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23 2012

ロバート・カークマン&ショーン・フィリップス/マーベルゾンビーズ2

ゾンビーズ2表紙

「もし、自分がやってきた事に正面から向き合ったら…
 どれだけの命を喰らったかを考えたら…
 もう本当の怪物になってしまう気がするんだ
 僕らは以前の僕らじゃない…でも僕は…自分を抑えられなくても、
 僕らのしてきた事は間違いだったと思い続けてる。
 …そう思えなくなったら、終わりだよ
 大昔に戦った悪党どもと何の変わりもなくなるんだ…」


彼方より飛来した未知のウィルスにより、食屍鬼と化したヒーロー達は、全人類を喰い尽くしたあげく、宇宙魔神ギャラクタスをもその毒牙にかけ、驚異のパワーコズミックを備える超宇宙的存在へと進化した。
地球に見切りをつけた彼らは、空腹を満たすべく宇宙を目指した。

それから40年の後……。
わずかに生き残った人類は、居留地で細々と生き永らえていたが、その頃、宇宙の果ての地では……。

我らがマーベルヒーローがゾンビとなって人々を食い荒らす!
度肝を抜く驚愕の設定と奇想天外なストーリー展開で、想定外のヒットを記録した人気シリーズの続編がついに登場!

底なしの食欲と人類の命運がせめぎ合う、最凶のシビル・ウォーが幕を開ける!


◆収録作品

2007年10月:Marvel Zombies 2 #1
2007年11月:Marvel Zombies 2 #2
2007年12月:Marvel Zombies 2 #3
2008年01月:Marvel Zombies 2 #4
2008年02月:Marvel Zombies 2 #5


◆関連作品過去記事
【マーベルゾンビーズ】

◆ゾンビだって内戦シビル・ウォーしたい!
早くも2012年が終わろうとしていますね。
今年も邦訳アメコミがバンバン出版され、結構な盛り上がりを見せていました。
去年最後の邦訳アメコミは、クリスマスの時期に合わせて『バットマン:ノエル』が小プロから発売されていましたが…

「今年は最後に何が発売されるのかな?」とワクワクしながら待ちわびていたところ、登場したのはなんと『マーベルゾンビーズ2』(ヴィレッジブックス刊)
今年の2月に邦訳が出版された『マーベルゾンビーズ』の続編でした。
まさか最後に登場するのがゾンビコミックとは思いもよりませんでしたね。
今年はゾンビ物の海外コミックが大量に出てた気がするぞ…

なんだかんだで普段アメコミを購入しない層にも受けていたっぽい前作の邦訳。
海外でいくら続編が出ていようとさすがに邦訳は1作目で打ち止めになると思っていたのですが、まさか続きが読めるとは…

というわけで、こないだ購入した『ジャスティス・リーグ』『アルティメッツ』のレビューは置いといて、真っ先に本書の紹介記事を書こうと思います。

◆問題作第2弾
前作からなんと40年も月日が流れた状態からスタートする本作。

地上で喰うものが無くなったから宇宙に飛び出していたものの、驚いたことに宇宙にあるものまで喰えるものは喰らい尽くしてしまったというヒーロー達。
「宇宙を全速力で飛び回った」とあり、なんかもう規格外のスペックになってしまっているようです。
シルバーサーファーやギャラクタスを喰って能力がパワーアップしたのもあって、余計にたちの悪いゾンビと化していますね。
ビームが打てたり宇宙を飛びまわれたり身体能力が高かったりしてもう…
こんなハイスペックなゾンビ見たことない。

宇宙でも食べるものがなくなったため、ジャイアントマンの提案で、ファンタスティック・フォーのリードがかつて地球に再建した『別次元に移動できる装置』を使い、新たな食料のある場所へ移動するために、地球に一度戻ることに決めたゾンビヒーロー達。

ゾンビヒーロー達
メンバーの中でスパイダーマンは未だ己の行為を悔いているのがミソ

そして場面は地球に移るのですが、前作のラストで生き残っていたアコライツやフォージ、ティチャラらはわずかに生き残った民間人たちと、力を合わせて興した『ニューワカンダ』でなんとか人類が滅亡しないよう生き永らえていたのでした。

ちなみにニューワカンダには現在1名敵意が無いゾンビがいます。
それが前作でティチャラが引き取っていったワスプ。
なんと彼女自身によって、『ゾンビと化しても飢えが引くまで何も口にしないでいれば解毒され、以前のように理性を取り戻すことができる』という衝撃の事実が明らかになっていたのです!

生首ホークアイ
ティチャラの孫ケシャンバ。生首だけになったホークアイに敵意が無いと知り、
自身の住むニューワカンダに彼を持ち帰る

そんな事実はつゆ知らず、地球に舞い戻ってきたゾンビヒーロー達。
唯一生き残った人間たちと理性を取り戻した&ヒーローとしての誇りを取り戻したゾンビと、完全に食屍鬼と化したヒーロー達との最後の戦いが始まる!!…といった感じの内容になってます。

前作では『序盤から最後まで食事のために虐殺しまくるヒーローを拝むだけ』という悪趣味極まりないストーリーだったのですが、
続編となる今作ではまさかの恋愛要素
生首なのにいいキャラしてるホークアイ
ヒーローとしての自分を取り戻そうとするスパイディとルーク・ケイジ
終始ゲスい悪役に徹しているジャイアントマン
なんか黒人になってるカーネル・アメリカ
厄介なタイミングで乱入して場を滅茶苦茶にするハルクと様々な演出が盛り込まれており、見どころのあるシーンが非常に多いです。

リアクション芸
ナイスリアクション

前作はただただ悪趣味な展開なのを笑いながら楽しむブラックな作品だったのですが、この『2』は存外話も面白く、またついつい笑ってしまうようなシーンもちょいちょい挿入されています。
(シリアスっぽいシーンでも笑えてくる場面が多いのは恐らく狙っていると思う)
まあ悪趣味なのに変わりは無いんですけれどね。

ストーリー性が増したこの『2』は、前作以上に続編への『引き』が強い状態で終わってしまっているので、今後も続編が邦訳されるようにするためにも皆買おうぜ!

◆吹き出さずにはいられなかった1シーン
目が綺麗
なんかみんな目がすごく綺麗

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2 Comments

ニャンパイア  

ギャラクタスまで喰ってしまうとは恐ろしいゾンビ軍団ですね、是非とも映画化して欲しいです(笑)
首だけでもホークアイさんはいいキャラしてますね(´ω`)
来年公開のダークナイトを手掛けた監督のスーパーマンも楽しみです

2012/12/23 (Sun) 09:53 | EDIT | REPLY |   

michael  

>>ニャンパイアさん
>是非とも映画化して欲しいです(笑)
映画アベンジャーズでアメコミに興味を持った方々を一気に振り落としにかかる感じになりそうですね!

>首だけでもホークアイさんはいいキャラしてますね(´ω`)
このところホークアイをアルティメッツやゾンビーズで連続して拝めて結構ホクホクしてます。
今現在連載されているホークアイの個人誌も何かのきっかけに邦訳されれば嬉しいんだけどなぁ~。
David Ajaのアートが凄く好みなんです。

2012/12/30 (Sun) 18:42 | EDIT | REPLY |   

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