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10 2013

レイトン教授VS逆転裁判

レイトン教授VS逆転裁判起動画面

あの『レイトン教授』シリーズと『逆転裁判』シリーズがまさかのコラボを果たし発売されたアドベンチャーゲーム。
本作の制作が発表されたのは2年前の2010年10月19日で、しばらくの間は新情報が色々出ていたものの、そこからぱたりと続報が途絶え、正直発売されるのかちょっと不安になったものでしたが、2012年の9月頃にまた新情報が公開され始め、ちゃんと2012年の11月29日に発売されました。

双方とも雰囲気の異なるゲームなのですが、遊んでみるとなかなか親和性の高いコラボでした。
ただ僕はレイトン教授シリーズを全くプレイしたことがないので、逆裁ファン目線でレビューしたいと思います。

◆ゲーム概要
マホーネとレイトンとルーク

物語の舞台となるのは『ラビリンスシティ』
パッと見は和やかな雰囲気の世界観なのですが、この世界では魔女狩りが行われており、魔女の疑いのあるものを『魔女裁判』で裁き、有罪と認められれば火刑に処されるという恐ろしい法が定められています。
プレイヤーはレイトン教授や成歩堂を操って、魔女の疑いがかけられている被告人の少女『マホーネ』を救い出さなければいけません。

パン屋のナルホドー

で、ゲームは様々な場所を調査する『調査パート』と、逆転裁判と同じような感覚で楽しめる『裁判パート』
基本的には調査パートはレイトン、裁判パートは成歩堂の視点で描かれていきます。

レイトンパートは調査以外に『ナゾトキ』というちょっとした脳トレ風味の問題を解くことになります。

赤いグラスを届けよう

調査パートではどこかに隠されているナゾトキを見つけて解いたり、ストーリーの進行で強制的に解かされたりと様々な場面で挑戦することになるのですが、この要素を盛り込むために要所要所で知育ゲームっぽいノリになるのが少々退屈。

で、裁判パートなんですが、こちらは一転してテンポ良く、またテキストもちょいちょいギャグを織り交ぜながら話が展開するのでいつもの逆裁らしい雰囲気を味わうことができます。
個人的に一番楽しみにしてたのが『なるほどくんが主役の逆転裁判が久々に遊べる!』という点でしたからね。

教授となるほどくん

3Dになった裁判パートですが、これまでの逆転裁判が2Dで描かれてきたため違和感がないか気になっていたのですが、実際に観てみるとまさに正当進化を果たしたといった感じでした。
ポリゴンになったことで今まで出来なかった表現が多分に盛り込まれています。
(弁護席をウロウロするなるほどくんや、証拠品を手にする真宵ちゃん、傍聴席がアップになるカメラワーク、証人のブレイクモーションの演出など)
同じく3Dになる予定の『逆転裁判5』にも期待が膨らむハイレベルな出来です。

それと地味に嬉しい改善点。
過去の逆転裁判では一部の場面で、証言を見て話の流れを推測してしまい先読みしすぎて証拠を突きつけ1ミスにしてしまうという何とも言えないもどかしさを感じることがありました。
(結果ゆさぶるで証言を詳しく引き出してからじゃないと通らなかったり)
逆転裁判をプレイしていた人にはあるあるな経験だと思います。

しかし、本作ではゆさぶって証言を引き出してからつきつけなくても、証拠品が正当なモノならいきなりつきつけても話が先に進むようになっていました。これは地味に嬉しい改善点。

あとミステリ部分なんですが、舞台となる『ラビリンスシティ』が特殊な世界観であるため、これまでの常識がまるで通用しないというやっかいなモノになっています。

そんなムチャクチャな

『魔法が当然のように存在する』という世界であるため、裁判もそれにのっとって展開していきます。
つまり「ありえない展開」ばかりが続くため、理屈で説明できるミステリを求めている人にはちょっと合わない部分があるかもしれません。

魔法大全

それともう一つ、裁判パートではこれまでの逆裁にはなかった新システムがあります。
それは『群衆裁判』

といつめる

複数の人間が証人となり、順々に証言していく中で他の証人の反応を見て問い詰めたり証言と証言のムジュンを発見するという新要素。
これがなかなか新鮮で面白かったため、本家でも何らかの形でまたやってほしいなと思いましたね。

レイトンパートと逆転裁判パートの脚本家が違うというのもあって、逆転裁判らしさを求めてた僕には『裁判パートは面白いのに調査パートが退屈』と感じてしまったのかも。
(レイトンは菅野、逆裁はタクシュー)

◆ゲームの難易度について
魔女

ゲーム全体の難易度なんですが、これがメチャクチャに低め。
いや調査パートのナゾトキはそれなりに頭を捻ることもあったんですけどね。
裁判パートも含め、まずハマることがない。

