発表当初ファンの間で大盛り上がりだった『ロックマンDASH3』が発売中止になり、遊んだ人の間では超高評価のロックマンロックマンの後継作、『メガマンユニバース』も発売中止になり、ロックマンとロックマンXの共演作となる『ロックマンオンライン』も続報が無いまま日々が過ぎていきました。
そして2012年、ロックマンは25周年を迎えるというのに、肝心のロックマンの新作は一向に出やしねえ!
…と思いきや、なんと全ロックマン作品のキャラクターが一堂に会する完全新作ゲーム『ロックマンXover』なる作品が発表!
新主人公も登場とあり、これはテンションが上がる話ではないですか!
そんな25周年を祝うにふさわしい『ロックマンXover』、ゲームジャンルは当然アクションゲームなんだろうなと思っていたら…
ソシャゲでした。
正直落胆。
多少偏見が混じっているかもしれませんが、ソーシャルゲームは多くのプレイヤーを集めるために入り込みやすさを重視しており、ほんの僅かな空き時間にプレイできるような作りにするため、内容的にはめちゃくちゃ単純なゲームが多い印象があります。
ぶっちゃけソシャゲはゲーム性に乏しすぎるというのがいまいち…
どうにもソーシャルゲームには興味が湧きづらいため、ロックマンのクロスオーバー作品というのがこういうので消費されるのはちょっとなあ…と感じてました。
とはいえなんだかんだで一応ロックマンの新作には変わりないわけだし、少しは興味があったのも事実。
しかし本作品のプラットホームは『iOS』のみ。
僕のスマホはアンドロイドなので、プレイできないならまああきらめもつくなと思い、結局スルー。
…していたのですが、なんと2013年3月7日にアンドロイド版も配信。
基本プレイは無料ですし、やはりロックマンの新作だしちょっと遊んでみたいという気持ちもあってすぐさまDLしたのでした。
ちなみにこの間に『ロックマンオンライン』の開発中止のニュースが飛び込んできたのですがなんかもう皆が予想していた結果だったので多くのロックマンファンの反応は薄かったです。
本作はロックマンの全ての世界が最初から共存しているという設定。
しかし肝心の主人公たち(ロックマンやX、ゼロ達のこと)はDr.ワイリーやシグマら歴代の悪人の手によって時空のはざまに閉じ込められてしまったとの事。
この危機に対してDr.ライトとDr.コサックは全く新しい量産型ロボット『OVER-1』を開発。
プレイヤーはOVER-1を操って、世界中に散らばる『バトルメモリー』を使って強化していき、他のプレイヤーのOVER-1と協力して世界の平和を守っていくのだ!
…というストーリーとなっています。
で、ゲームを始めるとさっそくクエストをこなしていくための操作説明が。
ゲームで使うのはジャンプボタンとショットボタンだけ。
OVER-1は勝手に前進し続けるうえにチャージも自動で行ってくれるので、あとはジャンプとショットを駆使しながらプレイヤーが地上や上空にいるザコ敵を討ち落としていくだけの簡単なゲームとなっています。
なんと成長したカリンカがナビを務めてくれる
これがもう驚くぐらい単調。
ザコ敵の数なんてたかがしれてますし、ゲームスピードも超スローなのでこのアクションで体力を0にする方が難しい。
さらにゲージが溜まれば敵を一掃できるギガクラッシュも使用可能。
「敗北を知りたい」のポーズ
クエストではOVER-1を強化するための『バトルメモリー』と、ゲーム内で使用する『ゼニー』という通貨が手に入ります。
バトルメモリーは装備させたり、もしくは強化するための素材として、そしてゼニーはその強化代として使うことになります。
これがロックマンXoverの一番の要。
レア度とコストが高いバトルメモリーを優先的に強化させていき、金と素材が無くなったらクエストへ、モノが集まったらまた強化…
このゲームはそれの繰り返し。
ぬるいとかもうそういう次元じゃないアクションパートとバトルメモリーの強化を繰り返して並み居る敵を倒していくというなんかもう作業感が大きすぎるゲームなのです。
また、このゲームにはEPとPPというポイントがあります。
EPはクエストに行く事で、PPはチームバトルというちょっと特殊なボス戦を行う事で消費されます。
そしてこのポイントはどちらもリアルの時間経過で回復。
OVER-1がレベルアップすることでこのEPとPPの最大値を増やすことができるのですが、必然的に一日にプレイできる時間は制限されてしまうのです。
そこで登場するのが『E缶』と『P缶』。
これは時間経過を待たずしてEPやPPを回復されることができるのですが、基本的な入手方法は課金。
リアル課金で『クレスト』というゲーム内通貨をゲットして…
ゲーム中で使用できる消費アイテムと交換!
