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18 2013

カオスアニメ特集

1930年代に映画の前座として短編アニメが作られてから長い長い歴史をかけ、2013年現在、実に多くのアニメ作品が様々な形で世に輩出されてきました。
その中には観ていると脳がシェイクされるような感覚に陥る、ひときわ異彩を放つアニメも数多く存在します。

本記事ではそんな一風変わったアニメ作品を紹介していきたいと思います。
「狙ってないのにカオス」もしくは「狙っているが突き抜けすぎていて狂気を感じる」作品をチョイスしました。
黄金バット
1967年4月1日 - 1968年3月23日(全52話)

黄金バット

スーパーカーで飛行していた科学者ヤマトネ博士と、息子のタケル、助手のダレオは、漂流していた少女マリーを救出。
謎の怪物ファイブフィンガーに襲われて消息不明となった彼女の父・ミレ博士を探して、一行は幻のアトランティス大陸に上陸するが、そこに再び怪物が現れる!
宮殿の中で古い棺を発見したヤマトネ博士が棺の文字を解読すると、黄金バットが一万年の眠りから甦った…!


元々は紙芝居作品だった『黄金バット』をアニメ化した作品。
1930年に誕生したというのもあり、スーパーマンやバットマンよりも歴史の古いヒーローであります。
日本最古のスーパーヒーローでありながら骸骨をモチーフとしたアンチヒーローっぽい外見はインパクト抜群のカッコよさ。
そんな黄金バットですが、特徴的なのはとにかく強い事。
ヒーローアニメである以上、正義が勝つという王道展開は確かにありますが、攻撃を受けてもダメージが全然通らない、基本一撃で敵を葬る圧倒的なパワー、物理攻撃が効かないとされる敵も普通に倒す等、主人公のスペックがあまりに圧倒的すぎて逆に爽快な作品になっているのです。

ストーリーは基本的に一話完結。
現代アニメなら2~3週かけてやる展開も一話に詰め込むために怒涛のテンポで進行し、かつ伏線は投げっぱなしにすることもある勢いの良さ、昔のアニメという事もあってか過激な言動や迷言の乱発、毎週無理やりにでも挿入される怪獣戦、余裕で勝てるのにあえてピンチを演出する黄金バットさんのエンターテイナーっぷりとあまりに見所が多すぎてすぐに時間が経ってしまう一作です。

ネタ的な面白さもあるのですが、ストーリーは先の読めない要素が多分に含まれている上、黄金バットさんの清々しいまでの強さとヒロイズムっぷりは今視聴するとむしろ視聴者の心に強く響く事でしょう。

ちなみにニコニコ動画での無料配信時は、何故か時事ネタを拾いまくるといった珍事も起きていました
例:東日本大震災後に原発事故が起こった時に原子力発電所ネタの「原子ブラックギャット」というエピソードを放送。

※『黄金バット』関連の過去記事
【強い!絶対に強い!「黄金バット」】
【黄金バットは不死身だ!】


チャージマン研!
1974年4月1日 - 1974年6月28日(全65話)

頭の中にダイナマイト

科学が発達し、人類が豊かな生活を送る未来の地球。
そこに地球を侵略し移住しようと、悪のジュラル星人が魔の手を伸ばして来た。
地球の500年先を行く科学力を誇るジュラルに対抗できるのは、ただ一人、チャージマン研しかいない。
地球人の少年 ・ 泉研は愛する地球を守るべく、ジュラル星人に敢然と戦いを挑む !


放送時間は10分程度の一話完結型アニメ。
しかしOP、ED、CMを除くと本編の尺はわずか5分しかないため、毎週驚くほどのテンポとご都合展開、戦闘シーンに割く時間も少ないことから一撃でやられる敵が描かれる事になるのです。
その結果超展開が何度も繰り広げられることに。

さらに、映像の使いまわし、SEを入れないことによる無音のシーンの多発、作画ミス、5分にも関わらず尺が余ってしまうなどとあまりに手抜きっぷりが凄まじく、何とも言えない独特の雰囲気を醸し出しているのも特徴。

また、セリフ回しのおかしさも注目点。
「これから毎日家を焼こうぜ?」
「そうか、口がきけないんだね。さあ、何でも言ってごらんよ」
「よくも俺たちの計画の邪魔をする気だな?」(空耳ではない)
「ごめんねー、ボクのパパが君を車で轢いちゃって」(主人公の研の父親が子供を車で轢いてしまったため、その被害者に対するセリフ)
「かわいそうなお友達が大勢いるんだ」(50話「みなし子センターを救え!」より)

