ツルゴアXXX

ARTICLE PAGE

10 2013

ジェフ・ジョーンズ&ジム・リー他/NEW52:ジャスティス・リーグ

NEW52ジャスティスリーグヴィレッジ版
(JUST LIKE)STARTING OVER

FLASHPOINT IS OVER, THE NEW 52 BEGINS

フラッシュと宿敵リバース・フラッシュが激闘を繰り広げた「フラッシュポイント」の結果、3つの世界が融合し、新たな宇宙が生まれた。それは、NEW52の世界。新たなスーパーヒーローの伝説が今、ここから始まる。

2011年、コミックスシーンにかつてない激震をもたらした、DCユニバースのリニューアル企画「NEW52」。75年の歴史を誇るDCコミックスの歴史をリセットし、52冊の新タイトルを一斉創刊するという大胆な試みは、あらゆるコミックファンの注目の的となり、DCコミックスの新時代の到来を告げる狼煙となったのである。

新時代の幕開けを飾った52冊の創刊号の中から、「ジャスティス・リーグ」カテゴリーに属する11タイトルを単行本化。
DCコミックスの進化を目撃せよ!


◆収録作品

2011年08月:Justice League Vol.2 #1
2011年11月:Justice League International Vol.3 #1
2011年11月:Aquaman Vol.7 #1
2011年11月:Wonder Woman Vol.4 #1
2011年11月:The Flash Vol.4 #1
2011年11月:Captain Atom Vol.2 #1
2011年11月:The Fury of Firestorm: The Nuclear Men #1
2011年11月:Green Arrow Vol.5 #1
2011年11月:The Savage Hawkman #1
2011年11月:Mister Terrific #1
2011年11月:DC Universe Presents #1


◆NEW52 JUSTICE LEAGUE!

『シビル・ウォー:クロスオーバー』を注文した人にはそろそろ目録が届いている頃でしょうね!
これまでヴィレッジが刊行したアメコミの紹介や、『クライシス・オン・インフィニット・アース』の邦訳が遅れに遅れている理由が開かされたりと、目録でありながら結構読み応えのある内容となっていました。
ちなみに『クライシス』、翻訳作業はちゃんとやってるみたいですよ

でも『アストニッシングX‐MEN:ギフテッド』『アストニッシングX‐MEN:デンジャラス』解説は無し
「あ、これX-MENの続き出す気ねえな」と思いました。
(※ちなみに『スコット・ピルグリム』の解説も無い)

まあレビューと関係ない愚痴はこれくらいにして、『NEW52:ジャスティス・リーグ』の紹介に移りたいと思います。

「NEW52」と銘打たれた全く新しい52タイトルのコミックが創刊された後、本国では2011年12月13日にある一冊の本が出版されました。
それは何と、NEW52の創刊号52冊を全て纏めたというとんでもなく分厚い本です。
いくらなんでも常識はずれな一冊

さて、まずNEW52の全52タイトルは、内容に合わせて7つのグループに分類されています。

スーパーヒーロー物は『ジャスティス・リーグ』
スーパーマン関連誌は『スーパーマン』
バットマン関連誌は『バットマン』
グリーンランタン関連誌は『グリーンランタン』
オカルト、ホラーテイストの作品ヴァーティゴからの移籍組)『ダーク』
バイオレンステイストの強い作品ワイルドストームからの移籍組)『エッジ』
ティーン・タイタンズなどの若いヒーローが活躍する作品は『ヤング・ジャスティス』

ヴィレッジはこのNEW52創刊号を纏めた上記の本の邦訳を決めたはいいのですが、さすがに『読み辛い』『重い』『これじゃ書店に置いてもらえない』と3拍子揃ったこの本をこのまま出すわけにはいかないと判断。
そこで5冊に分割して販売する事に決め、まず『ジャスティス・リーグ』カテゴリーに属している11作品を纏めた特別編集版を出版することにしたのでした。

第一話だけとはいえ、今後邦訳が出なさそうな作品もちょこっと読める本書『NEW52:ジャスティス・リーグ』
以下収録作品の紹介。
ジャスティス・リーグ#1

ジャスティスリーグ

“かつて、世界がまだ彼らを最高のスーパーヒーローと呼ばぬ時代があった”
“それどころか、スーパーヒーローとは何なのかを理解していなかった時代が”


