ツルゴアXXX

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25 2013

ブライアン・マイケル・ベンディス&アレックス・マリーヴ他/ロード・トゥ・シビル・ウォー

ロード・トゥ・シビル・ウォー

「貴殿らは独断で自らを地球の保護者に任じた。貴殿らだけでだ。
 チームメイトも、いや、家族すら信じず、決議の過程に含む事さえしない…
 もしも貴殿らが対立すればどうなるのだ?
 地球の命運を左右する局面において、貴殿ら全員が争い合ったなら?
 しかもその会合は秘密なのだぞ。どうなるのだ?」


WHOSE SIDE ARE YOU ON?

ヒーロー達をかつてない苦難の道へと追いやったシビル・ウォー。
だが、あらゆる戦がそうであるように、この戦いには開戦にいたるドラマがあったのである……。

マーベルユニバースを揺るがした問題作前日譚を描く、クロスオーバー第1弾。
開戦に繋がる三つのドラマとは?

君はどちらに付く?


◆収録作品

2006年04月:The Amazing Spider-Man #529
2006年05月:The Amazing Spider-Man #530
2006年05月:New Avengers Illuminati
2006年05月:Fantastic Four #536
2006年06月:Fantastic Four #537
2006年06月:The Amazing Spider-Man #531


◆関連作品過去記事
【シビル・ウォー】

◆定期購読シリーズスタート!
2011年9月28日に発売された邦訳版『シビル・ウォー』にて予告された『シビル・ウォー:クロスオーバー』の邦訳予告…
それからしばらくは何の動きも無かったものの、2012年6月20日に発売された『スパイダーマン・ヴォルト』の邦訳予告で「かつてない販売形式を検討中」という一文が載り、2012年10月20日に発売された『ニューアベンジャーズ:シビル・ウォー』にて『通販限定コミックス<定期購読サービス>』の第一弾として販売される事が発表!

2012年11月16日に販売サイトがオープンし、同月30日に受注がスタート。
そして2013年の3月下旬から、あらかじめ予約注文した人に『シビル・ウォー:クロスオーバーシリーズ①』が毎月届けられる事になったのでした。
長かったなぁ~。誇張抜きに。

今回紹介するのは定期購読サービス第一弾でその一冊目『ロード・トゥ・シビル・ウォー』です。

◆NEW AVENGERS:ILLUMINATI
イルミナティの会合

超人代表のMr.ファンタスティック、アベンジャーズのメンバーで“常人”のアイアンマン、神秘界の重鎮Dr.ストレンジ、ミュータントの指導者プロフェッサーX、インヒューマンズの王ブラックボルト、海底王国アトランティスを治めるネイモア・ザ・サブマリナー。
彼らは地球を代表する秘密結社『イルミナティ』として、『クリー/スクラル戦争』『シークレットウォーズ』などの様々な大事件の裏で今後のヒーロー達の行く末を決める会合を開いていたのだ!

『イルミナティ』の存在が明かされたのは『ニューアベンジャーズ:セントリー』からだけど、設定的には昔から活動していたことが本作で判明。

で、これだけの錚々たるメンバーが集まっているのだからさぞや会議は有用な結果をもたらしているのだろうかと思いきや、アイアンマンの「ミュータントを含めたヒーローを統括すれば世界に信頼に足る存在だと示すことができる」という意見に対して、反主流派のデアデビルや前科者や元テロリストのヒーローが存在するためどう考えても民衆に対しては逆効果である事をこれ以上ない説得力でブラックパンサーとネイモアに反論され、微妙にメンバー間に亀裂が走ったり、その数年後、イルミナティの面々が人類の脅威となったハルクを宇宙に送るというとんでもない判断を下したことでメンバー間の対立は決定的なものとなり、そのヒビは大きく広がってしまったりとなんか空気が悪くなるだけ。

そして現在、アイアンマンが裏ルートで入手した『超人登録法案』の草稿を会合に持ってきます。
アイアンマンは「法案が成立するよう、われわれが舵を取れば誰も傷つかない未来を手にすることができる」と主張するのですが…

さり気なく2013年6月発売予定の『ワールド・ウォー・ハルク』の伏線も張られるシビル・ウォーのプロローグ的な一作。
言葉は悪いけれども、後で大きなツケが来る判断を取ろうとするイルミナティに対して警告するネイモアさんの姿が良いです。

このエピソードのネイモアさんのカッコよさについての詳しい内容は以下の記事に加筆しました。
【ネイモア・ザ・サブマリナー特集】

◆FANTASTIC FOUR #536-537
ファンタスティックフォーシビルウォー

会議を終えて帰宅したMr.ファンタスティック。
しかしそこに、オクラホマに大量のドゥームボットを引き連れて現れたとの報が入る。
現場に向かうFF。
そこに、文字通り地獄に堕ちたはずのDr.ドゥームも現れる!
ドゥームの目的は、「オクラホマに墜落したソーのミヨネア(ムジョルニアの事)を手に入れるため」だという事が彼の口から明かされ…


二話だけとはいえ久々にファンタスティック・フォーの本編が読める!
でも終始目立っているのは悪魔博士Dr.ドゥーム。
ソーのハンマーは高潔な精神を持つものしか持ち上げることはできないのですが、ある出来事を経験したドゥームは自分がハンマーを手にすることができるという確信を持っているのです。
その結果は本書で!