ニコニコ動画に本編がアップされ、じわじわと話題を呼び、完全にネタアニメとしての地位を確立したのですが、元々この作品はかなり何度も話題になってきたとの事。
最初は当然「本放送時」、次に「再放送全盛の80年代」「ネット初期」、そして「動画サイト全盛(現在)」
口コミが口コミを呼び、ようやく現在大きく人気に火がついたという辿ってきた経緯も面白い一作。

余談ですが、この作品は声優の情報に乏しく、2012年にチャ―研インタビューやサンプルボイスを提供した魔王役の佐藤昇氏以外は『劇団近代座の誰かが演じている』という事以外誰が何の役を演じたのかは不明。
誤情報が多く載った書籍「テレビアニメ全集2」の記述がDVDの商品情報などに未だに用いられているため、「研を演じた声優は沢田和猫氏である」といったデマが飛び交うことになったのだとか。


星の子ポロン
1974年4月1日 - 1975年4月4日(全260回 計520話?)

星の子ポロン

子供たちが覚えるべき社会のルール、それを守らない動物たち。
ポロンは空を飛ぶことができたり、頭に巻いているバンドの星から光を出して物を浮かせたりすることができる能力を用いて危険な目に遭う動物たちを助け、世の中のルールを教えるのである。


北海道文化放送で放送されていたという超カルトな子供向け教育アニメ
2分半という短い尺の中で二話構成、つまり一話1分という無茶をやっているため、あたりまえのように超展開が続きます。
ある意味チャ―研を越えているかもしれない一作。

まず動物たちが何か危険なトラブルを起こし、その結果自分たちがひどい目にあってしまう。
起こった問題を主人公のポロンが謎のビームを発射することで解決して、動物たちに対して説教、時にはマジ切れして体罰を繰り出すという展開です。

前述したように1分という尺はあまりに短く、視聴者には動物たちがヤバい行動に出る理由が理解できないまま危険なトラブルに巻き込まれ、ラスト数秒でポロンが説教するという展開に進んでいくため、ぶっ飛び過ぎた内容に視聴者は唖然としたまま終了してしまいます。

主人公のポロンは明らかに動物たちを見下した発言ばかりする上、ナレーターのやや投げやりなナレーション、題字の奇怪なフォント、かとおもえばフランスのライブラリレーベル「Montparnasse 2000」の曲やOP曲に電子音楽の先駆者とも言われるジャン=ジャック・ペリーを起用するという謎の豪華さを見せるという、とにかく電波さと意味不明さにおいては他の追随を許さないアニメ作品。
きょうふのキョーちゃん
1994年11月13日 - 1995年3月5日(全7話)

キョーちゃん

キョーちゃんはしんいちくんと一緒に暮らしている謎の生き物。
しんいちくんが困った目にあったりした時は、いつも暴力で解決してくれるんだ!


『ダウンタウンのごっつええ感じ』内で放送された、松本人志原作のギャグアニメ。
オバケのQ太郎をパロった子供向けアニメのような作品ながら、その内容は他局の番組や有名人が悪意ある描き方で登場させられ、キョーちゃんによって残忍に殺されていくという強烈にブラックな内容。
内臓や血飛沫が飛び出しまくるグロテスクな表現に、直接的すぎる下ネタ描写など、よく夜8時という時間帯に放送できたもんだと逆に感心してしまいます。
7話目にして打ち切りとなってしまったようなのですが、むしろ7話も放送できたことの方が凄い。
ストリートファイターII よみがえる藤原京
1995年(短編作品)

よみがえる藤原京

「空前絶後、驚天動地の必殺技を見せてやる!」と本田に呼ばれ、奈良県の明日香村へやってきたリュウ、ケン、春麗。
しかしその瞬間、彼らは謎の光に吸い込まれ、なんと奈良時代の藤原京にやってきてしまう。
一人藤原京をうろつくリュウはなんとかケンと再会するのだが、元の時代に帰る方法が見つからないため、とりあえずケンと一緒に藤原京を観光するのであった。