[ライター]ジェフ・ジョーンズ
[ペンシラー]ジム・リー
[インカー]スコット・ウィリアムス

人気アーティスト、ジム・リーが作画を務めるNEW52の旗艦タイトル。
スーパーマンの登場から数ヵ月後を舞台に、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、グリーンランタン、アクアマン、サイボーグら、DCユニバースの中核を狙うヒーロー達の出会いを描いていく。


小プロから邦訳版が刊行されたときに大体の感想は述べたから改めて書くことが殆どねえ!

※過去記事
【ジェフ・ジョーンズ&ジム・リー他/ジャスティス・リーグ:誕生(The New 52!)】

秋元克也氏の訳によるおハルさんの喋りは高木亮氏の訳に比べて若干荒々しい口調に感じるってぐらいかなぁ。
小プロ版と本書とでセリフを比べてみると『全然違う事を話してるシーン』がちらほらあるので、訳を見比べる楽しみ方もあるかも。
やっぱ吹き出しに収まるように日本語で訳すとなると、ある程度『原書版の元のセリフの意味を変えすぎないように意訳する必要がある』事が多いのでしょうね。

本作の続きが気になったら、小プロから刊行された『ジャスティス・リーグ:誕生(The New 52!)』を買おう!(宣伝)

 

ジャスティス・リーグ・インターナショナル#1

ジャスティスリーグ・インターナショナル」

「君のために集めたメンバーだ、ブースター…どうまとめるか考えろ」
「初めて会った連中を?どんな能力の持ち主かも知らないのに?
 無茶苦茶だぜ…」


[ライター]ダン・ジャーゲンス
[ペンシラー]アーロン・ロプレスティ
[インカー]マット・ライアン

国連主導で結成された新たなジャスティス・リーグ。
バットマン、ブースター・ゴールド、ガイ・ガードナーに加え、ロシアからはロケット・レッド、中国からは威将鉄オーガスト・ジェネラル・イン・アイアンが参加するという、問題が起きない方がおかしいという顔ぶれ。


上記のジャスティスリーグとはまた違った感じのチーム描写が楽しめる一作。
ブゴッさんがリーダーである事に不満をもって早くも離脱するガイ、「中国人とは一緒に働けん」とか言い出すロケットレッド、積極的に戦闘に加わろうとしないゴダイヴァなどなど、どうにもまとまりの無いチームとなってます。
リランチ前の『ジャスティス・リーグ・インターナショナル』ドタバタコメディ要素が強い作品だったという事で、本作もそういう方向性になってたりするんでしょうか?


アクアマン#1

アクアマン

「パパはどうして灯台守になったの?パパなら船長にもなれたはずなのに」
「なれたさ。でもな、その船長だって灯台守の助けがあってこそだ。
 いいかアーサー、海を見張る人間が必要なんだ…責任を負う人間が」


[ライター]ジェフ・ジョーンズ
[ペンシラー]アイヴァン・リース
[インカー]ジョー・プラド

海底王国アトランティスを治める彼は、地上人と海底人のハイブリッドという自らの出自に従い、王座を捨て、一人のヒーロー、アクアマンとして生きていくことを決意するが……。


古参ヒーローでありながら、独立誌をなかなか獲得できなかったという厳しい境遇でもあったアクアマン。
初登場から20年以上たってようやくその座を得たとか。
上記の画像のようにアクアマンがネタ要員とされたのも実際事実であり(パロディ人形劇『ロボット・チキン』でネタにされていたとの事)、この作品はそうやって培われたアクアマンのイメージを逆手に取り、若干メタ的な要素も含んだストーリーを展開しております。
扱い難そうなヒーローであるアクアマンをライターのジェフ・ジョーンズはどう料理していくのか!?

いやしかしこの作品#1からかなり引き込まれるなぁ…
収録作の中では一番続きを読みたい作品かも。
凄く評判のいい作品みたいですし翻訳されませんか?無理?