…ぶっちゃけシビル・ウォー本編に大きく関わってくるストーリーではないんですけどね。
シングがいいキャラしてて良かった。「ムッシュムラムラ!」

◆AMAZING SPIDER-MAN #529-531
アイアンスパイダーマン

シビル・ウォー本編でいきなりお披露目してたアイアンスパイダーアーマーを入手するエピソード。
そしてスパイダーマンことピーター・パーカーが、トニー・スタークの右腕として一緒にワシントンの『上院メタヒューマン調査委員会』に向かい、超人登録法を巡る議論に赴くというちょっと地味目な内容…かと思いきやこれがかなり見どころたっぷり。
特に終盤、スパイディが議員に向けて発する主張は印象的。

「人生の瀬戸際にいる人や、面倒に巻き込まれた人…
 お偉いセンセイ方が“彼らの問題さ”と吐き捨てるような人…誰が彼らを守るのさ?」


そしてラストシーン、社長の黒い面がちらっと映し出されて終わるのですが、これがホンマにもう…
社長も政府とのこの話し合いで主導権を握ろうと必死なのは分かるんだけども。

『ロード・トゥ・シビル・ウォー』は全編通して「社長どうしちゃったんだよ!?」というくらいアイアンマンの評価が下がってしまいそうな感じでした。
彼の胸中は『アイアンマン:シビル・ウォー』で描かれていくんでしょうかね?
どうにも一人で抱え込む画が多かったです。
あとゴムの人が急に社長に懐いてきてた。

◆感想
シビル・ウォー本編は#1から若手ヒーロー達が引き起こしてしまった悲劇を契機に、ヒーロー達が超人登録法の賛成派と反対派に分かれぶつかり合ってしまう急展開を見せていましたが、この『ロード・トゥ・シビル・ウォー』ではその超人登録法が作られるに至るまでの経緯を丁寧に描いており、「むしろこれがシビル・ウォーの#1じゃないか?」といえる内容。
本編読む前にまずこれ読んどかなきゃいけなかったと思う。

また解説のフォローが今回かなり充実しています。
ソーが消息不明になった経緯、ちょいちょい出てくる『クリー/スクラル戦争』の内容、スパイダーマンがこの時期手首から生体クモ糸や巨大な爪、夜も見える目などの超能力を身に付けた経緯などがガッツリ掲載。
読み応えありすぎ。

今後ヴィレッジから送られてくるタイインの内容次第ではシビル・ウォー本編の感想も結構変わるかもなぁと思える一冊でした。
本編だけでは読み取りづらかったスパイダーマンやキャプテンアメリカ、アイアンマンの内面描写に期待!

ちなみにこの『「シビル・ウォー」クロスオーバーシリーズ①』現在は受注を終了しており今から注文するのは不可能なのですが、「カードを持っていない&作れない」「ぶっちゃけ一部の作品しか欲しくない」という人の声に応えて、少数だけAmazonで販売される事が決定しています。
今から購入を検討するという人はこのAmazonでの販売を待とう!

◆おまけ
安定しないソーのハンマーの名称

『ムジョルニア』
(最も一般的。光文社の邦訳の頃から使われている。
 ヴィレッジも最初は使っていたが、今は小プロがこの読みを使用)
 ↓
『ミョウナ』(シビル・ウォー、マーベルゾンビーズ等)
 ↓
『ミヨネア』(本書)
 ↓
『ムニョムニョ』(ダーシー・ルイスさん)

本来の発音に近くはないけど『ムジョルニア』に統一してもいいんじゃないだろうか。
語感的にもこれが一番カッコいいし。
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2 Comments

アウル  

おお、購入されたんですか、羨ましい(´_ゝ`)
自分クレカ持ってない(てか持つの怖い)ため買えなかったですw

パニッシャー読みたかったんで原著でいいかと思ったら、なぜか唯一プレ値ついてるっていう(´・ω・`) 4500円だったけど。
本国も出品者からでしか買えないし、どんだけ人気やねん(それとも元々そんなに数なかったのかしら?)

まず英語読めないのに買おうっていう自分の行動も直さなきゃw

2013/03/25 (Mon) 16:27 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>アウルさん
クロスオーバーシリーズで楽しみなのはやっぱり邦訳での出番が少ないパニッシャーですね。
(それとケーブル&デッドプール)
まだヴィレッジから動きはないですが、Amazonでの販売を待つのも手かと。

ちなみに僕も正直言うとクレカ持つのは怖い派でした(笑)
この本買うためだけにカード作りましたからね。
それとクレカ用の口座も用意して…
通販が便利になったので今はかなり重宝してます。

2013/03/26 (Tue) 20:16 | EDIT | REPLY |   

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