1995年の奈良博のカプコンブースで公開された教育アニメ
当時人気絶頂だったストⅡをチョイスするという、当時だからこそできたコラボに感動せざるを得ない一品です。

話の流れ上、リュウはいきなりタイムスリップして仲間と再会しつつ、最後にはみんな一緒になんとか元の世界に帰れたものの、他のメンバー…ケンはリュウに会うまで3年もこの時代にいたらしく、春麗に至っては4年、spして本田は16年もこの時代で生活していたというのだから驚き。

日本人のリュウや本田よりも、ナビ役として選ばれたケンや春麗の方がこの時代に異様に詳しいという絵面が非常にシュール。
脚本はカオスですが作画のレベルは非常に高いのがまた。

ストⅡとはいえ教育アニメですから格闘シーンは殆どないものの、一応EDでは申し訳程度に演武を魅せてくれます。


ねこぢる劇場 ねこぢるORIGINAL
1999年(全27話)

ねこぢる

姉弟である『にゃーこ』『にゃっ太』、そして主婦の母とアルコール依存症の父。
そんな家族の日常を描く。


ガロ作家のねこぢる氏の漫画のアニメ化で、テレビ朝日系「爆笑問題のボスキャラ王」内にて放送された作品。
現代社会ではタブーとされる行動を主人公らが取ったり、社会の底辺にいる人をかなりブラックに描いていたり、さらにはシュールな展開に加えて過剰なまでに残酷な表現が盛り込まれている内容になっています。

特に悪いことをしていない人間や動物たちが、にゃーこやにゃっ太姉弟の手によって理不尽なまでにひどい目に遭うというのが基本的な流れ。

今見ると何気に声優が豪華であり、後藤邑子氏、水田わさび氏、小野健一氏、間宮くるみ氏等、現在の有名アニメやゲームでよく名前を観る人たちがキャラクターを演じているのも見どころ。
また、タレントの上原さくら氏の演じるにゃーこのダルそうなしゃべりが異様に嵌っていたり


デジタル所さん
2000年10月2日 - 2001年9月28日(全245話)

デジタル所さん

この物語は、ミュージシャン、訳者、タレント、遊びとあらゆる分野で天才ぶりを発揮するCG所ジョージが、CG愛犬インディ、そしてファミリー達とともに彼らが住む町「トコロタウン」で繰り広げる奇想天外ドタバタアニメーション。

笑いあり、涙あり、アクションありのワールドワイドな超秀作!エネルギッシュでドラマチック、そんでもって最高に笑える超スペクタクル&ギャグストーリーの大巨編!!

信じられない出来事に超人CG所はスーパーパワーを発揮し、数々の心に沁みる名言を残していきます。

あなたの人生変わる…かも?…!


NNN加盟30局で放送されたテレビアニメであり、テレビ東京系列を除く深夜アニメ史上、初めて全ての系列局で放送されたアニメでもある作品。

月曜から金曜日まで毎日放送されていた約5分(本編は2分30秒程度)の短編アニメーションであり、全編CGで作られているのが特徴。
また、話のつながりは曜日ごとに固定されているため、例えば月曜日の話の続き「インディのしつけ」は月曜日に放映されるようになっています。
金曜日は大抵ダンスがメインの話になっているのですが、この回のダンスや挿入歌が秀逸な出来なので特におススメ。

「バッグス・バニー ショー」を思わせる海外アニメのようなテンポとハイテンションなノリのギャグが楽しい一作なのですが、一部の回は結構世界観が狂っていて不気味だったり。

   

新世紀ハナクソなめ子
2001年4月 - 2001年6月(全3話)

新世紀ハナクソなめ子

「あたし、ハナクソなめ子!
 ほじったぁ~ハナクソを~…なめちゃうのだぁ~♪
 いや~ん、しょっぱぁ~い♡
 今日も、健康!」


エンターブレインから発行されていた、パソコン月刊誌「TECH Win」のデジタルコンテンツの一つ「さるやまハゲの助アワー」に収録されたデジタルコミック。
監修は漫画家のしりあがり寿。
タイトル通り、主人公の少女・ハナクソなめ子が自分のハナクソを舐めて終わるだけのとてつもなく汚い作品。
しかし最終話では己の鼻の中のハナクソが空になってしまうという怒涛の展開を見せていきます。
だから何だ。
終ノ空
2002年8月10日(短編作品)

