相を知るグリーンランタン、『カイル・レイナー』が真相を広めようとするのを
『ある人物』が止めようとするストーリーへ流れていきます。

ハル・ジョーダンの復活が描かれる『グリーンランタン:リバース』
全ての真相が語られるとき、彼の贖罪の旅は終わりを告げる…

◆感想
本書にはもう一編、『FLIGHT』という短編作品も収録されています。
こちらはハルの思い出が語られる内容。

おまけとして脚本(カットシーン込み)も収録されており、ボリュームのある本となっています。
グリーンランタンは日本ではやや知名度の低いヒーローですが、
(僕もそれまでゲストキャラとしての登場でしか知りませんでした)
初邦訳ですし興味を持たれた方はグリーンランタン入門書として読んでみてはいかがでしょうか。
過去のシーンも回想として自然に盛り込まれていたり、キャラクターの簡潔な紹介も挿入されていますしね。

途中の巻から読んでる感はやっぱりありますが。
てか実際そうなんですけど。

グリーンランタンメンバーが集い、宣誓するシーンは熱いですよ!
少年漫画的な盛り上がりがあります。

◆おまけ
宣誓_convert_20110709213831

昔は宣誓をこんな風に訳していました。
あんまり差は無いですね。

◆映画『グリーン・ランタン』感想
ランタン映画_convert_20110910222436
【公式サイト】

海外の映画評論サイト、『Rotten Tomatoes』ではボコボコに叩かれていて正直ひどい作品なんじゃないかと不安になった映画『グリーン・ランタン』

実際に公開された作品を鑑賞して僕が抱いた感想は「普通に面白いじゃないか!」です。
確かにちょっと荒い感じの部分はあるんですよ。
ハルのキャラがコミックで受けた印象とちょっと違うのと、
ストーリーの流れがやや悪いのと、(シーンの切り替え方がちょっとアレな感じ)
敵として登場するへクター・ハモンドが正直被害者すぎる点と、
パララックスに寄生されたへクター・ハモンドの死に対して、
旧友のハルとヒロインのキャロルはあまりに無反応な点、

そして、
あれだけ絶望感を抱くほど強大な敵として描写されたパララックスとの決着が
わりとあっさりしてる
とか。
色々気になっちゃう部分はまああります。正直ね。

でもコミックからの再現度がすさまじいコアメンバーや(総登場シーンなんかどれだけのお金をかけて作成したのか気になるレベル)きれいなシネストロ、リングの力を使っての戦闘シーンは見ていてやっぱり楽しいし、ストーリーも必要以上に辛気臭くならず、ヒーロー物のテンプレを突っ走っている感じで受け入れやすかった。
(シークレットオリジンでは結構暗いハルのバックボーンが語られたりしてたので…)
ここ最近で見たアメコミ映画の中でも特に漫画的なストーリーなんですよね。

結構子供に受けそうな作品って感じなんですが、実際子供が見たらどういう感想を抱くかが気になるなぁ~。

あと、これは余談ですが、映画の公開記念にこんなコラボ企画が発表されています。
【グリーンランタンVSキン肉マン超人対決!】

『キン肉マンとはこのような類似点が!』という部分はちょっと無理やりな感じがしないでもないですが、微妙に気になる企画。

110910_225359_convert_20110910225543.jpg
シネコンウォーカーでも語られるキン肉マンとグリーンランタンとの共通点。
原作者の嶋田隆司先生は少年時代に色々アメコミやスーパーマンなどのアニメに触れたのだとか。

主人公、ハルは親しみやすいキャラクター、戦うときはカッコ良い。
荒さはある映画ですがやっぱり面白かったです。これは率直な感想。

続編の伏線も張られているので次回作も期待。
今作はハルがメインでコアメンバーはちょこちょこ出るだけといった印象だったので次回からはもっと出番を増やして欲しい。

【↓映画グリーン・ランタンの分かりやすいまとめ】(※黒い物体様)

映画の最後、スタッフロールの後に原書コミックのCMが入ったのには吹きました。
売ってないし!

Legend+of+the+superheroes_convert_20110910222537.jpg
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