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02 2013

ダン・スロット&マルコス・マーティン他/スパイダーマン:ブランニュー・デイ3

スパイダーマンブランニューデイ3

“昔の映画の台詞じゃないけど……僕には友人がいる。
 人生は素晴らしい。必要なものはすべてここにある”

謎の妖女ペーパードールが登場!
そして、メリー・ジェーンとの再会は!?
スパイダーマンに更なる災難が降りかかる!!


メリー・ジェーンが戻ってきた。しかし、彼女のハートを射止め、大当たりを手に入れた幸運な男性はピーター・パーカーではない?
そして、通常の論理では説明できない殺人をおかし、警官たちを悩ませる妖女ペーパードールの正体とは?信じられない姿形をしたペーパードールに襲われた不幸な犠牲者は、彼女の姿が人生最後の光景となるのだった。
さらに、闇賭博の胴元ブッキーの詳細が明らかとなる。彼が巻き込まれたトラブルはドラマチックなものではないが、スパイダーマンが関わるとなれば話は別だ!


◆収録作品

2008年07月:The Amazing Spider-Man #559
2008年07月:The Amazing Spider-Man #560
2008年08月:The Amazing Spider-Man #561
2008年08月:The Amazing Spider-Man #562
2008年08月:The Amazing Spider-Man #563


◆過去記事
【J・マイケル・ストラジンスキー&ジョー・カザーダ/スパイダーマン:ワン・モア・デイ】
【ダン・スロット&フィル・ヒメネス他/スパイダーマン:ブランニュー・デイ1】
【ボブ・ゲイル&フィル・ヒメネス他/スパイダーマン:ブランニュー・デイ2】

◆ブランニュー・デイ完結編
ついに『ブランニュー・デイ』の最終第3巻が発売されました。
この巻では、ピーターがおばの家から引っ越して自立する金を得るためにパパラッチになり、ハリウッドの人気俳優ボビー・カーに張り付き始めるというもはやヒーローらしからぬスパイディの姿を拝むことができます。
パパラッチスパイディ
ピーター「これは被害者なき犯罪だよ。良かれ悪しかれセレブは注目を集める。世間の人も満足する」

しかし、ピーターがパパラッチを続けた結果、ボビー・カーに執着しているストーカー女『ペーパードール』というビランが動き出してしまいます。
DB社がボビー・カーに関する報道をする度に、その関係者がペーパードールに殺害される事件が起こってしまうという大変な事態に。

ピーターはピーターで、メイおばさんにせっかくの学歴を捨ててまでお金の為にパパラッチになったことを咎められたり、過去に『ノーマン・オズボーンの息子としてパパラッチに追いかけまわされた』事があるために親友のハリーに距離を置かれたりと人間関係にヒビが入り始めちゃう。

さあ、どうするピーター・パーカー!?

◆個性的なヴィランが登場しまくり
3巻は性格に一癖あり、やたらキャラが立ちまくっているビラン達が目白押しなのが特徴。
個人的に3巻の一番魅力的なポイントはこのビラン祭りにあると思ってます。

パルクールを駆使し、世間からの注目を集めたいという理由だけで犯罪を生中継する愉快犯ビラン『スクリューボール』
スクリューボール
まるでニコ生みたいだぁ…(偏見)

そして今回一番インパクトがあったビランが、ハリウッド俳優ボビー・カーに付きまとい、彼に関わった人間をどんどん殺害していく粘着ストーカー女『ペーパードール』
ペーパードール
普段の彼女は部屋に引きこもってボビー・カーの出演作品を見続けている

身体を紙のようにペラペラに変化させて標的に近づき、圧縮させて対象の肺を押しつぶし殺害するという恐ろしい相手。
2巻に登場したフリークは外見がグロテスクすぎて気持ちの悪いビランでしたが、こちらは生理的な気持ち悪さを感じさせるビランですわ。
前半はこの妖女ペーパードールとの戦いと、己のパパラッチ行動について考えるピーターが見どころ。

後半では、1巻から登場し続けていた闇賭博を楽しむB級ビラン達とその胴元ブッキーのエピソードが。
B級ビラン共
毎回スパイディをネタにギャンブルの仕掛け人となっていたブッキーの生活が描かれる

なんというかビランもやはり人間なんだなあと思ってしまうぐらいどいつも人間味が溢れています。
イカサマギャンブルを仕掛けたことがばれてビランの皆さんに誘拐されてしまうブッキー。
『トレーサー殺人事件』について何かを知っているブッキーに会うため彼の家に向かうスパイディ。
そこでブッキーの父親から彼が誘拐されたことを知り、仕方なく救出に向かうというお話。

ちなみに、1巻から登場し続け酒場にたむろいっぱなしのこのB級ビラン達は、全員使い捨て新キャラではなくちゃんと昔から登場しているビラン達なのだとか。
アメコミの歴史の長さには改めて驚かされます。
【スパイダーマン:ブランニュー・デイ3 補足】
(※訳者の高木亮氏による補足解説。上記のB級ビランについての解説もアリ)

◆感想
ワン・モア・デイから始まり、ブランニュー・デイ1巻からこの3巻まで読みつづけてきましたが、登場ビランのセンスや随所に盛り込まれるユーモアシーンを比べるとこの3巻が一番面白い巻だったかも。
今回の話でピーターが完全に無職になってしまい、結果いつものごとく不幸展開ではあるのですが、ハリー等の友人たちやメイおばさんらの支えもあって、そこまでの暗さは感じさせません。

3巻でようやく(ワン・モア・デイでの出来事のため当然ピーターに以前の記憶は残っていないものの)MJと再会出来たり、『トレーサー殺人事件』についての手掛かりをほんの少しだけ入手するのですが、未だ療養中のJJやジャックポットの正体、グリーンゴブリンに酷似しているメナスの正体、そしてDB社の編集長のベネットを敵に回すことになってしまったりと伏線は残りまくりなので、これ以降のエピソードも是非出してほしい!
ていうか出してくれないと困りますよ~。

(※ちなみに続きの原書TPBはこれ。#564~567まで収録)

…そういえば本書の折込冊子の訳者コメンタリーに、“アンチ・ヴェノム登場回の『ニュー・ウェイズ・トゥ・ダイ』やオバマ大統領との競演会『イレクション・デイ』などの物語が続いていく予定なので気長にお待ちいただきたい…”とあったのですが、これはスパイディの邦訳を続けていくという風に捉えてもいいのでしょうか。

◆おまけ
ダンさん1

ダンさん2

尻に注目し続けて街に現れたスパイダーマンを偽物と見抜いたホモビランのファンシー・ダンさん。
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