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水上行人は幼馴染みの若槻琴美との登校途中、飛び降り自殺した高島ざくろの死体に遭遇する。
この突然のクラスメートの自殺をきっかけに、クラスメイトの間宮卓司が救世主として立ち上がり<終ノ空>へと至ろうとする。
こうして学園内が狂気に満ちていくことになるのである…


認識論を題材とした哲学エロゲーという『3大電波ゲーム』の一つとして数えられるほど狂気に満ちたストーリー展開でカルト的な人気を誇る作品のOVA版。

そもそも、4部構成になっている原作のストーリーを20分程度に纏めるのがそもそも無茶な話で、最初から最後まで視聴者が話の展開を理解できないまま『濡れ場→ストーリーが進む→濡れ場…』を繰り返す凄まじいアニメ。
そもそもスタッフが作品を理解する気を放棄しているようで、設定とストーリーの大幅な改変が目立ちます。

それに加え作画は一度も安定せず、これまた最初から最後まで崩れ続け動きもカクカク、あげくの果てには背景エフェクトに点滅する緑一色を用いるという、とてつもなく安っぽい演出を繰り出してきます。
兎にも角にも別の意味で『至れる』と評判の一作。
学園都市ヴァラノワール
2002年10月23日 - 2002年11月27日(全2話)

学園都市ヴァラノワール

魔導世紀1048年、シンバ帝国によって設立された『魔法学園都市 ヴァラノワール』。
当初、戦乱の世にあり、優秀な武将を育成するために設立されたこの学園もシンバ帝国崩壊と共に、独立国家として多くの勇者を輩出することになる。

学園の中にあり、人知を超えた邪神や魔王と戦うための勇者を学校教育によって生み出そうとする機関『勇者育成学部』。
そこで、神の領域の学問を学べる生徒はエリート中のエリートに限られた。
学園中の中等部から『天才』と呼ばれる生徒達が集まり、『勇者育成学部』への進学を掛けて、今日も実戦さながらの受験を繰り返す。
壮絶極まるその争いの日々を、いつしか人は『受験戦争』と呼ぶようになった…

そうした中、ミュウとお爺さんは学園都市の煙突掃除をして暮らしていた。
ある日、お爺さんはミュウに今まで貯めてきたお金と、一本の剣を手渡し、勇者育成学部への編入を薦める。
わけも分からず、しかし、学園生活に胸躍らせるミュウが抱くその剣こそ天魔剣であった。その一振りの剣と、天才と呼ばれるリュート・クリスタルとの出会いがミュウの運命を変えるのであった…


同名アドベンチャー+シミュレーションゲームをOVA化した作品。
内容的には学園コメディ物なのですが、とにかくすさまじいのが作品の低品質さ。

『動かない(静止画)』
『絵が安定しない』
『アップにするシーンは単に拡大しただけ』
『モブがコピペ(実質2名)』
『唐突に用いられる低品質な3DCG』
『OPはゲームの使い回し』
『ストーリーが把握できないほどに理解不能』


このように、アニメに必要な全ての要素が崩壊しきっているというすさまじい作品。
実はこの作品、アニメ制作会社に依頼したわけではなく、専門学校のゲーム学科に制作させたというとんでもない事実が2007年に明らかになっています。

上下巻合わせて総カット数は800枚という制限を課し、結果的には総カット数600枚越えで作り終えたというのがまた凄い。
ここまで少ない枚数でアニメを完成させて普通にOVAとして販売したという事実は、ある意味ではアニメの歴史に残るのではないでしょうか。

【専門学校生が原画を描いたOVA「ヴァラノワール」の衝撃内容】(※『日記っぽい?』様)

 

内気はずかしゆう君ちゃん
2001年 - 2003年(全3話)

ゆう君ちゃん

主人公・水月ゆうは女の子のように可愛い13歳の中学生の男の子。
お姉ちゃんの趣味でセーラー服やメイド服を着せられてしまっている。
お父さんはそんなナヨナヨしたゆうの事が気に入らないようで、男らしさを取り戻させるために無理矢理ゆうの頭を刈りあげようとするのだが…


Omizu氏が発表した自主制作アニメ。
色々とアナーキーな内容で、家族愛以上の感情を抱く姉との姉弟愛、同じクラスの男の子との性別を超えた愛、過剰なまでの父親の暴力、さらに最終話では電車に轢かれたゆう君が地獄に落とされ、鬼の虐殺行為に巻き込まれていくとてつもないグロ展開が盛り込まれてきます。

