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06 2013

ボブ・ゲイル&フィル・ヒメネス他/スパイダーマン:ブランニュー・デイ2

スパイダーマン・ブランニュー・デイ2

「心配無用だって?
 僕は殺人事件の容疑者で、昔の上司を殺したい、今の上司を殺したい
 僕の命を狙うサイコな怪物が現れるかもしれず、僕は独り言ばかり言ってる
 おまけにお腹はペコペコだ。心配だらけだよ
 まあ、少なくとも雪景色は楽しめそうだ」


「最悪だ。これ以上悪くなりようがない」だって?
 残念だね、スパイディ、
 君の不幸はまだ始まったばかりさ!


 『ブランニュー・デイ』だからといって、明るい未来が待ってるわけじゃない。複数の死体からスパイダートレーサーが発見された事件……通称スパイダートレーサー連続殺人事件の容疑者の汚名をそそがねばならない。また、ニューヨーク市民を脅かす新たな怪人フリークも阻止しなければならない。しかし、フリークは倒すたびに、さらに強くなって復活するのだ。
 さらにニューヨークに季節外れの大雪が降り積もり、それとともにマヤ文明の狂戦士が出没する。ウルヴァリンが援護に駆けつけるが、それはむしろ火に油を注ぐ結果になる。
 スパイディを悩ませる心配事はこれだけじゃない。親友ハリー・オズボーンのこと、自分に急接近してきたハリーの恋人のこと、そして再び心臓発作をおこしたJ・ジョナ・ジェイムソンのことも!


◆収録作品

2008年05月:The Amazing Spider-Man #552
2008年05月:The Amazing Spider-Man #553
2008年05月:The Amazing Spider-Man #554
2008年06月:The Amazing Spider-Man #555
2008年06月:The Amazing Spider-Man #556
2008年06月:The Amazing Spider-Man #557
2008年07月:The Amazing Spider-Man #558


◆ストーリーは若干脇道へ
※過去記事
【J・マイケル・ストラジンスキー&ジョー・カザーダ/スパイダーマン:ワン・モア・デイ】
【ダン・スロット&フィル・ヒメネス他/スパイダーマン:ブランニュー・デイ1】

再始動したスパイダーマン、『ブランニュー・デイ』の2巻!
1巻ではJJが心臓発作で倒れデイリー・ビューグルが買収されたり、新たな敵、メナスやミスター・ネガティブ、そして謎の女性ヒーロー・ジャックポットが登場したりと今後の展開が気になる新要素が目白押しで、今回の2巻では「どんな感じにストーリーが展開していくのか!?」と期待したのですが…
2巻では話はあまり前には進みませんでした。

今回収録のストーリーは基本繋ぎのエピソードという感じ。
グリーン・ゴブリンに似ている謎のビラン・メナスも2巻ではちょこっと登場するだけ。
多少は1巻から状況が変わる場面はあったのですが、もうちょっと展開が進むことを期待していたのでそれだけちょっと残念。
まあ普段のアメスパ誌を楽しむ感じで読めるのでそれはそれでいいかな。

今回は麻薬中毒者の男がクスリを求める余り、たまたまカート・コナーズ博士の研究所に侵入し、クスリと勘違いして幹細胞血清を打ち、異形のビラン・フリークと化して街で暴れ始めたため、スパイディがそれを止めるというエピソードと、Dr.ストレンジが『ブリーカー通りで何かが起こる』と予言したため、ウルヴァリンと共に現地に向かい、マヤの過激派集団と戦うエピソードの2つで構成されていました。

んで、スパイディが戦うことになる新ビラン・フリークなんですが、
コイツがすさまじいまでのグロデザイン。
最高にグロイ
GANTZの大阪編にいたヤツではない

どえらい醜悪な外見なんですが、これでまだ第一段階。
“一度死亡すると、その弱点を克服して復活する”というなかなかに厄介なビランなんですわ。
で、復活するたびにデザインが不細工になっていくのでなかなかに気持ち悪い。
2巻ラストの最終決戦時にようやくある程度マトモな外見のクリ―チャーになるんですけどね。
おちゃらけた口をききながらこのグロ強いビランに立ち向かうスパイディの戦いを楽しむのが2巻のメインでしょうか。

あとはアレですね、帯でもプッシュされている『ウルヴァリンとの共闘』
マヤの狂戦士集団と協力して戦うみたいな触れ込みでしたが、実際仕事しているのは殆どスパイディでした。
ウルヴァリンとはビランと戦うやり方で序盤の内に対立してしまい、思っていた以上に早い内から共闘展開が終了してしまいます。
もう少しウルヴァリンの戦う姿を拝みたかったのですが…まあ主役はスパイダーマンですしね。
ちなみにこの共闘話のアーティストはクリス・バチャロ。
やや漫画テイストなアート迫力の構図が魅力のアーティストです。
ウルヴァリンとスパイディ
二人の会話シーンはなんか良い感じ

◆感想
2巻の時点では伏線はまだまだ回収される気配がないですが、1巻と同じく軽口を叩きながら悪と戦い、そしてライターが用意した数多くの曇り展開に立ち向かうスパイディの姿が拝める一冊となっています。
スパイダーマンの「最悪だね。これ以上悪くなりようがない」という心の声に対し、ナレーションが『残念だね、スパイディ。まだまだこれからさ!』というぐらいですからね。
「スパイダーマンは不幸になってこそ!」という制作側のスタンスがひしひしと伝わる一文ですね。
まあ2巻ではさしてスパイダーマンの心を抉るような不幸展開はなかったのですが。
スパイダーマンをディスりまくり
JJが不在でもスパイダーマンDisの報道がなされる現実…

前述のナレーションなんですが、邦訳『ワン・モア・デイ』の時からスパイダーマンはストーリーは暗かったり、割と人死にが出る展開でありながら、ナレーションの台詞は結構おちゃらけているのが特徴的で面白かったりします。
『ブランニュー・ディ』では1巻から市長候補者がビランに狙われ続け、ついには一人死者が出てしまい、2巻でもまた市長候補者が狙われるシーンがあるのですが、
その時の次回への引きのナレーションが
「またしても市長候補者が死んでしまうのか?」
「マーベルはそこまで政治家が嫌いなのか?」
「答えは次回で!」…ってな具合。

スパイダーマンはストーリーがやや鬱展開寄りなのにユーモアが随所に含まれているという独特な魅力のある作品なので、『ブランニュー・デイ』に手を出していない方はこの機会に読んでみてはいかがでしょうか。もう今月には最終巻の3巻目が出る事ですし。
はいてない
『はいてない』スパイディが見られるのは『ブランニュー・デイ』2巻だけ!

◆今後のスパイダーマン邦訳
小プロの中の人のツイートから抜粋。
とりあえず現在の予定では『ブランニュー・デイ』3巻で色々刊行されてきたスパイダーマンの邦訳がひとまず落ち着くわけなんですが、このツイートを見ると今後のスパイダーマンの邦訳も期待していいのかなーと。
理想としてはいろいろ話題になったアメスパ700号まで追いかけてほしい!

【アメスパ700号関連リンク】
【Amazing Spider-Man #700 Final Issue】(※『Spider-Manブログ』様)
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