ワンダーウーマン#1

ワンダーウーマン

「お前の名は?」
「ゾーラ」
「ゾーラか…ダイアナだ」
「助けになろう。その手から鍵をもぎとるは容易いが…
 お前から進んで渡して貰いたい」


[ライター]ブライアン・アザレロ
[アーティスト]クリフ・チャン

人間を弄ぶオリンポスの神々と戦うアマゾンの戦士で、世間からはワンダーウーマンと呼ばれている。
容赦なく敵の腕を切り落とすなど、以前にも増して猛々しい印象。


小プロの『ジャスティス・リーグ誕生』では「イメージに合わない」という事で避けられた男言葉で喋るダイアナさんを拝める一作。
でもこの作品はかなりバイオレンスな路線となっているので男言葉の方が合っている……のかな?個人的にあんま男言葉なイメージは無いんだけど。
ワンダーウーマンは本人も知らない所で何故かゼウスの子を孕んでいるという娘・ゾーラを守るため、彼女を狙う怪物と戦うというお話。
日本の女児向けヒーローアニメであるプリキュアやセーラームーンとは違い、ガチで殺し合いが始まり、当然のように血や臓物が飛び交うこの作品。
女戦士という言葉はダイアナさんの為にあると言っても過言ではない。


フラッシュ#1

フラッシュ

『そういえば昔、母さんに言われた。
“人生は列車よ。
 動かないのは死んでいるのも同然だわ。
 いずれは、どんなに必死で走っても逃げ切れないような事もあるでしょう…
 それでも、どこかに向かって走り出すの。止まっちゃだめよ。
 どんな時も少しずつでも…進み続けなさい。
 たとえ先が見えない時でも…必ず道はあると信じて…”』


[ライター]フランシス・マナプル&ブライアン・ブッチェラート
[アーティスト]フランシス・マナプル

NEW52の世界を作った“張本人”でもあるフラッシュも、設定を完全リニューアルして再デビュー。
新たな変身シーンも見所。


フラッシュポイントでの改変世界から帰ってきたフラッシュは、NEW52世界では改変前の記憶を持っているのかなと思ったらどうもそうではなさそうで、新設定の世界に完全に馴染んでしまっている模様。
バリーは新恋人パティと付き合っており、リランチ前で妻だったアイリスは付き合いのある新聞記者として登場してました。
なんかちょっと切ない。
この作品も気になる…というか「なんじゃこりゃ!?」ってな感じの引きで終わっているので#2も読んでみたいなぁ。

 

キャプテン・アトム#1

アトム

“自らを分子レベルで制御する。
 今ではすっかり慣れた、あの事故以来だ…だがこれは…”
“新たな体験だった。恐ろしい。制御を失いかけている”


[ライター]J.T.クルール
[アーティスト]フレディ・ウィリアムス三世
[カバー]スタンレー“ARTGERM”ラウ

軍の実験によって超能力を得たというオリジンは変わらないが、誕生からまだ数ヵ月しか経っておらず、まだその能力を把握しきれていないという設定。
新たなデザインは、あのDR.マンハッタンをかなり意識した印象。


ウォッチメンのあのブラブラさせてる人に似てきたアトムさん。
自身以外の分子を操作できるというチート染みた能力をもっており、開幕登場した強そうなロボットに乗っているビランも分子をいじって即撃破。
しかし、「力を使えば死ぬかもしれない」という驚愕の事実が明らかになりショックを受ける!
そんな時に、NYのマンハッタンにいきなり活火山が現れて、人々を救うために力を行使するアトムさん。
ラストページはもう一話目にして最終回な展開となってます。

「力使うとヤバい」判明した瞬間に火山の噴火が起きてマンハッタンがピンチというテンポの良すぎる展開はシリアスなのにも関わらずちょっと吹いてしまった


フューリー・オブ・ファイヤーストーム#1

ファイヤーストーム

「レイモンド。
 ロニー、ショック状態なのはわかるが…
 意識を集中させて、肉体を安定させろ。
 さもないとみんな死ぬぞ。どうだ、わかったか?」

「何だと、このオレを子供扱いする気か!
 俺にそんな口をきくな、特に今はな!」


[プロット]イーサン・ヴァン・スカイバー&ゲイル・シモン
[ライター]ゲイル・シモン
[アーティスト]イルディレイ・シナー
[カバー]イーサン・ヴァン・スカイバー