ショッキングな内容と男の娘、近親愛、同性愛というタブーなお色気要素が合わさった非常にカオスな内容。

2013年現在は本作品は氏のサイトから削除されており、設定を新たにした新装版の制作に着手している模様です。



2008年からは新設定の「ゆうくんちゃん!4コマ劇場」を連載中で、こちらはOmizu氏のサイトとpixivで閲覧可能。
現代社会と大人達に喰ってかかる少女たちの姿を描いており、それまでの作風とは異なる社会派な一作。

【ゆうくんちゃん!4コマ劇場】

また、主題歌を作曲した吉田仁郎氏がゆう君ちゃんについての記事を書かれているのでこちらも必見。
【ゆう君ちゃんについて。】
沈む太陽
2005年(短編作品)

沈む太陽

水の入ったペットボトル、通称「猫水」
この猫水のトラップに嵌ってしまった猫は、逃げることもできず死を迎える事になる。


現在映画監督を務めている荒船泰廣氏が自主制作し、「第17回CGアニメコンテスト」に投稿して選外となるも、面白い異色作として紹介されたという経緯を持つ作品。
内容としては不条理ホラーな感じで、聞き取りにくいセリフや見ていると不安になる絵柄が合わさって、えもいわれぬ恐怖感が感じられる一作になっています。

荒船氏が言うには「猫水はテロの話であり、そういった世の中に対する不安を表現した」との事。
人造昆虫カブトボーグ V×V
2006年10月5日 - 2007年10月11日(全52話)

いつもの4人

「ボーグバトル」が大流行する現代。
全世界の大人から子供までが夢中になり、ホビーの領域を超えて、「ボーグバトル」はすでにスポーツとして成立しています。
主人公の天野河リュウセイは10歳。
宇宙一の情熱を傾けて、「ボーグバトル」に挑む彼に、毎回様々な挑戦者が襲いかかり、白熱する勝負が繰り広げられるのです!


株式会社トミーの玩具『カブトボーグ』の販促を目的とした、一見するとまあどこにでもありそうな子供向けアニメ…なのですが、本作を放送してもらおうとテレビ東京に持ち込んだところ「放送できる内容ではない」と拒否られてしまい、地上波ではなくBSジャパンとアニマックスで放送されたというとんでもない作品。

その内容というと、
「毎回が最終話と思えるぐらいに急展開を見せる。そもそも第一話が敵の大ボスとの決戦」
「主人公の仲間や重要人物が死亡するのに、次週では説明なく普通に登場する」
「ヒロインが毎週変わる(使い捨てヒロイン)」
「次週へ続く引きを見せたのに次の話は何も繋がりが無い話になる」
「視聴者の知らない回想シーンやあらすじがある」
「意味深な謎の男が突如登場するが、二度と登場せず本当に謎の男のまま終わる」
「カブトボーグの販促アニメなのに肝心のルールが全く説明されない」

…と例を挙げればキリがないぐらいに自由なストーリーが展開されていきます。

ここまで滅茶苦茶な内容になってしまったのは、スポンサーのトミーが「日本では玩具展開が終わるので好きにやっていい」という発言をしたため、五人の脚本家「大和屋暁」「下山健人」「浦沢義雄」「千葉克彦」「隅沢克之」達が暴走して好き勝手な話を書きまくったとの事らしいです。

しかしそれでも最終回数話でさすがにスポンサーからストップがかかり、本来仲間たちが次々に死亡して惡の秘密結社連合との最終決戦につなげる展開が出来なくなってしまい、構成を変えざるを得なくなったというエピソードもあります。


この雑誌に本来の結末が記載されている

「狙ってやっている」というのは事実ですが、それでもここまでフリーダムな脚本が許された、しかも全52話もあるアニメはそうそうないでしょう。


ジャスティスボーイ真
2009年9月30日 - 2010年12月12日(全12話)

ジャスティスボーイシィン

世の中には悪い大人たちがはびこっている。
主人公・ジャスティスボーイ真は、そんな大人たちの魔の手から子供たちを守るために奮闘するのである。


様々な自作のキャラクターになりきってラジオや実況、ドキュメント作品、ウェブ漫画を制作したりと、活動の幅が非常に広いすあだ氏が発表した「正義とは何か」を問う自主制作アニメ。
ニコニコ動画などに投稿されています。

