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20 2011

奏(騒)楽都市OSAKA

『この星で、初めて全世界に己の言葉を響かせるのは誰だ?』
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ライトノベル作家、川上稔が発表した『都市シリーズ』の一つに当たる本作、
『奏(騒)楽都市OSAKA』は『仲間たちとともにマスコミ情報戦争に勝ち抜く』という一風変わった
『情報探求・販売シミュレーション』というジャンルのゲームです。

ちなみに、奏(騒)楽都市の『奏(騒)』はゲーム中では一字で表される創作漢字です。

ライトノベルである『都市シリーズ』を読んでいればより世界観を楽しめるらしいですが、
未読であっても本作は充分楽しめます。
(過去作とのつながりを匂わせてはいますが未見の人にかなり配慮したらしいです)

ぶっちゃけ僕も都市シリーズは未読ですがこのゲームにはどっぷりはまってしまいました。
大阪が舞台の作品ですが、ゲームの舞台となる大阪の世界観は妙な方向に(狙って)突き抜けていて大阪人の僕としては逆に面白いです。
~ゲームの流れ~
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全世界に言葉を発信できる世界最大最強出力の広報等『BABEL』の初使用権をかけて、
約10ヶ月を戦い抜くゲームです。
主人公は編集長となり、『ネットニュースを製作・販売』して売り上げを伸ばし、
競争相手に総売り上げ数で勝つことでゲームクリアに近づいていきます。
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月曜日から土曜日のうちに取材を行ってネタを3つ集めてニュースを作成・発行。
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何をさせるか指示する『WHATチップ』
どう行動させるか指示する『HOWチップ』の2つを組み合わせて消費し、
仲間に指示を与える。

そして日曜日に結果発表。
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これがゲーム中の一週間の流れです。
序盤の予選会こそたいして特ダネを集めまくらなくても勝てますが、
ゲームが進行し決戦会まで進むと、一筋縄ではいかなくなります。

『3つとも特ダネを揃え、大阪の人々の興味対象に合わせた紙面作りを心がけ、
 さらに加筆修正も行い、
 記事の方向性にあわせたリンク先(ネットニュースの発行場所)と契約する』