旧シリーズで主役を務めたロニー・レイモンドとジェイソン・ラッシュがそれぞれファイヤーストームに変身。
突然の出来事に争う二人は、さらに合体し、炎の巨人フューリーへと変化する。


「マーティン・ステイン教授」が存在を証明した“神の粒子”を保存したボトルを奪うため、教授の関係者を殺害しながら情報を集めている謎の組織。
その粒子は現在、ウォルトン・ミルズ高校の学生ジェイソン・ラッシュが預かっていることが判明する。
謎の組織は“神の粒子”を奪うため、とうとう学校に乗り込んできた。
この事態を予期していたジェイソンは“神の粒子”を使い、同級生のレイモンドも巻き込んでファイヤーストームに変身するのであった!

…ってなストーリーで、すっげえ特撮ヒーロー物っぽい展開な為ちょっとワクワクしてしまった一作。
でも合体してフューリーになった姿はビランにしか見えない。
レイモンドとジェイソン、対照的な上に反発し合う二人がどうやって協力して敵と戦っていくのかは気になる所。


グリーンアロー#1

グリーンアロー

「観客席に座ったままなんざ絶対にごめんだ。
 以前、そうしたら、人死にを見ることになった。何人もな…
 救えたかもしれない、いや、救うべきだった何人もの死を。
 もう二度とあんな悲劇は繰り返させない。
 オレの目が黒いうちはな」


[ライター]J.T.クルール
[ペンシラー]ダン・ジャーゲンス
[インカー]ジョージ・ペレス
[カバー]デイブ・ウィルキンス

ヒゲが無くなり、ぐっと若返った印象だが、
正義を貫くためなら、法を破ることも辞さないという過激な性格は相変わらず。


邦訳で読んだ『グリーンランタン/グリーンアロー』のイメージが強いので、がっつり実業家になっている上に外見が若々しくなっているNEW52でのグリーンアローの姿はかなり新鮮。

※過去記事
【デニス・オニール&ニール・アダムス/グリーンランタン/グリーンアロー】

弓でスタイリッシュに敵と戦うグリーンアローが超カッコいい!
バットマンとまた設定が被った感じに戻ったアローですが、きっつい皮肉を言うその姿はバットマンとは異なるクライムファイター像を確立しているため、やっぱり魅力たっぷりなキャラですね。


サベッジ・ホークマン#1

ホークマン

“エンス・メタル…その真の力を私は把握できていなかった。
 その力はハーネスと翼からもたらされ、装着者にパワーと飛行能力を授ける…
 今まで、ずっとそう思い込んでいた。長年にわたって…
 エンス・メタルよ…お前は、今なお謎に満ちている。
 死ぬのはお前ではない…私なのだろう”


[ライター]トニー・S・ダニエル
[アーティスト]フィリップ・ダン

主人公カーター・ホールが、
ホークマンのコスチュームを捨てるというショッキングなシーンからスタート。
エイリアンとの死闘のさなか、身体から生えてきたアーマーの正体とは?


~ホークマンの歴史~

初代ホークマンがクライシスにより冥界に封印される

『ホークワールド』というイベントが起こり2代目&3代目ホークマン誕生

2代目死亡

新たにライターに就任した人が「初代ホークマンを今のホークマンと合体させる」という狂ったアイデアを思いついてホーク・アバターを誕生させる

ホーク・アバタールなどの思いつきの設定を盛り込みまくって世界観が壊れてしまい、どうにもならなくなり打ち切り休刊

モリソンがホークマンの代用キャラ『ザウリエル』を誕生させる

転生を果たした初代ホークマンが主役の座に返り咲く

自分でも何を書いてるのかよく分からなくなってきた(解説を参考にしたけどこれで合ってるのかも自信無)

…と、とにかく設定を滅茶苦茶にしすぎたホークマンを、このリランチの機会に全く新しいキャラクター像に作り変えられているので、これからどうなっていくのか気になるヒーローではあります。


Mr.テリフィック#1

ミスター・テリフィック

“ああ、これが私だ。公明正大なるスーパーヒーロー。
 でも昔からこんな風だったわけじゃない。
 かつての私は愛に生きる男だった…”