クオリティの高いOP・EDとは裏腹に肝心の本編はほぼ雑な静止画で展開され、セリフもほぼ一発撮りらしく、ちょいちょい噛みそうになるものの、すあだ氏の微妙に高い演技力と妙に印象に残るセリフ回しが何とも言えないシュールさを醸し出しています。

「キャシャーン」「チャージマン研!」をリスペクトしているかのような作風であり、かつ主人公のジャスティスボーイ真は悪い大人や別段悪くも無い大人を必殺技「ジャスティスビーム」で葬っていくという、色々間違ったヒーローものとしてストーリーが展開していきます。

OPやEDに登場する重要キャラっぽい人たちが肝心の本編にはまったく登場しないのも特徴的。
しかし、ラスト2話では…?

ちなみに現在、続編となる「ジャスティスボーイ真2」2012年6月17日より投稿中。
現役女子中学生アニメ さょちゃん
2013年5月6日 - 放送中


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勉強や部活に大忙し!!恋はまだ少し早いかなぁ?
現役女子中学生の青春の日々を描いたハートフルポジティブアニメミ☆


作者は上記の『ジャスティスボーイ真』と同じ、すあだ氏による自主制作アニメ。
こちらもニコニコ動画などに投稿中。
ジャンルは日常系アニメとの事なのですが、サブタイトルの無機質さ淡々とした雰囲気不安になるBGMの数々、そしてパッと見は可愛いのにどこか不気味なさょちゃんのキャラクターが合わさり、ホラーにしか見えない一作となっています。

さょちゃんの不安定な首の動きは、見ているとどんどん不安になっていく…
さょちゃんは美少女ではあるのですが、どちらかといえばホラー漫画系の美少女なんですよね。

ちなみに本作の主人公であるさょちゃんは、元々2008年8月17日にすあだ氏が投稿した『女子中学生がはじめてロマンシングサガ2を実況プレイ』にて生み出されたキャラクターであり、これ以降もすあだ氏の動画でちょこちょこ登場しています。


それと、2009年7月頃から『さょ☆ブログ』というさょちゃんのブログも公開されています。

blogbunner
※狂気に満ちたホラーなブログとなっているので閲覧注意

また、本作のエンディングテーマ『ポジティブレディゴー』まさかの発売中となっているので、気になった方は買われてはいかがでしょうか。
(1000枚作って920枚ほど売れ残っているとのこと)


まだまだ世の中には色んなアニメ作品が眠っているので、気が向いたら色々加筆していきます。

あと、大昔に日本で放送された海外アニメも含めようか迷いましたが、古い作品は大体がカオスでキリが無いのでまた別の機会に。

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4 Comments

sora  

学園都市ヴァラノワールでの参照ありがとございました。
様々なアニメが存在しますしまだまだ良くも悪くもたくさんの
カオスアニメもありそうですね

関西で放送された深夜アニメで内容自体にも問題があり
放送事故により二週連続同じ回を流されても
すぐには気付かれなかったある意味カオスな作品もあったきがします

2013/04/18 (Thu) 21:07 | EDIT | REPLY |   

WRRRYYYYY  

デジタル所さんwwwwアニマックスで見た記憶を思い出しましたwww

2013/04/18 (Thu) 23:00 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>soraさん
参照させて頂きました。こちらこそありがとうございます。
自主制作アニメも含んだので、まだまだ加筆の余地がありますね…
14作品紹介したところで力尽きてとりあえず記事公開しちゃいました。

>すぐには気付かれなかったある意味カオスな作品
そんなのがあるんですか!?『ガドガード』は…あれは単純に納品が間に合わ無かっただけだから違うか…
う~ん、気になって仕方がないです。

>>WRRRYYYYYさん
ケーブルでもやってたんですね。
僕は夜更かししている時にこのアニメがTVから流れてきて、「なんだこのアニメは…たまげたなあ」と思いながら微妙に嵌ってちょいちょい見てました。
「泳げたいやき屋のおじさん」のパラパラアレンジは神曲。

2013/04/18 (Thu) 23:28 | EDIT | REPLY |   

sora  

記憶が曖昧で作品も何だったか自分も気になったので
調べてみたところ2週連続ではなくて1話飛ばしでした。
KBS京都のまじかるカナン
おかしいなとは思いながらも
次回予告になって気づいた人が多かったみたいです。


2013/04/19 (Fri) 21:11 | EDIT | REPLY |   

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