ここまで徹底してようやく相手に勝利する事ができます。
(実際は楽に進む『コツ』みたいなものもありますが)
『試行錯誤してよい新聞を作る』というのはツボにはまればかなり楽しい作業ですよ。
~キャラ紹介~
ゲーム序盤、新聞作りに携わる人間3人を選択する。(叶先生以外)
とはいえゲームが進むごとに1人、2人と補充されるため、
最終的には全員が揃う。
2011-01-16_17-20-42.png九条 句刻
天才児として飛び級で大阪府立第一に入学した女の子。
ぱっと見ヒロインっぽくないキャラ造形だが本作のメインヒロイン扱いらしい。
でも確かに主人公のジョークにキッツい突っ込みを入れてくるあたりはヒロインっぽい。
暗いわけではないがかなりおとなしい性格。
下で紹介している文音の妹。
2011-01-16_16-24-59.png九条 文音
大阪守護役という大阪を守護する九条家の跡取り。
そして句刻の姉。
クールな人間であり、ゲーム中では自己中な部分も見受けられる。
冷静なキャラではあるが特ダネを拾ったときはドヤ顔で提出してくるため、
若干ギャップに吹く。
イベントシーンでもギャップで驚かせるシーンが多かったり。
2011-01-21_01-36-46.png辻巻 元治
次期大阪圏総長の推薦から逃げるために、
応援団と広報委員の二束のわらじを履いている男。
見ての通り熱血系。
主人公との会話シーンは気の置けない男友達のそれであり見ていて和む。
しかし強い信頼関係を築くまで少し時間がかかるんだ…。
2011-01-22_04-24-28.pngグレアン・クーラーズ
架空都市・倫敦からの留学生。
倫敦は文字の世界であるため、英語を話しても相手には意味が伝わるというすごい人。
この辺がこのゲームの独特な世界観というか何というか。
色々秘密があるようで、イベントシーンでは少しづつ謎が明かされていくようになっている。
あとお色気シーンが一番多いのもこのキャラクターである。
2011-01-18_00-28-03.png光 明晃
本ゲーム中で一番ジャーナリストやってるキャラ。
好奇心がとにかく強く、『考える前に即行動』というくらい活発な性格。
最初こそその明るさに元気をもらえる感じだが、
イベントが進むと次第に弱さを見せるようにもなってくる。
2011-01-24_00-56-44.png岩井 参仁
寡黙。とにかく寡黙。
言詞流体化学という分野に強く、コレを語らせたら止まらないというオタク的な側面がある。
そしてイベントシーンでは妙な行動を取るシーンが多く、一番イロモノ臭が強い。
しかし能力は非常に高い。
だが平日朝の取材ポイント提供イベントが全く起こらないというやや扱いに困るキャラ。
2011-01-16_03-36-11.png叶 綾
主人公の担任。
東京から来た主人公の面倒をよ~く見てくれる本当にいい先生。
序盤のうちは深夜に講義してくれたり、日曜日には取材に付き合ってくれたりと
『なんでそこまで面倒見てくれるの?俺のこと好きなの?』
と思うくらい面倒見がいい。
コテコテの関西弁を離しますが、そのイントネーションは声優が大阪人なのにも関わらず微妙におかしい。
インタビューによると「イントネーションが関西弁な標準語」で話してしまうのを表現しているらしく、『あえて』このような喋りになっているのだとか。
~攻略のコツ~
1.ゲーム序盤は学生広報堂一択で!
序盤のうちは資金が無い。
そのため必然的に契約金0円の学生広報堂を選択するものだが、
同じリンク先で新聞を発行すれば読者は定着してくるため、
決戦会終盤に至るまでは学生広報堂だけで良い。
資金をためて環境値の上がる設備とアンプを買い揃えよう。
そしてラストの競争に向けて大阪中央放送局の契約資金を貯めておく。
2.ガセネタで乗り切れ!
学生広報堂で上手く立ち回れなかったのなら、ガセネタを書いて新聞を作るのも手。
ガセネタの新聞の集客率はかなり高く、
ガセに強い『南北バイヤーず』と契約すればあっさり売り上げに大差をつけられたりする。
他と契約した時、上手く売れず契約料分の売り上げを回収出来ない事があるが、
ガセ記事なら残り二つが小ネタでも多くさばける。
3.特ダネだけで記事を組め!
特ダネはその日の指示が正しければ当日中に拾ってくる。
特ダネを拾ってこなければリセットして命令しなおすのも手だ!
ちなみに特ダネは特定の部員でしか拾えないものもあるので取材ポイントを考えるときはよく推測しよう。
4.環境値を高く保ち、イベントを見逃すな!
環境値は内勤で掃除をさせないとどんどん下がる。
この値は部員のモチベーションに影響するので常に高く保つように。
部員が3人のうちは1人が常に内勤していればいいが、
4人、6人となった場合は2人は常に内勤させておきたい。
また1週間のうち必ず食堂と図書館に1回ずつ行っておく事。
これはイベントが起こりやすい場所なので、取材ポイントの発生を見逃さないようにしたい。
~攻略本~
『奏(騒)楽都市OSAKA公式ガイドブック』という攻略本が一冊存在するのですが、
当然攻略本がいつまでも刷られるわけも無く一度は絶版状態。
ネットではプレミア価格が付く事態になってしまいました。

しかし、復刊させるために『ヤフオクで原本を落札、提供した有志』が現れ、
さらに『たのみこむ』での仮予約300部を達成した事により復刊の目処が立ち、
再販が叶いました。

現在復刊ドットコムでは売り切れ状態ですが、
tenkyの公式通販(ぱちぱち屋)では現在も購入が可能です。(2011年1月30日現在)

『在庫が無くなり次第販売終了』
とのことらしいですが。
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ただし、ニッチな需要に向けての復刊という事もあり、
値段が3800円+税とかなり高いです。
攻略情報だけなら(攻略サイトとかは見当たりませんが)ネットの掲示板などでも入手できるので、
『設定関連やインタビューの内容も知りたい!』と強く思っている人以外は手を出さないほうがいいかも。
復刊に際しての価格設定ですからね。
(実は攻略本の攻略ページの内容をまとめたファイルがネットに落ちてたり…ゲフンゲフン)

都市シリーズの紹介や用語解説、本ゲームに至るまでの年表まで載っているのはポイント高し。
~余談~

僕がこのゲームを知ったのは『都市シリーズ』云々ではなく、
かつてソニーマガジンズから発売されていたゲーム雑誌、
『HYPERプレイステーションREMIX』の体験版で知りました。
(ポケットムームーをプッシュしてたのもありムームー星人が表紙の号でした)

体験版のOSAKAは音声が無かったり部員が特定の3名しか選択不可(句刻、文音、明晃の3名)
というのもありましたが、特殊なゲーム性が妙にツボに入りよくプレイしてました。
でも当時製品版の購入までには結局至りませんでした。