[ライター]エリック・ウォラス
[ペンシラー]ジャンルカ・ググリアータ
[インカー]ウェイン・フォーシュ
[カバー]J.G.ジョーンズ

ジャスティス・ソサエティの中核メンバーが独立誌を獲得。
以前よりも格段に技術力が増している。
かつてのパワーガールと同じ名を持つ、カレン・スターなる女性も登場。


人呼んで“世界で3番目に賢い男”Mr.テリフィック。
オリンピックの金メダルを獲得しているわ、ハーバードとイェールで専攻できる学位の過半数を得ているわ、時価10億ドル相当のネット網を持っているわと、なんかもう腹が立つぐらいスーパーマンな男。

『T-スフィア』という浮遊球体を駆使して戦う独自の戦闘スタイルはなかなか個性的で目を引きます。
(本書で読めるアクションシーンは少ないけど)

『突然人が乱心して暴力事件を起こす』という事件を追うMr.テリフィック。
しかし、本書のラストシーンでは彼までも突然乱心してしまう。
Mr.テリフィックはどうなってしまうのか、この事件を引き起こした犯人は一体何者なのか―!
(次号予告に『ブレインストーム』とかいう人の名前が書いてあるけど)

ちなみにこの作品は打ち切られて終了済。


DCユニバース・プレゼンツ#1

DCUプレゼンツ

“かつての馬鹿な俺が自ら掘った井戸の底から這い出し、
 かつてそうなろうと努力した男を目指す。
 そうして俺は数え切れぬほどの人生を送ってきた。
 多くの人々を助けようと、できる限りの手を尽くした”
“そして今、ここにいる。次はこいつになるんだ…”


[ライター]ポール・ジェンキンス
[アーティスト]バーナード・チャン
[カバー]ライアン・スー

数回毎に主人公が変わっていく変則的なシリーズで、
まずは新たなオリジンを与えられたデッドマンが主役を務める。


『ジャスティスリーグ』カテゴリでありながらこの作品はデッドマンが主役の為、実質『ダーク』カテゴリチックなお話が楽しめる一作。

他人に憑依することができる能力を持つこととなったデッドマン。
女神ラーマから人々の人生を生き、人々を救う使命を仰せつかうというもの。

様々な人との関わりを描いていく人間ドラマとなっているので、ヒーロー物だらけの中に一本こういう話があってちょっと嬉しい。
例によって一話完結ではないので気になる所で終わるのだけれども。


◆感想
ヴィレッジのDCコミックスの邦訳のコンセプトは『DCコミックスの75年の歴史を集大成してNEW52につなげていく』というものであり、それもあって実際DCコミックス75年の歴史を一つのストーリーとして描いた『DCユニバース:レガシーズ』と、DCユニバースが一変してしまい、NEW52へと繋がっていく『フラッシュポイント』が邦訳されてきました。

※過去記事
【レン・ウェイン&ジョー・キューバート他/DCユニバース:レガシーズ Vol.1】
【レン・ウェイン&ジェリー・オルデウェイ他/DCユニバース:レガシーズ Vol.2】
【ジェフ・ジョーンズ&アンディ・キューバート/フラッシュポイント】

そして今回、NEW52の創刊号を纏めた本を出版していくことで、『長い長い歴史を持つDCコミックスの過去と現在を日本の読者にも知ってもらおう』という狙いがあるのでしょう。

本書の折込冊子の解説は、リランチ前の各作品の変遷やざっくりとしたストーリー解説、さらにはリランチ前最終号の内容にまで触れており非常に濃いです。
(特に『キャプテン・アトム』の文章量は異常)

当初僕は「NEW52の原書に手を出そうと考えている人向けの内容になるんじゃないか」と思っていたのですが、邦訳オンリーの立場であればNEW52の世界を俯瞰するための一冊と考えても良いかもしれませんね。