課金するか否かでプレイヤーの攻略進度は大きく変化していくのです。
課金すれば他のプレイヤーがPPの回復を待つ間に差をつけることができる!
(補足するとログインボーナスなどで無課金プレイヤーでも偶にE缶やP缶をゲットすることは可能です)
また、クレストがあれば強力なバトルメモリーが手に入るガチャをまわすことも可能。
無課金では届かない強さを得ることができます。
(でも出るバトルメモリーは当然ランダム)
一応無課金でもログインボーナスで手に入るガチャチケットで専用のガチャを回したり、マスターボスなる特殊なボス戦に勝利することでスーパーレアのバトルメモリーをゲットすることは可能なのですが…
リアルラックが必要過ぎてそうそうお目にかかれません。
無課金で戦い抜くには、ログインボーナスや定期的に開催されるイベント毎などで貰えるスペシャルなバトルメモリーをメインに使っていくことになるでしょう。
とにかく課金するか否かでOVER-1の強さに差が出る。
そしてゲームとは言い難いアクションパートをこなしてゼニーとバトルメモリーを集めて強化する。
『ロックマンの新作』という思いだけでひと月近くプレイしましたが、コレは時間をかけて単純作業を繰り返すだけのゲームなので正直もう疲れました。
演出面もしょっぱいし!
アクションパート、動きがカクカクなのは百歩譲っていいとしても影ぐらいは付けなさいよ!
ゲーム中で鳴るBGMもワールド一つにつきステージ曲一曲、ボス曲は共通して『XvsZERO』の一曲と変化に乏しいし。
(チームバトル戦やマスターボス戦は別の曲ですが)
25周年記念SPワールドはステージごと、ボスごとに原作の曲が流れてちょっとニヤッとしましたけど。
ボス戦はターン制。
ショットボタンを押して攻撃し、相手のターンでは攻撃を受ける。
装備したバトルメモリーによっては攻撃力アップや体力回復などの効果がランダムで現れたりするけども、基本的にはどれだけOVER-1を強化したかが鍵になります。
そしてゲージが溜まったらチャージショットを発射可能。
装備できるバトルメモリーには属性なる要素もあり、同じ属性で固めてボスの弱点を突くという原作さながらのシステムも用意されているのですが、同じ属性のバトルメモリーを揃えて強化していくのがまずめんどくさいし、同じ属性だからと言ってわざわざ弱いバトルメモリーを装備させるくらいなら、単純にレアカードだけで固めて強化していくほうが結局強かったりしました。
あと言いたい不満はアレかな…
ちゃんと名前があるキャラクターに適当な名称を付けるのは止めてほしいってぐらいですかね。
まんま双子て。ちなみに隣のシューは『双子姉』というこれまた適当な名称でした
気軽に遊べるを通り越してもはや完全な作業ゲーになっているこの作品。
ちょいちょいバージョンアップで遊びやすくなり、またゲーム中の収集要素自体は豊富で、さらに『ログインボーナス』なる仕様で毎日ログインしていればアイテムや貴重なバトルメモリーが貰えるという要素があり、また定期的に「逃すと損!」とプレイヤーに感じさせるイベントを開催して継続的なプレイを促してくるため、死ぬほどつまらないゲームであるはずなのに飽きさせない工夫だけはやたらと力が入っています。
本作はソシャゲである為「終わりというものがない」。
毎日ログインしてもらえるように無課金でも楽しめるようなレアなアイテムが手に入るイベントなどが色々あるものの、そもそも課金プレイヤーにはどう頑張っても追いつけるはずもない。
ていうか課金抜きにしてもあまりに単調なゲーム過ぎて、何の為に主人公のレベルを上げたり強化しているのか分からなくなってきました。
ぶっちゃけこれ本作に限った話ではなく、ソーシャルカードゲームの基本的な仕様なんですけどもね。
…なんかもう遊んでて馬鹿馬鹿しくなってきてしまったので、僕は今後プレイすることはなさそうです。
少なくともコレに時間割くぐらいなら普通のゲームを遊んでいた方が絶対楽しい。
今ソーシャルゲームが大ブームとなっていますが、僕はこういうゲームは肌に合わないみたいです。うん。
でもまあ、もしカプコンが本作で稼げているようなら、今度は純粋にアクションを楽しめるロックマン新作を作ってほしいところ。
(あんまりサービスは長続きしなさそうだけど)
とりあえず知らないうちに公式フリーゲームの『ストリートファイター X ロックマン』にパスワードシステムなどが搭載されたバージョンアップ版が来ていたみたいなので、僕はこっち遊びますね。
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