この雑誌、毎号必ず体験版が付いてくるという
『お金の無いゲーム小僧』の懐に優しい雑誌となっており、僕が購入したこの号(1999年3月号)では
『体験版が20本以上も入っている』という豪華な仕様。
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最近はこの手の雑誌って見ないですね~。

ていうか体験版だけでも結構遊べちゃうんですよね。
HYPERプレイステーションREMIXは一冊980円ほどでしたが、
毎号色んなゲームが体験版とはいえ遊べると言うのもあり、
コストパフォーマンスが良い雑誌でした。
本作品はテキストの量がとにかく膨大。
なんでも文庫本20冊分だとか。
それもあって(競争に負けてゲームオーバーにならなければ)1週クリアにかかる時間が半端じゃないです。
(僕の場合40時間ぐらいはかかりました)

それでも1週間のうち新たなイベントが頻繁に起こり、新聞記事製作が楽しい事と、
ゲーム中の1週間なら適度なプレイ時間になるというのもあって、
『気楽にだらだら遊べる』ゲーム性となっています。
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ゲーム中の全ての要素を楽しむのはプレイ時間的にかなりキツいものがありますが、
この際割り切って100%にしようとしなければいつまでも新鮮さを残したままプレイできます。

やや特殊なゲーム性もあって人を選ぶかもしれませんが、
『600円で購入できる』というのもあるので是非試しにプレイしてもらいたい作品です。
~本戦の初戦会で勝利する~

本ゲームは予選会を勝ち抜いた後は本戦に入るわけですが、
本戦の初戦会は非常に勝ち難く作られています。
安先生率いる『WORDS』がかなりの購売数を誇るため普通にプレイしていると大差を付けられてしまいます。
葉漁に勝つだけで精一杯かも。
どうも調べてみると本戦の初戦会は『負けるのが普通』な難易度に設定されているようです。
(実際初戦会以降は戦いやすくなる)

しかし、徹底的に新聞の質を上げれば充分勝利は可能です。
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具体的には
『読者の傾向に合わせた特ダネで固める』
(特ダネ度が高く(60~80)、パラメータも70近いヤツが良い)
『加筆修正でネタの底上げ』
『読者傾向にあわせたリンク先と新聞の構成を心がける』

要は『徹底的にニーズに応えろ!』ってことなんですが。

普段はこの辺は少し力を抜いてもいけるんですけど(加筆修正は普段使わなくても勝てる)
初戦会で勝つならチップを使いまくって全力でかかりましょう。
見事勝利すれば普段とは違うイベントが見られます(些細な変化ですが)
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以下、勝利後のイベントの全容です。※ネタバレ注意

―勝ったか。―
―だが、安堵でも恐れでもない思いが走る。―
―……相変わらず歓声が聞こえる。―

葉漁「安先生はジュース買いに、か。
   ……久しぶりに○○(主人公の名前)と二人になったわね」

主人公「良く顔を合わせているから懐古の情もおきないけど。
    しかし……、いきなり勝てるとは」

葉漁「勝利者インタビューですっごいガチガチになってたわね。
   相変わらずよね、そういうトコは」

葉漁「でも、大舞台でコケるのはやめてよね。
   御願いだから」

主人公「…………」

主人公「オマエからその話題を振られるとムチャクチャにツラいなあ……」

葉漁「え?何の話題が?」

主人公「大舞台でコケるって、ソレだよ」

葉漁「ごめん」

主人公「構わないさ。
    でもオマエ、やっぱこういう大舞台が好きなのか?」

葉漁「え?」

主人公「そんなにして、あの塔に駆け上がって、
    何が言いたいんだ?オマエ」

葉漁「……○○は、どうなの?
   何か言いたい事があってここにいるんじゃないの?」

主人公「……それがどうも、よく解らない。
    オマエはやる気あるし、安先生は何かワケありみたいだし……」

主人公「だったらオマエ達の言いたい言葉ってのは、
    やっぱ相当な力を持ってんだろなあ……」

葉漁「○○には、無いの?自分の言葉が」

主人公「残念ながら、今のところ……ね」

連絡係「すいませーん、そろそろ閉会に入りますので
    代表者の方もう一度集まってください!」

葉漁「え?あ、はい、解りました!すぐに行きます!」

安「おいおいオメさん達、まだいたのかよう。
  早く急ごうぜえ」

安「遅れてきていうのもなんだけどよう。
  時間がねえみてえなんだよなあ、コレが」


―確かに時間は少ない。―
―結局、一つ知ったのは俺に言葉が無いという、
 シビアな事実だけだ。―
―参ったね。全くもって。―


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