裁判パートで突きつけることになる証拠品の数は8個+魔法大全
正直かなり少ないのでこれもまた難易度低下に一役買っている感じがありました。

さらに調査パートではヒントを見ることが可能になる『ひらめきコイン』というものが入手できるため、ホントーに気楽にプレイできる低難易度路線のゲームとなっています。
正直ここまで低くせんでも…とは思ったのですが、『本家レイトンの謎解きはもっと高難易度』らしく、また本家逆転裁判も証拠品の数が終盤になるほど増えて高難易度になっていくため、『互いの作品に興味も持ってもらえるようあえて入門者向けな難易度に』という開発側の意図があったのかもしれません。

それとBGMはかなり良さげ!
舞台が中世風の世界観というのもあって、壮大な感じのな曲が多いです。

特に2章以降で使われる裁判パート時のBGM、『追求 ~魔法をかけて~』は本家シリーズに負けず劣らず、逆転のカタルシスを感じる事の出来る名曲になってます。
さささ最高みゃあー!!!


◆はいしんモード
クリア後

ゲームクリア後には『はいしんモード』というおまけが解放され、インターネットに接続することで設定資料やスペシャルエピソードをDLして楽しむ事が出来るようになります。

特に一押しなのがスペシャルエピソード。
本作の後日談という設定で展開される描き下ろしエピソードなんですが、これがパロディネタ、メタネタてんこ盛りな内容な上、全体的にハイテンションなノリで展開され、とてもフリーダム
『なるほど逆転裁判!』のようなギャグたっぷりのタクシュー節を堪能できる嬉しいモード。
毎週無料配信+全12回予定というなかなか太っ腹なDLCです。

◆とんでもないネタバレバグ
本作には終盤、シナリオの重大なネタバレが人物ファイルに書かれてしまうという厄介なバグがありました。
(人物ファイルの画面も妙な空白が出来たりとおかしくなる)
ストーリーの流れもあってまあギリギリ気にしないこともできる場面ではあったのですが、なんにせよ証拠品を突きつける流れで否応なしに目に入ってしまうのが戴けなかったバグです。
(ちなみに発生する人と発生しない人がいた模様。大抵の場合遭遇したみたいですが)
とりあえず現在は修正パッチでVer1.1にすると改善されます。
これから本作をプレイする人はまず修正パッチを当てることをお勧めします。

◆レイトン教授VS逆転裁判の最初期のPV映像

プレイ後に観るとなかなかの嘘予告っぷり。

本作ではかの映画『逆転裁判』で成歩堂役を演じた成宮寛貴さん、真宵役を演じた桐谷美玲さんがそれぞれ声を当てているのですが、このキャストがまあ賛否両論…いや『否』の方が多い感じかも。
ゲームをプレイして実際に演技を聴いてみたところ、個人的には『やや棒演技気味でちょっと辛いけど思っていたよりはマシ』ってぐらいでした。
でもタクシューがこだわったという叫び声の演技は良い感じです。
(裁判パートの『待った!』『異議あり!』などの演技)

このPVの頃はナルホドくんとマヨイちゃんの声優が別の人だったんですよね…
成宮ナルホドと桐谷マヨイと比べると、やっぱりこの初期のPVの人を起用してほしかったというのも動かしがたい本音です。

◆総評
ひらめき指数

コラボ作品としては十分に楽しめたのですが、ミステリー物としてはかなり微妙だったというのが正直な感想。
というのも、ラスト付近の展開がある意味それまでの展開以上にぶっ飛んでおり、さらには序盤の展開の説明にはなっていないというのがあったからです。
ただ他の方のレビューを見てみると、この手のトンデモ展開は『レイトン教授』シリーズではお馴染みらしいため、作風は逆裁寄りではなく、レイトン教授シリーズにある程度合わせたのかなと思うことにしました。

そしてクリア後ですが、本作は章クリアごとに『ひらめき指数』なるポイントが蓄積されるようになっております。
ミスをするとそれだけ得られるひらめき指数が少なくなるというシステム。
このひらめき指数が最終的に3450ピカラット以上ないと、クリア後のおまけ(サウンドテストやムービーギャラリーなど)が全開放されないという仕組みになっております。
ゲームクリア時にひらめき指数が足りなくてもクリアデータで再開すればナゾトキだけは全回収できるようになっているのでそれである程度は稼ぐことができます。
(もしそれでも3450に届かないようであれば必然的に新たなデータを作ってやり直すしかない)

この作品はクリア後に再開できるのが6章終盤ラスト付近のみという仕様になっているため、ノーミスで得られるひらめき指数MAX5000にするのにも新たなデータを作るしか方法がありません。
まあ別に5000にしても特別な要素があるわけではないのですが。
それよりもクリア後は好きな章を選択できるようにしてほしかったところ。

あと個人的に『既読スキップ』が無いという仕様がいただけない。

こんな感じに色々細かい不満は多いのですが、ミステリー作品としてではなく、お祭り作品として楽しむ分には十分良いデキだったと思います。

レイトン教授がチートすぎてカッコよかった(小学生並みの感想)
  
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