…まあそうは言っても#1のみの収録という事で、続きが気になっても大体の作品はまず邦訳が出ることが無さそうな為、読み終えた後のもどかしさが半端じゃないですが。

◆おまけ
NEW52の創刊号全てには、謎の女性パンドラがどこかに姿を現しています。
探してみるのも本書の楽しみの一つ。

ちなみに解答はこちら。
【Pandora's Gallery: "New 52 #1 "】

※右は分厚い原書版
関連記事

5 Comments

久仁彦  

フツーなら絶対ピンで翻訳されない作品が日本語で読めたのは嬉しいですねー。
買う前は微妙かなあと思っていましたが、特に期待してなかった作品が意外と面白かったり、
「ここ英語難しいから後でいーや」とほったらかしにしてた所も無理なく読めたので買った甲斐がありました。

>アクアマン
この後未知の海中生物が出てきて「アクアマンのクセに知らねーのかよ!」とディスられたり
若さと不幸な偶然が起こした暗い過去が明らかになったり、
出来れば地上で生きていきたいのに、アトランティス王族の長男であるという出自がネックになって
そうは言ってられなくなったり、海のモンとも山のモンともいえないアーサー・カリーさんが
果たしていかなる人生を歩むのかという展開になったり
それとは特に関係なくヨメがセクハラ野郎の腕をへし折ったり立てこもり事件を解決したりで
大変面白いのでオススメです。原書単行本、いかがでしょう?(DCの回し者っぽく)

2013/03/11 (Mon) 17:51 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>久仁彦さん
これが最初で最後の邦訳になる作品がいくつあることやら!
僕も本書は貴重な邦訳本になりそうなのでそういう面でも満足してます。

>アクアマン
先の話が気になってレビューサイトとかをチラチラ見てたのですが、ジェフジョンのアクアマンは怒涛の展開が多いんですねぇ。本当に気になる…
でもリアルな話、邦訳を追っかけてるだけで財布はもう限界ですよ!
執拗に面白そうなアメコミ原書を薦める久仁彦さんはやはりDCからの刺客だった…?(戦慄)

2013/03/12 (Tue) 20:03 | EDIT | REPLY |   

流浪牙  

古本屋でアメコミ(に限らず)の値段があんまし値崩れしてない(更には原価より奇妙に釣り上がってる)と
なぜか遣り切れない思いに駆られてしまう今日この頃です(挨拶代わり)。作品の品質価値かあ……いいんだけどさあ……

秋元克也氏の訳によるおハルさんの喋り

グリーンランタン/グリーンアローでの関川哲夫&堂田和美邦訳版では一人称が"僕"だったりと、
そんなに荒い口調&性格じゃ無かったりしてますね。nEW52とそれ以外も担当してたらどうしていたのでしょうね
そういやあの二人は高木先生や秋元先生に比べてアメコミ邦訳担当が今ひとつ少ないような気が。

2013/03/13 (Wed) 08:47 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>流浪牙さん
リランチによってちょこっとだけ性格が変わったんでしょうかね?
過去作だと『オールスター:バットマン&ロビン』に出てきた時のキャラに近くなってる気がしました(さすがにあそこまでアホの子ではないですけど)。

>そういやあの二人は高木先生や秋元先生に比べてアメコミ邦訳担当が今ひとつ少ないような気が。
大抵の場合小プロは高木氏、ヴィレッジは秋元氏&石川氏の翻訳ですよね。
「手が足りない時に他の人が翻訳を担当しているのかな」と勝手に想像してみたり。

2013/03/14 (Thu) 21:23 | EDIT | REPLY |   

流浪牙  

アトランティスの若大将、アーサー・カリー

最近読んだ小説版バットマン「サンダーバードの恐怖」は
日本での知名度が今ひとつらしいのが実に惜しまれる面白さです(挨拶代わり)。
小説版起源のあれこれも、コミック等の側へ出来る限りの反映を希望、と……

この後未知の海中生物が出てきて~~
いっそアクアマンの其の辺りの興味深き展開を一冊にまとめて邦訳出版しては戴けないのでしょうかね。
まぁ、一冊ピンで出すにはアクアマンの日本での知名度が難点になってしまうのかもしれませんが。
とりあえずアクアマンの日本版イメージソングには「はるかな青い地底に」と「海よ(勇者ライディーン)」の
二曲を推させて戴きます。

2013/03/20 (Wed) 00:41 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment